年長クラスの卒園に向けてお祝いのメッセージを書く機会も増えるでしょう。書き方のポイントを押さえて、保育士さんの気持ちを込めた一言を届けられるとよいですね。今回は、先生から子どもへ向けた卒園のメッセージについて、書く時のポイントや例文を紹介します。カードや寄せ書き、文集などで素敵な言葉を贈りましょう。

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■目次
子どもたちに卒園を祝うメッセージを贈ろう
年長クラスの子どもの旅立ちをお祝いし、小学校へと送り出すための卒園式。
保育士さんにとって、子どもたちの成長がうれしい半面、ちょっぴり寂しさもあるかもしれません。
子どもたちが新しい生活に胸を膨らませ、元気に小学校へ入学できるように、お祝いの気持ちやエールを届けられるとよいですね。
今回は、先生から子どもへ贈る卒園メッセージの例文や、作成のポイントを紹介します。
先生から子どもへ向けた卒園メッセージの贈り方
保育士さんが卒園する子どもたちへメッセージを贈り方として、考えられるものをまとめました。
卒園文集の1ページ
卒園文集は、保護者の方から子どもたちへ向けたメッセージや、先生から子どもへのお祝いの言葉などがまとめられたものです。
園によってレイアウトは異なりますが、クラス全体に向けて書く場合と、卒園児一人ひとりに向けて短文で書く場合があるようです。
手元に長い間残るものなので、子どもとの思い出を振り返りながら、心を込めて丁寧に想いを伝えられるとよいですね。
一人ひとりへのメッセージカード
卒園する子ども一人ひとりに、メッセージカードを用意する保育士さんもいるようです。
かわいい便箋と封筒を用意したり、卒園記念のお花に小さなカードを軽く添えたりと、渡し方はさまざまでしょう。
クラスに向けたメッセージとは別に、自分だけのために言葉を贈ってもらえば、子どもたちも特別感を得ることができ、感動してくれそうです。
以下の動画を参考に、卒園を祝うメッセージカードを作ってみてくださいね。
関連動画:「ペーパークイリングで卒園メッセージカード/保育士バンク! 」
関連動画:「卒園記念品に♪マステでメッセージつき羽しおり/保育士バンク! 」
寄せ書きの一言
卒園文集の1ページや色紙のなかに、保育士さんが寄せ書きをする場合もあるようです。
寄せ書きの場合、担任を受け持たなかった卒園児にもメッセージを伝えられる機会となるでしょう。
文字を書けるスペースが限られるため、ポジティブな言葉を使って短文にまとめるのがポイントになります。これからの小学校生活の励みになるような、応援の気持ちを込めた一言を添えられるとよいですね。
卒園式当日の黒板やホワイトボード
卒園式当日の朝に、クラス全体に向けたメッセージを黒板やホワイトボードに書いておく保育士さんもいるようです。
普段使っている黒板に改めてお祝いの言葉が書かれていると、いよいよ卒園なんだという気持ちも高まるでしょう。
子どもたちの似顔絵や桜の木のイラストなども添えると、思い出に残る感動的なメッセージになりそうですね。
子どもへ卒園メッセージを作成するときのポイント
子どもたちへ贈る卒園のメッセージを作成するときに意識したいポイントを紹介します。
ひらがなで書く
子どもたちが自分で繰り返し読めるよう、文字はひらがなで丁寧に書きましょう。
また、小さな文字は読みづらいかもしれないので、伝えたいことを端的にまとめて、大きめの文字で読みやすく書くのがポイントです。
子どもの成長を盛り込む
一人ひとりに向けて贈るメッセージには、担任として見てきた子どもたちの成長を盛り込みましょう。
何をがんばってきたのか、どんなところが成長したのかを具体的に書くことで、子どもにとっては自信となり、保護者の方にとっては園生活の思い出や成長を振り返る機会になるかもしれません。
運動が好きな子であれば「がんばってれんしゅうして、てつぼうができるようになったね」、絵をかくのが好きな子であれば「かいてくれたにがおえは、ずっとかざっておくね」など、子どもたちの個性に合わせてくわしいエピソードを添えられるとよいですね。
小学校入学に向けた応援を入れ込む
保育士さんにとって、小さなころからいっしょに過ごしてきた子どもたちが卒園していくのは寂しいものでしょう。しかし子どもたちにとって、卒園はこれから始まる小学校生活への第一歩です。
