保育士さん向けの内定者懇親会の実施準備を進める採用担当者の方もいるかもしれません。最近はオンラインでの開催も増えており、内定者との親睦を深めるうえで重要なイベントとなっているよう。今回は保育士向けの内定者懇親会の目的やメリット・デメリット、プログラム例を詳しく紹介します。実施ポイントもまとめたので役立ててくださいね。
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■目次
保育士向けの内定者懇親会を開催しよう
内定懇親会とは、これから共に働く同僚との初顔合わせの場として、現場の職員や内定者同士の親交を深めるものです。
園によって内容はさまざまですが、自己紹介やゲームなどを通してコミュニケーションを図ることで、内定辞退の防止に役立つといわれています。
近年はコロナ禍の影響もあり、オンライン上で開催する園も多いようです。インターネット環境が整っていれば場所を問わずに出席できるため、内定者も気軽に参加できそうですね。
そもそも保育士向けに内定者懇親会を開催するメリットにはどのような点が挙げられるのでしょうか。デメリットもあわせて見てみましょう。
保育士向けの内定者懇親会を開催するメリット・デメリット
メリット
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内定者懇親会には以下のようなメリットが挙げられます。
- 内定者と先輩保育士さんとの交流を深めることができる
- 内定者同士のコミュニケーションを図ることができる
- 内定者に対して園や職員の紹介を行うことで、理解を深めてもらうことができる
内定者の中には「新しい職場にすぐに慣れることができるかな」「保育士として子どもと接することができるか心配…」などの不安を抱いている方も多いでしょう。
入社前に内定者懇親会で顔合わせすることで、安心して入職日を迎えることができそうです。
デメリット
内定者懇親会を開催するデメリットには以下のような内容が挙げられます。
- 気を遣ってしまう内定者がいる
- 園や職員の雰囲気を知って自分に合わないのでないかと感じてしまう場合がある
内定者懇親会の開催はメリットが多いものですが、中には参加後にマイナスな感情を抱いてしまう方もいるかもしれません。前向きな気持ちで入社できるよう、自園の魅力を伝えられる内容を用意することが大切ですね。
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保育士向けの内定者懇親会の流れの例
次に保育士向けの内定者懇親会のプログラム例を紹介します。
1.園長先生からの言葉
2.園紹介
3.自己紹介
4.座談会
5.ゲーム
上記の他に、先輩保育士さんが出し物を用意したり、入職後のスケジュールを紹介したりするケースもあるようです。
事前に現場の職員にアンケートを取り、どのような内定者懇親会を開催するべきかを話し合う機会を設けてもよいですね。
保育士向けの内定者懇親会で盛り上がるゲーム
ここでは内定者懇親会で楽しめるゲームを紹介します。
自己紹介ゲーム
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遊び方
1.内定者一人ひとりが自己紹介を行います。
2.(1)の内容の中で一つだけ嘘の内容を入れて話してもらいます。
3.他の参加者が嘘を見破ります。
ポイント
「自己紹介」のやり方を少しアレンジすることでやり取りを楽しむことができるでしょう。嘘の内容をすぐ思いつかない方もいるかもしれません。内定者懇親会前にメールや手紙でプログラムといっしょにゲーム内容の説明をしておくとよいですね。
共通点探しゲーム
遊び方
1.先輩保育士さんと内定者がペアになり、お互いの共通点を10個探してもらいます。
2.全員の前で共通点を発表してもらいます。
ポイント
お互いの共通点を見つけることで親睦を深めることができるでしょう。(1)の時間は3分、5分と制限時間を設けますが、時間がかかりそうな場合はシンキングタイムを伸ばしてもよいですね。
十人十色ゲーム
遊び方
1.参加者の中から回答者を1人決めておきます。
2.回答者に「朝食はごはんかパンか?」「キャンプに行ったことがあるかないか」などさまざまな質問をします。
3.他の参加者に回答を予測してもらい、正誤数を競うゲームです。
ポイント
質問を考えるときは「悲しいできごとがあったときは友達に相談する?自分で解決する?」などプライベートに踏み込みすぎる内容は避けましょう。「好きな色は青?それともピンク?」といったシンプルな質問も、意外と盛り上がるかもしれません。
保育士向けの内定者懇親会の実施ポイント
最後に保育士向けの内定者懇親会を実施する際の注意点を紹介します。
教育担当者が参加する
内定者懇親会には、入職後に内定者の教育を担当する保育士さんへの参加を促しましょう。
イベントを通して親睦が深められると、入職後もスムーズに研修を進めることができそうです。
また、懇談の中で教育担当の方から「いっしょに頑張りましょうね。」「共に働けるのを楽しみにしています。」といった温かい言葉をかけると、内定者も安心することができそうですね。
複数回行う
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内定者懇親会は一度だけ開催するのではなく、複数回行うとよいでしょう。
中には秋に採用が決定した方もいれば、年明けに決まった方もいるかもしれません。内定時期に違いがあっても懇親会を複数回開催することで、内定者同士のコミュニケーションの場を作ることができそうです。
園の特色や仕事内容を紹介する
内定者懇親会では、動画やイラストを使って園の特色・仕事内容などを紹介するとよいかもしれません。詳しく説明することで、内定者が入職後のイメージを想像しやすいというメリットがあります。
事前に「朝何時に出勤するの?」「連絡帳の形式は?」といった内定者からの疑問が寄せられることを想定して、説明できるように準備しておくとよいですね。
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保育士向けの内定者懇親会して交流を深めよう
内定者懇親会を開催して現場の職員との親睦を深められると、内定者は安心して入職することができるでしょう。
内定者の中には採用が決まったものの、入職直前になって不安になる方もいるかもしれません。内定辞退を防ぐためにも懇親会で自園の魅力をしっかり伝え、入職への意欲を高められるとよいですね。