こどもの日の意味とは?由来やかぶと、鯉のぼりを飾る理由を子どもたちに伝えよう

5月5日のこどもの日に向けて、保育園で子どもたちに意味や由来を伝えたいと考える先生もいるのではないでしょうか。かぶとや鯉のぼりを飾ったり柏餅を食べたりといった風習があるため、わかりやすく説明して行事への関心を高められるとよいですね。今回は、こどもの日の意味や風習、子ども向けに伝える方法を紹介します。


こどもの日

Princess_Anmitsu/shutterstock.com

 

こどもの日の意味や由来とは?

毎年5月5日はこどもの日。ゴールデンウイークを構成している国民の祝日の一つですが、どんな意味や由来がある日なのでしょうか。

 

意味

 

内閣府の資料によると、こどもの日には「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。」という意味があると説明されています。

 

「こどもの日」という名前から、子どもの成長を祝う日として認識していた先生も多いかもしれませんが、子どもの幸せを願うだけでなく、お母さんに感謝をするという意味も込められていたのですね。

 

由来

 

5月5日は「端午の節句」と呼ばれ、古くは男の子を祝う行事だったと言われています。

 

古代中国で行われていた邪気払いの行事が日本に伝わり、奈良時代頃に宮中行事として行われるようになったようです。

 

そして端午の節句が親しまれるようになると、江戸時代には5月5日が徳川幕府の式日(儀式を行う日)として定められたと伝えられています。

 

端午の節句で使われていた「菖蒲」が「尚武」、つまり武を尊ぶという武士の言葉に似ていることから、男の子の行事になったようです。そのため現在でも、こどもの日は”男の子のための日”というイメージが残っているのかもしれません。

 

出典:「国民の祝日」について/内閣府

こどもの日の飾りや風習の意味や由来

こどもの日には、かぶとや鯉のぼりを飾ったり柏餅を食べたりとさまざまな風習があります。

 

これらの習慣にはどのような意味が込められているのかくわしく解説します。

 

かぶとや五月人形を飾る理由

 

こどもの日にかぶとや五月人形などを飾るのには、もともと将軍が男の子の誕生をお祝いして武具を飾っていたことに由来していると言われています。

 

武将にとって、かぶとや鎧は身を守るための大事な装備でした。そのため、五月人形には「わが子を守ってくれるように」という親の願いが込められていると伝えられています。

 

つまり、子どもが病気や事故などの災を逃れ、力強く成長することを祈って飾るようになったのですね。

 

鯉のぼりを飾る理由

 

江戸時代、将軍の家に男の子が誕生した際に、世継ぎとなる男の子の誕生を祝してのぼりを掲げていたことが鯉のぼりのはじまりと言われています。

 

しかし庶民は飾ることを禁じられていたため、「登竜門の伝説」で知られる鯉の滝登りをイメージして、鯉の形をしたのぼりをあげるようになったそうです。

 

ちなみに登竜門の伝説とは、「竜門と呼ばれる急流を昇ることができた鯉は竜になれる」という中国の言い伝えです。この伝説にあやかって、さまざまな困難を突破して立身出世するようにという願いを込めて鯉のぼりを飾るようになったと言われています。

 

柏餅・ちまきを食べる理由

 

柏餅

柏餅を食べる風習は江戸時代頃の日本が発祥と言われています。

 

柏の木は冬になっても葉がついたままで、新芽が出てきてから古い葉を落とすという特徴があります。新芽=後継ぎとして捉えることができるため、子孫繁栄や長寿など縁起を担ぐ意味が込められているようです。

 

そして、昔より神事に欠かせない神聖な食べ物とされていた餅を、縁起のよい柏の葉で包んで柏餅を作り、男の子が元気に育つことを祈る風習が生まれたと言われています。

 

ちなみに、後継ぎを重要視する武家が江戸の周辺に多く集まっていたことから、柏餅を食べる風習は江戸を中心とした東日本に広がっていったようです。

ちまき

5月5日にちまきを食べる風習は、中国の故事に由来すると言われています。

 

古代中国に、忠誠心が厚く有能な政治家として国王に仕えていた屈原という詩人がいました。

人々からも大変慕われていましたが、屈原をよく思わない人々によって国を追われ、川に身を投げてしまいます。これが5月5日のことでした。

 

そして、屈原の死を嘆き悲しんだ人々は供物を川に投げ入れて弔うようになりました。

屈原のもとへ無事に届くようにと、悪龍が苦手とする葉っぱでちまきを包み、5色(赤・青・黄・白・黒)の糸で縛ってから川へ投げ入れるようにしたと言われています。

 

この言い伝えから、「忠義のある子に育つように」「災いから身を守れるように」といった意味を込めて、子どもにちまきを食べさせるようになったようです。

 