卒園を祝う言葉とともに、「しょうがっこうへいっても、すてきなえがおをわすれずにがんばってね」など、新生活への応援を込めたメッセージも伝えましょう。
子どもたちが胸を張って新しいステージへ進めるように、年長クラスの担任として前向きな言葉で送り出せるとよいですね。
イラストや飾りを添えてかわいく仕上げる
卒園文集やメッセージカードに文章のみが書いてあると、子どもたちが少し味気なさを感じてしまうかもしれません。
そのため、卒園にぴったりな桜の花、リボン、保育園の帽子や鞄などの簡単なイラストを添えましょう。また、子どもや保育士さん自身の似顔絵をかくのもよいかもしれません。
一人ひとりにメッセージカードを贈る場合は、シールを貼ったりカラーペンでメッセージの周りに枠をつけたりしてかわいく仕上げれば、子どもたちもよろこんでくれそうですね。
先生から子どもへ贈る卒園メッセージの例文

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先生から子どもへ贈る卒園メッセージの例文を、シーンごとに分けて紹介します。
クラス全体に向けて書く卒園文集
みんなですごした1ねんかん、いろいろなことがありましたね。
ちからをあわせたうんどうかい。げんきいっぱいおどったはっぴょうかい。
れんしゅうでくじけそうになったときも、みんなではげましあってのりこえることができました。やさしいみんななら、しょうがっこうにいっても、すてきなおともだちができるはず。ニコニコえがおをわすれないでね。
〇〇くみさんのひとりひとりが、せんせいのたからものです。
これからもずっとずっと、みんなのことをおうえんしています。
一人ひとりに向けて書くメッセージカード
例文①
ほいくえんにはいったころは、ちょっぴりなきむしだった〇〇ちゃん。
いまでは、ちいさなこのおせわをよくしてくれる、たのもしいおねえさんになりました。
しょうがっこうにいっても、おともだちのきもちがわかる、やさしい〇〇ちゃんでいてください。いつでも、せんせいのところにあそびにきてね。
例文②
4がつからは、りっぱな1ねんせいになるんだね。
うんどうかいやはっぴょうかいのときに、いっしょうけんめいれんしゅうしていた〇〇くん。
しょうがっこうでも、がんばりやさんな〇〇くんなら、たくさんのおともだちができるよ。これからもえがおですごしてね。せんせいはみまもっているよ。
寄せ書きの短文・一言
例文①
〇〇くみのみなさん、そつえんおめでとう。
ぷーるあそびやえんそくのときは、みんなとたくさんあそべてたのしかったよ。しょうがっこうでも、やさしいきもちをわすれず、げんきにがんばってくださいね。
せんせいは、みんなのことをおうえんしています!
例文②
〇〇くみのみんな、そつえんおめでとう。
いよいよしょうがくせいのおにいさん、おねえさんのなかまいりですね。いつも、げんきよくかけよってくれるみんなのことが、だいすきです。
4がつからも、すてきなえがおをわすれずにがんばってね。
黒板やホワイトボードに残すメッセージ
あっというまの1ねんかん たのしいおもいでがたくさんできましたね。
おともだちとさようならするのはちょっぴりさびしいかもしれないけど、みんなならきっとだいじょうぶ。
しょうがっこうにいっても、ニコニコパワーでがんばろう!
せんせいは、これからも〇〇くみのみんなのことがだいすきです。せんせいより。子どもたちがわかりやすいように、簡単な言葉を使うようにしましょう。
保育園での具体的な思い出やエピソードを加えれば、子どもたちが自然と園生活に思いを馳せる感動的なメッセージとなるかもしれませんね。
子どもたちへ心を込めた感動的な卒園メッセージを届けよう
今回は、先生から子どもたちへ贈る卒園メッセージについて、作成のポイントや例文などを紹介しました。
卒園文集や寄せ書き、メッセージカードなど、保育士さんの言葉を届けるシーンはさまざまあるでしょう。クラス全体なのか個別に贈るのかによっても、メッセージの内容は変わってきます。
クラス担任として1年間見てきた子どもたちの姿や成長したこと、新生活への応援などを添えて、子どもや保護者の方が感動してくれる素敵な卒園メッセージを書けるとよいですね。