1月は、雪だるまや雪の結晶など、冬をテーマにしたさまざまな製作を楽しめる時期です。また、干支のトラや絵馬、獅子舞など、お正月をイメージした作品を子どもといっしょに作ると行事に親しみを持つことができそうです。今回は0歳児や1歳児、2歳児といった低年齢クラスから作れる1月の製作アイデアについて紹介します。
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■目次
1月の製作遊びのねらい
1月の製作遊びは、雪だるまやお正月などをテーマにした作品を通して、子どもといっしょに冬を楽しむ保育活動のひとつでしょう。
また、絵馬や獅子舞、福笑いなどはお正月の代表的な風物詩であり、子どもが製作を通してお正月遊びを知るきっかけにもなりそうです。
保育園で楽しむ1月の製作遊びのねらいは、以下の通りです。
- 雪だるまや雪の結晶など、冬を感じる作品を作ることで季節を感じる
- お正月にまつわるモチーフを知り、行事に親しむ
- 伝統的なお正月遊びである、福笑いや羽根つきを友だちと楽しむ
雪の結晶や雪だるまなど冬を連想する作品を作り、1月の寒い季節をイメージするなど、想像力を養う機会につながりそうです。
また、トラなどの十二支の作品を作ることで、干支について関心を持つ子もいるかもしれません。
さまざまな作品作りを通して、子どもが季節を感じながら製作遊びを楽しめるとよいですね。
【0歳児~1歳児向け】1月の製作アイデア
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ここでは、0歳児~1歳児ができる製作遊びのアイデアを紹介します。
①指スタンプで縞模様!トラのお面♪
用意するもの
- 黄色の画用紙 2枚
- 白い画用紙 1枚
- 紙皿 1枚
- ゴム紐 1本
- キリ
- 黒の絵の具
- はさみ
- のり
- マジック
作り方
1.黄色の画用紙を紙皿の大きさに切って、のりで貼りつけます。
2.白い画用紙をトラの目の形に切り、マジックで黒目をかいて(1)に貼ります。
3.(2)に鼻やひげ、口など顔のパーツをマジックでかきます。
4.(3)の両端に紐を通す穴をキリであけます。
5.指に黒い絵の具をつけて、トラの縞模様をスタンプします。
6.(5)の穴にゴム紐を通して結んだらできあがりです。
製作のポイント
(1)~(4)は保育士さんが準備したり、子どもといっしょに貼りつけたりして進めましょう。
0歳児や1歳児の小さな子どもは、スタンプの感触を楽しめるように「ぺったん、ぺったん♪」など、オノマトペを使いながら遊んでもよいかもしれません。
縞模様をスタンプするときは、保育士さんがスタンプを押す場所を指で示すと、進めやすいかもしれないですね。
絵の具の色を子どもが好きな色に変えると、オリジナルティ溢れる仕上がりになって楽しめそうです。
②カラフルなデザイン!あったか手袋
用意するもの
- 白画用紙 1枚
- 色画用紙 1枚
- 折り紙 複数枚
- わた
- はさみ
- のり
作り方
1.白い画用紙を手袋の形に切り、左右両方の手袋を作ります。
2.台紙の色画用紙の上に(1)を貼りつけます。
3.細かくちぎった折り紙を手袋に貼って装飾します。
4.(3)の手を入れる部分にわたを貼りつけたら、できあがりです。
製作のポイント
(1)(2)は、保育士さんがあらかじめ用意しておきましょう。
折り紙は、子どもが好きな色を選んで自由に模様を作ります。貼る位置が手袋からはみ出ないように、保育士さんがサポートしながら進めるとよさそうです。
わたを貼りつけるときは、にぎったりちぎったりしながら、フワフワの触感を楽しむ時間を設けると、子どもが興味を持ちやすいかもしれません。
③手形で成長記念!絵馬スタンプ♪
用意するもの
- 段ボール 1枚
- 色画用紙 1枚
- 絵の具
- キリ
- PEテープ
- はさみ
- カッター
- のり
作り方
1カッターで段ボールを絵馬の形に切ります。
2.画用紙を(1)の形にあわせて切って、のりで貼りつけます。
3.手に絵の具をつけて、(2)に手形のスタンプを押します。
4.(3)にキリで穴をあけて、PEテープを通して結んだらできあがりです。
