保育園での合奏指導の進め方。導入や子どもへの教え方のポイント

保育園の合奏指導の進め方について知りたい保育士さんもいるでしょう。教え方のコツを押さえれば、子どもが活動に夢中になるかもしれません。選ぶ曲や使う楽器の構成を工夫し、子どもが楽しめるように進めましょう。今回は、保育園で行う合奏指導について、導入の仕方や楽器の担当決め、練習のポイントなどをまとめました。


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保育園で行う合奏とは

保育園では、生活発表会などで子どもが合奏を披露することがあるかもしれません。

そもそも保育園での合奏とは、一人ひとりが楽器を担当して、友だちといっしょに1つの曲を演奏することを楽しむ活動です。


合奏を通してリズム感を養ったり、さまざまな曲に親しんだりできるでしょう。

子どもが合奏の練習を前向きに楽しむためには、年齢に合った楽器に触れることが大切なポイントになります。


まずは、保育園での合奏で使用する楽器について、年齢ごとに見ていきましょう。

保育園での合奏に使用する楽器

保育園で合奏を行う際は、子どもの年齢を考慮して楽器を用意するとよいでしょう。



0歳児・1歳児・2歳児


子どもが自分で持って音を鳴らせる鈴やマラカスなどは、保育士さんといっしょであれば0歳児から楽しめそうです。


1歳児からは、タンバリンやカスタネット、ボンゴなどの楽器も加えて、いろいろな音色に触れてみましょう。



3歳児・4歳児・5歳児


3歳児からは、木琴や鉄琴、小太鼓やトライアングルなども扱えるようになるでしょう。


4歳児では、大太鼓やシンバルなど楽器の種類をさらに増やし、さまざまな奏法を覚えて楽しむとよいかもしれません。


年長児になったら、これまでの楽器に加えて、鍵盤ハーモニカやハンドベルなど、メロディーパートを奏でられるような楽器にも挑戦してみましょう。


これらの楽器のほかにも、ウッドブロックやティンパニなど、珍しい楽器を備えている保育園もあるかもしれません。


合奏の前に子どもがさまざまな楽器に親しめる遊びを導入すれば、スムーズに合奏の練習に進められるかもしれませんね。

保育園における合奏指導の進め方

保育園で取り入れたいスムーズな合奏指導の進め方を、流れに沿ってまとめました。



1.演奏する曲を選ぶ


まずは、演奏で使う曲を選びます。


歌詞に擬音が使われている曲を選べば、子どもが歌詞に合わせて打楽器を鳴らすなど、演奏しやすいかもしれません。

また、子どもが好きな曲やなじみのある曲を選んでみれば、子どもが意欲的に合奏の練習に励むことができそうですね。


曲が決まったら、使う楽器やそれぞれのパートの人数などを決め、子どもが演奏しやすいように楽器ごとの曲構成も考えましょう。



2.伴奏を録音する


あらかじめ保育士さんのピアノ伴奏を録音して、合奏の練習で活用しましょう。


音源を流しながらであれば、子どもへ楽器の鳴らし方などを伝えることができるので、保育士さんが指導しやすくなるかもしれませんね。



3.合奏前の導入を工夫する


子どもが合奏に興味を持てるような導入を行いましょう。

音源を流す

自由遊びのときや朝の会などで曲を流し、あらかじめ子どもにメロディーを聞いてもらいましょう。


子どもが音源にあわせて歌ったり身体を動かしたりして曲に親しむことができれば、スムーズに練習に入れるかもしれません。

楽器で遊ぶ時間を作る

合奏の練習前に、使う楽器に触れる機会を作りましょう。

簡単な曲に合わせてリズム遊びを行うなどして、子どもが楽しく楽器で遊べるようにすることが大切です。


初めて使う楽器の場合は、正しい扱い方も丁寧に伝えられるとよいですね。



4.楽器の担当を決める 


できる限り子どもが好みの楽器を選べるように配慮しながら、担当の楽器を決めていきましょう。

年長児が簡単な楽器を使用する際は、複数担当するのもよいかもしれません。


あるいは、年長児が鍵盤ハーモニカでメロディーの一部を弾き、年少児と年中児はタンバリンやトライアングル、太鼓などの打楽器を担当するなど、年齢別に楽器を割り振ってもよいでしょう。



5.合奏の練習に入る


楽器の担当が決まったら、いよいよ合奏の練習に入りましょう。

楽器ごとに分かれて演奏

まずは、パートごとに分かれて練習します。

自分が担当している楽器を曲のどの部分で演奏するのか、子どもが覚えられるまで繰り返し練習することが大切です。


それぞれの楽器のパート練習を終えたあとは、2つの楽器を合わせて練習するなどして、徐々にいっしょに演奏する楽器を増やしていきましょう。

全体で合わせて演奏

パートごとに上手に演奏できるようになったら、いよいよ全体練習に入ります。

最初はゆっくり練習できるように、あらかじめ録音した保育士さんのピアノ伴奏にあわせながら指導するとよいかもしれません。


曲に合わせて、カスタネットやタンバリンなどさまざまな打楽器を鳴らしてみましょう。


また、各パートのリズムを揃えるためには、保育士さんが指揮を行い、注目してもらうことも大切なポイントです。

生活発表会で演奏することを目標におき、時間をかけて少し難しい曲に挑戦してもよいですね。


合奏指導の進め方を押さえたところで、次は合奏練習の前準備として楽器に触れることを楽しむアイデアをまとめました。

【年齢別】保育で合奏を楽しむための練習方法


楽器

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子どもが合奏の練習にスムーズに入れるように、事前に取り入れたい練習方法を年齢別に紹介します。



