【2026年版】保育士の離職率は9%!低離職率の保育園の特徴や退職理由を解説!

保育士の離職率は約9.3%です。本記事では、2026年時点での最新データをもとに保育士の離職率を見ていきながら、保育士数の推移や有効求人倍率、平均勤続年数などから見える現状をわかりやすく解説します。保育士さんの離職理由トップ3についてや、転職するにあたって気になる「離職率の高い園の見分け方」なども必見です。

buritora / stock.adobe.com

保育士の離職率について この記事で分かること
  • 離職率:保育士全体の離職率は9.3%、新卒者の1年以内の離職率は約8%
  • 低離職率:保育士が含まれる分野では13.8%と、他分野に比べて低離職率
  • 転職するなら:探し方・見分け方など低離職率の転職先を探すポイントを紹介

保育士の離職率は9.3%!

厚生労働省による2017年の調査によると、保育士の離職率は9.3%という結果が出ています。

全産業の平均と比較すると極端に高い数値ではありませんが、9年前なので、2026年の現状とはやや異なるかもしれません。

ここからは、さまざまな視点での最新データから、保育士の離職率についてみていきましょう。

新卒者の離職率は約8%

2026年時点での政府統計の最新データとして、保育士として勤務した2023年の新卒者のうち、1年以内に退職した人数と離職率をまとめました。

区分

採用者数

1年以内の退職者数

離職率

全体

10,277人

835人

8.13%

公立

2,144人

48人

2.24%

私立

8,133人

787人

9.68%

出典:社会福祉施設等調査 令和6年社会福祉施設等調査 個別表 施設票/政府統計の総合窓口をもとに作成

上記のデータは「保育所等・地域型保育事業所の保育士・保育士資格ありの者の採用」の統計結果です。

全体の離職率は約8%となっており、100人採用されたうち、約8人が1年以内に退職している計算になります。

また、公立園が2.2%と低いことに比べ、私立の9.7%という離職率は約4.3倍ほど高く、定着率にも大きな差があることがわかります。

ほか職業ジャンルと比較した保育士の離職率

2026年時点での最新データである2024年度の統計をもとに、ほかの職種(産業分野)との比較をみていきましょう。

厚生労働省の統計上の分類によると、保育士は「医療、福祉」の分野に含まれます。

この分野の離職率を、ほかの近い業種であるサービス業などと比べてみました。表1出典:令和6年雇用動向調査結果の概況-/厚生労働省をもとに作成

このうち、保育士は「医療、福祉」に含まれるため、ほかのサービス業や全体の数値と比較すると、保育士の離職率は比較的低いことがわかります。

処遇改善手当や借り上げ社宅制度など、国からの施策が充実していることなども、保育士の定着率につながっているのかもしれませんね。

保育士として働く人の数は増加傾向

こども家庭庁が公表している資料によれば、実際に保育士として勤務している人の数は年々増加していることがわかります。表2
出典:保育人材の確保のための総合的な対策/こども家庭庁をもとに作成

保育士登録者数が増えるなか、実際に現場で働く従事者数も少しずつ増加し、2023年の時点では約69万人を超えています。

保育士資格を活かして活躍する人が増えており、保育現場でも受け入れ体制が整いつつある傾向といえそうです。

そのなかでも、保育士の求人ニーズはいまだに高い水準であることにも注目です。

2025年7月では、保育士の有効求人倍率は2.77 倍と高く、前年の同月のデータと比較しても0.08ポイント上昇しています。

有効求人倍率が高く、自分に合った職場を選びやすい環境が整っている今だから、これまでの経験や資格を活かして、よりよい条件での転職ができるチャンスといえそうです。資格を活かして働ける転職先を探す

簡単1分登録!転職相談
保育士・幼稚園教諭・看護師・調理師など
保育関連の転職のご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!

