保育活動中に、自然と触れ合う機会を積極的に取り入れている保育園もあるのではないでしょうか。日頃から自然と触れ合うことには、子どもにとってよい影響を与えるといわれていますが、一体どのような効果を期待できるのでしょうか。今回は自然と触れ合うことで期待できる子どもへの効果を紹介しつつ、保育園や公園などの身近な場所で触れ合う方法を解説します。
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自然と触れ合うことで期待できる効果
自然の多い郊外まで行かなくても、保育園の周りは園庭や公園など、身近なところに自然が溢れています。
保育園などに通う幼児期のうちにあらゆる自然に触れ合うことで、子どもにとって大きな成長をもたらしてくれる効果を期待できるのだそう。ここでは、自然に触れ合うことで期待できる効果を紹介します。
生き物や植物に関心を持ちやすくなる
自然の中で生き物や植物に触れ合うことで、子どもの好奇心が育まれていきます。そのため、自然に興味を持ちやすくなるそうです。
たとえば、虫捕りは昆虫に興味を持つきっかけとなり、季節ごとに見た目が変わる植物は、五感を刺激してくれるでしょう。
命の大切さを感じることができる
自然と触れ合っているときに見つけた虫を、保育園の中で飼育することもあるでしょう。飼育をするということは、必然的に虫を観察することにつながります。
そこで小さな虫が一生懸命生きている姿や、命が終わる寂しさなどを目の当たりにすることで、生き物の命の大切さを感じることができるでしょう。
身体能力を身につけられる
屋外に出て自然と触れ合い、身体を動かすことで体力の向上につながります。自然の中では、くぐる・登る・渡るなど、さまざまな体験をするからです。
普段使わないようなさまざまな動きをすることで、体幹が強くなったり、バランス感覚が磨かれていったりするといった効果が見込めるといいます。
問題解決能力を身につけられる
自然に触れて、生き物や植物を見ることで、子どもはさまざまな疑問を持つことがあります。「どうして？」や「なぜ？」など、自然体験を経て浮かび上がった疑問を考えるようになるのです。
疑問を持つことで自ら考え始め、本や図鑑で調べたり、先生に聞いてみたりするなどして、答えを見つけ出そうとする問題解決能力が身につけられるでしょう。
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身近な場所で簡単に取り入れられる！自然と触れ合う方法を紹介
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自然と触れ合うとなると、どうしても山や川、森など、たくさんの自然が揃ったところに行かなければならないと思いがちですよね。
しかし、保育園にある園庭、近所の公園などでも、意外と簡単に自然と触れ合うことができます。ここでは、身近な場所で自然と触れ合う方法をいくつか紹介します。
窓を開けて外の音に耳を傾けてみる
保育園の窓を開けて、自然の音に耳を傾けてみましょう。すると、鳥の鳴き声や葉っぱのすれる音が聞こえてくるはずです。
また、夏の時期にはセミの鳴き声がどこからか聞こえてくることもあります。このように窓を少し開けるだけでも、外からさまざまな音を感じることができますよ。
園庭や公園で生き物を探してみる
園庭や公園に行って、生き物を探してみましょう。土や木の上を歩いているアリ、空を飛んでいるチョウチョやトンボ、葉っぱの上にとまっているテントウムシなど、生き物はいろんなところにいるはずです。
そこで出会った生き物に対して、「かわいい」「怖い」「触ってみたい」など、子ども一人ひとり違った感情を抱きつつ、生き物に興味を持つきっかけとなってくれる可能性があります。
花壇に植物を植えてみる
保育園の中に花壇がある場合は、そこに種をまき、植物を植えて育ててみましょう。花壇がない場合は、プランターでも十分代用できます。
植物を育てることで、芽が出たり、花が咲いたりするなどの成長の移り変わりなどを知ることができるでしょう。
砂遊びをしてみる
園庭や公園にある砂場で、砂遊びをしてみましょう。砂遊びは乾いているサラサラとした砂、水を含んだドロドロの砂など、あらゆる形に変化します。
丸めれば泥団子になりますし、積み上げれば山ができあがります。このように砂に触れて遊ぶことで、子どもの手先の感覚を育むことができるでしょう。
雨や雪などの天気に触れてみる
自然と触れ合うことは、天気がいい日だけにすることではありません。雨や雪などが降っている日でも、気軽に取り入れられます。
たとえば、雨の日にはカッパを着て外に出てみましょう。すると、雨粒や水たまりを発見したり、カッパに当たる雨の音に気づいたりできるなど、雨ならではの自然に触れられます。
また、雪の日には暖かい上着や手袋を身につけて、雪を触ったり、雪の上を歩いたりしてみましょう。白くて冷たい雪の感触に驚きながらも、楽しんで遊んでくれるはずです。
保育園の身近な場所でたくさんの自然と触れ合おう
保育園の周りには、身近なところで自然と触れ合う機会が溢れています。山や川、森などに行き、自然を体験することも大事なことですが、日常的に子どもたちに自然と触れ合う機会を作りたいと考えるのであれば、園庭や公園などの身近な場所で自然を探してみてはいかがでしょうか。
園庭や公園にも、さまざまな生き物や植物が生息しています。たくさんの自然と触れ合うことで、命の大切さを理解するようになったり、問題解決能力を身につけられたりなど、子どもにとってよい効果を得られるようになるでしょう。
今回紹介した自然と触れ合う方法を参考に、日常的にできる自然体験を普段の保育活動で取り入れてみるのはいかがでしょうか。
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