保育士さんの中には、「この仕事に向いてないのでは?」と不安を抱く場面もあるでしょう。子どもにイライラしてしまったり、同僚と上手くコミュニケーションが取れなかったりすると仕事を続ける自信がなくなることもありますよね。今回は、保育士に向いていないと感じてしまう人の特徴や性格、自信を取り戻す方法を紹介します。

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■目次
私って保育士に向いていない?
保育士として働く際、ときには「私はこの仕事に向いてないのでは?」と悩むこともあるかもしれません。なかには、先輩保育士さんや園長先生に「あなたは、保育士に向いてないと思う」と直接言われた経験があるというケースも。
「子どもが好きなのに接し方がわからない」「保育計画や指導案の作成が苦手」など仕事に誠実に向き合っているからこそ、このような思いを抱き、落ち込んでしまうことがありますよね。
なぜ、保育士という職種を選びながら「この仕事に向いていない」「辞めたい」と感じてしまうのでしょうか。
まずは、そのように悩む方の特徴や性格を詳しく見てみましょう。
保育士に向いていない!と感じる人の特徴:①人と接することが苦手

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保育士は子どもや保護者と関わる仕事のため、人とコミュニケーションを取ることが求められるでしょう。しかし、中には人と接することが苦手で、保育士に向いていないと感じる場合もあるかもしれません。
特に、自身の中で「保育士は笑顔が素敵で人と接するのが上手な人」といった理想像をえがいている場合には、理想と自分の性格とのギャップに悩むこともありそうです。
また、同僚や先輩保育士さんとよい人間関係が築けないと、人との関わり方に自信が持てないケースもあるでしょう。
保育士に向いていない!と感じる人の特徴:②体力が続く自信がない
子どもを抱っこしたり、いっしょに鬼ごっこしたりと、保育士さんは体力のいる仕事です。体力に不安を感じると「ずっとこの仕事を続けられるのか」という気持ちになることもあるでしょう。
業務に慣れていけば少しずつ体力がついていくものですが、想像以上に体力を消耗してしまうと「疲れが溜まり、朝早く起きられない」「常に疲れていて、子どものお世話をできる自信がない」などと悩む方もいるかもしれません。
保育士に向いていない!と感じる人の特徴:③子どもが好きになれない
保育士として働くからには「子どもが好きである気持ち」を基本として、仕事をこなす必要があるでしょう。
ただ、実際に働いてみると、子どもへの接し方や関わり方に自信が持てないケースもあるようです。
子どもに一生懸命関わっていてもなかなか心を開いてくれなかったり、「先生、いや!」と言われたりすると、接する楽しさを感じられず、子どもの言動にイライラしてしまう場合もあるでしょう。
「私は本当に子どもが好きでこの仕事に就いたのかな?好きだと思えないことも増えてきた…」と後ろ向きな気持ちになることもありそうですね。
保育士に向いていない!と感じる人の特徴:④他人と自分を比べてしまう

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同僚や先輩保育士さんが楽しそうに仕事をしていると、「私はあんな風に仕事を楽しめない」とネガティブな感情を持ってしまう方もいるかもしれません。
「働いていて5年目なのに、どうして私は他の保育士さんみたいに、上手に仕事をこなせないのだろう」「○○先生よりもピアノの演奏が下手で不安だ」など、他人と自分を比較してしまう場面もありそうです。
そのような劣等感を抱いていると、「保育士に向いていないのでは?」と感じてしまう方も多いようです。
保育士に向いていない!と感じる人の特徴:⑤キレイ好き
保育士は、保育室の清掃作業やトイレ掃除などを行い、衛生管理を行うことも大切な仕事です。ときには子どもがおもらししたり、食べ物をこぼしてしまったりして、自分の衣服や物が汚れてイライラしてしまうこともあるでしょう。
さらに、キレイ好きな性格の方の場合は、汚れに対して苦手意識を持っている場合もあるかもしれません。清潔な空間を保つために必要な業務だとわかっていても、嫌悪感が払拭できずに、ストレスを感じる方もいるようです。
保育士に向いていない!と感じる人の特徴:⑥物事の同時進行が苦手
保育士の仕事は子どもの生活全般のサポート以外にも、遊びの指導や保育室の掃除など多岐に渡ります。時間帯によっては同時にさまざまな業務をこなさなければならない状況もあるでしょう。
例えば、朝の時間帯には「子どもの迎え入れ」「出欠確認」「保護者対応」「保育士さん同士の連絡事項の共有」など、たくさんの事柄を同時進行で行うことが考えられます。
しかし、複数の仕事を同時にこなすことが苦手な場合は、スムーズに業務が進められない方もいるかもしれません。
2年目、3年目…5年目と経験を重ねれば、効率的に行う方法も身についていきますが、もともと「ひとつのことに取り組むと周りが見えなくなる」「要領よく仕事を進められない」といったコンプレックスを持っている方は、仕事に関して不安を抱くケースもあるでしょう。
保育士に向いていないと落ち込んだときの対処法

