プールや虫取りやキャンプなどが楽しい夏。子どもたちの大好きな季節ですよね。その夏ならではのお花を、折り紙を通して学んでみましょう。季節の移り変わりを自ら体感することが、子どもたちの心をより豊かにしてくれます。また、夏のお花の特徴に加えて、折り紙を保育に取り入れることの意味についてもまとめてみたので参考にしてくださいね。
折り紙を保育や工作に取り入れることの意味
保育に折り紙を取り入れることは、子どもたちにとってさまざまなよい点があります。折り紙の意味やねらいとして考えられるポイントをまとめてみました。
集中力を育む
折り紙を折ることは、子どもの集中力を育むことにつながります。指先を使って細かい作業を行い、イメージを具現化しようと考えながら試行錯誤を繰り返す折り紙は、集中力を伸ばすのにとても有効な遊びです。
また、手先を器用に動かすのが得意な子どもは、学習能力や運動能力が高いと言われているため、あらゆることを伸ばすのに折り紙が役に立つとも言えそうですね。
想像力を養う
折り紙は子どもたちの想像力も豊かにしてくれます。例えば、動物の折り紙を折っているときなどに、「この部分は顔になるのかな?」「ここは足かな?」など、完成するまでの間にたくさん想像力を働かせる機会があります。
完成したものと本物を照らし合わせて、本物のこの部分が折り紙ではこのように表現されるというのも、想像力を使って理解できることの一つですね。
達成感を感じられる
達成感を子どもたちに感じさせることにも、折り紙は役立ちます。最初は平らな折り紙一枚の状態からスタートして、初めての折り方に挑戦したり、難しい折り方を乗り越えたりすることで、子どもたちは達成感を得られるでしょう。そして自分自身の力で完成形まで作り上げることで、自信にもつながります。
夏の花の特徴
6月~8月の夏のお花の特徴を月ごとにまとめてみました。
6月のお花
6月のお花には、スイレンなどがあります。スイレンは水の上に花と葉っぱを咲かせ、水の中に根を張る水中植物です。日差しが弱まってくるとだんだん花を閉じる様子から、「眠る蓮」=「睡蓮(スイレン)」となったようです。花言葉は「心の純潔」「清純」です。他にも、あじさい、プルメリアなどがあります。
7月のお花
7月のお花には、アサガオなどがあります。早朝に花を開き、昼頃になるとしぼんでしまうことが名前の由来になっており、つるの長さは最長5mほどにもなります。花言葉は「固い絆」「愛情」です。他にも、エーデルワイスやオジギソウなども挙げられます。
8月のお花
8月のお花には、ダリアなどがあります。ダリアにはたくさんの種類の花があり、一重咲きから八重咲きまでさまざまで、花びらの数は8~200枚以上になることもあるそうです。花言葉は「華麗」「気品」です。他にも、ひまわり、キキョウなどがあります。
折り紙で季節のお花を作ろう
それでは、実際に折り紙で季節のお花を作ってみましょう。夏のお花を揃えてみたので、動画で作り方を確認しながら丁寧に折ってみましょう。
6月の花 スイレン
折り紙を使ったスイレンの作り方です。水に浮かぶお花であるスイレンは、本物のように立体感のある仕上がりになります。他の折り紙にはなかなかない工程があり、子どもたちには少し難しく感じられるかもしれませんが、その分大きな達成感を味わえる作品になるでしょう。子どもたちの様子を見ながら適宜手伝ってあげてください。
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7月の花 アサガオ
アサガオの折り紙を使った、飛び出すメッセージカードの作り方です。予め用意しておいた画用紙に飛び出す仕掛けを作り、そこにアサガオの折り紙を貼って作ります。葉っぱも一緒に作れる華やかな折り紙です。保護者や先生、お友達に、暑中見舞いを書いてみてはいかがでしょうか。
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8月の花 ダリア
ダリアの折り紙の作り方です。できあがりを見ると細かい花びらを表現しているところが難しそうに見えるかもしれませんが、左右対称に折っていくので子どもたちにも簡単に作れます。いろいろな色で作ってみましょう。
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折り紙を活かした工作
季節の折り紙を作ったら、それを活かした工作を作って遊んだり、他の活動に発展させていくこともできます。
お花畑
壁面に大きな画用紙を貼って、その上にみんなで折ったお花を集めてお花畑を作りましょう。ところどころに葉っぱがあると、よいアクセントになりますよ。たくさんの色を使ってカラフルに仕上げてみましょう。スイレンの場合は、水色の画用紙を貼って、お花同士の間隔をあけると水面に浮いている様子を表現できるでしょう。
ガーランド
麻ひもに折り紙をつけて、ガーランドとして壁に飾りましょう。1種類のお花のみで作るのも、3種類を交互に並べて作るのもよいですね。麻ひもの雰囲気がより夏らしさを演出してくれますよ。ひもから落ちないように、しっかりテープで固定しましょう。
オーナメント
作った折り紙より少し大きめのビニールシートを用意し、中にお花を入れてホチキスでとめると、涼しげでかわいらしいオーナメントを作ることができます。縫い目のように間隔を少し開けながらホチキスを使うのがコツです。頂点の部分にタコ糸やテグスをホチキスで固定すれば、ビニールシートが涼しげなオーナメントの完成です。
折り紙を通して夏を感じよう
折り紙を保育に取り入れることの意味や、季節のお花の折り方を解説してきました。単に遊びとしてだけではなく、子どもたちにとってさまざまな成長のポイントを含んでいる折り紙遊びは、今後も積極的に日常保育に取り入れていきたいですね。
また、夏ならではのお花たちを折り紙で作ることによって、子どもたちにとって体験としてより深い学びを得られるかもしれません。折り紙を使って楽しみながら、夏をより近くに感じてみましょう。