この風習が京都へと伝わり、現在でも西日本を中心にちまきを食べる習慣が残っているとされています。

 

菖蒲湯に入る理由

 

こどもの日に菖蒲湯に入るのには、端午の節句の行事と深く関係があるようです。

 

先述したように、古代中国では月初めの厄払い行事として端午の節句が行われていました。

 

端午の節句は雨季を迎える季節にあたり、病気や災厄が増えると考えられていたようです。そのため、強い香りを放つ菖蒲やよもぎを飾ったりお酒に入れたりして、邪気を払っていたと言われています。

 

その後、端午の節句に菖蒲を用いる風習が日本に伝わり、平安時代頃には宮中行事のなかで菖蒲を身につけたり飾ったりするようになったそうです。

 

お風呂に菖蒲を入れる習慣も、端午の節句の風習の一つとして人々の間に浸透していったのですね。

こどもの日の意味を子ども向けに簡単に伝える方法

こいのぼりを見る親子

GrooveZ/shutterstock.com

 

ここでは、こどもの日の意味や由来を子ども向けにわかりやすく伝える方法を紹介します。行事に親しみをもつきっかけを作れるよう、保育園で実践してみてくださいね。

 

絵本や紙芝居を読み聞かせる

 

こどもの日の由来や歴史をテーマにした絵本や紙芝居を読み聞かせてみましょう。

 

子ども向けに行事の意味を分かりやすく伝える工夫がされているものが多いため、言葉だけで説明するよりも理解しやすいかもしれません。

 

鯉のぼりやかぶとなど、こどもの日ならではの風習がキャラクターとなって登場しているものがあれば、子どもたちが楽しみながらお話を聞いてくれそうですね。

 

簡単な言葉に言い換える

 

子どもたちに口頭で説明するときは、簡単な言葉に言い換えるようにしましょう。以下に例文をまとめました。

例文①

「こどもの日は毎年5月5日で、端午の節句とも呼ばれているよ。」

 

子どもにカレンダーを見せながら説明してみましょう。ゴールデンウイーク中にあることや、前後の祝日についてあわせて伝えてみるのもよいですね。

例文②

「こどもの日には、子どもが元気に育つことをお祈りしてかぶとや鎧を飾るんだよ。かぶとや鎧を体につけたら強そうだし自分を守れそうだよね。だから体が丈夫になって、悪いものから守れるようにという気持ちを込めて飾るんだって。」

 

かぶとや鎧がどういったものか分からない子どももいるかもしれないため、絵本や写真などを見せてみましょう。保育園にかぶとを飾っている場合は、人形を見ながら伝えると理解しやすくなりそうですね。

例文③

「鯉のぼりは、みんなが立派な大人になれるようにという気持ちを乗せて空を泳いでいるよ。鯉は大変なことでも諦めずに頑張るんだって。みんなも鯉のように逞しく大きくなれるといいね。」

 

保育園で鯉のぼりを飾っている場合は、実際に見ながらそれぞれの名前についても説明してみましょう。鯉のぼりの歌をいっしょに歌ってみればより楽しめそうですね。

こどもの日への理解を深める保育園での過ごし方

こどもの日の文化に触れることで、より行事への理解を深めることができるかもしれません。ここでは、保育園でできる子どもの日の過ごし方アイデアを紹介します。

 

こどもの日にちなんだ製作をする

 

折り紙かぶと

 

<用意するもの>

  • 折り紙 1枚

 

<ポイント>

比較的シンプルな折り方のため、4歳児クラスから一人で挑戦できるでしょう。

 

紙粘土や廃材などを使って人形を作り、できあがった折り紙かぶとをかぶせて飾るのもよいかもしれません。

 

また、新聞紙や大きな画用紙を使って子どもたちが身につけられるサイズのものを作ってみてもよいですね。(詳しい作り方はこちら

ペットボトルで鯉のぼり

 

<用意するもの>

  • ペットボトル
  • ラメ
  • 手形がついた画用紙
  • 両面テープ
  • 目玉シール(もしくは画用紙で作った目玉)

 

<ポイント>

はさみを使う工程がないため、2歳児や3歳児クラスからチャレンジできそうです。

 

ペットボトルの側面にマスキングテープを貼りつけて装飾したり、食紅を入れた色水を使ったりすれば、個性的な鯉のぼりができあがるでしょう。

 

少量の液体のりを混ぜると水にとろみがついて、スノードームのようにラメが舞う時間を長くすることができるので、アレンジとして取り入れてみてくださいね。(詳しい作り方はこちら

トイレットペーパーの芯で作る柏餅

 

