放課後等デイサービスの五領域とは?改定のポイントと支援内容【2026年最新】

2024年(令和6年)度の報酬改定により、放課後等デイサービスでは「五領域」とのつながりを明確化した個別支援計画の作成と支援の提供が義務付けられました。今回は、国がガイドラインで定めた「五領域」の説明と、具体的な支援内容をわかりやすく解説します。なお、放課後等デイサービスの仕事内容・人員配置・給料など、働くうえでの基本情報は以下の記事で総合的に解説しています。▶ 放課後等デイサービスとは

この記事でわかること
  • 令和6年度改定で義務化された放デイの「五領域」とは▼詳細
  • 健康、運動、認知、言語、人間関係の5つの領域のねらい▼詳細
  • 感覚統合やSST(ソーシャルスキルトレーニング)などの具体的な支援内容▼詳細

放課後等デイサービスにおける「五領域」とは

放課後等デイサービスなどの通所支援における「五領域」とは、子どものの自立と社会参加を支えるために国がガイドラインで定めたものです。

具体的には、以下の5つの分野を指します。

  • 健康・生活
  • 運動・感覚
  • 認知・行動
  • 言語・コミュニケーション
  • 人間関係・社会性

保育士が養成校で学ぶ「保育の五領域(健康・人間関係・環境・言葉・表現)」とは内容や意図が異なりますので注意しましょう。

令和6年度報酬改定での位置づけ

2024年(令和6年)度から施行されている障害福祉サービス等報酬改定により、放課後等デイサービスの支援内容に大きな変革がもたらされました。

〇支援において、五領域を全て含めた総合的な支援を提供することを基本とし、支援内容について事業所の個別支援計画等において五領域とのつながりを明確化した上で提供することを求める《運営基準》

〇五領域とのつながりを明確化した事業所全体の支援内容を示す支援プログラムの作成・公表を求める《運営基準》とともに、未実施減算を設ける

出典:令和6年度障害福祉サービス等報酬改定における主な改定内容/厚生労働省

この改定により、児童発達支援管理責任者(児発管)や保育士などの職員が個別支援計画を作成する際は、必ずこの五領域を具体的な支援内容に関連づけて記載することが義務付けられました。

 
保育士バンク!キャラクター
保育士バンク!
仕事の負担や悩み
気軽に相談できます!

「改定対応で計画書の作成が大変…」「もっと療育の質が高い施設でスキルアップしたい」そんなお悩みはありませんか?

保育士バンク!なら、支援体制が整った放課後デイや、児発管のサポートが手厚い求人をご紹介できます。

非公開求人の紹介面接・見学の日程調整、給与交渉もおまかせ!

登録・利用はすべて無料

保育士バンク!キャラクター
登録したらどうなる?のギモンに答えます!

画像1

1
ページ内のボタンから
登録画面で4つの質問に答えるだけ!

画像2

2
スマホから電話面談(キャリアアドバイザーとのお話)を予約

画像3

3
電話はたったの5分!あなたの希望を伝えるだけでOKです

画像4

4
アドバイザーから希望にピッタリの求人情報がLINEで届きます

画像5

5
理想の職場がすぐに見つかる!入職後も気軽に相談できて安心♪

放課後等デイサービスの五領域:ねらいと支援の具体例

療育風景folyphoto / stock.adobe.com

厚生労働省が策定した「児童発達支援ガイドライン」で提示されている五領域について、各項目のねらいと具体的な支援内容を見ていきましょう。

1. 健康・生活

日常生活に必要な動作や習慣の習得に関わる領域です。

主な内容(ねらい)

  • 健康状態の維持・改善
  • 生活リズムや生活習慣の形成
  • 基本的生活スキルの獲得(手洗い、着替えなど)

【支援の具体例】
睡眠、食事、排泄といった基本的な生活のリズムを身につけられるよう支援します。「手洗い」「着替え」などの身辺自立を促し、子どもが自ら健康で安全な生活を作り出せるようにします。また、子どもの小さなサインから心身の異変に気づけるきめ細かな観察もこの領域に含まれます。

2. 運動・感覚

運動能力や感覚機能の発達を支援する領域です。

主な内容(ねらい)

  • 姿勢と運動・動作の向上
  • 身体のバランス感覚や手先の器用さ
  • 保有する感覚の総合的な活用(感覚統合など)

