保育士試験に合格したら、念願の保育士デビュー!しかし、合格しても、すぐに保育士として働けるわけではありません。登録や手続き、そして就職活動が待っています。今回の記事では、手続きや就活をするうえでのポイントを紹介します。保育士デビューに向けて、あと少し頑張りましょう!
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■目次
保育士試験合格後に早く就職したい!まずなにをやればいい?
保育士試験に合格後、早く保育士として働き始めたいと思う方も多いでしょう。
まずやることは、保育士証の登録です。
必要書類を取り寄せたり支払いをしたりと、いくつかの手順を踏んだうえで登録完了となるため、一つずつ確実に進めていきましょう。
はじめに保育士証の登録手順を紹介します。
【保育士試験合格後の手続き】保育士証の登録と発行
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保育士として働くためには、「保育士証」が必要となります。就職する際に提出を求められる重要な書類です。
保育士試験に合格したら自分で書類を取り寄せ、手続きをしなければなりません。
保育士証の登録と発行に必要な手順を見ていきましょう。
1.「保育士登録の手引き」を取り寄せる
保育士登録申請手続きを行なうには、「保育士登録の手引き」を登録事務処理センターから取り寄せる必要があります。
<用意するもの>
- 角形2号の返信用封筒1枚
- 返信用封筒に貼る切手
- 送信用封筒(返信用封筒を送る)
- 送信用封筒に貼る切手
2.手数料を振り込む
登録事務処理センターから「保育士登録の手引き」が届いたら、郵便局窓口で手数料の払込手続きをしましょう。
<用意するもの>
- 登録手数料一人当たり4200円
- 専用の振込用紙(「保育士登録の手引き」に同封されている)
振替払込請求書兼受領証と振替払込受付証明書に、郵便局の日付入り受付印が押印されていることを確認しましょう。
必要な書類を用意する
必要な書類を揃えます。不備があった場合は、保育士証の発行が遅れてしまうかもしれません。
きちんと確認しながら進めましょう。
<必要な書類>
- 登録手数料一人当たり4200円
- 保育士登録証
- 振替払込受付証明書
- 保育士となる資格を証明する書類
(保育士試験合格通知書など)
- 現在の戸籍抄本
3.申請書類を郵送する
必要な書類が揃ったら、郵便局窓口に行き、簡易書留で郵送しましょう。
その際に発行される「書留郵便物受領書」は郵便物が届かないなどの事故が起きた場合、提出する場合があります。
保育士証が届くまで保管しておきましょう。
4.保育士証が交付される
郵送後、おおよそ2カ月程度で、保育士登録事務処理センターから簡易書留郵便で郵送されます。
もし、3カ月以上経過しても届かない場合は、保育士登録事務処理センターに連絡をしましょう。
【保育士試験合格後の就職】就活の流れ
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保育士証の手続きを済ませたら、就職活動を始めましょう。保育士試験合格通知書が届く前でも、就職活動は可能です。
しかし志望園には、保育士証の発行手続き中だということをきちんと伝えましょう。
就職活動の流れ1:自己分析
まずは自己分析を行います。意欲や強みをアピールできるように、自分自身を振り返ってみましょう。
就活するうえで大切にしたいポイントも見えてくるはずです。頭で考えるだけではなく、書き出してみると整理しやすいでしょう。
自己分析で振り返る項目例を紹介します。
なぜ保育士を志したのか
保育士を目指したきっかけを振り返ると、これからの保育士像やどのような働き方をしたいか想像しやすいかもしれません。
面接で聞かれることのある質問でもあるため、振り返っておくとよいでしょう。
労働環境や働き方の希望条件はなにか
せっかく努力して保育士試験に合格したのなら、長く保育士として活躍していきたいのではないでしょうか。
保育園の規模、保育方針、残業時間などの労働条件、とこだわりたいポイントをすべて書き出して整理すると求人を探すうえで役立つでしょう。
長所短所をどう保育に活かすか
長所や短所は、一般職の就活でも振り返るポイントの一つですね。
書き出して終わりにするのではなく、それをどのように保育に活かすかを考えてみましょう。
保育士としてどのようなことをやってみたいか
