保育士の働き方といえば「正社員かパートか」を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし実際は、雇用形態・勤務時間(早番・中番・遅番)・働く施設の3つを組み合わせることで、自分に合った形を選べます。今回は保育士さんの働き方について、雇用形態5種類・施設17種類とあわせて詳しく紹介します。これから保育士を目指す方も、今の働き方を見直したい方も、参考にしてみてください。

保育士の働き方は3つの軸で決まる!雇用形態・勤務時間・施設
「保育士の働き方」と聞くと、正社員かパートかの二択を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし実際は、以下のように雇用形態・勤務時間・働く施設の3つを組み合わせて選べます。同じ保育士資格でも、この組み合わせによって担任の有無や書類の量、休日の取り方まで変わります。
- ①雇用形態で選ぶ
正社員(常勤)、契約社員、パート・アルバイト(非常勤)、派遣、短時間勤務 - ②勤務時間・シフトで選ぶ
早番、中番、遅番、固定シフト、時短勤務 - ③施設・職場で選ぶ
認可保育園、認可外保育園、企業内保育、病児保育、学童保育、療育施設、園以外の仕事など
雇用形態・勤務時間・施設の概要について詳しく見ていきましょう。
【雇用形態別】保育士の働き方5種類
保育士さんの働き方を左右するもっとも大きな要素が雇用形態です。
正社員からパートまで幅広い形で働けるのが保育士資格の強みで、ライフスタイルの変化に合わせて雇用形態を変えながら長く続けられる職種といえます。
独身時代は正社員として担任を持ち、結婚・出産後はパートで補助に回るという方も少なくありません。
それぞれの違いを整理しました。
- 正社員(常勤)…月給制・担任を持つことが多い
- 契約社員…期間を定めて働く/正社員登用の可能性も
- パート・アルバイト(非常勤)…時給制・短時間から選べる
- 派遣…業務範囲が明確で残業が少なめ
- 短時間勤務…育児・介護と両立しやすい
正社員(常勤)
1日8時間・週5日勤務が基本の働き方です。クラス担任や副担任を任されることが多く、クラス運営や保護者対応、行事の担当、指導案の作成など業務は幅広くなります。
給与は月給制で、2026年度の全国平均は月給28万5,700円・年収427万6,300円です(前年より約20万8,000円アップ)。
園によっては賞与や住宅補助などの制度も整っています。研修や役職の制度を使ってステップアップしやすいのも特徴です。
契約社員
あらかじめ契約期間を決めて働く形態です。勤務時間は正社員に近い場合が多く、担任の補助やクラスの副担任を担うケースもあります。
給与は月給制が中心で、月給20万〜26万円、年収換算で約300万〜350万円が相場です。
地域や経験によっては月給25万〜28万円以上となるケースもあり、正社員よりやや低い〜同等レベルになることもあります。
園によっては契約期間を経て正社員登用される制度を設けているところもあるため、久しぶりに現場へ戻る方が最初の一歩として選ぶこともあるようです。
パート・アルバイト(非常勤)
時給制で、1日4時間・週3日といった短時間から働ける形態です。担任を持たず保育補助として常勤の保育士さんを支える役割が中心になります。
2026年度の全国平均は時給1,419円・月給12万6,177円・年収169万8,624円です(1日5.7時間×月15.6日換算)。
指導案や行事の企画といった負担の大きい業務を任されることは少なめで、家庭や子育てとの両立を優先したい方、ブランクから復帰する方にも選ばれています。
派遣
派遣会社と契約し、園で働く形態です。契約内容で担当する業務の範囲があらかじめ決まっているため、書類作成や行事準備といった追加業務が発生しにくいのが特徴です。
また、時給は東京都内や関東圏で1,600〜1,800円程度、地方では1,200〜1,500円前後が相場です。
フルタイムで働いた場合は月収25万〜30万円ほどになる場合もあります。
期間や勤務時間を選びやすく、いろいろな園を経験してから正社員の職場を決めたいという方にも向いているでしょう。
一方で契約期間には区切りがあるため、更新や次の職場の見通しは事前に確認しておきたいポイントです。
短時間勤務
正社員のまま勤務時間を短くする働き方です。育児や介護と両立する制度として導入している園もあり、正社員の立場を保ちながら勤務時間を調整できる点が大きな魅力です。
給与は正社員の給与を勤務時間の割合で按分するのが一般的です。
