1歳児・2歳児の新聞紙遊び。指導案でのねらいや導入、片付けまで楽しむアイデア

ちぎるときの感覚や音が特徴的な新聞紙遊びは、1歳児や2歳児など乳児の子どもに人気の遊びでしょう。運動遊びや製作遊びができるだけでなく、片付けの時間も遊びの一つとして楽しむことができます。今回は、1歳児や2歳児の乳児向けの新聞紙遊びのアイデアを、保育指導案に使えるねらいや導入、配慮や遊びの展開とあわせてをまとめました。


新聞紙遊びをする1歳児の写真

JenJ_Payless/shutterstock.com

 

1歳児・2歳児が新聞紙遊びをするときのねらい

新聞紙遊びとは、不要になった新聞紙を自由にやぶいたり丸めたりしながら、感触や形の変化を楽しむことができる遊びです。

 

1歳児や2歳児などの低年齢の子どもたちにも取り入れやすいかもしれません。

 

ここでは、どんなねらいがあるのか紹介します。

 

身体全体を動かしながら、手や指先の感覚を養う

 

新聞紙遊びを通して、全身を動かす粗大運動や、手先を細かく使った微細運動をさかんに行うというねらいが挙げられるでしょう。

 

新聞紙をちぎったり丸めたりすることは手や指先の力を養うことにつながりそうです。

 

また、子どもの身体と同じくらいの大きさである新聞紙では、全身を使ったダイナミックな動作が可能になります。
のびのびと身体を動かして遊ぶ心地よさを味わえるかもしれませんね。

 

新聞紙の音や感触など五感を働かせて味わう

 

新聞紙がちぎれるときのビリビリという音や、紙と紙がこすれ合うときのカシャカシャという音も、乳児クラスの子どもたちには新鮮で楽しく聞こえるかもしれません。

 

新聞紙の感触を五感で楽しめば、さらに遊びのイメージが広がっていくでしょう。

 

形の変化や見立てを楽しみながら想像力を育む

 

1歳児や2歳児だと新聞紙で造形をするのは難しいため、偶然にできた形を楽しみながら遊ぶことがねらいとして挙げられるでしょう。

 

1歳児には子ども自身が手を加えることで形が変わる様子を楽しんでもらい、2歳児にはその形が何に見えるかを考えてもらうことで、想像力を育むことにつながりそうです。

 

乳児クラスではこのようなねらいをもとに、新聞紙を破ったりグシャグシャにして音を出したりと自由に遊んでもらいましょう。

1歳児・2歳児における新聞紙遊びの指導案の書き方

1歳児や2歳児の新聞紙遊びの指導案に活かせる、導入や遊びの展開、配慮することについて説明します。

 

導入

絵本を読む

新聞紙遊びを行う前に、新聞紙や紙を題材にした絵本や擬音がたくさん出てくる絵本を読むとよいかもしれません。

 

「びりびり」「がさがさ」など、紙の擬音を使った絵本の読み聞かせを子どもたちにしておくと、「この音、聞いたことある!」と絵本の記憶が重なって、新聞紙をちぎったり、丸めたりする音が楽しく聞こえそうです。

保育士さんが新聞紙に触る様子を見せる

保育士さんの楽しそうに新聞紙に触る姿を見せれば、1歳児や2歳児の子どもの意欲を引き出せるかもしれません。

 

まずは子どもの目の前でがさがさと紙を擦り、音を鳴らしてみましょう。
子どもたちが興味を持って手を伸ばしてくれたら、新聞紙の一片を持たせて自由に遊んでもらいます。

 

破いたところから保育士さんが顔を出したり、ぬいぐるみを出したりしていないいないばあをしたりすると、子どもたちも喜んで遊び始めてくれそうですね。

新聞紙を使ったマジックをする

導入のひとつとして、子どもの好奇心を刺激するようなマジックを行うのもよいでしょう。

 

新聞紙を使って大きな音が出る紙でっぽうを作ったり、新聞紙のスティックがツリーになるマジックを見てもらったりすると子どもは興味を持ってくれそうです。

 

難しいものでなくても、子どもが「ぼくもやってみたい」と思えるような簡単なものでも導入として充分活用できるでしょう。

 

参考動画:引っ張るだけで飛び出る新聞紙ツリー!/保育士バンク!

