保育士が保護者に言ってはいけない「11」のNGワードとは?言い換え例や伝え方のポイント

保育士さんの中には、保護者対応に悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。何気なく口にしたNGワードがきっかけで、保護者との関係にヒビが入ることもあるかもしれません。今回は、保育士さんが保護者に言ってはいけない言葉をまとめました。あわせて、言い換え例や伝え方のポイントも紹介します。


NGワードについて考える保育士の写真

buritora/shutterstock.com

 

保育士が保護者に言ってはいけないNGワードとは?

保育士の仕事において、保護者対応は大事な業務の一つですよね。

 

円滑にクラスを運営するためにも、保護者と良好な関係を築くことはもちろん、保育への理解や協力を得てもらうことは大切になるでしょう。

 

しかし、保育士さんがつい口にした一言で、保護者の方は傷ついたり不快感を持ったりする場合もあるかもしれません。

 

具体的には、保護者を否定する言葉や決めつけるような言葉が当てはまるでしょう。

 

言ってはいけないNGワードをきちんと把握し、子どもの送迎や懇談会の時間、連絡帳でのやり取りといった保護者の方とのコミュニケーションに活かしていくことが大切です。

 

実際、保護者対応をするうえでのNGワードにどのようなものがあるのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。

保育士が保護者に言ってはいけない「11」のNGワード

ここでは、保育士が保護者に言ってはいけない11の言葉をまとめました。

 

「普通は~」「絶対」

言ってはいけない理由

「普通はこうなのに」「絶対こうあるべき」という言葉からは、「そうではないあなたは間違っています」と否定されていると感じてしまう人もいるようです。

 

特に、保育を専門としている保育士さんに言われることで、保護者の方はプレッシャーを感じ、自分を責めてしまうかもしれません。

言い換え方、言葉のかけ方

「~のような場合が多いです」「こうしたケースもあります」など断言しない言い方を心がけましょう。

 

保護者の方が心配していたり、不安に感じたりしている際には、子どもの育ちをいっしょに見守っていく姿勢を見せることも大切なことかもしれません。

 

「なぜ~なんですか?」「どうして~できないんですか」

言ってはいけない理由

このように尋ねる言葉は、問い詰められている、責められているような感覚を与えるおそれがあります。

 

また、そう感じてしまった場合に、保護者の方は保育士さんに対して相談しにくくなってしまうかもしれません。

言い換え方、言葉のかけ方

「もしかして~だったのが原因でしょうか?」「こうなった理由はわかりそうですか?」など原因に焦点をあてて聞いていけば、保護者の方も客観的に答えられそうです。

 

また、トラブルの原因を取り除こうという保育士さんの前向きな姿勢も伝わるかもしれません。

 

「そんなはずはないのですが」「それは違います」

言ってはいけない理由

保護者の意見や主張を否定するような言葉は、反感を買ったり、より怒りや悲しみを増長させたりすることにつながりそうです。

 

また、保育士さんが否定することにより、保護者の方は自信を失ってしまうこともあるでしょう。

言い換え方、言葉のかけ方

「~と感じられたのですね」「そのようなことがあったのですね」といったん相手の発言を受け止めることで共感する姿勢を伝えましょう。

 

たとえ保護者の方の言い分に納得がいかなくても、保育士さんは穏やかに対応することが求められます。

 

また、何かトラブルがあったときは他の職員に事実確認をしてみることも大切となるでしょう。

 

「ですが、」「でも、」

言ってはいけない理由

相手の言葉を否定するこのような言葉も、相手を萎縮させたり、不快感を与えたりするおそれがあります。

 

保護者の方の話をさえぎるような形にもなるため、「話を聞くつもりのない保育士さんだ」と思われる可能性もあるかもしれません。

言い換え方、言葉のかけ方

「そうですね」「そうだったのですね」など、まずは相手の言葉に相づちを打って同意することを心がけましょう。

 

また、相手とは違う意見を述べるときは「実は」と切り出すと、相手の意見を否定しないニュアンスが生まれそうですよ。

 

「愛情不足です」

言ってはいけない理由

このような言葉は、保護者の子どもに対する愛情すべてを否定することにつながると考えられます。

 

子どもとかかわる時間が限られている保護者の方は「もっと子どもにかかわってあげられたら」という思いを抱き、自信を喪失してしまうでしょう。

言い換え方、言葉のかけ方

子どもの情緒が不安定なときは「今日は寂しい気持ちが出てしまったみたいです」「頑張ったのでたくさん抱っこしてあげてくださいね」などと子どもの気持ちに焦点をあてた言葉に置き換えるとよいでしょう。

 

そうすることで保護者の方も自然と子どもの気持ちに寄り添えるかもしれません。

 

「気にしすぎ」「心配しすぎ」

言ってはいけない理由

保護者として自分の子どもを心配する気持ちは強くて当然かもしれません。

 

それを否定されると、相談したことに対して軽くあしらわれたような気持ちになってしまうでしょう。

 

保育士さんはこれまでの保育経験があるため、子どもの成長や行動の予測がつきやすいかもしれませんが、保護者の方の不安や悩みを理解しようとすることが大切です。

言い換え方、言葉のかけ方

相談に乗るなかで、「こういったケースもある」「このような見解もある」など保護者の方が安心できる材料を提示していきましょう。

 

加えて、「また気になることがありましたらいつでもおっしゃってくださいね」など寄り添った言葉かけをすると、安心感を与えられそうですね。

 