離職理由の1位は「人間関係」!全体の約30%

東京都の調査によると、保育士の退職理由としてもっとも多いのは「職場の人間関係」で、全体の33.5%を占めています。

以下のグラフは、こども家庭庁が公表している資料にある調査データ「過去に保育士として就業した者が退職した理由」から、上位の理由をピックアップしました。表3出典:保育士の現状と主な取組/厚生労働省の一部をもとに作成

離職理由1 職場の人間関係(33.5%)

子どもや保護者の前でも若手の先生に厳しくあたったり、報告事項を共有しても無視したりする先輩がいて、職場の空気が常に重かったです。相談できる相手もいなくて、毎日出勤するのが苦痛でした。

保育の仕事は決まったメンバーと長い時間いっしょに過ごすため、チームワークがうまく構築できなかったり、和を乱すような状態ができあがってしまうと、職場の空気にも影響が大きいでしょう。

そのような職場環境では、保育業務に支障が出ることも無理はありませんよね。

無理をせず、自分に合う園への転職を考える保育士さんが多いのもうなずけます。

転職するならここがポイント

新しくオープンする園は、人間関係がまだできあがっていないことが多く、転職してもすぐに馴染みやすいようです。

全員が横一線のスタートになるオープニングスタッフであれば、人間関係がうまくいく可能性が高いだけでなく、それまでの慣習にしばられずに働き始められそうですね。

オープニングの園を探す

離職理由2 給料が安い(29.2%)

責任の重さに対して手取り額が見合っていないと感じます。一人暮らしをするには余裕がなく、将来への不安から転職を考え始めました。

国による処遇改善が進んでいるものの、保育士さんの給料に対する不満は、離職理由として大きいようです。

処遇改善手当は、園の規模やキャリアアップのための施策に取り組んでいるかなどに加え、施設によって手当の配分が異なるため、実際は期待したほど年収が上がらないという声も聞かれます。

基本給が低く設定されている場合は、賞与の額にも影響します。業務に見合った待遇を求めて転職するケースもあるでしょう。

転職するならここがポイント

保育士さんが、今働いている園で給与交渉をするのは難しいと感じる保育士さんは多いでしょう。

この場合は、転職エージェントを活用して、転職することでどれくらい給与面が改善されるのか、まずは情報収集からはじめることもおすすめです。

会員登録・相談無料保育士バンク!で転職相談

離職理由3 仕事量が多い(27.7%)

日中は保育に追われ、事務作業は午睡の間か閉園後。行事前は準備のために残業が当たり前になっていて、休日は体が動かないほど疲れてしまいます。

保育士の業務は、子どもの見守り以外にも、指導案の作成、連絡帳の記入、行事の企画や壁面制作など多岐にわたります。

退職理由4位の「労働時間が長い(24.9%)」からも同様の傾向がみられ、勤務時間内に仕事が終わらず、持ち帰り仕事が発生することも多い保育現場の現状がみえてきそうです。

労働時間が長いと感じる背景には、こうした本来の保育以外の負担が大きく関わっているため、業務量の改善に取り組んでいる園は、転職先として人気が高まっています。

転職するならここがポイント

書類作成のデジタル化が進んでいる園や、行事の規模を縮小して日常の保育を重視している園を探してみましょう。

放課後児童クラブや放デイ、児童発達支援施設など、保育士の資格を活かして働ける施設への転職も視野に入れてみると、転職先の幅も広がりそうです。

仕事量が軽減される職場を探す

保育士バンク!の新着求人

お住まいの地域を選択して、最新の求人情報をチェック!

の検索結果は0件でした。
データの取得に失敗しました。しばらく経ってからお試しください。

選択済みの市区町村

    低離職率の保育園を探すための3つのポイント

    保育現場kapinon / stock.adobe.com

    転職を考える保育士さんは「低離職率の施設」を探してみるのがよいかもしれません。

    低離職率なのは、働きやすい環境が整っているなど、「この園で長く働きたい」と感じる保育士さんが多い理由があるからです。

    ここでは、退職理由で多く上がっている「人間関係・給料・仕事量」の悩みを解決する転職先選びのポイントをまとめました。

    園見学・SNSで人間関係を確認

    人間関係が気になる場合は、転職前に園見学ができる職場がおすすめです。

    見学の際は、そこで働いている保育士の表情や言葉遣いに注目してみましょう。

    低離職率の園では、職員間に風通しのよい空気が流れており、見学者に対しても自然な笑顔で対応してくれることが多いかもしれません。

    また、園のSNSやブログでの発信を見ると、行事の頻度や職員同士のやり取りから、普段の雰囲気や人間関係のよさが垣間見えることもありそうです。

    なお、転職エージェントを通すことで、気になる部分や不安なことがあった場合、園の内部事情に詳しいキャリアアドバイザーに、確認や相談をすることもできます。人間関係が良好な職場を探す

