終戦記念日を忘れない。保育で伝える戦争や子ども向けの話し方

8月15日の終戦記念日は戦争での教訓を子どもといっしょに考えられる大切な日です。 戦争とはどんなもので、いつ終わったのかを子どもたちに話せるとよいですよね。今回は終戦記念日とはどんな日なのか、子ども向けのわかりやすい伝え方を紹介します。黙祷をしたり平和について考えたり、保育園での過ごし方もみていきましょう。


入道雲

Ires003/shutterstock.com

 

終戦記念日はいつ?なぜこの日なのか

 

8月15日が日本の終戦記念日

 

8月15日が終戦記念日であることは、多くの方が認識していることでしょう。

しかし、終戦を迎えるには流れがあり、8月15日の一日だけで全てが終結したわけではありません。

 

無条件降伏が記されたポツダム宣言の受け入れを日本が決定したのは1945年8月14日、現在の終戦記念日の前日に当たります。8月15日は、天皇陛下が国民へ終戦の宣言を行った日です。

そして翌月の9月2日に、日本は正式に降伏文書に調印しました。

 

日本では、長く続いた戦争の終結を天皇陛下自ら宣言し国民へ周知した日を終戦の日と定め、現在も変わることなく8月15日を終戦記念日としています。

 

玉音放送があった日を終戦記念日に制定

 

国民への終戦告知は、ラジオ放送を通して行われました。いわゆる「玉音放送」です。

 

1945年8月15日12時から約1分間、天皇陛下がラジオを通して無条件降伏を受け入れ終戦を決定した旨を国民へ伝えました。

 

この玉音放送により初めて当時の日本国民が戦争の終わりを認識し、日中戦争も含めると約8年間という長い戦時生活を終えました。

【子ども向け】終戦記念日の伝え方

ここでは子どもへの終戦記念日の伝え方について紹介します。

 

戦争や終戦についてわかりやすく説明し、子どもが平和への意識を持てるように話せるといいですね。どんな言葉が子どもにとって一番伝わりやすいのか、いっしょに考えていきましょう。

 

戦争とは

 

まずは、戦争とは何かをわかりやすい言葉で伝えましょう。

 

  • 「国と国が喧嘩をして、お互いの国の人を殺しあうこと」
  • 「日本やアメリカという国同士が喧嘩をして戦ったこと」
  • 「銃や爆弾で、大人も子どもも赤ちゃんも、たくさんの人が死んでしまった大きな争い」

 

保育園の子どもたちに対しては、具体的な国名や戦地の説明よりも、国同士が争って、たくさんの人が亡くなったことが理解できる話し方をするとよいでしょう。

 

戦争について話す目的は、子どもが「戦争が恐ろしく悲しいものであること」を理解し「平和を大切にする」という気持ちをもてるようにすることです。

 

何をわかってもらいたいかをあらかじめ整理してから必要な言葉を選ぶと、子どもに伝わりやすくなるかもしれません。

 

概要を説明したら、戦争になるとどんな生活になるのかを伝えてみましょう。

戦時中の生活をえがいた絵本などを活用すると、子どもたちも当時の様子がイメージしやすいかもしれません。

 

食べ物のこと、お父さんやお兄さんたちが兵隊さんになって戦いに行ってしまうこと、家族や友だちが死んでしまうかもしれないことなど、子どもの目線での戦時生活が伝わるとより戦争の恐さを考えるきっかけになるでしょう。

 

終戦記念日とは

 

戦争が命を奪うものであることが理解できたら、終戦の日について伝えましょう。

 

シンプルな言葉で「喧嘩をやめた日」と伝えたり、「たくさん人が死んでしまって、もう戦争はやめると約束した日」と命について少しふれたりするとわかりやすいかもしれません。

 

最後に、「毎年8月15日には戦争をしないことと平和を大事にすることを思い出そうね」など、今後も終戦記念日を忘れないように話をつなげられるとよいですね。

保育園での終戦記念日の過ごし方例


鳩と空

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黙とうをする

 

戦争で亡くなった方に向けていっしょにお祈りをしましょう。

 

目を閉じてしゃべらずに祈るという黙とうのやり方に加えて、どんなことを心の中で思うのかを伝えれば、黙とうの意味がわからない子どもも受け入れやすくなるでしょう。

 

「平和な世界が続くようにお祈りする」

「亡くなった人が安らかに休めるようにお祈りする」

「もう戦争はしないという約束を守ることを伝える」

「戦争で亡くなった人たちがたくさんいることを忘れないことを約束する」

 

子どもといっしょにどんなことを心の中で祈るのかを話し合って進めてみましょう。

 

折り鶴作り

 

折り鶴は見舞う気持ちや平和のシンボルとして考えられることも多くあります。

 

折り鶴を折れる年齢のクラスであれば、終戦記念日に祈りや追悼の意味をこめて、子どもと折り鶴を作って飾ってみましょう。

 

鳩作り

 

 

鶴と同じように、鳩も平和の象徴とされていますね。

動画を参考に、子どもと鳩を作って平和を祈る時間を過ごしてみましょう。

 

白い用紙を使って純白の鳩を作ってみてもいいかもしれませんね。また、できあがった鳩に目をかいたり、子どもが好きな色の鳩を作ったりしてもオリジナリティあふれる製作ができて素敵な仕上がりになるでしょう。

 

 

戦争の話を聞いて考えたことをテーマにした絵をかいてみましょう。

 

戦闘や空襲にかかわらず、子どもが戦争とは何かを知った上でかく絵であればどんな仕上がりでもかまいません。人が傷を負う絵に抵抗がある子どもには、もう戦争が起こらないようにお祈りをする絵を提案しながら、子どもの気持ちに寄り添いながら進めましょう。

 

絵ができあがったら、前述で紹介した折り紙の鳩を作り、絵に貼ってみてもよいでしょう。みんなで平和を大切にしていくことを話し、恐い・おそろしい印象だけが子どもの中に残らないよう、平和な未来を考える流れを作れるとよいですね。

終戦記念日について伝え、子どもといっしょに平和を願う過ごし方をしよう

今回は保育園での終戦記念日の過ごし方について紹介しました。

 

戦争について子どもに話すのは難しい、悲惨な内容を伝えるのは避けたいと考える方もいるかもしれません。しかし、戦争について話す目的は、戦争や終戦の残酷な部分を伝えて怖がらせることではないですよね。

 

子どもが受け止めきれる範囲で「戦争をしない」「平和を大切にする」ことを伝え、いっしょに考えることが非常に重要であるといえるのではないでしょうか。

 

子どもにとってわかりやすい方法で戦争の歴史を伝え、平和を祈りながら終戦記念日を過ごしましょう。

 

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