【支援の具体例】
トランポリンやバランスボールなどを通じた「感覚統合」のアプローチにより、保有する感覚を総合的に活用できるよう支援します。身体のバランス感覚を養ったり、微細運動(手先の器用さ)を促す遊びを取り入れたりして、日常生活に必要な動作の向上を図ります。

3. 認知・行動

思考力、判断力、問題解決能力などの発達につながる領域です。

主な内容(ねらい)

  • 思考力や集中力
  • 空間・時間・数などの概念形成
  • 状況に合わせた適切な行動の習得

【支援の具体例】
視覚的な手がかり(絵カードやスケジュール表など)をもとに、状況や物ごとを理解しやすくする支援を行います。また、空間・時間・数などの概念形成を促し、環境からの情報を適切に処理して「状況に合わせた適切な行動」がとれるよう導きます。

4. 言語・コミュニケーション

言葉の理解と表現の獲得に関する領域です。

主な内容(ねらい)

  • 言語の形成と活用
  • 自分の気持ちを伝える、相手の話を聞く力
  • 代替手段(ジェスチャーや絵カードなど)の活用

【支援の具体例】
自分の気持ちを言葉で伝える力や、相手の話を聞く力を育みます。発語が難しい場合は、代替手段としてジェスチャー、サイン、絵カード、タブレットなどを活用し、意思の伝達が円滑にできるよう支援します。

5. 人間関係・社会性

社会性を身につけ、人と関わる力をつける領域です。

主な内容(ねらい)

  • 友達との関わりや集団参加
  • 感情のコントロールやルールの理解
  • 社会的スキル(SST)の向上

【支援の具体例】
一人遊びから並行遊び、そして協同遊びへと段階的に誘導し、友達との関わりや集団への参加を促します。感情のコントロールやルールの理解を深め、SST(ソーシャルスキルトレーニング)を通じて社会的なスキルを向上させる支援を行います。

簡単1分登録!転職相談
保育士・幼稚園教諭・看護師・調理師など
保育関連の転職のご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!

保育士経験が活きる!五領域を支援計画に組み込むコツ

2024年度の報酬改定により、個別支援計画へ五領域の要素を組み込み、公表することが運営の必須要件(未実施の場合は減算対象)となりました。

「難しそう…」と感じるかもしれませんが、実は保育園で日常的に行っている子どもへの観察や関わり方が、五領域を用いたアセスメントや計画作成に大いに役立ちます

ここでは、現場で活かせる3つのコツを紹介します。

アセスメントで子どもの「得意」を見つける

五領域の視点を持つ最大のメリットは、子どもの「苦手」だけでなく「得意(強み)」を多角的に発見できることです。

たとえば、保育園の現場でも「一斉指示(言語・コミュニケーション)では動けないけれど、お当番カード(視覚情報:認知・行動)を見せると張り切って動ける子」がいたはずです。

このような「保育士ならではの気づき」を五領域の枠組みに当てはめてみましょう。

「この子は視覚的なアプローチが得意だから、予定表をイラスト化しよう」といった、本人の強みを活かした具体的な支援計画につながります

1つの活動で複数の領域をカバーする視点を持つ

実際の療育プログラムを計画する際、1つの活動が1つの領域にしか当てはまらないわけではありません

たとえば、保育園でもよく行う「お買い物ごっこ」を療育に取り入れる場合は以下のように考えます。

  • 品物を選ぶ・お金を払う(認知・行動)
  • 店員役・お客役の友達とやりとりする(言語・コミュニケーション、人間関係・社会性)
  • 品物を袋に入れてお客さんに渡す(運動・感覚)

このように、一度の遊びで複数の領域を網羅できます。

保育士としての遊びの引き出しの多さが、そのまま質の高い支援計画に直結します。

保護者へ「遊びのねらい」をわかりやすく伝える

個別支援計画は、保護者に内容を説明し、同意を得ることが義務付けられています

このとき、専門用語を並べるよりも、遊びとねらいを結びつけて伝えると、保護者も納得しやすくなります。

【保護者への伝え方例】
このブロック遊びは、指先の力(運動・感覚)を育て、順番を待つ練習(人間関係・社会性)にもなるんですよ。

日頃から連絡帳や送迎時の対応で、保護者にわかりやすく子どもの様子を伝えてきた保育士のコミュニケーションスキルが、ここでも発揮できそうです。

改定対応に追われている方へ事務負担が少ない
放デイ求人を聞いてみる
登録はチャットで最短1分♪

保育士バンク!の新着求人

お住まいの地域を選択して、最新の求人情報をチェック!