    借上げ社宅制度や処遇改善手当の活用を確認

    自治体が実施している「宿舎借り上げ支援事業」などをフル活用している園は、職員の生活を支える意識が高いといえます。

    また、国からの補助金を保育士さんの給与に上乗せする「処遇改善手当」の支給実績や配分ルールについても、必須の確認ポイントといえそうです。

    これらを、転職先探しの段階でしっかり確認するのは、転職サイトや求人票を見ているだけでは難しいかもしれませんね。

    このような場合は、転職エージェントを通じて調べてもらうことができます。園がどれだけ職員の待遇向上に力を入れているかを確認したうえで、希望の転職先を探すことができそうです。高待遇の職場を探す

    残業削減への取り組みを確認

    連絡帳や登降園の管理、日誌の作成をタブレットやパソコンで行っている園は、業務の効率化に積極的な傾向があるでしょう。

    手書きに比べて作業時間が大幅に短縮されるため、休憩時間をしっかり確保できたり、残業を減らしたりする効果があり、国も保育現場のICT化を勧めています。

    また、転職エージェントを通じて、残業や持ち帰り仕事の現状についても調べてもらうのがポイントです。残業が少ない職場を探す

    ほかにもこんなところをチェック!
    働きやすい園 3つの特徴

    残業代が1分単位で支給されている

    繁忙期などに残業が発生しても、その分の残業代を1分単位で支給する園は、それだけ残業削減への意識も高い傾向があると考えられそうです。

    ママ保育士さんが活躍している

    ライフステージが変わっても働き続けられる園は、働きやすい園の可能性が高そうです。
    育休からの復帰実績が豊富な園は、職員のライフスタイルに合わせたシフトを組む余裕がある証拠といえるでしょう。

    保育士募集の理由が「人員不足」ではない

    急な退職による穴埋めではなく、一人あたりの業務負担を減らす目的で募集を行っている園は、現場の運営にゆとりがあり、職員の働きやすさを大切にしている可能性が高いでしょう。

    低離職率の保育士求人を探す

    読んでおきたいおすすめ記事

    保育士の離職率に関するQ&A

    離職率が気になる保育士さんが気になる疑問に答えます。

    Q1. 保育士の3年以内の離職率は?

    A. 保育士が含まれる分野での3年以内離職率は40.8%

    厚生労働省の資料「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)を公表します」によると、大学卒業者で「医療、福祉」の分野に就職した人の3年以内離職率は40.8%です。

    保育士単体の離職率ではありませんが、保育士はこの分野に含まれているため、おおよその目安になりそうです。

    Q2. 低離職率の保育園を転職先として選ぶメリットは?

    A. 低離職率の園なら、保育士が働きやすいだけでなく保育の質が安定している「よい園」の可能性が高まります。

    人間関係、待遇、業務負担の面にしっかり対策をして職員が定着している園では、質の高い保育が提供されやすくなるでしょう。

    また、急な欠員による無理なシフトや偏った業務負担も生じにくいため、一人ひとりが心身にゆとりを持って子どもと向き合えるのが大きなメリットといえそうです。低離職率の保育士求人を探す

    低転職率の転職先の探し方、教えます!

    Q3. 人間関係が原因で辞めるのは甘え?

    A. 保育士の退職理由、最も多いのが「人間関係(33.5%)」なんです。

    保育士の退職理由で最も多いのは「職場の人間関係」で、3割以上にのぼっています。

    現場の深刻な悩みとして、より働きやすい職場への転職を考えるのは、おかしいことではないでしょう。

    ただ、保育士の求人ニーズが高いこともあり、保育士の資格を活かして働ける、より人間関係のよい職場への転職を検討したいところですね。働きやすい職場を探す

    ほかにどんな退職理由があるのか気になる!

    Q4. 離職率が高い職場は、どうやって見分ける?

    常に求人が出ている、先生の年齢層に偏りがある園は要注意

    離職率が高い園には、共通するいくつかのサインがありそうです。

    まずは求人票で、年間を通じて常に募集が出ていないか、または「大量募集」を繰り返していないかをチェックしましょう。

    離職率が高い職場は、人手不足になっている可能性が高いからです。

    安心して働ける転職先探し

    保育士資格を活かして働ける保育園以外の職場

    kapinon / stock.adobe.com

    「保育士資格を活かして働きたい」「子どもに関わる仕事は好きだけど、働き方を変えたい」「もっとプライベートも大事にしながら働きたい」

    そう感じている保育士さんの転職のヒントになりそうな、保育士資格を活かして働ける、保育園以外の職場を紹介します。

    児童発達支援施設・放課後等デイサービス

    障がいのある子や発達に特性のある子を対象に、日常生活の自立を助ける施設です。療育の経験がなくても、保育士として働くことができます。

    一人ひとりの成長に合わせた個別支援計画に基づき、ていねいに関わることが求められます。

    働くメリット・やりがい
    少人数のグループを複数の職員で担当するため、子どもの変化を細かく見守れる
    専門的な知識が身につき、保育士としてのスキルの幅が広がる
    児童発達管理責任者としてキャリアアップを目指せる