たとえば1日8時間から6時間(75%)に短縮した場合、正社員平均(月給28万5,700円・年収427万6,300円)をもとに計算すると、月給目安は約21万4,000円、年収目安は約321万円になります。
制度の有無や利用できる条件は園によって異なるため、求人票や面接で確認しておくと安心ですね。
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【勤務時間別】早番・中番・遅番の働き方
保育施設の多くは7時ごろから19時ごろまで開所しており、開所時間は11〜12時間になります。
そのため、多くの園が早番・中番・遅番のシフト制を採用し、複数人で1日をカバーしています。まずは1日の流れを図で見てみましょう。
7:00-16:00
9:00-18:00
10:00-19:00
※時間帯は一例です。実際の時間や人数配置は園によって異なります。
早番
7時台の出勤で16時台に退勤するシフトが一般的です。開園準備や掃除、登園してくる子どもの受け入れ、朝の保護者対応が主な役割になります。受け入れ時に聞いた体調などの情報を担任へ引き継ぐことも大切な仕事です。
朝は早いものの、退勤後の時間を長く使えるのがメリットですね。
中番
8時〜17時、9時〜18時などのシフトです。子どもの人数がもっとも多い時間帯を担当し、クラスの活動の中心を担います。早番からの引き継ぎを受け、退勤前には遅番へ申し送りを行います。
朝が早すぎず退勤も遅すぎないため、生活リズムを整えやすい時間帯といえるでしょう。
遅番
10時〜19時、11時〜20時などのシフトです。延長保育を利用する子どもの保育や、降園時の保護者対応、閉園準備を担当します。
出勤前の時間にゆとりがあるため、朝の用事を済ませてから出勤したい方に向いている働き方です。
固定シフトと土曜出勤
シフトの組み方は園によって差が出ます。曜日ごとに担当が決まっている固定シフトの園もあれば、早番の翌日が遅番になるような組み方の園もあるため、面接や見学の際にシフトの実態を確認することが大切です。
また、保育施設は月曜から土曜まで開所していることが多く、土曜日は交代で出勤するケースが一般的です。土曜に出勤した分、平日に休みが入る形になります。
シフトの実態も聞けます固定シフトの園を
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【施設・職場別】保育士の働き方の種類17選
保育士資格を活かせる職場は保育園だけではありません。
ここでは、働ける施設・職場を17種類に分けて紹介します。
同じ「保育園」でも規模や役割によって働き方の印象は大きく変わるため、それぞれの特徴を知り、自分に合った職場を見つけることが大切です。
保育施設で働く!認可・認可外・小規模・企業内・病児保育(5種)
保育士資格を持つ方がもっとも多く働いているのが保育施設です。0歳から6歳児を預かり、生活や遊びのサポートを行います。
①認可保育園
国が定めた設置基準(保育士の配置人数や施設の広さなど)を満たし、自治体の認可を受けて運営されている施設です。
0歳〜5歳児までを対象に、日々の保育に加えて年間を通じた行事や指導計画の作成にも取り組みます。
求人数がもっとも多く、正社員・パート・派遣など雇用形態も幅広いため、保育士としての基礎的な経験を積みやすい職場といえるでしょう。
②認可外保育園(託児所)
国の認可基準を満たしていない施設で、託児所とも呼ばれます。駅近くのマンションの一室を利用していたり、夜間保育や24時間保育に対応していたりと、認可保育園ではカバーしきれない保護者のニーズに応える施設が多いのが特徴です。
施設ごとに規模や体制の差が大きいため、働き方の自由度は高い一方、事前の情報収集が欠かせません。
③小規模保育園
0歳〜2歳児を中心に、定員19人以下の少人数で運営される保育施設です。認可保育園の一種として自治体の基準を満たしていますが、大規模園に比べて職員数・子どもの人数ともに少なく、家庭的な雰囲気の中で保育できるのが魅力です。
少人数だからこそ一人当たりの業務範囲は広くなりやすい面もあります。
④企業内保育
企業の敷地内や隣接する場所に設置された保育施設で、その企業で働く従業員の子どもを主に預かります。企業の休日に合わせて保育施設も休みになることが多く、土日祝日が休みの企業であれば毎週連休になることもあります。
少人数制の施設が多く、アットホームな雰囲気で働けるのも特徴です。
⑤病児保育
