保育士の職業病の一つである声枯れ。咳が出るなど喉の調子がなかなか治らないときは、日々の保育に支障を感じることもあるかもしれません。今回は、保育士さんが声枯れをする理由や、できるだけ早く回復させるための対処法を紹介します。あわせて、声枯れを防ぐために仕事のなかで実践できる予防策もまとめました。
polkadot_photo/shutterstock.com
保育士が声枯れをおこす理由とは
保育士さんのなかには、声が思うように出せなくなる声枯れに悩んでいる方がいるかもしれません。
喉に違和感が出ると、子どもに声をかける場面で保育のやりづらさを感じることもあるでしょう。
そもそも、なぜ声枯れの症状が現れるのか理由を知っておけば、未然に防ぎやすいかもしれません。
声枯れする原因として、次のような理由が考えられそうです。
- 喉の使いすぎ
- 外遊びの際の砂埃
- 風邪やインフルエンザによる喉頭炎
- 喉頭がんなど病気の初期症状
声帯に負担がかかることで、声が枯れたりかすれたりなどの症状が現れることがあるようです。
保育中子どもの注目を集めるために、大きな声や高い声を出し続けていれば、喉に違和感を覚えやすくなるかもしれません。
ほかにも、保育士さん自身がもとから喉が弱い体質であるなど、声枯れにはさまざまな理由が考えられそうです。
声を出しづらいと日常保育に差し障るため、早く直す方法を押さえておきましょう。
声枯れをおこしたときすぐに実践できそうな対処法をまとめました。
保育士が声枯れをおこしたときの対処法
保育士さんは子どもといっしょに歌を歌うなど声を出す場面が多いため、声枯れしやすい職業といえるのかもしれません。
保育士さんの声枯れを回復させるために、すぐに実践できる対処法を紹介します。
十分な睡眠をとる
声枯れ以外に発熱や咳、鼻水などの症状が伴う場合は、風邪を引いていることも考えられます。
横になってゆっくりと身体を休ませる必要があるので、十分な睡眠時間を確保しましょう。
風邪の場合は、身体を冷やさないように気をつけることも大切です。
喉を温める
蒸しタオルを使って喉を温めることも、声枯れの回復につながるでしょう。
また、鼻と喉の粘膜を保湿することで、喉が乾燥することを防ぐことができそうです。
蒸しタオルは、濡らしたタオルを電子レンジで1分ほど温めれば簡単に用意できるので、声枯れがなかなか治らないときの対処法として覚えておくとよいかもしれません。
喉が潤うものを飲む
喉が乾いたときには、喉によいといわれているゆず茶や、はちみつを加えたレモン水、ほうじ茶などを飲むとよいようです。
喉にやさしい飲み物を意識して取るようにすれば、喉の調子に変化が感じられるかもしれません。
早めに治療を受ける
なかなか声枯れの症状が治らないときは、早めに耳鼻咽喉科などで治療を受けるのも一つの手です。
声枯れの症状が悪化して声帯ポリープなどを患わないよう、早めに医療機関を訪ねたほうがよいかもしれません。
保育士さんの仕事柄、声枯れしないために声を出さないことは難しいでしょう。そのため、喉に違和感を覚えたら早めに対処することが大切です。
保育士が声枯れしないための予防策
yu_photo/shutterstock.com
それでは、声枯れを患わないためにはどうすればよいのでしょうか。
保育士さんが今すぐに実践したい予防策をまとめました。
常に大声を出さない
保育士さんは、子どもに声が届くようにと、保育中に大きな声を出す場面があるかもしれません。
しかしむやみに大声を出さず、子どもを注意するときにも普段通りの声の出し方で話すように意識するとのどを痛めにくいでしょう。
メリハリをつけた声掛けをする
声帯に負担をかけないように、大きな声を使うのはここぞという場面にしましょう。
声の出し方に強弱や大小をつけてメリハリをつけるようにすれば、大声を出さなくても子どもを注目させることができるかもしれません。
腹式呼吸を意識する
主な声枯れの原因である喉の使い過ぎを避けるため、喉から声を出さないようにしましょう。
できる限り喉へ負担をかけないよう、腹式呼吸をしながら子どもに言葉がけするよう意識するとよいかもしれません。
日頃から喉をいたわる
日常生活でも喉や首を冷やさないように気をつけ、こまめにうがいを行う習慣をつけましょう。
就寝時には喉の潤いを保つためにマスクを着用したり、室内が乾燥している場合には加湿器を使用したりして、喉が乾燥しないように気をつけるとよさそうです。
うがいをする
外遊びの際に舞う砂埃によって、声枯れを引き起こすことがあるかもしれません。
うがいをすることによって、喉の粘膜についた細菌やウイルスを洗い流す効果が期待できるようです。
喉の粘膜に潤いを与えるために、うがいを習慣化するとよいかもしれません。
早めに対処する
喉がイガイガしていると感じたら、のど飴をなめたり水分をとったりして早めに対処しましょう。
うがい薬やお茶でうがいをすることも、早めの対策としてよさそうです。
日頃から、ビタミンなど免疫力を高めるとされる食材を積極的に取ることも大切かもしれません。
保育士さんは声枯れや咳の症状があっても、保育中にまったく声を出さないというわけにはいかないでしょう。
そのため、なかなか治らない状況に不安を抱えてしまうかもしれません。
声枯れしないよう、日頃から喉をいたわりながら予防することが大切です。
声枯れを防ぐため、保育士として喉をいたわるテクニックを身につけよう
今回は、保育士さんの職業病ともいわれる声枯れについて、原因や対処法を紹介しました。
声枯れが治らないと、保育をするうえでストレスを感じたり、仕事を続けられるか不安になったりするかもしれません。
新米の保育士さんは、子どもへの声かけの仕方に慣れていないため、つい大声を出してしまうこともあるでしょう。
むやみに大声を出さずに普段の声で子どもを惹きつけられるよう、保育中は声の出し方を工夫することがポイントです。
日頃から声枯れしないように予防しながら、喉を痛めてしまったときには早めのケアを心がけましょう。
保育士バンク!では、保育士資格を活かせる求人を多数掲載中!
転職相談や情報収集だけでも大歓迎!
「アットホームな園で働きたい」など、ご希望を専任アドバイザーにお伝えいただければ、あなたにぴったりの求人をご提案します。
当サービスは、登録から転職サポートまで完全無料です。
この機会に気軽に相談してみてくださいね!