神奈川県で保育士として働きたいと考えている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、神奈川県の保育士の給与や労働時間など、保育士事情について調べてみました。また、神奈川県で行っている保育士の就職支援や窓口についても紹介します。
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神奈川県の保育士の現状
ここでは神奈川県の保育士の給料や労働時間などを紹介致します。
| 神奈川県 | 年齢 | 勤続年数 | 労働時間 | 給与 | 賞与等 | 労働者数 |
| 保育士（男性） | 24.2歳 | 1.9年 | 168時間 | 23.04万円 | 43.19万円 | 470人 |
| 保育士（女性） | 34.8歳 | 7.0年 | 169時間 | 25.76万円 | 77.45万円 | 13100人 |
| 全国 | 年齢 | 勤続年数 | 労働時間 | 給与 | 賞与等 | 労働者数 |
| 保育士（男性） | 32.0歳 | 5.9年 | 168時間 | 26.03万円 | 70.37万円 | 13400人 |
| 保育士（女性） | 37.1歳 | 8.2年 | 169時間 | 23.80万円 | 70.79万円 | 216220人 |
出典：賃金構造基本統計調査/厚生労働省
神奈川県の保育士の平均年齢
神奈川県の保育士の平均年齢は男性が24.2歳、女性が34.8歳です。神奈川県の保育士は、全国の男性32歳、女性37.1歳に比べ、若い方が多く活躍していることが分かります。
神奈川県の保育士の平均勤続年数
神奈川県の保育士の平均勤続年数は、男性が1.9年、女性が7年でした。全国の保育士の平均勤続年数は、男性が5.9年、女性が8.2年です。神奈川県の保育士の平均勤続年数は少し短い印象です。
神奈川県の保育士の平均労働時間（残業時間は省く）
神奈川県と全国の保育士の平均労働時間は同率でした。どちらも男性が168時間、女性が169時間という結果になりました。
きまって支給する現金給与額（給与）
この金額は、各種手当や残業代が含まれており、所得税や社会保険料が控除される前の金額です。統計によると、神奈川県の保育士の平均給与は、男性が23.04万円、女性は25.76万円でした。
全国平均の、男性26.03万円、女性23.80万円と比べると、女性の場合は上回っていますが、男性の場合は平均より少なくなっています。
年間賞与その他特別給与額
この金額は、前年1年間のボーナスのことを指しています。神奈川県の男性の場合は、43.19万円、女性は77.45万円でした。全国平均では、男性が70.37万円、女性で70.79万円です。
神奈川県の女性保育士の場合は、全国平均よりも6.66万円ほどボーナスが高くなる結果になりました。
神奈川県の保育士の労働者数
神奈川県の男性保育士の労働者数は470人、女性保育士は13100人でした。
神奈川県は全国の中でも保育園の数が多い都道府県ですが、男性保育士の数は全国的にかなり少ない割合になっています。
出典：賃金構造基本統計調査で使用されている主な用語の説明/厚生労働省
神奈川県の保育士に関する補助や取り組み
ここでは、神奈川県が行っている保育士に関する補助や取り組みを紹介します。
地域限定保育士試験
神奈川県では地域限定保育士試験を行っております。この試験で合格すると、神奈川県内でのみ保育士として働くことができる保育士資格を取得することができます。
また、筆記試験が合格後の実技試験に代わり、保育実技講習会を実施しています。さらにこの試験で合格した筆記試験の科目は、全国共通試験の際に引き継ぐこともできます。
地域限定保育士として登録し3年を経過すると、全国共通の保育士資格に切り替えることが可能です。
保育士資格取得の特例制度
子ども・子育て支援新制度における新しい幼保連携型認定子ども園の保育教諭になるためには、幼稚園教諭免許と保育士資格の両方の免許と資格が必要です。
幼稚園教諭免許だけをもつ人の保育士資格の取得の支援をすることで、子ども・子育て支援新制度によって新たに始まった認定こども園の保育士の増加を後押ししています。
特例制度では、幼稚園教諭免許を持ち3年以上かつ4320時間以上の実務経験がある人が保育士資格を取得する際、いくつかの受験科目が免除される仕組みになっています。
それに加え、指定保育士養成施設で指定の科目の講義を受けることによって、保育士資格を取得することができます。
保育士修学資金貸付等事業
保育士修学資金貸付
指定保育士養成施設に在学している方を対象に、2年間の学費の貸付を行います。卒業後、県内の保育園などに保育士として5年間勤務することで、貸付金の返済が免除されます。
未就学児をもつ保育士に対する保育料の一部貸付
未就学児をもつ潜在保育士などが県内の保育園などに勤務することになる場合、保育料の一部の貸付があり、優先的に保育園に入園することができます。