病気中や集団保育が難しい回復期の子どもを、少人数制で預かる施設です。看護師が常駐しているケースが多く、保育と看護の両面からサポートを行うため、体調管理や病気に関する知識・スキルが自然と身につきます。
保護者の急な体調不良対応のピンチを助ける仕事として、感謝されることも多い職場です。
福祉・支援の現場で働く!乳児院・療育・学童・児童福祉施設(7種)
保育園以外の福祉施設でも、保育士資格や経験を活かして働けます。療育の分野は近年ニーズが高まっており、少人数で子ども一人ひとりと向き合える点に魅力を感じて転職する方も増えています。
⑥乳児院
さまざまな事情で家庭で育てられない0歳〜2歳児を、保護者に代わって養育する児童福祉施設です。初めて歩いたり言葉を話したりと、著しい成長が見られる時期の子どもたちに向き合います。
24時間体制で子どもの生活を支えるため、夜勤や交代制勤務が基本となる点は理解しておきたいポイントです。
⑦児童発達支援施設
0歳〜6歳児までの障がいのある子どもを対象に、療育(発達支援)を行う施設です。
子ども一人ひとりの特性に合わせて個別の支援計画を立て、保護者とも密に連携しながら生活や遊びのサポートを行います。
定員が少人数であることが多く、じっくりと向き合う保育がしたい方に向いています。
⑧放課後等デイサービス
6歳〜18歳(条件により20歳まで)の障がいのある児童を対象とした療育施設です。
学校が終わった後や長期休みに利用されることが多く、個別の支援計画に基づいて集団生活へのサポートや自立に向けた関わりを行います。
児童発達支援施設と同様、障がいに関する専門知識が求められます。
⑨学童保育
宿題のサポートや遊び、行事の企画などを通じて、就学後の子どもの成長を見守ります。
保育園よりも遅い時間からの出勤になることが多く、午前中の時間を自分のために使いやすいのも特徴です。
⑩児童館
地域の子どもたちや保護者が自由に利用できる施設です。学校帰りの小学生が運動やゲームをして過ごすことも多く、職員は特定のクラスや担任を持たず、来館者を幅広く見守る役割を担います。
地域住民との関わりも多く、コミュニケーション能力を活かせる職場です。
⑪児童養護施設
保護者がいなかったり、家庭の事情により離れて暮らす必要がある子どもたちが生活する施設です。子どもの日常生活の介助や心のケアを担い、保護者の代わりに長期的な信頼関係を築いていきます。
多職種と連携しながら子どもを支える、社会的意義の大きい仕事です。
⑫母子生活支援施設
貧困や家庭内暴力などの事情を抱える母子が、安心して生活できる場を提供する施設です。「少年指導員」という職種が置かれることが多く、入所する子どもの生活習慣や学習を身につけられるよう指導するのが主な役割です。
児童指導員の資格があることが望ましいとされますが、無資格でも働ける求人があります。
園以外で資格を活かす!本社勤務・幼児教室・シッター(5種)
子どもと直接関わる以外にも、保育士資格や経験が活きる仕事があります。
⑬本社勤務
保育園を運営する会社の本部で、採用活動や園の運営サポート、事務作業などを担う仕事です。現場での保育経験を、園全体を支える立場で活かせるのが特徴です。
デスクワークが中心のため、パソコンが得意な方や体力的な負担を減らすことができそうです。
⑭インターナショナルスクール
主に英語を使って保育・教育を行う施設です。園によって特色やカリキュラムに違いがあり、英語力に加えて異文化への理解が求められる場面もあります。
英語が必須でない園もあるため、留学経験がなくても挑戦できるケースがあります。
⑮幼児教室
音楽、英語、体操、学習など、幼児向けの習い事を行う教室です。保育士としての経験に加え、ピアノや体操など個人の得意分野を活かして働けるのが魅力です。
教室によっては資格が必要な場合や、大人(保護者)への指導が求められる場合もあります。
⑯ベビーシッター
保護者の自宅を訪問し、保護者の代わりに子どものお世話をする仕事です。ときには保護者の外出先に同行することもあります。
保育園のように大人数のクラスを担当するのではなく、一人ひとりとじっくり向き合えるのが特徴で、フリーランスとして独立する道もあります。
⑰歯科医院・美容院などの託児スタッフ
歯科医院や美容院に併設された託児スペースで、来店客の子どもを一時的に預かる仕事です。
託児の依頼が入らない時間帯は、雑務や事務作業を担当することもあります。
地域によっては施設自体が少ないため、どのような求人があるかこまめに確認することが大切です。
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自分に合う働き方を見つける方法は?セルフ診断も活用!
