即戦力として活躍が期待できる保育士さんを採用したいと考える担当者の方もいるでしょう。経験が豊富な方やコミュニケーション能力が高い方などは、入職後すぐに担任や副担任など責任のある仕事を任せられるかもしれません。今回は、即戦力となる人材を見極めるポイントや採用するメリット・デメリットを詳しく紹介します。
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即戦力の人材を採用するメリットと注意点
即戦力とは、保育士の業務に必要な資格やスキル、経験などがあり、早期に仕事を任せられる人材のことを言います。
保育士の中途採用において、即戦力となる人材を募集する担当者の方もいるかもしれません。特に人手不足の園では、担任や副担任を任せられる保育士さんの採用を重視しているケースも多いでしょう。
まずはこのような人材を採用することで、どのようなメリットやデメリットがあるのかを解説します。
メリット
保育士さんは子どもたちの生活全般のお世話や遊びの指導など多種多様な業務を担います。
即戦力となる人材は、新しい環境に慣れることも早く、さまざまな場面で柔軟に対応できる可能性があるでしょう。入社後の教育やフォローに費やす時間をおさえることができそうです。
注意点
即戦力となる保育士さんの中には、さまざまな園で経験を重ねている方もいるかもしれません。多くの保育現場で知識や技術を得ていることから、即戦力としての活躍が期待できます。
その一方で、理想の保育像が確立していることも多く、入職後に自身が思い描いていた保育観との違いを感じ、すぐに辞めてしまう方もいるかもしれません。
採用後は充分にコミュニケーションをとり、即戦力となる方の知識や技術をこの園で活かして欲しいという気持ちを伝えることも大切かもしれません。
次に、即戦力と考えられる保育士さんの特徴や書類選考・面接時に見極めるポイントを紹介します。採用活動に取り組むうえで役立ててみてくださいね。
【中途採用】即戦力となる保育士の3つの特徴
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まずは、即戦力となって働ける保育士さんの特徴を紹介します。
経験が豊富
まず保育士として経験豊富な方は、培われた技術や知識を活かして、即戦力としての働きが期待できそうです。
保育園は0歳児~5歳児まで幅広い年齢層の子どもを預かるため、園児の成長段階を把握したうえで仕事に携わることが求められます。
ときにはケンカの仲裁や子どもへの精神的なケアなど、保育士としての技術が必要な場面もあるでしょう。今まで多くの子どもたちと関わっているなど経験が豊富な方には、安心して対応を任せることができそうです。
コミュニケーション能力が高い
保育士さんは子どもや保護者だけでなく、職員同士のコミュ二ケーションが必要な場面も多いものです。
コミュニケーション能力が高い人材の特徴として、協調性や社会性が身についていることなどが挙げられ、こうした方は良好な人間関係を作ることに長けているかもしれません。
職員同士の信頼関係を早期に築くことができれば、仕事が円滑に進めることができそうです。即戦力の保育士さんの特徴として、コミュニケーション能力の高さも大切な要素のひとつでしょう。
柔軟な対応ができる
保育園はそれぞれの園の理念や方針に沿って運営を行います。
英語教育に力を入れている園もあれば、主に運動遊びを取り入れている園もあるでしょう。このような園の方針を理解し、柔軟に対応できる方は即戦力としての活躍が期待できそうです。
また、子どもたちを見守る中で、保護者とのトラブルやクレームに発展するケースもあります。そのような場合も臨機応変に対処する力がある方は園の職員として頼れる存在になりそうですね。
【中途採用】即戦力となる保育士を見極めるポイント
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次に、面接の場で即戦力保育士を見分けるポイントを見ていきましょう。
資格・スキル・経験を確認する
まずは、保育士として必要な資格やスキル、経験を兼ね備えているか確認してみましょう。
面接や書類選考を行う際に、他園での勤務年数や担任や主任の経験の有無などをチェックするとよさそうです。保育活動以外にも行事の運営や壁面製作などさまざまな役割があるため、そのような経験についても質問するとよいかもしれません。
また、国が策定したキャリアアップ研修を受けている方は、高度な保育知識やスキルを身につけていることが考えられます。その点もあわせて、どのような経験があるのか質問してみましょう。
園の保育方針への理解を示している
経験豊富な方の中には自身の保育へのこだわりが強いケースも少なくありません。園の保育方針似合わない場合は、早期退職につながる可能性もあります。
そのため、面接時や園見学などを実施した際に、園の保育方針に理解を示したうえで応募しているのかは、人材を見極める際の大切なポイントになります。
志望動機や自己PRの際に「園の保育内容をしっかり確認したうえで応募しているか」「園に対して魅力的に感じた部分を自分の言葉で話しているか」などをきちんとチェックするとよさそうです。
会話のやり取りがスムーズに進む
保育士は子どもたちや保護者に笑顔で接し、誠実に対応することが求められるでしょう。
面接時では言葉遣いや話し方を確認し、子どものお手本となる保育士として仕事を任せられるかを見極めることも重要になります。
また、面接の中で言葉のキャッチボールがきちんとできているのかも確認するとよさそうです。「質問したことに対して明確に回答しているか」「面接官の話を聞く姿勢があるか」など会話のやり取りを意識して対応するとよいかもしれません。
即戦力となる人材を見極めて保育士を採用しよう
即戦力の人材を採用することができれば、人手不足を補うだけでなく、担任や副担任など責任のある仕事を任せることが期待できるでしょう。
面接や書類選考時には保育士としての経験やスキル、コミュ二ケーション能力などを確認することが大切かもしれません。
即戦力となる人材を見極め、人材の確保に役立てられるとよいですね。