保育士の引継ぎ書の書き方!退職・転職時の引き継ぎ項目とポイントを解説

    退職や転職、転園が決まった保育士さんにとって、最終日までにやり遂げたい大切な仕事が業務の引継ぎです。とくにクラス担任を持っていると、後任の保育士さんへの細やかな引き継ぎは欠かせません。「何をどこまで書けばいい?」「口頭でいい?」と迷う方も多いですよね。この記事では、引継ぎ書の作り方や進め方のステップ、押さえておきたい項目、退職時期ごとのポイントまで、後任に喜ばれる引き継ぎのコツをやさしく解説します。

    この記事でわかること
    • 退職時に引継ぎが大切な理由と進め方▼詳細
    • 押さえておきたい引継ぎ項目4つ▼詳細
    • 年度末・年度途中の引継ぎのポイント▼詳細

    退職する保育士さんは「引継ぎ」を忘れずに

    退職や休職が決まったら、最終日までにやっておきたいのが、これまで担ってきた業務の引継ぎです。おもに、後任としてクラスや子どもたちを見る保育士さんへ伝えていきます。

    もし今までの流れや保育の状況が伝わらないまま前任者が抜けてしまうと、後任者はもちろん、子どもや保護者にも影響が出て、思わぬトラブルにつながることもあります。

    だからこそ引継ぎは、退職する保育士さんの「最後の大仕事」。丁寧に取り組みたいですね。

    引継ぎは「書面」で残すのが基本

    クラス全体のことから個別の支援、家庭の状況まで、もれなく伝えるには、口頭だけでなく書面でしっかり残すことが大切です。書面にしておけば、後任者があとから読み返せますし、引き継ぐ側も「伝え漏れがないか」を確認できて、引継ぎの精度がぐっと高まります。

    作成するときは、自分が引き継がれる立場だったらを想像しながら、相手が使いやすいマニュアルになるよう気づかいを込めて。渡して終わりにせず、後任者との読み合わせや、質問を受けつける時間まで確保できると安心です。

    🖊️ 引継ぎ書づくりの5ステップ

    STEP1 早めに着手する

    退職が決まったら、最終日から逆算して1カ月前を目安にスタート。余裕をもつほど、伝え漏れが減ります。

    STEP2 引き継ぐ項目を洗い出す

    子ども・保護者・クラス・行事など、必要な情報を書き出して全体像を整理します。

    STEP3 読み手目線で書き起こす

    優先度や「困ったときの連絡先」も添えて、後任者が迷わず動けるように。

    STEP4 後任者と読み合わせる

    いっしょに読みながら、その場で質問に答えられると、引継ぎの精度が上がります。

    STEP5 後任未定なら預けて保管

    主任や同僚に預け、必要なときすぐ参照できるようにしておきましょう。

    後任が決まっていない場合は?

    退職日まで後任が決まらないこともありますよね。その場合も、あとから誰が担当しても業務がまわるように、誰が読んでもわかる詳細な引継ぎ書を用意しておきましょう。作成した書類は主任保育士や同僚に預け、必要になったらすぐ取り出せる場所に保管してもらうと安心です。

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    これだけは押さえたい!保育士さんの引継ぎ項目

    園内のことから園児本人・家庭の状況、支援の進捗まで、情報は膨大。「どうまとめよう…」と迷ったら、まずは最低限この4項目から押さえていきましょう。

    項目 引き継ぐ主な内容
    子どもの情報 名前・生年月日、性格、アレルギー、発達状況、園内の人間関係
    保護者の情報 送迎の担当、家庭環境・方針、過去のクレーム対応
    クラスのルール これまでのルール・ルーティン・習慣
    行事予定 日程、準備・進行、過去のトラブルや改善点

    1. 子どもの情報

    まずは、子ども一人ひとりの基本情報から。次の内容をフォーマットにすると、抜けもれなくまとめられます。

    • 名前・生年月日(できれば顔写真も)
    • 性格、行動、得意・不得意なこと
    • アレルギーの有無、持病
    • 発達状況・段階(支援が必要な場合は詳しく)
    • 園内での人間関係(仲のいい友だち、苦手な職員など)