0歳児・1歳児・2歳児


まず遊びを通してリズム感を養ってから、楽器を使った遊びへと展開してみるとよいかもしれません。

手遊びを楽しむ

手遊びの曲に合わせて手を叩く練習をしてみましょう。


音を鳴らすタイミングをつかめれば、リズムに合わせて楽器を鳴らす感覚もつかみやすくなるかもしれません。

次の動画を参考に遊んでみてくださいね。


自由に楽器を鳴らす

楽器に興味を持てるよう、好きな楽器を持って自由に鳴らして遊びましょう。


子どもの好きな曲を流せば、興味を持って楽器に親しむことができそうです。

楽器を奏でながら、体を揺らして踊り出す子どもの姿も見られるかもしれませんね。

曲に合わせて楽器を鳴らす

1歳児からは、曲を流し歌詞に合わせて楽器を鳴らしてみましょう。

以下の例のように、楽器を鳴らしやすい構成の曲を選ぶとよいかもしれません。


<おおきなたいこ>

手遊び歌の「おおきなたいこ」の歌詞に合わせて、楽器を鳴らしてみましょう。

パートを分けて演奏すれば、音の大きさの変化を楽しむことができそうです。


タンバリンとカスタネットなど、音色の異なる2つの楽器を使ってみるのもよいかもしれません。

以下を参考に、練習してみてくださいね。



<りんごのうた>

「コロコロ」「ぴっぴ」などの擬音に合わせて、楽器を鳴らしてみましょう。音色の異なる楽器を用いるのも面白いですね。


りんごやみかんなどの衣装をまとって、生活発表会でお披露目をするとかわいいかもしれません。


練習の際は、以下を参考にしてみてくださいね。




3歳児・4歳児・5歳児


幼児クラスでも、遊びを通してリズムをつかんでから、楽器を使った遊びへと展開してみましょう。

「337拍子」の練習をする

まずは、手拍子で「337拍子」の練習をしてみましょう。

その際、休符の部分で「ウン」と言葉を発して、しっかり休みを意識することが大切です。


強弱をつけたり徐々にスピードを早めたりと変化をつけながら行えば、子どもが面白さを感じ意欲的に練習できるかもしれませんね。

「3つ打ち」「7つ打ち」を覚える

337拍子のリズムに慣れたら、曲に合わせてカスタネットやタンバリンなどの楽器を鳴らしてみましょう。


「3つ打ち」や「7つ打ち」のリズムがとりやすい曲を使うことがポイントです。


保育士さんが子どもといっしょにピアノを奏でれば、合奏の練習もはかどりそうですね。

以下の動画を参考に演奏してみましょう。


休符を覚える

休符でしっかり休み、音を鳴らさない練習を導入することで、メリハリのある演奏に仕上がりそうです。


「3つ打ち」や「7つ打ち」のリズムでも休符を意識し、「ウン」と言いながら楽器を鳴らさないよう意識してみましょう。

「3つ打ち」の場合は4拍目、「7つ打ち」の場合は8拍目が休符となります。


曲の構成のなかでも休符が出てくることがあれば、「ウン」と言葉で発しながら休む練習をしましょう。

保育園で行う合奏指導のポイント

子どもが意欲的に楽しく合奏できるように、保育士さんの教え方のポイントをまとめました。



手遊びやゲームを通して音楽に触れる


子どもが楽しみながら、音楽に親しめる時間を設けましょう。

なじみのある手遊び歌も、手を叩く箇所で楽器を用いれば、合奏の練習に結びつけることができるかもしれません。


また、子どもが夢中になるゲームを進行するなかで、音楽に親しめるような工夫ができるとよいでしょう。

例えば椅子取りゲームでは、曲に合わせて歩く場面でリズム感を養うことが期待できそうです。


曲の強弱やスピードに合わせて歩き方を変化させるなど、アレンジを加えながら遊んでみましょう。



覚えやすい言葉に置き換える


歌詞のない曲を使った打楽器の練習では、リズムを単語に置き換えて練習してみましょう。

例えば5つの音を鳴らすときには、「ほ・い・く・え・ん」など、5音の単語を発しながら楽器を鳴らします。


さまざまな単語を用いて遊びながら練習できれば、楽器が苦手な子どもでも無理なくリズムを覚えられるかもしれません。



音階が分かりやすくなるための目印をつける


鍵盤ハーモニカや鉄琴、木琴などの指導では、画用紙を使って大き目の楽譜を作ると、子どもが音階を理解しやすいでしょう。


また、「ドはドーナツの茶色」などと音階ごとの色を決め、楽譜の音符と同じ色のシールを鍵盤に貼って練習をすれば、子どもが位置を覚えやすくなるかもしれません。

子どもが夢中になる合奏指導の進め方を知り、保育園での音楽活動に役立てよう

今回は、保育園で行う合奏の練習の進め方について工程別にまとめ、指導のポイントについてもお伝えしました。


楽器の担当を決める際は、3歳児からは木琴や鉄琴を加えたり、5歳児では鍵盤ハーモニカにチャレンジしたりするなど、子どもの年齢を考慮するとよいでしょう。


保育士さんが成長できたところを褒めながら練習を進めれば、子どもの自信につながり、意欲的に取り組めるかもしれません。


今回紹介した合奏の練習の進め方を押さえて、発表会に向けて素晴らしい演奏に仕上げてみましょう。



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