25卒の保育学生さんに向けて、冬採用に取り組む保育施設もあるかもしれません。次年度の人手が不足している園では、新卒人材の確保を目指して採用活動を行うことが多いでしょう。今回は、冬採用とは何かや、成功に導くポイントを詳しく紹介します。この時期に就活する保育学生さんの特徴もあわせてまとめました。
fizkes/shutterstock.com
新卒保育士を集めたい!冬採用の時期とは
一般的な企業での冬採用とは、12月から3月にかけて行う人材の採用活動のことを指します。保育園においても「秋の採用活動でなかなか人材が集まらなかった」「新入園児が急増して保育士さんが不足している」などの理由から、冬の時期に採用活動に取り組むケースがあるでしょう。
特に保育業界は人材不足が深刻化しているため、冬採用に積極的に取り組む園も多いかもしれません。早めに人材を確保して、次年度の運営をスムーズに進められるとよいですね。
出典:保育学生の約2割は一般企業(保育士以外)への就職を検討。 理由の最多は「給与・労働条件」など、待遇に対する期待/保育士バンク!総研
保育士バンク!の調査によると、最終学年の10月以降に就活を始める保育学生さんは全体の23.8%。この時期でも2割程度の学生さんはまだ就活を続けている可能性があるため、しっかりアプローチしていくことが大切です。
新卒保育士の獲得に向けて採用を成功に導くためのポイントを把握し、人材の確保に役立てていきましょう。
冬の時期に就活する保育学生の特徴
まずは保育学生がどのような理由から12月以降の時期に就活しているのかを紹介します。特徴を把握し、採用活動を行う際の参考にしてみてくださいね。
内定が出ていない
就職活動を行ってはいるものの、内定が出ていない保育学生の方は、冬も引き続き活動を行うことでしょう。人気の園をねらって受けていたり、応募する園が少なかったりするとなかなか採用通知をもらえないケースもあるようです。
また、内定が決定したにもかかわらず、園側の事情により、急に内定が取り消しになった方もいるかもしれません。
内定を辞退した
一度内定通知をもらったものの「一人暮らしを予定していたが急遽実家で暮らすことになった」「採用が決定した園の悪いうわさを聞いた」などの理由から、内定を辞退した保育学生さんもいるでしょう。
また、面接時の園の印象が悪かったり、見学の際に園の雰囲気がよくなかったりした場合も内定を断り、新たに就職先を探しているケースがありそうです。
このように、自分が納得した形で内定をもらいたいと考えている方は、冬も就職活動を続けている可能性があるでしょう。
進路を変更した
保育士の公務員試験に落ちた場合や、大学・大学院に進学するのを辞めて就に就くことを決めた場合は、冬から就職活動を開始することとなりそうです。
このような方々は学習意欲が高く、仕事に対して真摯に取り組む人材かもしれません。採用することで、自園での活躍が期待できそうですね。
これから就職活動を本格的に始める
保育業界においても就活の早期化傾向がありますが、専門学校や短大に通う保育学生さんの場合、実習や授業のスケジュールがこの時期まで詰まっていて、冬から本格的に就活を始める方も一定数いるようです。
その分、「急いで決めなくては」と焦ってしまう学生さんもいるため、選考段階でしっかりと園の魅力や働き方について説明することで、入職意欲を高めることができそうです。
25卒保育士の冬採用を成功に導くポイント
The_Molostock/shutterstock.com
冬採用を成功に導くためのポイントを紹介します。
保育士養成校に内定状況を確認する
養成校の保育士さんを採用できるよう、学校側に学生の内定状況を確認するとよさそうです。
「就職が決まらずに困っている学生の方はいませんか?」「急に内定が取り消しになった方はいませんか?」など就活担当の先生に聞き、自園で募集していることを伝えましょう。
養成校から直接保育学生さんを紹介してもらい、スムーズに採用が決定したケースもあるようです。
求人票に新卒の保育士さん向けのキャッチコピーを記載する
求人票のターゲットを「新卒の保育士さん」であることを意識して、魅力的なキャッチコピーにするとよいかもしれません。
<例>
「25卒保育学生さん急募!土日休み・年間休日120日以上共に働き、保育士としてのキャリアアップを目指しましょう」
「2025年に卒業する保育学生さん必見!研修や昇給制度が充実しています。住宅の補助8万円支給あり」
新卒の保育士さんはインターネットで求人を検索する際に、「2022年 採用 保育士」など、年度を入力して就職活動を行うことが考えられます。
求人票に年度を入れ、保育学生さんの目に留まるようなキャッチコピーを記載するとよいかもしれません。
求人を出す媒体を見直す
新卒の保育士さんを採用する場合は、養成校の紹介を中心に行っている保育施設も多いかもしれません。
その他にハローワークや人材紹介など、求職者を直接紹介してくれる媒体を活用し、採用の間口を広げるとよさそうです。
最近では人材紹介や人材派遣を利用する保育学生さんも増えているようです。中途採用の活動についてもあわせて相談できることから、利用を検討してみるとよいでしょう。
25卒の保育士さん向けの園見学会を開催する
新卒者に自園の魅力を伝えられるように、園見学会を開催してみてはいかがでしょうか。
実際に子どもや職員の勤務の様子などを紹介すると、園の和やかな雰囲気を伝えることができるかもしれません。
園見学のあとに園の保育理念や方針を説明し、誠実に対応することで園の考えに共感した保育学生さんからの応募が期待できそうです。
応募者とのコミュニケーションを大切にする
新卒の保育学生さんは「自分が保育士として子どものお手本になれるだろうか」「命を預かる責任のある仕事を全うできるだろうか」と不安を抱きながら、就職活動を行っている方もいるでしょう。
こまめに連絡を取ったり、優しさをもって配慮した言葉をかけたりすることで、自園の職員として働きたいという意欲が高めることができるかもしれません。
応募してくれたことの感謝を伝え、コミュニケーションを大切にしながら人材の確保を目指しましょう。
応募から内定までを短期間で行う
25卒の学生さんの中には他園と併願して応募している方もいるようです。12月以降に就職活動を行っている方は「どこでもいいから内定が欲しい!」という焦りから、いろいろな園に応募することが考えられます。
内定通知を出すまでに時間がかかってしまうと、「採用の連絡が来なかったので不採用だと思い、他の園に決めてしまいました。」と断られてしまうケースもありそうです。
優秀な人材を獲得するためにも、応募から内定までをスピーディーに進められるように採用活動を調整していきましょう。
25卒の新卒保育士さんの冬採用を成功させよう
25卒の冬採用を成功させるためには、まず保育学生さんの元に求人情報を届ける必要があると言えます。
求人媒体や求人票の内容を見直し、学生の応募が集まるように工夫することが大切になりそうです。
保育士バンク!でも、人材紹介や就職・転職フェアを開催していますので、25卒や翌年の25卒保育学生さんの採用活動をフォローするお手伝いをさせていただきます。
気になる方は、ぜひ一度お問い合わせください。