乳児院のボランティアは、赤ちゃんの食事介助や抱っこ、遊び相手など子どものお世話が中心で、資格がなくても活動できます。社会的に意義のある施設だからこそ、その力になりたいとボランティアを希望する方もいるでしょう。この記事では、乳児院ボランティアの具体的な活動内容、資格の要否、募集を探す方法、大切な心構えまでを解説します。なお、乳児院の役割や現状など施設について知りたい方は▶ 乳児院とはどんな施設?もあわせてご覧ください。

乳児院とは?0〜2歳を24時間預かる施設
乳児院とは、乳幼児期に適切な養育が受けられない乳児を保護し、健全な育成を図るための施設です。主に0歳から2歳頃の子どもが入所し、24時間体制で養育されています。
こども家庭庁「社会的養育の推進に向けて」(令和7年3月末時点)によれば、乳児院は全国に147か所あり、現員(入所児童)は2,289人です。
2016年の児童福祉法改正以降、施設の小規模化・多機能化と里親委託の推進が進んだこともあり、入所児童数はゆるやかな減少傾向にあります。
入所は主に0〜2歳ですが、児童福祉法第37条では「安定した生活環境の確保などのため特に必要な場合は幼児(就学前の子ども)を含む」と定められており、就学前まで在籍するケースもあります。
24時間のサポートが必要なこともあり、職員以外にボランティアを募集している施設もあります。社会的に大きな意義のある活動ができるでしょう。
乳児院ボランティアの活動内容は?8つの子どものお世話が中心
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乳児院ボランティアの活動は、赤ちゃんのお世話や抱っこを通して乳幼児の生活を支えることが中心です。「赤ちゃんと触れ合うボランティアがしたい」という方に向いています。
実際は施設によって異なりますが、多くの乳児院では以下のような活動をしているようです。
ボランティア活動例
- 食事の介助
- おむつ替え
- 沐浴・入浴の介助
- 寝かしつけ
- 子どもたちの遊び相手
- 散歩
- イベントの企画・運営
- 事務作業
子どものお世話を中心に、ときには遊び相手になったり、お誕生日会やクリスマスなどのイベントの企画・運営を行ったりすることもあります。お昼寝のタイミングでは事務作業などをこなすこともあり、施設運営にかかわるさまざまな仕事を担当するのが特徴です。
職員とボランティアの違いは「子どものお世話が中心か」
職員と乳児院ボランティアの大きな違いは、ボランティアは基本的に子どものお世話が中心となることです。もちろん職員も子どものお世話に携わりますが、職員の場合は保護者のサポートも大事な役目です。
職員は各家庭の状況や保護者の様子に合わせて、家庭で養育できるよう支援を進め、必要に応じて児童相談所や病院、保健所などの関係機関と連携し、サポートを行います。乳児院ボランティアの仕事は、赤ちゃんの日常を支えるとてもやりがいのある活動です。
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乳児院ボランティアに資格は必要?無資格・未経験でもできる
乳児院ボランティアになるために、取得が必須な資格は特にありません。無資格・未経験でも応募でき、実際に学生や社会人など保育の専門知識がない方も多く活動しています。
ただし、子どもの保育にかかわる活動なので、保育士の資格や経験があると、より専門的に活動ができるでしょう。
ボランティアとして活動する分には資格は必要ありませんが、乳児院の職員として働く場合は以下のような資格が必要となることもあります。
職員に必要な資格例
- 保育士
- 看護師
- 児童指導員
- 栄養士
- 調理師
- 医師
上記のような資格を持っていないのであれば、無資格でも新生児ケアに携われる職場や働き方を検討するとよいでしょう。
ボランティア活動に資格は必須ではありませんが、大切なのは「赤ちゃん一人ひとりに寄り添う心」です。また、施設によっては無資格でも働ける「保育補助」での募集をしている場合もあります。
資格の有無にかかわらず、ボランティアではなく仕事として乳児院に関わってみたいという方は、どんな求人があるか、転職サポートを気軽にのぞいてみてもよさそうです。
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乳児院のボランティア募集を探すには?3つの方法
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乳児院ボランティアを募集する施設を探す方法は、直接問い合わせ・ボランティアセンター・情報サイトの3つが主です。
- 乳児院に直接問い合わせる
- 地域のボランティアセンターに相談する
- ボランティア情報サイトで探す
上記の方法で募集施設を探し、応募して面接を受けるという流れが一般的です。面接では、熱意やこれまでの経験、できることなどを伝え、その乳児院の募集ニーズに合っていれば、無資格や未経験でも採用されます。
東京や神奈川など都市部は乳児院の施設数が多く、「抱っこボランティア」など赤ちゃんと触れ合う活動の募集が見つかりやすい傾向です。お住まいの自治体名と「乳児院 ボランティア 募集」で検索すると、地域の情報にたどり着きやすくなります。