保育士資格を活かせる仕事は意外とたくさんあります。
選択肢が多いからこそ、迷ってしまいますよね。自分の気持ちを整理してみましょう。
自分が進むべき道を考えてみる
- ①譲れない条件を1つだけ決める…「土日休み」「担任は持たない」など、最優先を1つに絞ると求人が絞り込めます
- ②動かす軸を選ぶ…収入を保ちたいなら施設を、時間を確保したいなら雇用形態を動かすと変化が出やすくなります
- ③実態を確認する…シフトの組み方、残業や持ち帰りの有無、ICTの導入状況は園ごとに違うため、見学や面接で必ず確認しましょう
また、なかなか自分の気持ちを整理できないという方は以下のセルフ診断も活用してみてくださいね!
Aタイプ|勤務時間を動かすと楽になる
固定シフトの園や企業内保育など、時間の組み方が違う職場を見てみると解決しやすいタイプです。
Bタイプ|雇用形態を動かすと楽になる
パート・派遣・短時間勤務など、任される範囲が変わる働き方が合いやすいタイプです。
Cタイプ|施設・職種を動かすと楽になる
療育施設や病児保育、本社勤務など、そもそもの環境が違う職場が向いているタイプです。
求人票をチェックするポイントを確認する
ある程度自分の道筋が決まったら、次は転職先選びです。
転職先を選ぶ際は、求人票の以下のような項目をチェックして、自分が働きやすいかを確認してみましょう。
- ①シフトの実際の組み方…固定か、早番の翌日が遅番になることがあるか
- ②持ち帰りと残業の実情…記録は園内で書き終えられるか
- ③ICTや複数担任の運用…導入していても使い方は園ごとに違う
- ④職員同士の雰囲気と年齢構成…相談できる先輩がいるか
なお、忙しくてなかなか転職活動ができないという方は保育士バンク!までご相談ください。
希望にあわせて求人を探し、園見学・面接の日程調整や履歴書作成のサポートなどを行い、あなたが安心して転職できるようにお手伝いいたします。
今から動けば
4月入職に間に合う
保育士の働き方についてよくある質問Q&A
Q. 保育士の働き方にはどんな種類がありますか?
この3つを組み合わせることで、生活に合わせた形を選べます。
Q. 保育士の雇用形態はどう選べばよいですか?
正社員のまま勤務時間を短くできる短時間勤務の制度がある園もあるため、辞める前に制度の有無を確認してみるのもおすすめです。
Q. 土曜出勤や不規則なシフトを避けられますか?
ただし運用は園ごとに異なるため、求人票の文面だけで判断せず実際のシフトの組み方を確認することが大切です。
Q. 残業や持ち帰りが少ない園を選べますか?
見学時に「記録はどのように書いていますか」と聞いてみると、実際の運用が見えてきます。
Q. 転職サービスに登録したら、今の園にバレませんか?
保育士バンク!では、ご本人の許可なく勤務先に個人情報が共有されることは一切ないので安心してください。「在職中です」と伝えておけば、連絡の時間帯や方法にもしっかり配慮してもらえます。
Q. まだ辞めるか決めていません。話を聞くだけでもできる?
「辞めるかどうか迷っている」「他の園の条件だけ知りたい」という段階で登録される方はとても多いです。迷っている方に無理に転職をすすめることはありません。
「今の働き方のままで条件のよい園はある?」という質問でも「家の近所でパート勤務できる園を探したい」という具体的な希望でも大歓迎♪
どんな求人があるかを知るだけでも気持ちが前向きになるという先生も多くいらっしゃいます。
👉 まずは希望の働き方を伝えるだけでOKです。
LINEで相談OK!保育士バンク!に無料相談するQ. 保育士バンク!に登録したらどうなるの?
すぐに転職する予定がない方も、気軽に仕事の話に使えます。登録時にチャットで「情報収集だけ」を選択すれば、無理に転職を勧められることもありません。簡単な選択式の4つの質問に答えるだけで登録できるので、まずは登録だけしておく方も増えています!
Q. 保育士の転職に有利な時期はありますか?
ただし年度途中の採用を行う園も増えているため、思い立ったタイミングで情報を集め始めるのがおすすめです。
出典:賃金構造基本統計調査
保育士としての働き方を見直そう
保育士の働き方は、雇用形態・勤務時間・施設の3つの軸で自由に組み替えられます。
「正社員のままシフトを固定にする」「施設を変えて少人数の保育にする」「勤務時間を短くして家庭と両立する」など、選択肢はたくさんあります。
なお、今の働き方が合わないと感じたら、まずはどの軸を動かせそうかを考えてみてくださいね。
職場が合わないと感じること自体は、保育士としての力が足りないからではありません!
ぜひ、保育士バンク!にご相談ください。新年度の求人状況や新設園の募集情報など、園ごとの体制まで含めてお伝えします。
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