保育園で新入社員の歓迎方法に迷う採用担当者の方もいるでしょう。歓迎会の開催やメッセージカードの用意などさまざまな工夫をすることで、人材の定着化につながるかもしれません。今回は新入社員の歓迎方法について詳しく紹介します。保育園でフォロー体制を整え、早期離職や採用ミスマッチの防止に役立てていきましょう。
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■目次
保育園での新入社員の歓迎方法を知ろう!
新入社員を迎え入れる際、どのように歓迎すべきか、考える採用担当者の方もいるでしょう。
「歓迎会を開く?」「プレゼントを用意したほうがよい?」などと迷うこともありますよね。方法を工夫することで、保育園の和やかな雰囲気が伝わり、新入社員の方も新しい環境に馴染みやすくなりそうです。
歓迎の仕方を考えて早期離職の防止や働きやすい職場づくりに役立てていきましょう。
保育園での新入社員の歓迎方法:①歓迎会を開催する
新入社員の歓迎方法を想像したときに「歓迎会」を思い浮かべる方も多いかもしれません。
歓迎会は、新入社員の入社を祝い、先輩保育士さんとの交流の場になります。居酒屋や飲食店などに集まって、食事をすることが多いようです。
先輩保育士さんや園長先生の話をじっくり聞く機会になり、親睦を深めることができるでしょう。
また、保育士バンク!の求人紹介サービスを通じてご成約された保育園でも、歓迎会を活用して新人さんの満足度向上につながった事例があります。
5名の入職者に対して歓迎会・顔合わせが⾏なわれた園では、入職後のアンケートで5名全ての保育士さんより「新しい職場に満⾜」という回答が集まりました。このような結果からみても、交流の機会を持つ大切さを感じますね。
ここでは、歓迎会の準備から開催までのスムーズな実施方法を見てみましょう。
準備
歓迎会の開催する場合の準備内容は以下の通りです。
- 日程・場所を決める
- 職員に手紙を配布して出欠を取る
- 当日の流れを決める
開催場所は保育園周辺の会場を選ぶと行きやすいでしょう。園長先生や副園長先生は多忙なことが予想されるため、早めにスケジュールを確認するとよいかもしれません。
園によって余興を準備することもあるようです。担当者が1人だと内容に悩んでしまう場合もあるようなので、担当は2人~3人として話し合いで決められるように配慮しましょう。
当日
当日は新入社員の方が安心して参加できるように席の配置に気をつけましょう。同僚の方と隣り合わせで設定すると話しやすいかもしれません。
お酒ありのお店を予約する場合は、飲めない方に配慮して、ソフトドリンクの種類が豊富な居酒屋を予約するとよさそうです。
保育園での新入社員の歓迎方法:②メッセージカードやプレゼントを渡す
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新入社員の方への歓迎の気持ちを表し、メッセージカードやプレゼントなどを用意するとよさそうです。
メッセージカード
メッセージカードには「いっしょに子どもたちの成長を見守りましょう。」「わからないことがあったときは気兼ねなく質問してくださいね。」など優しい言葉を添えることを意識しましょう。
シールやマスキングテープ、スタンプなどを使うとかわいらしい仕上がりになりそうです。
プレゼント
ハンドクリームや化粧水などスキンケア用品をプレゼントするとよいかもしれません。シュシュや髪飾りを渡すと「プレゼントしてくれたから業務中につけるべき?」と気を遣う方もいるでしょう。消耗品であれば、気兼ねなく使用できそうですね。
また、子どもの作品をプレゼントしてもよさそうです。折り紙や画用紙で工作したものにメッセージカードを添えれば、園児からの言葉によろこぶ方は多いことでしょう。
その他にも「壁面製作で写真つきの職員紹介をする」「ウェルカムボードでイラストとメッセージを添える」などさまざまな工夫をして歓迎する気持ちを伝えられるとよいですね。
保育園での新入社員の歓迎方法:③内定後面談を行う
新入社員に歓迎の気持ちを表すことも大切ですが、入職への不安を和らげられるよう、フォロー体制を整えることも重要です。
内定者に向けた内定後面談もそのうちのひとつになります。
内定後面談とは、採用を通知した方と直接会ってコミュ二ケーションを図る場になります。入職意志や労働条件の確認、園のスケジュールや方針を詳しく説明します。その際に、質問や心配事なども聞いて、話しやすい雰囲気を作り上げましょう。
内定後面談の際、1年前に入社した先輩保育士さんとの交流の場を設け、「この1年間で感じたこと」「成長できたこと」などを新入社員の方に伝えられると、入職後のイメージがつきやすいでしょう。
保育園での新入社員の歓迎方法:④イベント・園見学に招待する
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園の雰囲気が伝えられるよう、入職前にイベントや園見学へ招待しましょう。子どもたちや職員とのふれあいの場を用意することで、安心して勤務を開始することができそうです。
また、公園や園庭など外遊びをする際に声をかけてもよいでしょう。新入社員の方も園児が元気いっぱい遊んでいる姿を見ることで、子どもたちとすごすことが楽しみになりそうです。
保育園での新入社員の歓迎方法:⑤フォロー体制を整備する
新入社員を歓迎するためにフォロー体制を整えていきましょう。入職前と入職後に分けて紹介します。
入職前
新入社員の入職前に、まずは以下の項目を参考に職員の勤務状況を把握することが大切です。
- 職員配置
- 労働時間
- 役割分担
特に役割分担を調べてみると、職員ひとりに過度な負担がかかっている場合があるようです。新入保育士さんへの仕事の割り振りも考えて、業務バランスに問題がないか確認することが大切です。
また、新入社員をフォローするために「教育担当は行事の企画は行わない」「園だよりは教育担当以外のスタッフが作成する」など新人育成に集中できる環境を整えましょう。
入職後
新人社員は、入職後に慣れない環境の中でたくさんの仕事を覚える必要があるでしょう。「子どもへのケンカの仲裁方法が分からない」「メモを取る時間がなくてスケジュールが把握できない」などさまざまな不安を抱いた場合、一人で悩まないように精神的なケアを心がけましょう。
「何か質問ないかな?」「心配事があったら話してね。」などこまめに声をかけて、相談しやすい雰囲気を作り上げられるとよいですね。
保育園で新入社員を歓迎して人材の定着率をアップしよう
保育園で新入社員に歓迎の気持ちを表して「保育士としてともに頑張ろう」という想いを共有しましょう。
誰しも新人のうちは業務に対して不安を抱くものです。仕事へのモチベーションを高めるためには、職員同士のコミュニケーションが大切になります。
雰囲気のよい職場環境を作り上げるためにも、歓迎方法を工夫できるとよいですね。