 

遊びの展開

 

新聞紙遊びでできるさまざまな遊び方を活かして、活動中に遊びの内容をどんどん広げていくことができそうです。

 

ちぎったりやぶいたりして新聞紙の感触や音を充分に楽しんだあとは、簡単なルールのある遊びや、ごっこ遊びに展開したりと遊び方をアレンジしていきましょう。

 

展開例として、以下を考えてみました。

 

1.導入として新聞紙でいないいないばあをして、新聞紙への興味を惹く

2.まずは子どもと引っ張り合いながら裂いて、簡単にやぶれることを知ってもらう

3.さらに小さくちぎっていき、音や感触をいっしょに楽しむ

4.ちぎった破片を集めてお風呂ごっこをする

 

まずは新聞紙という素材に慣れることから始め、少しずつ子ども自身ができる動作を加えて違う遊びに展開していくとよさそうです。

 

そうすることで、子どもは継続して遊びを楽しめたり、工夫して遊ぼうとする思考力が身についたりするかもしれません。

 

新聞紙遊びは工夫次第でさまざまな遊びに発展させられるため、指導案にも活かしてみてくださいね。

 

配慮事項

何でも口に入れてしまう時期ではないか確認する

新聞紙の誤飲を防ぐため、0歳児から1歳児前後でみられる「何でも口に入れてしまう時期」が落ち着いているかどうかを確認しておきましょう。

 

新聞紙は唾液で簡単に溶けてしまううえ、保育士さんの目が届かないところで口に入れてしまうことがあるかもしれません。

 

1歳児から2歳児の子どもたちが新聞紙遊びを行うときは、口に入れる時期がある程度落ち着いてから導入するのが望ましいですね。

周囲の安全に配慮する

新聞紙を床に広げると、子どもの歩き方によっては滑りやすくなってしまいます。

 

よちよち歩きの1歳児や2歳児が新聞紙遊びをする際は、周囲のものを片づけておくようにしましょう。

 

他にも、子どもが転んで床に頭をぶつけたときのため、マットを敷いておくといった配慮も大切となりそうです。

1歳児・2歳児向けの新聞紙遊び:身体を使う遊び

新聞紙遊びは、雨が降ったときや夏の暑い日、または冬の寒い日などの室内遊びにぴったりの遊びです。

 

ここからは1歳児や2歳児向けの身体を使った新聞紙遊びのアイデアを紹介します。

 

くしゃくしゃに丸める

 

まずは保育士さんがガシャガシャと音を立てながら新聞紙を丸め、子どもたちに見せてみましょう。

 

新聞紙の音に子どもたちは興味を示して、手に取るかもしれません。

 

特にルールは決めず、子どもたちには自由に遊んでもらいます。
まずは自分の手で新聞紙に触れて、その感触を知ることで興味や関心が広がっていきそうです。

 

また、新聞紙を丸めることで子どもたちの指先を動かす運動にもなるでしょう。

 

新聞紙が大きいと丸めにくいので、最初は新聞紙を4分の1程度に切っておくと子どもでもクシャクシャに丸めやすくなるかもしれません。

 

びりびりちぎる

 

新聞紙は丸めるだけでなくちぎって遊ぶことができます。

 

新聞紙をちぎれば形が変わるので、その変化に乳児クラスの子どもたちは興味をもってくれるかもしれません。

 

また、ちぎったときに出る「びりびり」という音に興味を持つ子どもの姿を見ることができそうですね。

 

1歳児では、自分で新聞をちぎることが難しい場合もあるかもしれません。
そのようなときは、あらかじめ保育士さんが新聞紙に切り込みを入れておくと、1歳児の子どもたちもスムーズにちぎることができるでしょう。

 

新聞紙の雨

 

子どもといっしょにちぎった新聞紙を使って、保育士さんが「雨だ〜!」と言って上から降らせるという展開も楽しそうです。

 

細かくした新聞紙なら身体に当たっても痛くないので、思い切り遊ぶことができますよ。

 

1枚の新聞紙を広げて頭の上に乗せて傘やカッパの代わりにしたり、落ちてくる新聞紙をうちわで扇いでフワフワ浮かせたりすると、不思議な動きによろこぶ子どもも出てきそうですね。

 

さらに、ちぎって細長くした新聞紙を一つにまとめればホウキにもなります。

 

小さなホウキを作って子どもたちのほっぺをくすぐったり、降らせた雨を掃除したりして楽しんでみてくださいね。

 

お風呂ごっこ

 

小さめのビニールプールやベビーサークルの中に、丸めた新聞紙やちぎった新聞紙をたくさん入れてお風呂を作ります。
大きなソフト積み木を使って囲いを作るのもよいでしょう。