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保育士に向いていないと感じた場合はどのように気持ちを立て直せばよいのでしょうか。
最後に自信を取り戻す方法について紹介します。
仕事の進め方を見直す
仕事に対してネガティブな感情を持ってしまうのは、常に業務に追われ、気持ちに余裕がないからかもしれません。
その際は仕事内容を書き出し、やるべきことを明確にして「ToDoリスト」を作成するとよさそうです。
日案を作成するときに、ねらいや子どもへの援助方法だけでなく、時系列に仕事内容を整理して「自分がどのように取り組めば効率よく業務が進むのか」ということを客観的に考えてみましょう。やるべきことを頭の中でしっかりイメージできれば、見通しを立てて業務をこなすことができそうです。
また、保育士は業務の企画運営や壁面製作など、長期間に渡って取り組む仕事も多いものです。それぞれの優先順位をつけ、期限を決めれば作業が捗りそうですね。
仕事へのやりがいについて振り返る
「保育士に向いていない…」と後ろ向きな気持ちを抱いていると、仕事へのやりがいを感じることが難しいかもしれません。
しかし、「子どもの成長に携わりたい」「子どもが好き」という気持ちを持ってこの仕事を選んだ保育士さんも多いのではないのでしょうか。
悩みを抱いたときはまず、子どもの未来を支える大切な仕事であることを考えてみましょう。
また、子どもたちにとって、保育園は初めて「集団生活」を学ぶ場になります。トラブルも多いかもしれません。
保育士さんが悩むのと同じように、子どもたち自身も、悲しくなったり、辛い気持ちになったりとさまざまな感情を抱きながら成長していくことでしょう。
そういった子どもたちの育ちを見守りながら、「いっしょに成長していく」という気持ちを大切にして、仕事へのやりがいについて振り返ってみるとよいかもしれません。
転職を考える
「職場の人間関係が上手くいかない」「保育観があわない」という気持ちから、仕事に自信が持てないこともあるでしょう。
その際は、保育士という職種が向いていないのではなく、働いている保育園が自身にあっていない可能性がありそうです。
保育園によって園の雰囲気や保育方針などに違いがあります。例えば、「運動遊びが多い園のため、体力が続かない」と悩んでいる場合には、音楽や製作遊びを中心に取り組んでいる園に転職すると、心身ともに楽になるかもしれません。
園の方針や働き方があわなければ、保育士という仕事を辞めたいと悩む前に、違う保育施設への転職を考えてみましょう。
特に保育士専門の転職エージェントは、多くの保育施設とつながりを持っている可能性があります。地域の保育園事情に詳しい企業もあるため、転職について一度相談してみるとよいかもしれません。
保育士に向いていないと感じたら前向きになる方法を見つけよう
保育士に向いていないと感じるきっかけは人それぞれでしょう。
子どもがなかなか泣き止まずにイライラしてしまったり、保護者とのトラブルで「先生の対応に納得できない」と言われたり、さまざまな場面で「この先も保育士の仕事を続けていけるかな」「辞めたいな」と悩むこともあるかもしれません。
その際はなぜ自分がそのような気持ちになっているのかを明確にして、仕事の取り組み方や転職について考えてみるとよさそうです。
また、保育士さんの中には、3年目や5年目という節目に、「もっと違う保育方針の中で経験を積んでみたい」という思いを抱く方もいます。
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