    児童発達支援・放デイの求人を探す

    放課後児童クラブ(学童保育)

    小学生を対象に、放課後を中心に夏休みなども含めた生活の場を提供します。

    遊びの指導や宿題の見守りなど、子どもたちの自主性を尊重した関わりが中心となります。

    働くメリット・やりがい
    主な勤務時間が午後からのため、午前中の時間を有効に使いたい人に最適
    幼児期とは異なる、学童期ならではの成長を支える手応えを感じられる
    放課後児童支援員としてキャリアアップを目指せる

    学童保育の求人を探す

    小規模保育所

    0歳から2歳児を対象とした、定員19名以下の施設です。

    家庭的な雰囲気の中で、子ども一人ひとりのリズムに合わせたきめ細やかな保育を行います。

    働くメリット・やりがい
    大規模園に比べて園児数が少ないため、ひとり一人とじっくり向き合える
    クラス担任がない園が多く、アットホームな環境で働ける
    0歳児から2歳児の割合が高く、運動会などの大規模行事が少ない

    小規模保育所の求人を探す

    企業内保育所・病院内保育所

    企業の従業員や病院の職員の子どもを預かる施設です。

    定員が少人数で、行事が少ない園も多く、日々の業務負担が比較的穏やかです。

    働くメリット・やりがい
    大企業や病院が運営している施設は福利厚生などが充実している場合がある
    大規模な行事が少ない園が多いため、行事準備による残業が少ない
    クラス担任がない園が多く、アットホームな環境で働ける

    企業内保育所・病院内保育所の求人を探す

    出典:保育士の現状と主な取組/厚生労働省出典:社会福祉施設等調査 / 令和6年社会福祉施設等調査 個別表 施設票/政府統計の総合窓口出典:保育人材の確保のための総合的な対策/厚生労働省出典:新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)を公表します/厚生労働省

    保育士の離職率が気になったら、転職のタイミングかも?

    保育士の離職率は、他のサービス業に比べると低い水準ですが、人間関係や業務負担に悩む人は少なくないでしょう。

    現在は有効求人倍率が高く、よりよい条件の園を選びやすい状況です。

    もし今の職場で本来の保育に集中できないほどの負担を感じているなら、それは低離職率で自分に合った環境へ移るサインかもしれません。

    自分ひとりで低離職率の転職先を探すのが大変と感じる方は、保育士バンク!にご相談ください。

    職場の雰囲気や残業の実態など、求人票だけでは見えない園の内部情報に詳しいアドバイザーが、あなたの理想の職場探しを無料でサポートします。保育士バンク!で転職相談無料で会員登録する

    この記事の監修者
    戸田 慎一
    経歴
    高校教師として勤務、その後不動産営業を経験、現在は保育士さんの転職活動を支援する保育士バンク!にてゼネラルマネージャーとして活躍中。
    実績
    過去100名以上の保育士さんの転職活動をサポート。これまで、新人賞、ベストチーム賞、ベストマネージャー賞を受賞。

     

    保育士バンク!の新着求人

    お住まいの地域を選択して、最新の求人情報をチェック!

    の検索結果は0件でした。
    データの取得に失敗しました。しばらく経ってからお試しください。

    選択済みの市区町村

      保育士さんに人気の勤務先

      あなたへのおすすめ記事

      特集コラム一覧

      本記事の内容は、記事作成日時点の資料等を基に可能な限り正確な情報を掲載するよう努めております。
      しかしながら時間の経過等により情報が古くなったりすることもあり、必ずしもその内容の正確性および完全性を保証するものではございません。

      また、記事の内容はひとつの見解を示すものであり、皆様が思考を更に深める材料としてご活用いただくことを目的としております。
      実際には多様な見解があり、必ずしも唯一絶対の真理を示すものではありません。これらの点につき、本記事の内容を参考にしていただく際は念のためご留意ください。

      プロ厳選!プレミアム求人

      保育士求人を探す

      コラム記事を探す

      よくある質問

      就職・転職の無料相談保育補助・無資格可見落としがちな転職先保育士の在宅ワーク