製作のポイント
(1)~(2)は保育士さんがあらかじめ準備しておきましょう。
手形は子どもが好きな色を使って、自由にスタンプを楽しむとよいですね。
最後に保育士さんが絵馬に子どもの名前をかいたり、「2022」など年号をかいたりしてもかわいい仕上がりになるかもしれません。
④たくさん降らせよう!夜の雪世界♪
用意するもの
- 黒い画用紙 1枚
- 茶色と緑の画用紙
- 綿棒 5本
- 輪ゴム 1本
- 白の絵の具
- はさみ
- のり
作り方
1.茶色の画用紙を木の幹、緑の画用紙を葉に見たてて切ります。
2.黒い画用紙に(1)を貼りつけます。
3.綿棒を1つにまとめて輪ゴムでくくります。
4.指や(3)に絵の具をつけて、雪を降らせるイメージで(2)にスタンプします。
5.スタンプしおわったら、できあがりです。
製作のポイント
(1)は保育士さんがあらかじめ用意しておきましょう。
スタンプの雪が目立つように黒い画用紙や青の画用紙を使ってもよさそうです。葉っぱの部分にたくさんスタンプして、雪を積もらせても面白いかもしれないですね。
木のほかに、雪だるまや雪うさぎなどをいっしょに貼りつけると、かわいい仕上がりになりそうです。
【2歳児~3歳児向け】1月の製作アイデア
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ここでは、2歳児~3歳児ができる製作遊びのアイデアを紹介します。
⑤スタンプでデコレーション!獅子舞い風呂敷♪
用意するもの
- スポンジ 1個
- 緩衝材 1枚
- 段ボール 1枚
- 赤の画用紙、緑の画用紙、白の画用紙 各1枚
- 紙ひも
- 接着剤
- 絵の具
- クレヨン
- はさみ
- のり
作り方
1.持ちやすい大きさにスポンジと緩衝材を切ります。
2.段ボールを正方形に切ります。
3.紙ひもで好きな模様を作りながら、接着剤で(2)に貼りつけます。
4.赤い画用紙を獅子舞の顔の形に、緑の画用紙を風呂敷の形に切ります。
5.(4)の赤い画用紙にクレヨンで獅子舞の顔のパーツをかきます。
6.(1)~(3)に絵の具をつけて、(4)の風呂敷にスタンプしながら模様をつけます。
7.(6)を台紙の白い用紙に貼りつけたら、できあがりです。
製作のポイント
(1)~(4)は保育士さんがサポートしながら進めるとよいでしょう。
子どもが自由にスタンプしながら獅子舞の風呂敷の模様をつけられるとよいですね。
紙ひもスタンプは渦巻きや輪など、いろいろな形のものを用意するとよさそうです。(紙ひもスタンプの詳しい作り方はこちら)
⑥まんまるが可愛い!簡単雪だるま♪
用意するもの
- ビニール袋 1枚
- 紙コップ 1個
- 毛糸(15cm×4本から5本)
- 綿 適量
- 綿棒 2本
- コットンボール 3個
- 雪だるまの顔のパーツ用画用紙
- 接着剤
- マジック
製作のポイント
ビニール袋の口の部分を結ぶ、毛糸でしばる工程は保育士さんがサポートするとよいでしょう。
紙コップの色を変えて帽子のバリエーションを増やしたり、帽子の代わりにリボンをつけて女の子の雪だるまを作ったりしてもかわいいかもしれないですね。(詳しい作り方はこちら)
⑦どんな顔になってる?トラの福笑い♪
用意するもの
- 黄色の画用紙、黒の画用紙、白の画用紙 各1枚
- はさみ
- のり
作り方
1.画用紙にトラの顔の形をかきます。
2.画用紙を目や鼻などの顔のパーツ、縞模様の形に切ります。
3.(1)と(2)を使って、目隠しをして福笑いをします。
4.福笑いで遊びおわったら、最後に(1)の上に(2)をのりで貼りつけてできあがりです。
製作のポイント
福笑いで遊びながら、トラの顔を作ります。2歳児など目隠しをすることが難しい場合は、保育士さんといっしょに進めましょう。
「目はどこかな?」「縞模様はどうやって置いてみる?」など子どもに質問しながら、顔や模様のパーツの場所を探してみてもよいですね。
⑧貼り絵で作ろう!オリジナル羽子板♪
用意するもの
- 折り紙 複数枚
- 白の画用紙 1枚
- ペン
- のり
作り方
1.折り紙を細かくちぎって貼り絵のパーツを作ります。
2.画用紙に羽子板の形と羽の形を縁取りします。