 

新聞紙はやわらかく、動くたびにガサガサと音が鳴るので、子どもたちもよろこんでくれそうですね。

 

ただし、子どもが飛び込んだ際に頭や身体を床にぶつける可能性があるので、新聞紙をふんだんに敷き詰めておくことや床にマットを敷いておくといった配慮が大切です。

 

活動中にちぎった新聞紙だけでは足りない場合、あらかじめちぎっておいた新聞紙を投入するのもよいですね。

 

このように、1歳児から2歳児の乳児クラスができる身体を動かす遊びにはちぎったり丸めたりといったことがあります。

 

子どもたちが動き回るので、けがをしないように周囲の安全に配慮して行ってみてくださいね。

1歳児・2歳児向けの新聞紙遊び:ゲーム性のある遊び

遊んでいる1歳児の写真

MIA Studio/shutterstock.com

 

1歳児から2歳児向けの乳児クラスでは、ルールがある遊びをするのは難しいかもしれません。

 

ここでは、ルールを気にせず楽しめるゲーム性のある新聞紙遊びのアイデアを紹介します。
決まりがあっても比較的シンプルに楽しめるので取り入れてみてくださいね。

 

玉入れ

 

新聞紙を使った玉入れは、床に散らかった新聞紙を玉入れのようにカゴに入れてもらう遊びです。

 

保育士さんがカゴを持ったり、テーブルの上にカゴを置いたりと、子どもたちよりも少し高い場所に設置すれば、投げる動作の練習につながるかもしれません。

 

遊びの展開のひとつとして、子どもたちをチームに分け「どっちが早く新聞紙をカゴに入れられるかな?」というゲームにすると、盛り上がって新聞紙をたくさん入れてくれそうですね。

 

1歳児から2歳児の乳児クラスでは、ねらい通りに物を投げるのがまだ難しいので、カゴはなるべく横に広くて口が大きいものを使いましょう。

 

的あて

 

子どもといっしょに新聞紙ボールを作り、的に向かって投げる的あてをしてみましょう。

 

的として、段ボールで作った得点盤やイラスト、風船、鬼のお面などを壁などに貼りつけておきます。
1歳児や2歳児がねらいやすい大きめのサイズで作るとよいですね。

 

新聞紙なら投げっこをしてもそれほど痛くないので、ボールの大きさや固さに配慮すれば、気兼ねなく的あてを楽しめるかもしれません。

 

これなんだ?クイズ(動画再生時間:0:04~0:26)

 

物の名前を覚え始める2歳児クラスの子どもたちが盛り上がりそうな、これなんだ?クイズを紹介します。

 

 

保育士さんは、新聞紙を4つ折りにして、半径7~10cmほどの穴を空けておきます。
事前準備はこれだけなので、簡単にクイズを始めることができますよ。

 

新聞紙を広げたあと、穴からイラストやぬいぐるみをチラッと見せ、子どもたちに「これなんだ?」と問いかけてみましょう。

 

最初は分かりにくそうな部分から見せ、徐々に特徴のある部分を見せていくと、いろんな回答が出てきて面白そうですね。

 

引っ張り合いゲーム

 

2人で対決できる新聞紙引っ張り合いゲームを紹介します。

 

1枚の新聞紙を2人の子どもたちが持ち、左右から新聞紙を引っ張り合います。
やぶけたときに新聞紙の面積が大きいほうの子どもが勝ちという簡単なゲームです。

 

引っ張った勢いで転んでしまわないように、座りながら行うとよいかもしれません。
ただし、安全を配慮して子どもの背後に保育士さんが立ったり、周囲にマットを敷いたりしましょう。

 

1歳児などでは保育士さんと引っ張り合いっこをするのも楽しそうですね。

 

バランスゲーム

 

新聞紙を丸めたボールを頭の上に乗せ、落とさないようにバランスを取るというゲームをしてみましょう。

 

1歳児や2歳児では苦戦している子どもには、ボールの底を平らにしてバランスを取りやすくするとよいですね。

 

また慣れるまでは、新聞紙を頭に乗せたら落ちないように手で抑えるなど、頭に新聞紙を乗せることを楽しんでみてもよいでしょう。

 

このように、1歳児から2歳児の乳児クラスができるゲーム性のある新聞紙遊びにはさまざまなアイデアがあります。

 

