人材紹介とは、人材を募集している園に対し募集条件に合った求職者を紹介するサービスです。熾烈を極める保育士採用において、貴園にぴったりな人材にすぐ出会えるのは大きなメリットです。今回は、人材紹介会社の使い方やメリット・デメリット、手数料の相場を解説します。よい採用につなげるために、利用のポイントを押さえておきましょう。
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保育士の人材紹介とは
人材紹介とは、保育施設の募集条件に合わせて人材を紹介するマッチングサービスです。
人材紹介サービスには保育園や認定こども園などへの就職・転職を希望する保育士さんが登録しています。
担当者が施設・求職者双方の希望条件をもとに仲介し、面接や採用のサポートを行います。
仕組み
紹介を受けた人材の採用が決定した場合は保育士さんと直接の雇用契約を結び、入社後の給与は保育士さんに支払います。
手数料
人材紹介サービスの多くは「成功報酬型」という料金形態を取り入れています。
保育士さんの採用が決定してから料金が発生する仕組みであり、不採用となった場合は何度面接をしても費用がかかりません。
採用が決定した際の手数料の相場は保育士さんの年収の20%~40%といわれています。
2020年に出された厚生労働省の資料によると、保育士1人を採用したときに人材紹介会社に支払う手数料の平均は76万9000円というデータがあります。
こちらはあくまでも相場なので、人材紹介会社に問い合わせる際に手数料について確認しましょう。
利用の流れ
人材紹介サービスを利用するときの流れは以下の通りです。
①契約
人材紹介を利用する前に、紹介会社と契約を交わします。
サービスを選ぶ際は、料金形態や実績はもちろん、入社後に早期退職した場合の返金規則なども確認することが大切です。
②打ち合わせ
契約完了後は人材紹介サービスの担当者と打ち合わせを行います。
現場の状況を把握したうえで希望の勤務条件や求める人物像などを担当者にしっかり伝え、貴園に合った求職者を紹介してもらえるようコミュニケーションを取りましょう。
③書類選考・面接
人材紹介サービスに登録している求職者の中にマッチした人材が見つかると、担当者から連絡が来ます。
会ってみたいと感じる求職者がいれば面接や見学を実施しましょう。
書類選考や面接を通じて、求める条件に合わないと感じた場合は紹介を断ることも可能です。
採用するまで費用はかからないため、会ってみたい人材がいれば積極的に面接を実施することが成功のポイントと言えますね。
④合否決定
選考内容を加味して合否の決定を行います。
人材紹介サービスの担当者が求職者に合否を伝えるため、不採用時のトラブルも回避できるのがメリットです。
⑤採用・手数料の支払い
採用決定後、人材紹介会社に手数料を支払います。
人材紹介を介して採用した方が早期退職した場合、手数料の返金が行われるケースもあるため事前に確認しましょう。
こまめに連絡を取り合い、採用後の状況の確認など手厚いケアを行う人材紹介サービスもあるようなので、フォロー体制の有無も加味してサービスを選ぶとよいですね。
出典:保育分野における職業紹介事業に関するアンケート調査集計結果(概要)/厚生労働省
保育士採用に人材紹介を利用するメリット・デメリット
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人材紹介の利用の流れや費用相場がわかったところで、次はメリットやデメリットをチェックしていきましょう。
メリット
- 初期費用をかけずに利用できる
- 希望条件に合った人材の紹介を受けられる
- 専任の担当者に相談できる
- 急な人材補充に対応できる
- 非公開での採用活動が可能になる
特に、初期費用が不要で内定が決まるまで費用がかからないのが人材紹介の大きなメリットです。
「求人を出しても募集が来るとは限らないから人材紹介にも相談しておく」という使い方もできますね。
デメリット
- 手数料が負担になる可能性がある
- 登録者数が少ない地域だと応募が集まらない場合がある
保育士さんの年収によって手数料が決定するため、役職者の採用では費用が高額になるケースもあるでしょう。
しかし、一般的な求人募集では採用しづらいことを考慮すると、人材紹介の利用で結果的にコストを抑えられる可能性もあるため、市況観を踏まえて判断することが大切です。
保育士の人材紹介会社の選び方は?
貴園にマッチした保育士さんを探すためには、どの人材紹介会社を利用するかが重要になります。
保育士の人材紹介サービスを選ぶ際に押さえておきたいポイントをまとめました。
保育業界に強いサービスを利用する
保育士という仕事は資格が必要な専門職であるため、求職者はより業界に特化したサービスを使って職場を探していることが多いようです。
そのため、保育業界に特化した人材紹介会社を使うことで条件に合った求職者が見つかりやすくなります。
登録している求職者の人数や属性をチェックする
まずは人材紹介サービスに問い合わせて、登録者数を確認しましょう。
登録者数が多ければ多いほど、希望条件にあった人材が見つかりやすくなります。
また、登録者の年齢層や有資格者の比率などを確認し、貴園が求める人物像にマッチしているかも選定の基準にするとよいかもしれません。
問い合わせ時の応対のスピード感を確認する
人材紹介を利用する際は、基本的に求職者との間に紹介会社の担当者が入ってやり取りすることになります。
興味のある人材紹介サービスに問い合わせを行い、「応対の丁寧さ」や「質問に対する回答が明確か」などをチェックしてみるとよいですね。
採用活動が軌道に乗れば、長期的に人材紹介を任せられる可能性もあるため、対応やサービス内容を確認したうえでどの人材紹介サービスを活用するか考えてみましょう。
人材紹介で理想の保育士さんを探すためには
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最後に、人材紹介会社を通じて貴園にマッチした理想の保育士さんを探すポイントをまとめました。
求める人材を明確に伝える
まずは「どんな保育士さんに来てほしいか」を言語化したうえで、人材紹介会社に希望条件を伝えます。
現場の状況をもとに、募集をかける雇用形態や勤務時間、求める経験年数などを洗い出してみましょう。
また、せっかく採用につながってもミスマッチがあると早期退職の引き金になる可能性もあります。担当者には園の保育観や職場の雰囲気を知ってもらったうえで、求める条件に合った長く働けそうな人材の紹介を依頼しましょう。
定期的に連絡を取る
依頼後は担当者と定期的にコミュニケーションを図ることが大切になります。
担当者は保育業界の求人状況や求職者の動向などに詳しいため、アドバイスをもとに募集条件を変更したり、他の採用方法を考えたりといった改善策が打てるかもしれません。
人材紹介会社と協力しながら募集を行うことでよりよい採用につながりそうですね。
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