    2. 保護者の情報

    子どもの情報とあわせて、保護者や家庭の状況もわかる範囲で残しましょう。送迎の担当や、非常時に親類・きょうだいが引き取り手になるケースなど、家庭ごとに必要な情報は異なります。

    家庭環境・方針や育児への関心度を共有しておくと、ちょっとしたトラブルの防止にもつながります。ひとり親、離婚・再婚、祖父母やきょうだいの情報も大切です。過去にクレームがあった保護者については、内容・当時の状況・園としての対応もセットで残しておくと、後任者が安心して対応できます。

    3. クラスのルール

    クラスのルールは、担任が変われば後任者の方針で変えていって構いません。ただ、今までどんなルールや習慣があったかという情報は必要です。これは、急にルールが変わって子どもたちが戸惑わないための、大事な申し送り。

    これまでのルーティンを後任者が把握したうえで、「これからは〇〇にしようね」と子どもたちに伝えてもらえると、変化がなだらかになります。

    4. 行事予定

    園全体のことにもなりますが、行事の日程や準備・進行の情報も欠かせません。とくに後任者が新入職員だと、すべてがはじめての行事。細かい準備や当日の流れまで残しておくと親切です。

    段取りだけでなく、過去のトラブルや改善点、テーマやねらい、園内外の協力者や保護者との連携まで書いておくと、後任者がスムーズに進められます。

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    💡 書いておくと喜ばれる「+α」情報

    4項目に加えて、次の情報があると後任者はぐっと動きやすくなります。①1日の保育のタイムスケジュール ②よく使う書式やデータの保存場所 ③困ったときの相談先(主任・栄養士・看護師など)。「自分が新任だったら何を知りたいか」を思い浮かべながら足してみてくださいね。

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    年度末・年度途中、それぞれの引継ぎのポイント

    保育士さんの退職は、「年度末」か「年度途中」かで、引継ぎの進め方や気をつけたい点が大きく変わります。それぞれ見ていきましょう。

    時期 特徴 引継ぎのポイント
    年度末 クラス編成・進級があり、園全体で体系的に引継ぎができる 専用フォーマットやミーティングを活用し、余裕をもって
    年度途中 行事や保育計画が進行中のまま引き継ぐ 進捗・課題も託す。各方面と密に連携し、細やかに

    年度末の引継ぎ

    年度末は、クラス編成や進級があるため、退職の有無にかかわらず担当の引継ぎを体系的に行える時期です。

    園全体でこの時期に引継ぎを行うことから、専用のフォーマットが整っている園も多いでしょう。引継ぎ用のミーティングや準備時間が設けられていることもあり、比較的余裕をもって進められます。

    年度途中の引継ぎ

    行事や保育計画・めあては年度単位で立てることがほとんど。そのため年度途中の退職では、それらの進捗や課題もいっしょに後任者へ託すことになります。長い目で少しずつ向き合っているトラブルや、子どもの発達状況も、途中でバトンを渡す形になります。

    だからこそ年度途中の引継ぎは、できるだけ細やかに。後任者の保育を妨げないよう、そして子どもや保護者に不安を持たれないよう、各方面とこまめにコミュニケーションをとりながら進めるのが理想です。

    ポイント
    退職時期を選べるなら、可能な範囲で年度途中は避けるのが望ましいでしょう。やむを得ないときも、詳細で相手の立場に立った引継ぎ書を心がけると、周りへの負担をやわらげられます。

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      立つ鳥あとを濁さず!引継ぎ書をしっかり作成して次のステップへ

      退職時の引継ぎについて、必要な内容と進め方のポイントを紹介しました。次のことに気持ちが向きがちな時期ですが、残された子どもたちや後任の保育士さんへの思いやりを忘れずに、丁寧に引き継げるといいですね。早めの着手と書面での共有が、円満な退職への近道です。

      そして、気持ちよく次のステップへ進むためには、早めの情報収集も大切です。退職や転職を考えはじめたら、一人で抱え込まず、まずは気軽に相談してみてくださいね。

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