転職活動中の保育士さんの中には、面接のお礼メールの書き方を探している方もいるかもしれません。「わざわざメールを送る必要はない」という考えもありますが、お礼メールは、保育園に面接の時間を作ってくれた感謝を伝える機会でもあります。今回は、面接時のお礼メールの書き方や注意するポイント、例文について紹介します。
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面接のお礼メールは送った方がよい?
転職の面接を終えたあと、保育園にお礼のメールを送るか悩む保育士さんもいるでしょう。
「お礼メールがないと失礼にあたる」「選考が不利になるかもしれない」と心配になる方もいるかもしれません。一方で、「メールを送ると相手に余計な手間をかける」「しつこい印象を与えるため、メールはいらない」などの意見もあるようです。
まず、面接のお礼メールは、応募者の判断で送付の有無を判断してよいといえるでしょう。
メール送付は、あくまでも「お礼を伝える」ことが目的であるため、直接採否に影響することはないと考えられます。
ただし、複数人の応募者がいる場合、お礼のメールを送った場合に「丁寧な対応ができる人」という印象を応募園に与える可能性はあるかもしれません。
お礼メールのよい点としては、面接の時間をもらった感謝を述べることで、礼儀や保育園側への配慮について伝わりやすいことが挙げられるでしょう。
送る際の注意点や書き方のポイントを把握して、丁寧な文章を心がけることができるとよいですね。
面接後のお礼メールを送る際の注意点
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メールを送る場合は、まず、基本的なビジネスマナーを守ることを意識しましょう。
せっかくお礼のメールを送っても、マナー違反があることで印象が悪くなる場合もあるかもしれません。
ここでは、メールを送る際に注意するポイントを整理していきましょう。
タイミング
メールは、面接の当日中に送ることが望ましいでしょう。
その際は、保育園の業務時間内に送ることを意識するとよさそうです。
メールは相手が都合のよい時間に見られるという特性がありますが、園側がすぐに返信できない運営時間外や深夜などに送信すると、非常識な印象を与える可能性が高いでしょう。
また、面接から時間が経過しすぎると「今更」「なぜこのタイミング?」などと思われ、不信感や対応が遅いというイメージを抱かれることもあるかもしれません。
そのため、遅くても面接の翌日の午前中には送ることを意識するとよいでしょう。
宛先
面接官が複数人いた場合は、全員に送る必要はないでしょう。
何名か先生方が対応してくれた場合、過去に面接日のやりとりをしていた方や園長先生に送るとよいかもしれません。
本文の内容
本文を書く際、定型文をコピーしたような内容にすると、事務的な印象を与える場合もあるでしょう。
面接時の様子や感謝していることなど具体的な内容を入れて、自分の言葉で文章を作るとよさそうです。
また、「面接で言い間違いをしてしまった」「表情が少し固かったかもしれない」などの些細な失敗は、メールに「緊張してしまい」などの言葉を添えることで、フォローにつながることもありそうです。
その際には、「面接では大変緊張しておりましたが、〇〇様が笑顔で優しくご対応くださり、安心いたしました。」など、面接をしてくれた先生の対応のよさにも触れるとよいですね。
ただし、長すぎる文章での釈明や、過度な誉め言葉は避けた方が無難です。
メールの目的は「お礼」であるため、簡潔にまとめて面接に対する感謝を伝えましょう。
また、文字に色をつけたり、絵文字や顔文字を使用したりすることは避けて、ビジネス文書のマナーを守るように注意することも大切です。
面接のお礼メールの書き方ポイント
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転職のお礼メールは「簡潔さ」が大きなポイントといえそうです。伝えたい内容が複数あったとしても、長文になるほど相手の時間を長くとらせてしまうかもしれません。
わかりやすいメールを作るポイントとして、以下の点を意識するとよいでしょう。
- 件名には用件と送り主を明記する
- 宛名の保育園名は正式名称で書く
- 面接の時間をもらった感謝を述べる
- 面接官の振る舞いのよさに触れる
- 面接を経て感じた保育園の魅力や印象に残ったことを書く
- 入職に対する意欲が高まったことを伝える
事前に面接日の調整や変更をしてもらった場合は、日程調整に対してお礼を伝えましょう。
また、面接を担当してくれた先生の対応でよかった点があれば、感謝の言葉を添えてもよいですね。
保育園の考えや環境など、面接で聞いた内容をふまえて応募園で働きたい気持ちが高まったなど、入職に対する意欲を伝えることもできそうです。
最後は「取り急ぎ、面接のお礼を申し上げます」「貴園の益々のご発展と皆様のご多幸をお祈り申し上げます」と結びの言葉を入れて、締めくくりましょう。
面接のお礼メールの例文
ここでは、転職面接に活用できるお礼メールの例文を紹介します。
<メール例文①>
件名:【〇月〇日 採用面接のお礼】氏名
〇〇保育園
採用担当者 様(〇〇様)
お世話になっております。
本日〇時より、面接をして頂いた〇〇と申します。
この度は面接のご機会を頂きまして、誠にありがとうございました。
保育園の雰囲気や具体的な環境、業務内容などを伺い、応募時よりも貴園への理解を深めることができました。丁寧にご説明くださり、感謝申し上げます。
本日、〇〇様のお話を伺ったことで、貴園の保育理念に対する魅力を改めて感じ、ぜひ〇〇保育園様で働かせていただきたいという思いが強くなりました。
取り急ぎ、面接のお礼を申し上げたくご連絡致します。
貴園の益々のご発展と皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
氏名
<メール例文②>
件名:【〇月〇日 採用面接のお礼】氏名
〇〇保育園
採用担当者 様(〇〇様)
お世話になっております。〇〇と申します。
先ほどは、お忙しい中面接のお時間を頂きまして、誠にありがとうございました。
とても緊張しておりましたが、〇〇様が笑顔で迎えてくださり安心してお話することができました。
また、1日の流れや保育園の理念など、丁寧に教えてくださりお礼申し上げます。
保育指針や業務内容について〇〇と伺い、共感することが多くありました。園長先生の穏やかなお人柄にも惹かれ、〇〇保育園様で働きたいという思いがより一層強まりました。
取り急ぎ、面接のお礼を申し上げたくご連絡致します。
本日は、貴重なお時間を頂戴し、誠にありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
氏名
最初に、面接の時間をもらったことへのお礼を述べましょう。
本文には、対応してくれた先生のよさや面接で知った内容、魅力に感じた点を挙げて、改めて入職の意欲が高まった旨を伝えるとよいですね。特に印象に残ったことがある場合は、その点を重視して記載してもよいかもしれません。
保育園側に感謝の気持ちが伝わるように、内容を整理して文書を作るとよいでしょう。
面接のお礼メールのポイントをふまえて、感謝の気持ちを伝えよう
今回は、転職面接のお礼メールの内容や書き方のポイントを紹介しました。
お礼メールはいらないという考えもありますが、対応してくれた園に感謝を伝える行為は礼儀のひとつといえるでしょう。
面接を担当した先生も、面接を受けて応募者がどう思ったのか気になることがあるかもしれません。メールを通して、お礼の言葉とともに面接の感想を伝えると、お互いの理解が深まりそうですね。
お礼メールのポイントをふまえて、面接での感謝の気持ちを保育園に伝えましょう。
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