<用意するもの>

  • トイレットペーパーの芯
  • フラワーペーパー(白)
  • 折り紙(茶色)
  • 画用紙(緑)
  • クレヨン(黄緑)
  • はさみ
  • のり

 

<ポイント>

画用紙を波形にカットするのは少し難しいかもしれないので、先生があらかじめ切るときのガイドとなる線をかいておきましょう。

 

柏餅は中のあんこが見えていないものも多いので、トイレットペーパーの芯をティッシュペーパーなどで覆い、本物に近い見た目に仕上げてみてもよいですね。(詳しい作り方はこちら

 

柏餅やちまきを食べる

 

給食やおやつの時間に、保育園で柏餅やちまきを食べてみましょう。

 

東日本地域であれば柏餅、西日本地域ではちまきを食べるのが一般的な風習とされていますが、園がある地域ごとの習慣にあわせるとよいですね。

 

また、4歳児や5歳児であれば、クッキング活動をして手作り体験をしてみるのもよいでしょう。

 

柏餅は子どもがのどに詰まらせてしまう危険性があるため、3歳児以降を目安とするとよいかもしれません。

 

菖蒲湯に入る

 

保育園に菖蒲湯を用意してみましょう。

 

実際にお風呂に入るのは難しいため、大きなタライなどにお湯と菖蒲を入れて足湯や手湯を楽しむとよいかもしれません。

 

子どもたちが菖蒲の強い匂いを嗅いでどんな反応を見せてくれるか楽しみですね。

由来や意味をわかりやすく伝えて、こどもの日に親しみをもとう

今回は、こどもの日の意味や由来、子ども向けに説明する方法などを紹介しました。

 

こどもに日には、子どもの成長を願うとともにお母さんに感謝をするという意味がありました。また、中国の端午の節句という厄払い行事を由来としており、今でも菖蒲湯として風習が受け継がれています。

 

保育園でこどもの日について伝えるときは、絵本や紙芝居を活用したり、簡単な言葉に言い換えたりと工夫して、わかりやすく説明してみましょう。

 

行事の製作や食育活動も取り入れて、子どもたちがこどもの日に関心を寄せる機会を作れるとよいですね。

 

行事重視の保育求人を紹介

 

関連する記事

保育園で楽しむ冬の折り紙11選!雪だるまやサンタさんなどの折り方アイデア

保育園で楽しむ冬の折り紙11選!雪だるまやサンタさんなどの折り方アイデア

冬の季節に子どもと楽しめる折り紙製作のレパートリーを探している保育士さんもいるのではないで...

【動画】ダンボール工作でパソコンのおもちゃを手作りしよう!リアルなキーボードの作り方も紹介

【動画】ダンボール工作でパソコンのおもちゃを手作りしよう!リアルなキーボードの作り方も紹介

ダンボールを使って手作りのパソコンを作ってみましょう。テレワークが普及した昨今、お仕事をし...

【0歳児~5歳児】リズム遊びの保育指導案を作成しよう!ねらいや活動内容

【0歳児~5歳児】リズム遊びの保育指導案を作成しよう!ねらいや活動内容

保育園でのリズム遊び指導案の書き方を知りたい保育士さんもいるでしょう。手作り楽器やカスタネ...

11月30日は絵本の日。記念日の由来や保育園で子どもと楽しめる過ごし方のアイデア

11月30日は絵本の日。記念日の由来や保育園で子どもと楽しめる過ごし方のアイデア

保育園での絵本の日の過ごし方のアイデアを探している保育士さんもいるのではないでしょうか。絵...

【文例集】保育園で子どもに誕生日のメッセージを贈ろう!書き方のコツや内容のポイント

【文例集】保育園で子どもに誕生日のメッセージを贈ろう!書き方のコツや内容のポイント

子どもたちの誕生日に、メッセージカードを贈ってお祝いする保育園も多いでしょう。しかし、どん...

特集コラム一覧

プロ厳選!プレミアム求人

保育士求人を探す

コラム記事を探す

よくある質問

Q

保育士バンク!のコラムにはどんな記事がありますか?

A

転職に関する記事の他に、日常の保育で使える手遊びや工作の動画など、幅広いジャンルで保育士さんや幼稚園の先生に役立つ情報を提供しています。詳細はコラム総合トップからご確認ください。

Q

最新の記事や動画はどこから見る事ができますか?

A

最新記事はこちらです。保育士バンク!では週に3~5本くらいの新しい記事や動画を公開していますのでぜひご覧ください!最新記事や人気記事はコラム総合トップからもご確認いただけます。

Q

最新の記事や動画をもっと簡単に見たいです。

A

保育士バンク!アプリがオススメです!iPhoneアプリはこちらからAndroidアプリはこちらからダウンロードください!