就職準備金
保育士登録後、1年以上経過して保育の業務についていない、または保育士として離職から1年以上経過している方を対象に、就職のための準備金の貸付を行います。
保育園などで2年間、保育士として勤務すると貸付金が免除されます。
保育のしごとフェアやミニセミナーなど
神奈川県内では保育士について知ることができたり、就職の相談ができるフェアやミニセミナーを定期的に開催しています。現役保育士からの話を聞くことができるので、最新の現場事情を知ることができそうですね。
出張相談会
出張相談会とは、神奈川県内の市町村に保育士の就職相談ブースが出展され、保育士の就職について相談することができるものです。県内の大都市以外でも開催されているため、郊外にお住まいの方も足を運びやすいでしょう。
就職相談会
神奈川県では、保育士の求職者向けに就職相談会を開催しています。保育士として働きたい意志がある方を対象に無料で行われています。
神奈川県のホームページによると、川崎市や藤沢市、茅ヶ崎市、秦野市、綾瀬市で行っているようです。実施の有無は自治体により異なりますので、確認してみましょう。
保育見学、体験プログラム
神奈川県内のいくつかの市町村では、保育士の仕事を実際に体験できる保育見学や体験プログラムが取り入れられています。
横浜市
横浜市港北区では保育園内を見学できるツアーを行っています。最大半日で3箇所の保育園を見学することができ、後日に見学した保育園に実習にいくことができるようです。
また、現役の保育士もいるため、実際の現場の話を聞くことができます。
出典：トップページ/横浜市
川崎市
神奈川県の川崎市ではバスツアー型の保育園見学をおこなっています。参加費は無料なので、迷っているかたは応募してみるといいでしょう。1日で4箇所の保育園を見学できるところが魅力的ですね。
出典：2019年度保育所見学バスツアーの参加者を募集しています/川崎市
平塚市
セミナー参加者が保育体験できる就職相談会です。また、無料で参加でき、最新の保育士の求人情報をみることができます。保育園の見学や保育体験により、より自分に合う保育園を見つけることができそうです。
藤沢市
保育士の有資格者且つ、藤沢市内の保育所などで就職を考えている方へ向けています。合計3日間あり、1日目は保育園選び、2、3日目でその保育園で保育体験を行います。1つの保育園をじっくり見てみたいという方に向いている見学プログラムですね。
大和市
参加条件は、保育士資格をもち、大和市内へ保育士として就職することを考えていることです。プログラムは3日間から5日間を目安に設定されており、1日のみの参加も可能なようです。
また、保育体験中に自身の子どもを預けることもできるので、育児中の方も安心して参加することができそうです。
キャリアアップ研修
保育士のキャリアアップ研修とは 国によって2017年度に新しく導入された、保育士の昇格をサポートするキャリアアップ研修制度です。
新しい役職が増えたことで、これまで以上に保育士の昇進、処遇改善がしやすくなりました。キャリアアップ制度を活用することで、専門知識を高めたり、給与をあげたりすることができます。
また、キャリアップ制度を活用すると、保育業務の経験年数により、給与が少しずつ上げることができます。研修内容は、乳児保育や幼児保育をはじめ、全部で6種類の分野に分かれています。
保育士歴3年目くらいからベテランの保育士まで、専門知識を深めることができるでしょう。
保育士のキャリアアップ研修について詳しくはこちらから
神奈川県の保育士のための窓口や関係機関
神奈川県で保育士として働くための窓口を紹介します。神奈川県で保育士として働きたいと思ったら、まず足を運んでみてはいかがでしょうか。
かながわ保育士・保育所支援センター
かながわ保育士・保育所支援センターは保育士として働きたい人と、保育士を求めている保育園などとのマッチングを行っています。
保育士資格を持つ再就職支援コーディネーターが相談に応じたり、県内各地で相談会や就職セミナーを行ったりもしています。 日曜祝日を除く、月曜から土曜の9時から12時、13時から17時15分に開所しています。平日に忙しい方でも、相談に行くことができそうですね。
出典：県のたより/神奈川県
神奈川県で保育士として働くことを検討してみよう
神奈川県の保育士の給料や労働時間、保育士に向けた取り組みなどを紹介しました。
神奈川県では、地域限定保育士試験や資格取得の特例制度をはじめ、さまざまな保育士のための補助制度を取り入れています。神奈川県で保育士としてキャリアをスタートさせる入り口をより広くする制度が充実しており、異業種から保育士になりたい、保育士資格を持っていたが生かす機会がなかった人も、さまざまな制度を利用することで求職しやすくなっています。
「実は保育士にあこがれていた」という方は、ぜひこれらの制度や相談会を利用してみましょう。
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