保育士試験の勉強をする中で、理想の保育や、やってみたい保育を見つけた人もいるのではないでしょうか。
保育士になった自分をイメージすることはとても大切です。経験がなくても、入職後にどんな保育を実現したいのかをイメージすることが重要でしょう。
就職活動の流れ2:情報収集
自己分析をしたら、次は保育園や求人の情報を集めましょう。
ご自身に合った職場に出会うために、たくさんの保育園を知れるとよいですね。
ご自身で情報収集することは大変かもしれませんが、転職エージェントを使用するとエリアや条件ごとに、たくさんの情報を得ることができるでしょう。
就職活動の流れ3:求人サイト・人材紹介会社に登録
情報収集と同時に、求人サイトや転職エージェントに登録し、条件に合う就職先を探ししていきましょう。
エージェントの場合は専任のサポートスタッフがつき、希望条件をヒアリングしてくれた上で、最適な求人を探してもらえます。
自分が働きたいと思える園を見つけるためにも、活用してみるとよさそうです。
就職活動の流れ4:説明会や園見学
気になる保育園を見つけたら、実際に見学をしたり話を聞いたりすることが大切でしょう。
情報を見るだけでは実際の園の雰囲気や職場環境などはわかりにくいものです。
方針や保育のやり方は園によって異なるため、現場のリアルな様子が知れるとよいですね。
就職活動の流れ5:エントリーする
条件などを見て絞り込んだのち、よいと思った保育園があればエントリーしましょう。
条件のよい求人は応募者も多くいるかもしれません。早めに動き出すことが大切ですね。
履歴書の記入は、自己分析の結果を活かすとよいでしょう。
就職活動の流れ6:採用試験を受ける
採用試験に進むと、筆記試験、ピアノや絵本などの実技試験などがあるでしょう。
内容は、保育園によって異なります。
面接では、情報収集で得た志望園の情報をうまく志望理由として伝えられるとよいですね。
就職活動の流れ6:内定獲得
採用試験を終え、合否の連絡を待ちます。保育士試験のときとは違う緊張感があるかもしれません。内定獲得後は、必要な手続きを行ないます。完了したら、晴れて保育士デビューとなります!
保育士試験合格後の就活に不安を感じたら
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未経験での就職活動では、分からないことや不安に思うことも多く出てくるかもしれません。
保育士として活躍するために、労働環境はとても大切です。不安をなくしてから、就職先を決めるようにしましょう。
疑問を解決するためにできることを紹介します。
会社説明会・園見学に参加する
実際に、現場を見たり話を聞いたりすることで判断できる部分も多くあるでしょう。
最近は、一日で数カ所の保育園を回る見学バスツアーを実施している企業も多くあります。
参加した後に、エントリーするかどうか考えてみましょう。
就職・転職フェアや合同説明会に参加する
それぞれの園や企業に伺うことは、労力も時間もかかるでしょう。
「とりあえず話を聞いてみたい!」と考えている人は、合同説明会や就職・転職フェアに参加するのがよいかもしれません。
たくさんの保育園や企業が一堂に会し、それぞれのブースで話を聞くことができます。
就職・転職フェアに興味がある>
複数の園をピックアップする
就活中は、「実際に面接に行ってみたら思っていたイメージと違った」と感じることもあるかもしれません。
せっかく時間も労力もかけたのに…と残念な気持ちになってしまいますよね。
スムーズに転職先を決めるためにも、複数の園をピックアップしたうえで希望条件や保育観が合う園を見つけるとよいでしょう。
転職エージェントにいくつか提案してもらってから優先順位をつけ、園見学や面接日程等を任せて転職活動を進めるというのも効率的です。
出典:保育士の登録/都道府県知事委託 保育士登録機関登録事務処理センター
保育士試験合格後は、就職に向けて手続きを進めよう
保育士証の登録発行は、手順通りに進めたら問題ないでしょう。しかし、就職は、なかなか思うようにいかなかったり、不安に思ったりすることも出てくるかもしれません。
そんなときはぜひ、保育士バンク!にご相談ください。
求人の中には、経験者を求めていたり、未経験の方には少し大変な条件だったりする場合もあるでしょう。
自己分析などで見えてきたものも含め、希望条件をすべてお伺いしたのちに、プロのキャリアアドバイザーが保育園に確認を取りながらあなたに合う求人の提案をいたします。
保育士として活躍できる職場を、いっしょに見つけていきましょう!