「園の決まりなので」

言ってはいけない理由

有無を言わせない言い方は、相手の話に聞く耳を持たないといった印象を与えてしまうおそれがあります。

 

今後、保護者が困りごとを抱えても相談しにくい雰囲気を作ってしまうでしょう。

言い換え方、言葉のかけ方

まず「ご面倒をおかけして申し訳ございません」と一言添えると丁寧な印象になりそうです。

 

そのうえで、なぜできないのかを説明すれば保護者の理解を得やすくなるかもしれません。

 

園の決まりや方針が実態に沿っていない場合には、規則の変更を検討することも大切となりそうです。

 

「他の子はできているのに、○○ちゃんは~」

言ってはいけない理由

子どもの発達や成長は個人差があるのに対し、このように比較することで保護者の方の不安を煽ることにつながるでしょう。

 

他の子どもに追いつかせようと、育児中に無理をしてしまう保護者も出てしまうかもしれません。

言い換え方、言葉のかけ方

まずは保育士さんが子どもの個性を受け止めてかかわっていくことが大切です。

 

保護者が他の子どもと比べて心配している場合には、その子自身の成長の様子を伝え、根気よく見守っていくことを伝えられるとよいですね。

 

「子どもがかわいそう」

言ってはいけない理由

「長い時間保育園に預けられてかわいそう」などという保育士さんの主観を押し付けることで、保護者の方は不快に感じてしまうかもしれません。

 

また、仕事で忙しい中保育園の手を借りながら育児をしている保護者の方にとって、過剰にプレッシャーを与えることもあるでしょう。

言い換え方、言葉のかけ方

「頑張っていたので褒めてあげてください」など具体的な言葉で伝えることで、保護者の方もスムーズに受け入れられるかもしれません。

 

また、保育士さんの「かわいそう」という主観ではなく、子ども自身の気持ちや行動をもとに話をするようにしましょう。

 

「ちゃんと~してください」

言ってはいけない理由

高圧的な言い方は、保護者の方にプレッシャーや威圧感を与えてしまいます。

 

また、保護者の反感を買ったり不満が溜まったりといったことにもつながるでしょう。

言い換え方、言葉のかけ方

保護者の方にしてもらいたいことがある場合は「○○してもらえると助かります」「○○をお願いします」といった依頼する形で頼むとよさそうです。

 

また、支度の方法や準備物については、おたよりなどで伝えたあとにも口頭で再度伝えると、保護者の方もわかりやすいかもしれません。

 

「○○くんには発達の遅れが見られます」

言ってはいけない理由

発達の問題は、保護者の方にとってすぐには受け入れがたいことかもしれません。

 

このように断言してしまうと、強いショックから保育士さんへの反発心が生まれるおそれも考えられます。

言い換え方、言葉のかけ

発達などの心配がある場合は、先輩保育士さんや臨床発達心理士さんなどに相談し、客観的な意見を得たうえで、保護者の方に申し送りを行うことが求められるでしょう。

 

保護者の方に伝える際は、面談など落ち着いて話せる機会を持ち、まずは保護者に子どものことで気になっていることがないかを尋ねるようにするとよいかもしれません。

保育士のNGワードを言い換えるときのポイント

保護者対応をする保育士の写真

milatas/shutterstock.com

 

保育士さんが言ってはいけない言葉を、保護者が受け入れやすい言葉に言い換えるためのポイントを紹介します。

 

保護者の立場に寄り添った配慮をする

 

保育園に預けている保護者の方には、仕事や育児、家事などで時間に余裕のない方もいるでしょう。

 

そのようなときに、「もっとこうしてください」と言われることは保護者の方にとって大きな負担となる可能性があります。

 

保育士さんは、そのような保護者の方の立場を尊重し、まずは理解したり労わったりする姿勢を持つことが大切でしょう。

 

そうした姿勢を見せることで、保護者の方の協力を借りやすくなるかもしれません。

 

保護者の意見や気持ちを受け止める

 

保護者の方の相談や苦情の対応には、まず相手の意見を受け止めるようにしましょう。

 

途中で話を制止したり、否定的な態度を取ったりすることは、相手の不満や怒りをさらに募らせることにつながります。

 

保護者の方も、話を聞いてもらうことで少し抱えていた気持ちがすっきりするかもしれません。
まずはしっかりと話の内容に耳を傾け、「そうだったのですね」と共感することが大切となるでしょう。

 

決めつけた言い方をしないよう注意する

 

保育士さんが一方的に決めつけた言い方をすることは、相手の不信感や不満感につながるおそれがあります。

 

少し表現を変えたり、伝え方を和らげたりするだけでも、保護者の受け取り方は変わるかもしれません。

 

保育士さんは保護者の様子や話の内容に合わせて柔軟に対応することが求められるでしょう。

保育士のNGワードを知って、保護者とよりよい関係を築こう

今回は、保育士が保護者に言ってはいけない「11」のNGワードを紹介しました。

 

保育士さん自身の思いやお願いなどをすべて言葉で伝えることは難しく、悩むことも多いかもしれません。

 

しかし保護者対応をするなかで、忙しい保護者の方の立場に寄り添った配慮や、相手の意見を受け止める姿勢が求められます。

 

また、子どものことや保護者の話に対して、一方的に決めつけた言い方をしないことも大切となるでしょう。

 

保育士として言ってはいけない言葉や表現を知り、保護者とよりよい関係を築けるとよいですね。

 

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