の検索結果は0件でした。
データの取得に失敗しました。しばらく経ってからお試しください。

選択済みの市区町村

    放課後等デイサービスの五領域に関するQ&A

    Q. 「保育の五領域」と「放課後等デイサービスの五領域」は違うの?

    A. 同じ五領域でも、放デイの五領域はより具体的になっています。

    保育所保育指針で定められているのは「健康・人間関係・環境・言葉・表現」の5つですが、放デイ(児童発達支援ガイドライン)で定められているのは「健康・生活」「運動・感覚」「認知・行動」「言語・コミュニケーション」「人間関係・社会性」です。対象となる子どもの自立と社会参加を支えるための具体的な項目になっています。

    Q. 五領域は個別支援計画にどうやって組み込むの?

    A. 支援内容がどの領域に該当するかを紐付けて記載します。

    令和6年度の報酬改定により、個別支援計画を作成する際は、立案した支援内容が五領域のどれに当てはまるかを明確に記載することが義務付けられました。1つの支援が複数の領域にまたがることもあります。

    Q. 療育未経験の保育士でも五領域に沿った支援はできる?

    A. はい、保育園での経験が十分に活かせます。

    たとえば「基本的生活習慣の自立」や「集団での遊びのサポート」など、保育園で日常的に行っている関わりは、五領域の「健康・生活」や「人間関係・社会性」の支援に直結します。

    Q. 今の職場に知られずに転職の相談はできる?

    A. はい、ご本人の許可なく情報が伝わることは一切ありません。

    在職中の方でも安心してご利用いただけます。連絡のタイミングや方法もご希望に合わせて配慮いたします。

    「放課後等デイサービスで働く」について、もっと知りたいなら

    気になるテーマから、深掘り記事をチェックしてみましょう

    ▼ まずは働き方の全体像から

    ▼ テーマ別に見る

    読んでおきたいおすすめ記事

    五領域を理解して質の高い療育支援を目指そう

    発達支援における「五領域」は、放課後等デイサービスにおける支援の質を向上させ、適切な施設運営を行うために不可欠な要素です。

    個別支援計画を立てる際や日々の療育を実施する際に、この五領域を意識しながら、子どもたち一人ひとりのニーズに合わせた総合的な支援を提供していきましょう。

    「五領域をしっかり学べる放デイで働きたい」「改定後の業務負担が少ない施設に転職したい」と考えたことがある児発管や保育士さんは、保育士バンク!にご相談ください。

    専任のアドバイザーが、あなたの資格や経験を活かせる場を親身に探し、ご希望に沿った求人をご提案します。

    まずは気軽に、情報収集や相談だけでも大歓迎です!

    • ✓ 在職中の方は今の園に知られることはありません。
    • LINEで相談OK(電話が苦手な方も安心)
    • ✓ 「連絡は夜8時以降」などの希望にも対応
    • ✓ 無理な転職の勧誘は一切なし
    LINEで相談OK!保育士バンク!に無料相談する

    累計40万人の保育士さんが相談済み
    1分で完了・完全無料

    保育士バンク!の新着求人

    お住まいの地域を選択して、最新の求人情報をチェック!

    の検索結果は0件でした。
    データの取得に失敗しました。しばらく経ってからお試しください。

    選択済みの市区町村

      保育士さんに人気の勤務先

      あなたへのおすすめ記事

      特集コラム一覧

      本記事の内容は、記事作成日時点の資料等を基に可能な限り正確な情報を掲載するよう努めております。
      しかしながら時間の経過等により情報が古くなったりすることもあり、必ずしもその内容の正確性および完全性を保証するものではございません。

      また、記事の内容はひとつの見解を示すものであり、皆様が思考を更に深める材料としてご活用いただくことを目的としております。
      実際には多様な見解があり、必ずしも唯一絶対の真理を示すものではありません。これらの点につき、本記事の内容を参考にしていただく際は念のためご留意ください。

      プロ厳選!プレミアム求人

      保育士求人を探す

      コラム記事を探す

      よくある質問

      就職・転職の無料相談放課後等デイサービスへの転職