保育士の新卒採用のピークは6月~8月頃と言われています。優秀な学生さんを確保するには、早めの広報活動と採用手法の工夫が重要です。今回は24卒の募集に向けた、 保育士の新卒採用の流れや就活生の動向についてわかりやすく解説します。年間の採用スケジュールや、学生さんに園をアピールする方法についてもまとめました。
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新卒保育士の就活動向は?
保育士の新卒採用の現況は、時代とともに変化しています。
最近の保育学生の就活動向を抑え、採用活動に役立てることが大切です。
厚生労働省の調査によると、就職の情報収集にインターネットを活用する保育学生が約7割を占めており、多くの方がオンライン上で求人情報を集めていることがわかります。
このことから、保育学生さんに自園の魅力を届けるためは、求人サイトやSNSなどを活用してWEB上での広報活動に力を入れる必要があります。
一方で、情報を簡単にすばやく得られるようになったことから、保育学生の就職スタート時期は年々早まっている傾向にあります。
4月~5月頃から広報活動を開始して、早期から就活を始めている意欲のある保育学生さんにアプローチすることが、新卒採用を成功させるカギになりえます。
1年間の採用スケジュールを見通して、計画的に新卒保育士さんの確保に取り組みましょう。
【24卒】保育士の新卒採用スケジュール
24卒保育学生の一般的な採用スケジュールは、こちらの表の通りです。
本格的に採用選考を始める園が増えるのは、9月頃からがピークであるようです。
特に9月~2月頃は説明会・面接の実施・内定出しなどを並行して行うため、保育園の採用担当者にとっては繁忙期になります。
1月から広報活動を開始して夏前から選考を進めるなど、優秀な人材の応募が集まるよう計画的に採用スケジュールを立てていきましょう。
保育士の新卒採用に効果的な手法
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新卒採用では、保育学生さんに園を知ってもらうための広報活動が重要です。
ここでは、新卒採用に効果的な手法を3つ紹介します。
求人サイト
日常的にスマートフォンを使って検索・情報収集をする学生世代に対しては、WEB上の求人サイトを通じた募集が効果的と言えます。
求人サイトにもさまざまな規模のものがありますが、保育士の新卒採用に関しては保育士専門の求人サイトを活用することで、保育系に絞って就活をする学生さんに効果的にアプローチすることが可能です。
保育業界に特化した求人サイト「保育士バンク!」は学生を含む、保育士の集客力が強みです。掲載内容やプランなどを確認のうえ、自園の募集規模に合わせて活用を検討してみましょう。
就職フェア
直接学生さんにアプローチしたい場合に活用できるのが、就活のリアルイベントである就活フェアです。
採用活動中の保育園と、就活中の保育学生さんが一つの会場に集まるのが特徴で、園側はブース内で園の説明会を開いたり、学生さんと話をしたりすることができます。
「学生さんと直接会って園の魅力を伝えたい」「職員の雰囲気や人柄を見たうえで判断してほしい」ケースでは効果を発揮するので、気になった方は以下から詳細をチェックしてみてくださいね。
園の紹介動画
近年、若い世代を中心に動画サイトでの情報収集が主流になりつつあります。
手軽に視聴できる、実際の雰囲気を感じ取りやすいというメリットから、就活においてもプラスアルファで園の情報を知るために動画を検索する学生さんもいるようです。
特に保育園の魅力を知ってもらうためには、保育方針や施設の様子、職員の雰囲気といった文字だけでは伝わらない情報を届けるのがポイント。
実際、園の紹介動画を求人広告に掲載したことで、応募数が1.5~2倍になったと言う事例もあります。
職員のみで制作するのが難しい場合、専門業者に依頼する方法も検討してみましょう。
保育士の新卒採用の流れ
①広報活動(前年度1月頃~)
まずは保育学生さんに自園の存在を知ってもらうための広報活動に力を入れる必要があります。
園の認知を広めるには一定の時間がかかるため、前年度の1月頃から広報活動をスタートさせると効果的かもしれません。
2月頃からは、就職フェアに出展したりホームページで園見学を募集したり、さまざまな手法を活用して園の保育方針や働きやすさをアピールしましょう。
また、若い世代に日常的に使われるSNSを使って発信する手段もあります。拡散力を活かして、多くの学生さんに園の魅力を届けられるかもしれません。
②求人情報掲載・応募受付(4月頃)
4月頃をめどに、新卒採用向けに求人情報の掲載・応募受付を開始しましょう。
一般職を志望する学生さんはたくさんの企業の面接を受けたうえで内定を掴みます。
しかし、保育学生さんの場合は1〜3園と少数の園の面接を受けて内定が決まることがほとんどです。
早めに募集を開始することで、より多くの応募数の確保につながります。
さらに、競合園の求人サイトをチェックして、雇用条件や待遇などが見劣りしないかチェックするとよさそうです。
③説明会・園見学(6月~2月頃)
説明会や園見学を開催して、自園に興味を持ってくれた保育学生さんに対してより詳しく自園での働き方がイメージできる機会を作りましょう。
園のHPや求人サイト、SNSなどで説明会・園見学の開催情報をお知らせするとともに、予約受け付けをしているフォームやメールアドレスを掲載しておくことがポイントです。
④書類選考・面接(6月~2月頃)
応募が来たら、書類審査や面接、選考を開始します。
その際、書類選考や面接で使える評価シートを用意しておくと役立ちます。
求める人物像を明確化し、評価項目を設けておけば、複数人の選考で迷った際も活用できそうです。
また、9月頃に実施する園内の意向調査で判明した退職者の人数によっては、新卒採用の枠を変更することもあるかもしれません。
柔軟に対応できるよう採用人数の調整を行い、求人広告の変更についても早めに取りかかるとよいでしょう。
⑤内定出し・フォロー(8月~2月頃)
選考後はスピーディーに内定の判断を行い、連絡をしましょう。
不採用の場合も電話やメールなどで感謝の意を述べたうえで誠実に対応することが大切ですね。
また、内定者には何か不安や心配事はないかヒアリングしたうえで、丁寧にフォローしていきましょう。
⑥内定懇談会・研修(2月~3月頃)
内定者を園に招き、内定懇談会を開催します。
あらかじめ担当者を決めて、会の流れや内容を決めておくとスムーズでしょう。
交流を深めるために、職員の紹介やゲームなども実施するのも一つのアイデアです。
また、研修時も雑談の時間やティータイムを設け、内定者の緊張をほぐせるとよいですね。
⑦入社(4月)
入社当日は和やかな雰囲気でスタートできるよう、内定者とコミュニケーションを取りましょう。
働き始めてすぐの時期はなかなか環境に慣れることができず、体調を崩す方もいるかもしれません。こまめに声かけを行い一人で悩みを抱えこまないように配慮することが大切です。
新卒採用の流れを把握して保育士人材の確保へ
保育士の新卒採用の流れを把握し、人材確保に向けて計画的にスケジュールを立てていきましょう。
保育士バンク!では人材紹介や求人広告、就職・転職フェアなどさまざまなサービスを通して、求職者と貴園の出会いをサポートいたします。
新卒採用をしたいけど認知活動がうまくいかない
学生さんにどうアプローチしたらいいかわからない
などのお悩みは、お気軽にご相談ください。
貴園の課題をざっくばらんにヒアリングし、今後の採用活動をサポートする伴走者として取り組んでまいります。