乳児院ボランティアで大切な心構えは?おさえたい5つ
乳児院ボランティアで大切な心構えは、プライバシーの尊重・真摯な向き合い・誠実な行動・チームワーク・継続の5つです。ここでは、活動するうえでおさえておきたい心構えを確認しておきましょう。
子どもたちのプライバシーを守る
乳児院ボランティアは、子どもたちのプライバシーを守りながら取り組みましょう。子どもたち本人が知られたくない、見られたくないと思うようなことは本人の同意なく行ってはいけません。
子ども一人ひとりの発達年齢・月齢に応じてプライバシーが守られているかをしっかりと確認するようにしましょう。
子どもたちと真摯に向き合う
乳児院にいる子どもたちは、まだ自分の想いを言葉でうまく伝えられない子がほとんどです。そのため、乳児院にいる職員・ボランティアともに子どもたちの想いをいち早く察知する必要があります。
このことから、施設全体で子ども一人ひとりに向けた養育・支援がなされているか、真摯に向き合い確認することが大切です。
誠実で責任感のある行動をする
乳児院のボランティアに限らず、ボランティアをするうえでは誠実で責任感のある行動をすることが重要となります。
ボランティアをするための約束を必ず守り、取り組んだことに責任を持って完了させるなど、責任感のある行動をするようにしましょう。
チームワークを大切にする
ボランティアは一人で行うものではありません。周囲としっかりと協力しながら取り組むチームワークが大事です。
施設にいる職員やボランティアスタッフと連携し、活動をしていく必要があります。
継続して活動する
ボランティア活動をするにあたっては、継続して活動をしていくことも大切です。乳児院などの子どもを対象にした施設でのボランティア活動では、子どもとの信頼関係が非常に重要となります。
一回限りのかかわりでは子どもとの信頼関係も築くことができませんので、長期的に活動を継続していくようにしましょう。
資格を活かせる職員として働く選択肢も
責任感を持って活動に取り組もうとしているあなたへ。乳児院の現場で求められる「福祉的専門性」や「適応力」を数値化してみましょう。
診断結果では、あなたの強みや、今後磨くべきポイントについてのアドバイスも表示されます。
乳児院ボランティアについてよくある質問
乳児院ボランティアを始める前に多い疑問を、活動の基本から働き方までまとめました。
Q. 乳児院ボランティアはどんな活動をするの?
食事の介助やおむつ替え、抱っこや寝かしつけ、遊び相手、散歩のほか、誕生日会などのイベント運営や事務作業を担う施設もあります。施設によって任される範囲は異なります。
Q. 乳児院ボランティアに資格は必要?
無資格・未経験でも応募できます。ただし保育士や看護師などの資格や経験があると、より専門的な関わりができます。
Q. 高校生や学生でもボランティアできる?
年齢条件や活動できる曜日・時間帯は施設ごとに異なるため、募集要項の確認や直接の問い合わせがおすすめです。
Q. 乳児院ボランティアはどこで募集している?東京や神奈川でも探せる?
ほかにも地域のボランティアセンター、ボランティア情報サイトでも探すことができます。東京・神奈川など都市部は施設数が多く、抱っこボランティアなどの募集が見つかりやすい傾向です。
Q. ボランティアと職員は何が違う?保育士資格があれば職員になれる?
乳児院は保育士資格があれば職員として働くことが可能で、夜勤手当が付く求人もあります。無資格でも「補助員」として給与を得ながら関わることもでき、パートでの時短勤務を希望する方でも働きやすいでしょう。
Q. 働くことはまだ考えていないけど、登録してもいい?
「今すぐではないが、いつかのために情報を集めたい」という方も多く利用しています。希望を伝えなければ求人の紹介もされず、情報を受け取るだけの状態を続けられます。
Q. 保育士資格はあるけど現場経験はなし。とりあえず登録したらどうなる?
どんな感じか聞いてみるだけや、働き方や今の職場に関する相談などでも大歓迎です。「まずは情報収集したいだけ」と伝えておけば、必要以上に連絡することもありません。
出典:社会的養育の推進に向けて/こども家庭庁出典:乳児院における「権利擁護」とは?/全国保育士養成協会
乳児院でのボランティアは保育士資格を活かせる活動
乳児院ボランティアは、子どもたちのお世話を中心に、ときには遊び相手になったり、施設でのイベントの企画・運営を行ったりするなど、さまざまな活動をします。
乳児院ボランティアを募集している施設はインターネットで検索すると見つけられることがあるので、探してみてはいかがでしょうか。
なお、乳児院は、保育士資格があればボランティアではなく職員として働くことが可能です。
乳児院という施設の役割や入所理由などの基本を知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
▶ 乳児院とはどんな施設?
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