3.(2)の線に沿って(1)にのりをつけて貼り絵をします。
4.(3)を白い画用紙に貼りつけたら、できあがりです。
製作のポイント
作った羽子板に、さらに折り紙を貼って自由に模様をつけるとよいでしょう。3歳児くらいになると、さまざまな色の折り紙を組み合わせて、いろいろな模様を作ることができるかもしれません。
折り紙のほかに、ビーズやラメを使うことで、華やかな仕上がりの羽子板ができそうですね。
【4歳児~5歳児向け】1月の製作アイデア
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ここでは、4歳児~5歳児ができる製作遊びのアイデアを紹介します。
⑨ストローでできる!雪の結晶♪
用意するもの
- おわん型の食品トレー 1個
- ストロー(黄色) 4本
- ストロー(青) 8本
- 輪ゴム 8本
- タコ糸 30cm
- はさみ
製作のポイント
おわん型の食品トレーに8等分の切り込みをいれるときは、はさみで切る場所に線をひくと子どもが作業しやすくなるでしょう。輪ゴムのかけ方は保育士さんが見本をみせながら、少しずついっしょに進めるとよいかもしれません。
ストローの太さを変えたり、さまざまな大きさのトレーを用意したりして、いろいろな結晶を作れるとよいですね。
また、ストローにラメをつけると、華やかな仕上がりになるでしょう。(詳しい作り方はこちら)
⑩折り紙でお正月!絵馬とだるまのコンビ♪
用意するもの
- 赤の折り紙 1枚
- 茶の折り紙 1枚
- ペン
製作のポイント
折るときの幅や、頂点からずれた箇所を折る工程は、保育士さんが補助して進めると子どもがわかりやすいでしょう。
全員のだるまと絵馬を大きな模造紙に貼りつけて、クラスみんなのお願いごとを飾った壁面製作にしても面白いですね。(詳しい作り方はこちら)
⑪毛糸でぽかぽか♪ミニ帽子♪
用意するもの
- トイレットペーパーの芯 1本
- 毛糸 30cm 30本
- はさみ
製作のポイント
毛糸の結び方は、保育士さんが見本をみせながら進めると子どもが理解しやすいでしょう。
トイレットペーパーの芯の代わりに厚紙を使って、大きなサイズの帽子を作ってみても面白いかもしれないですね。
色の違う毛糸を交互に結ぶ、2色の毛糸をねじって1本の毛糸を作って芯に結ぶなど、工夫をすることで、デザインが異なる作品が作れそうです。(詳しい作り方はこちら)
⑫素早さが可愛い!動くペンギン♪
用意するもの
- 青の折り紙、黄色の折り紙、白の折り紙 各1枚
- 紙コップ 1個
- 電池 1個
- 輪ゴム 1個
- マジック
- はさみ
- テープ
作り方
1.紙コップに青の折り紙を貼ります。
2.ペンギンのお腹に見たてて、白の折り紙を切り抜いて(1)に貼ります。
3.黄色の折り紙をペンギンの口の形に切って、(2)に貼ります。
4.電池の両サイドから、輪ゴムが少し残るようにテープを貼ります。
5.(3)の両サイドに2本ずつ切り込みを少し入れます。
6.(5)に電池の左右の輪ゴムを差し込み、サイドをテープで固定します。
7.電池をクルクルと回して、(6)を平らな場所において動いたらできあがりです。
製作のポイント
電池に輪ゴムをつけるときは、輪ゴムが外れないようにテープを巻きつけるとよいでしょう。子どもだけで作業することが難しい場合は、保育士さんが補助するとよさそうです。
紙コップの大きさを変えて、いろいろなサイズのペンギンを作ったり、青以外の折り紙を使ってペンギンの種類を増やしたりしても楽しめるでしょう。(動く紙コップ人形の詳しい作り方はこちら)
1月をテーマにした製作遊びで、楽しい1年の始まりをむかえよう
今回は、1月に楽しめる製作アイデアについて紹介しました。
雪だるまや手袋など、冬のモチーフは子どもにとって親しみやすいテーマといえるでしょう。
また、だるまや獅子舞など、普段目にする機会が少ないお正月にまつわる作品を作ることで、季節のイベントに興味を持つきっかけになるかもしれません。
子どもの年齢にあわせた、さまざまな物作りを通して、1月の製作遊びを楽しみましょう。
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