企業内や企業に併設された保育施設「企業内保育所」。少人数制でアットホームな環境で子どもの保育ができるという特徴があります。今回は企業内保育所とはどのような施設なのかをわかりやすく解説します。働くメリットや仕事内容、転職先の選び方もあわせて紹介しているので、転職・就職活動に役立ててみてくださいね。
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■目次
企業内保育所とはどんな施設?
企業内保育所とは、従業員が自身の子どもを預けられるように、会社のビル内や勤務地周辺に企業が設置する保育施設のことです。病院内または病院に隣接した場所に設置されている病院内保育も、企業内保育のひとつです。
多くの施設では0歳児から預かり、子どもの生活全般のお世話や遊びのサポートなどを行ないます。
企業内で働く職員の方は「朝出勤してすぐに子どもを預けられる」「子どもの近くで働ける」という安心感があるでしょう。利用者は出産後に職場復帰がしやすいというメリットもあります。
令和5年4月時点の施設数は全国で4261施設、利用者数は約7万人にのぼります。
待機児童数の削減にも役立っており、子育てと仕事の両立をする保護者にとって必要不可欠な施設です。
また、企業内保育所で働きたい方は基本的に保育士資格が必要となりますが、無資格の方を受け入れる園もあります。子どもに関わる仕事がしたいという方は、転職先の選択肢のひとつとして考えてみるとよさそうです。
企業内保育所と事業所内保育所の特徴と違い
企業内保育所の他に事業所内保育所という施設があります。
どちらも企業内・事業所内に設置されているため、違いがわかりにくいかもしれません。
それぞれの施設の特徴を見ていきましょう。
企業内保育所
2016年度に新設された企業内保育所は認可外保育施設になります。
一定の基準を満たすことで、認可並みの補助を受けることができます。
地域枠の定員数が自由に設定でき、同じビル内や近隣の企業が合同して保育園を設置できるなどの特徴があります。
預かる子どもの対象年齢について制限はなく、運営時間や運営形態が自由に決められるため、従業員のニーズに合わせた保育を実施しています。
事業所内保育所
事業所内保育所は企業内に設置される認可保育所です。
2015年の子ども・子育て支援新制度の一つとして制度化され、市区町村の設定した基準をクリアした保育施設のひとつです。
預かる子どもは0歳児~2歳児を対象としているため、3歳児以降は連携園などに転園が必要です。地域枠を設定して従業員の子どもだけでなく、保育を必要とする地域住民も預かっています。
上記のように2つの施設にはそれぞれの特徴があり、大きな違いは国の認可の有無と子どもの対象年齢となります。
どちらも、保育施設として積極的に子育て支援を行なっています。
企業内保育所の仕事内容
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中には企業内保育所で仕事をしたいという保育士さんもいるでしょう。
基本的に仕事内容は一般的な保育園と変わらず、食事や排泄のサポート、遊びの提案などを行ないます。
企業の規模にもよりますが小規模の保育所もあるので、預かる子どもの人数は少ないケースが多いでしょう。
また、ひとつの部屋で異年齢の子どもたちを預かる施設が多く、クラスを設置していないケースがほとんどです。
また、運動会や生活発表会などの行事も比較的少ないという特徴があるでしょう。
企業内保育所で働くメリットとデメリット
企業内保育所で働くメリット・デメリットを見てみましょう。
メリット
企業内保育所で働くメリットをまとめました。
- 好待遇や福利厚生の充実が期待できる
- 子ども一人ひとりとじっくり向き合える
- 行事が少ないことで日常保育に集中できる
企業内保育所は一般企業が経営を行なうことが多く、社員同様に保育士の待遇を高めに設定するケースがあります。
また、定員数が少ないアットホームな環境の中で子どもと向き合いながら保育できそうですね。
デメリット
- 職員数が少なく休みにくい可能性がある
- 保育方針が合わない可能性がある
小規模の保育所が多いことから、急に休みをもらいたいときに代わりの職員がいない場合がありそうです。
ただ、多くの職員を雇用し、休みやすい環境を作り上げている園もあるため、転職を考えている方は職員数をチェックするとよさそうです。
また、保育所が企業内に設置されている場合は、園庭などが併設されておらず、理想の保育ができないと感じる可能性があります。
中には、英語やリトミック、絵画などに特化した園もあるようなので園の特色を確認してみるとよいですね。
【企業内保育所】転職先の選び方
企業内保育所の転職先選びに失敗しない方法を紹介します。
経営が安定した施設を選ぶ
企業内保育所は全国各地にありますが、中には園児が集まらず定員を満たしていない施設もあるようです。
園児が少ないと経営が不安定になる可能性があります。
そのため、企業内保育所の転職先を選ぶときは、園児の充足状況をチェックするとよさそうです。
保育士バンク!では、保育士さんが安心して働けるよう、企業内保育所の充足傾向についても把握しています。
経営が安定しており、月給25万以上の求人や完全週休2日制で時給2100円の保育所も♪ご興味のある方はぜひご相談くださいね。
年間休日が多い園を選ぶ
企業型保育所の中には保育士さんがプライベートと仕事の両立ができるように年間休日が多めの施設があります。
年間休日が多いということは、誰かが休んでも代わりの職員を補充できる施設といえるでしょう。
中には年間休日127日以上という園もあるため、求人情報をチェックしてみるとよさそうです。
福利厚生が充実した園を選ぶ
企業内保育所の中には、有給取得率100%の施設や職員用の無料保育施設を設置する園があります。
保育士さんが働きやすいように手厚い福利厚生を用意している園は多数!長期的な勤務を視野に入れた転職が期待できますよ♪
自分が働きやすい企業内保育所を見つけよう
企業内保育所は、働く保護者の方の側で子どもの保育ができる、やりがいを感じられる職場です。
転職先としても人気があるため、「もっと子どもと深く関わりたい」「好待遇の保育施設へ転職したい」などの希望がある方は保育士バンク!にご相談くださいね。
あなたが働きやすい職場をいっしょに探していきましょう♪
企業内保育所以外にも、保育士から転職しやすい異業種や子どもと関われる仕事を詳しく知りたいという方は以下の記事をご覧ください。