保育事業者にとって合同説明会への出展には、どのようなメリットがあるのでしょうか。採用の成功率をアップするために、出展を検討する採用担当者の方もいるかもしれません。今回は保育士さん向けの合同説明会の活用方法を徹底解説します。「興味はあるが、出展すべきか迷っている…」という方も参考にしてみてくださいね。
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■目次
合同説明会とは
複数の企業が集まり会社の説明を行う「合同企業説明会」。
別名「転職・就職フェア」とも呼ばれ、求職者と企業の出会いの場として全国各地で行われています。
合同説明会への出展を検討する保育事業者の方もいるでしょう。
主に合同説明会は3つのタイプに分かれます。まずはそれぞれの種類の概要を見ていきましょう。
総合型
多種多様な業界の企業が一斉に集まる合同説明会を「総合型」といいます。
企業の規模に関わらずさまざまな会社が出展することが特徴です。大規模な会場で行われることが多く、幅広いスキルを持つ求職者との出会いが期待できそうです。
業界特化型
保育業界や福祉業界など各分野に特化した「業界特化型」と呼ばれる形態もあります。
業界を絞って転職活動をする方やその分野の資格・スキルを持つ方が来場するため、求める人材を見つけやすいというメリットがあります。
学部・学科限定型
学部・学科限定型は、特定の学部・学科に属する新卒学生向けの合同説明会です。
一般的に理工学部や工学部など専門的な知識や技術を持った学生を対象に開催されることがよく知られています。保育学生向けのイベントとしては、養成校が学内で主催する合同説明会がこれに近いでしょう。
周辺のエリアで保育学生向けに開催される説明会があれば、自社のターゲットに合わせて上手に活用すると新卒採用に役立ちそうですね。
保育士さんを採用するには、有資格者が多く来場する「業界特化型」の合同説明会への出展が効果的かもしれません。園が求める人材と出会えるチャンスが増えそうですね。
【規模別】保育士採用に使える合同説明会の特徴
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次に規模別の保育士採用に使える合同説明会の特徴について見ていきましょう。
大規模
多くの園が一斉に集まる大規模な合同説明会は、主に都市部で行われることが多いようです。さまざまな園の情報の取得を希望する保育士さんの来場が期待できます。
中にはタイムテーブルが決まっているなど、一人ひとりとじっくり話をする時間がないケースも。「パンフレットを配布する」「時間を区切って説明する」といった対策が必要になりそうですね。
小規模
小規模な合同説明会では、大規模のイベントよりも一人ひとりとゆっくり話せるため、自園の魅力をアピールしやすいかもしれません。
ただ、来場者数が少ない場合もあるため、他園と人材の奪い合いになる可能性も。
大規模・小規模ともにそれぞれのイベント情報を確認し、自園の採用に役立てられるものを精査したうえで出展するとよいですね。
保育士向けの合同説明会に出展するメリット・デメリット
続いて保育士向けの合同説明会に出展するメリットやデメリットをチェックしましょう。
メリット
園の認知度を高めることができる
合同説明会では、幅広い年齢層の保育士さんが来場することでしょう。今まで園の存在を知らなかった方に園の保育方針や特色を知ってもらうことができそうです。
また、園の知名度が低い新規園や小規模園などにとっては、認知度を高めるチャンスと言えますね。
直接園の魅力を伝えることができる
合同説明会の最大のメリットは、来場者に直接園の魅力を伝えることができる点です。
労働条件や働き方、職場の様子などの説明をする中で、興味を持ってもらえればその場で園見学の約束をできることも!
多くの方に園の働きやすさを伝えられれば採用の成功率もUPすることでしょう。
他園のアピール方法をチェックできる
合同説明会は他の園がどんなふうに採用活動を行っているか知る機会にもなります。
中には、園の紹介動画を制作したり求職者向けに園見学会を開催したりと、人材獲得に向けて工夫を凝らす園もあるようです。
普段なかなか見ることができない他園のアプローチ方法を知ることができれば、採用活動の参考になりそうですね。
デメリット
来場者数が予測しづらい
どの合同説明会にも言えることですが、当日まで明確な来場者数がわからないケースが多いようです。来場者数が多いケース/少ないケースの両方を想定して対応方法を準備する必要があります。
昨年度の集客実績を参考に、当日の動き方を考えることでブース作りなどの参考になりそうですね。
自園のブースへの呼び込み対策が必要になる
当日は競合となるさまざまな園が参加するため、自園ブースへの呼び込み対策が必要になりそうです。
集客対策をしていないと、他の園に求職者の方が流れてしまうかもしれません。たくさんの求職者に興味を持ってもらえるよう、ブースを装飾したり配布物を用意したりと事前準備をしていきましょう。
保育士さん向け合同説明会を成功させるポイント
保育士さんへの合同説明会を成功させるポイントを見ていきましょう。
来場者へのアピール方法を工夫する
多くの園の中から来場者に興味を持ってもらうには、アピール方法の工夫が必要です。
どのようにアプローチすれば、園の魅力を伝えられるか主催企業と相談してしっかり話し合っておくとよいですね。
特にブースに来てくれた求職者に向けて、園の魅力をわかりやすく伝えることがポイントになりそうです。パンフレットでは知りえない職員同士の雰囲気や具体的なキャリアアップの仕組みなどを説明していきましょう。
多くの来場者と接点を持つ
合同説明会では多くの来場者に声をかけて自園のことを知ってもらうことも大切になります。来場者の中には「友人に誘われて参加した」「今すぐの転職ではないけど情報収集をしておきたい」という方もいるでしょう。
そういった転職潜在層の方にも園の魅力をアプローチして興味を持ってもらうことで、後の採用につながっていくと期待できます。
できるだけ多くの方に話しかけ、園の認知度を高めていきましょう。
参加する職員と対応方法の打ち合わせをする
合同説明会には、園長先生や副園長先生、主任の方などが参加することが多いかもしれません。
呼び込み役や説明役、パンフレットの配布担当などしっかり役割分担をしたうえで対応しましょう。
来場者に「この園は働きやすそう」「入社後にともに働きたい」と感じてもらえるよう、誠実に対応することが大切ですね。
合同説明会を活用したい方は保育士バンク!にご相談を
保育士バンク!では保育士さんを専門にした就職・転職フェア(合同説明会)を全国各地で開催しています。
一般職向けの合同説明会では効果が出なかった法人様や、保育士さんに直接園の魅力を伝えたい法人様にご活用いただき、採用につながったとお喜びの声をいただいております。
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