今回は、新卒で入職した幼稚園を2カ月で辞めたいと感じ、「人手が足りない園で、担任をしている自分が退職できるのかな」と不安を抱えていた20代の保育士さんの体験談を紹介します。保育士バンク!のキャリアアドバイザーに相談後、引き止めを乗り越えて「円満に退職→転職成功」までのエピソードです。

新卒2カ月で働き方や人間関係に悩み「幼稚園」→「認定こども園」へ
働き始めてすぐ「辛い」「辞めたい」という声が届く
新卒で幼稚園に入職したひなさんが、「今の園を辞めたい」と考え始めたのは、新学期が始まって間もない5月のことでした。
製作物の準備に毎日1時間ほどかかり、持ち帰り仕事が続く日々。

さらに、ペアを組んでいた先輩の先生からの配慮に欠ける言動に悩み、人間関係に不安を感じていました。

担任としてクラスに入っている自分が抜けることへの申し訳なさと人手不足の心配……けれど、辛い状況から一歩踏み出したいという気持ちの中で、葛藤しているご様子でした。
土曜面接だけで見つかった転職先!即時内定
土曜面接ができる園を1園だけ面接
ひなさんには「こんな園で働きたい」という明確な希望はなく、「とにかく今の環境を抜け出したい」という想いが一番にありました。
退職へ踏み出すには「次の職場が決まっている安心感」が必要だったため、まずは転職活動から始めることに。
そこで、平日の面接が難しい状況を踏まえ「土曜面接が可能」「自宅から通いやすい」など無理のない転職活動ができる園を選定。

また、ペアの先生との関係に悩んでいたことから、「新卒へのサポートが手厚く、20代の職員が多いこと」も大切な条件として整理していきました。
こうした条件を一つずつ確認し、合致した認定こども園での面接が決まりました。
「担任業務なし」「残業なし」「指導案などの書類作成なし」の好条件で内定
面接に臨むにあたり、事前の準備から整えていきました。
入職後わずか2カ月という背景があったため、園側へ「4月に入職したばかりであること」や「退職に至った経緯」を丁寧にお伝えしておきました。

当日の面接ではひなさんのお人柄や想いがしっかりと伝わり、よい雰囲気に。
園側からは、負担の少ない準職員として1年働きながら、希望次第で来年度から正職員へ上がれる道を提案いただきました。
「担任業務なし」「残業なし」「書類作成なし」という働きやすい条件も揃い、無事に入職が決まりました。
「退職意向を伝える」不安をなくすための3つの準備
内定は出ていたものの、ペアの先生との関係もあり、勤務園への退職を切り出せない日々が続いていました。
7月から新しい園で働くには、6月中に退職を伝えなければなりません。
ただ、新卒で退職を伝えること自体が初めてのひなさんは「どのように伝えればいいかわからない」と大きな不安を抱えていました。

さらに、ひなさんにとってプレッシャーとなる出来事が起こりました。
同じく退職を考えていた同期の先生が、先に辞めることを園長先生に伝えていたのです。
「こんな状況で言い出しづらい…」と、ますます退職を切り出しにくい状況になっていました。
そこで、ひなさんが少しでも安心できるよう、退職意向の伝え方を一つずつ確認していきました。
1. 「誰に」「どんな時間帯に」伝えるか
まず退職意向については、周りの同僚ではなく主任や園長など「決定権のある方」へ直接伝えること、子どもが少なく落ち着いて話せる時間帯を選ぶこともお伝えしました。
2. 「退職の相談」ではなく「報告」として言い切る
園側に「退職しようと思っています」という伝え方だと、「まだ説得できる余地がある」と受け取られてしまいます。
そこで、「退職を決めました」と報告(決定事項)として伝えることを提案しました。

退職理由についても、具体的に挙げすぎないことが大切です。
「持ち帰り仕事が多くて」「あの先生との関係が…」と伝えると、「では仕事を減らす」「配置を変える」と条件を出され、引き止められてしまいます。
お世話になった感謝を伝えつつ、退職の意思だけをシンプルに伝える方向で話し合いました。
3. 引き止められた時の対応を決めておく
引き止めにあうことは十分に考えられたため、「どう言われたら、どう返すか」も事前にすり合わせました。
また、すでに内定をいただいていることも今回は伏せておくことにしました。
園側から「まだ内定なのだから確定ではないでしょう」と言われてしまう可能性があったためです。
ただ、どうしても必要な場面では「7月からの勤務が決まっていて、シフトも出ています」と断言できるよう準備していました。
引き止められても揺らがなかった「円満退職までの道のり」
勇気を出して退職の意向を伝えたひなさんですが、やはりすぐには受け入れてもらえませんでした。
「先生がいないと回らないから」「働く環境を改善するから」「新しい人をすぐに探すから…」。

園側からは、そんな言葉で引き止めがあったそうです。
不安が押し寄せたひなさんに、私たちはこんな言葉をおかけしました。
退職の意思が固いことをしっかりと示すため、「退職願」ではなく「退職届」を準備して園へ提出しました。
そして、事前の準備と強い決意が実を結び、無事に退職届は受理されました。
結果として、「辞めたいという意思」を伝えてからわずか10日ほどで退職。
ひなさんは、ついに新たな一歩を踏み出すことができたのです。
7月入職!新たなスタートから届いた明るい声
無事に退職が決まり、7月から新しい園での勤務がスタート。
ただ、すでに新学期が始まっている時期での入職だったため、ひなさんは「すぐに環境に馴染めるかな」という不安を抱えていました。
だからこそ、「焦って馴染もうとしなくて大丈夫ですよ」とお伝えしました。
それに加え、環境に慣れることを優先するため、勤務時間も「早番・遅番なし」の中番固定へ。
大きな負担なく、働き始めることができていました。
そして入職後しばらくたち、ひなさんから明るい声でご感想が届きました。

その後も、ひなさんは新しい環境でご自身のペースを大切にしながら、笑顔で保育を続けられています。
キャリアアドバイザーからのメッセージ





















































