保護者が満足する行事にするために心がけたいポイント

保育園に必須の保護者参加行事


保育園には年数回、避けては通れない保護者参加型の行事があります。
行事は子どもの成長を知ってもらうチャンスであり、保護者を満足させることが一番の目的ではありません。
とはいえ、子どもの日頃からのがんばりや育つ姿をうまく伝え、結果的に満足してもらうことは大切なことですよね。
運動会、おゆうぎ会など行事にはさまざまなものがありますが、保護者とコミュニケーションを取る上で重要な行事と言えば「懇親会」と「保育参観」でしょう。
今回はこの2つの行事に絞って、気をつけるべきポイントや、求められていることなどについて考えてみたいと思います。

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保護者が満足する行事「懇談会編」


◯懇親会で求められていること

年に数回行われる保育園でのクラス懇親会。
クラス懇談会の中では、その日の感想を保護者一人ひとりに聞くことと、最後の方には個人的な質問を受けつけること、を取り入れている保育士さんも多いのではないでしょうか?
でも、保護者との関わりが苦手だったり、話すことが何も浮かばない保育士さんにとって、懇親会はかなり大変な行事ですよね。一方、保護者は懇親会をどう思っているのでしょうか?
当然ですが、保護者は先生の話をたくさん聞きたいと思っています。ですから、保護者とのコミュニケーションに苦手意識が強い保育士さんや、あまり話してくれない保育士さんの場合、保護者には悪い印象を与えてしまったり、不満残してしまうことも考えられます。
では、どのようにしたら、保護者が満足する懇談会になるのか考えてみましょう。



◯保護者はわが子に関することを知りたい

まず、懇談会で保護者は何を聞きたいのでしょうか?
それは、子どもたちの普段の園での姿や様子、保育士からのアドバイスなどです。わが子に関する先生の言葉を何でもいいから少しでもたくさん聞いて、そこから家とは違うわが子の様子を知ったり、わが子が快適に園生活を送れるようにしてあげたいと思っています。
ですが、一人ひとりの感想や個人的な質問を受けると一人に5分や10分はすぐに経ってしまい、それだけで全体の半分くらい時間を費やされてしまいます。
そうなると、保護者としては、得るものがあまりなく、つまらない懇談会だったと不満を抱いてしまいます。一人ひとりの質問に答えていく姿勢はとても素晴らしいですが、特定の保護者の感想はどちらかというと保護者自身より保育士に役立つ情報であり、個人的な質問はその人が知りたいことで、他の保護者の役立つ情報ではありません。
また、人前で話すのが苦手な保護者もいるでしょう。その人にとっては、苦痛で不満足な時間となってしまいます。



◯保護者全員が興味を持てる話をしよう

では、どのようにしたらいいのでしょう。
保護者全員に伝えたいことを事前にしっかりとまとめてから懇談会に臨みましょう。本当は伝えたいことがたくさんあるのに、この作業をしていなかったため、時間内では伝えきらず、後日プリントで知らせる先生も少なくありません。すぐに時間が経ってしまう保護者の「感想」や「質問」は本当に時間が余った時、最後の最後に話題にしましょう。
どうしても聞きたければ、後日個人的に聞けば良いのです。
懇談会は「個人的意見の時間」は極力短くし、参加した保護者全員の利益になる話に時間を使いましょう。そうすれば、多くの保護者が満足してくれる懇談会となることでしょう。


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保護者が満足する行事「保育参観編」


◯保育参観で注意すべきポイント

子どもたち相手の普段の保育では気にならないけど、保育参観となると、どうも苦手・・。と思ってしまうことはありませんか?誰でも自分の保育が見られるのは緊張してしまいますよね。
実際、保育参観が苦手だという保育士さんはたくさんいるようです。でも、保育参観で保護者が見ているのは「先生の保育」ではなく、「わが子の姿」です。
実は保育士の保育の進め方などには、ほとんど目が行きません。保育士さんの多少の失敗には気づかないですが、わが子のことは良く見ています。
ですから、逆に言うと、わが子への対応のまずさには、すぐに気づきます。それが保護者とのトラブルの元になる可能性もあります。
では、どうしたら良い保育参観にできるのか、一緒に見ていきましょう。



◯関心があるのはわが子の様子だけ

保育士自身が、段取りを完璧にこなし、その日の保育参観はうまくいったつもりでいても、保護者同士の中では不平不満がいっぱい、ということは良くあることです。
保護者が見ているポイントは、先生の保育がいかに素晴らしいかではなく、わが子の様子がどうだったかのみです。わが子が喜んでいるかはもちろんのこと、困っていたり、悲しんでいたり、嫌だと思っていないかを、敏感に感じ取っています。
「うちの子の道具がないのに先生は気づいてくれない」「あんな場所では絵本が見えないでしょ」「あ、わが子の順番が飛ばされた」など、一度でもそんな場面を見つけると、後日、個人面談や懇談会で、質問、指摘してくる保護者もいるくらいなのです。



◯一人ひとりの子どもに気を配ろう

保育士がもっとも保育参観で気をつけなければいけないことは、常に「困っている子どもはいないか」「適切な対応をすること」、それだけです。
子どもがやりにくそうにしていたら手伝ってあげる、走って転んでしまった子どもがいたら、そのままにせず、すぐに声をかけてあげる、絵本の読み聞かせでは見えにくそうな子どもはいないか確認することなどです。それをしなかっただけで、まさに命取りになることさえあるのです。
保育参観ではわが子に対する対応が素晴らしいだけで、保護者は満足します。先生はいつもわが子を良く見ていてくれてるのだと安心します。「一人ひとりの子どもの様子を良く見る」というのは、普段の保育でも大切なことですので、保育参観の日はそれを徹底しましょう。それが、保育参観を成功させるポイントです。


関心は常に「わが子」


保育士は一人の「従業員」として常に園全体のこと、クラス全体のことを考えることを求められています。
しかし、保護者の関心はそこにはありません。雇い主である園が求めていること、顧客が求めていることは違って当たり前です。
そして顧客である保護者に対応しなければならない行事においては、常に保護者ファーストの意識を持って対応することが、円滑な行事の運営にとって大事と言えるでしょう。

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