乳児クラスの子どもたちは、ゲームに集中しすぎると周囲の状況が把握できないことも考えられるので、安全に配慮しながら行ってくださいね。

1歳児・2歳児向けの新聞紙遊び:製作

 

おばけ

 

保育士さんが作って子どもと遊べる、新聞紙おばけの作り方を紹介します。

 

<作り方>

1.最初に大きめの新聞紙を2枚使って、半球を2つ作ります。

2.平らになっている部分を完全にくっつけないように一部分だけテープでとめます。

3.新聞紙の隙間から平らな部分を指で掴めば、新聞紙おばけのできあがりです。

 

パペットのように口をパクパク動かしながら、「食べちゃうぞー」とスキンシップをはかるのもよいかもしれません。

 

子どもが怖がらないように、新聞紙で作ったリボンなどをつけてかわいくアレンジしてもよさそうですね。

 

へび(画再生時間:0:38~1:18)

 

新聞紙とPEテープでへびを作ってみましょう

 

 

<作り方>

1.新聞紙の上にPEテープの片側を置き、PEテープもいっしょに巻き込んで新聞紙を丸めます。

2.同じように新聞紙を5個ほど丸めて貼りつけ、先頭の新聞紙をしっぽに見立てて細くすればできあがりです。

 

ハサミやのりを使わずにできる工作ですが、1歳児の子どもの場合は保育士さんがあらかじめ作っておいてもよいかもしれません。

 

テープの部分を持って左右に揺らしながら、にょろにょろと動くへびで遊びましょう。

 

洋服

 

新聞紙で簡単にできる洋服の作り方を紹介します。

 

<作り方>

1.見開きの新聞紙を用意し、子どもの頭が入る程度の穴を開けます。

2.子どもたちにかぶってもらい、穴から顔が出せれば洋服のできあがりです。

 

穴を開ける作業は保育士さんが行っても問題ありませんが、はさみを使わなくてもできるので、2歳児の子どもたちには自分の手で新聞紙をやぶってもらってもよいですね。

 

その際、一度保育士さんが見本を見せるとスムーズに進められるかもしれません。

 

楽器

 

楽器遊びでは、新聞紙の他に段ボールや空き箱を活用します。

 

新聞紙で作ったスティックで叩けば太鼓として遊べるでしょう。
箱の大きさや叩き方で音が変化する様子を楽しめそうです。

 

また、丸めた新聞紙を空き箱に入れてマラカスを作ってみましょう。
新聞紙をぎゅっと丸めれば硬い音に、ふんわり丸めればカサカサとした優しい音になりそうです。

 

楽器をたくさん作って演奏会をするのも楽しいかもしれません。

 

体操リボン

 

体操選手が演技に使う、リボンのついたステッキを作ってみましょう。

 

新聞紙を棒状に丸めてステッキを作り、先端に細く裂いた新聞紙をテープで貼りつけます。
カラー紙テープや、ホログラムテープ、本物のリボンを使えばより子どもの興味を惹けるかもしれません。

 

くるくると回してリボンの動きを楽しめば、手首や腕の動きを養うことにもつながりそうです。

 

このように、新聞紙遊びは工夫と子どもたちの発想で自由に展開し、楽しむことができるので室内遊びの一つとして活用してみてくださいね。

片付けの時間も楽しめる!1歳児・2歳児向けの新聞紙遊び

 

新聞紙集め競争

 

保育士さんの合図で新聞紙を集めて遊ぶ、新聞紙集め競争を取り入れてみましょう。

 

「よーいドン」という合図とともに、音楽をかけて「曲が終わるまでに集まるかな」と声をかけるのもよいですね。

 

たくさん集めている子どもを褒めれば、「ぼくも褒められたい」と他の子も意欲が湧くかもしれません。

 

ビニールボール

 

ビニール袋の中に新聞紙を入れ、ビニールボールを作ってみましょう。
このとき、ビニール袋が破れないように、二重にしておくことやパンパンに詰めすぎないことが大切です。

 

ビニールボールができたら、みんなで転がしたりふかふかした感触を楽しんだりして遊びましょう。

 

取り合いにならないよう、何個かのボールを作るとよさそうです。

 

かいじゅうごっこ

 

カラーポリ袋に目玉や口などの飾りをつけて、ちぎって遊んだ新聞紙を食べてもらいましょう。

 

保育士さんが袋の口をぱくぱくと口を動かしたり、片付けに集中していない子どもに「たべちゃうぞ」とかぶりつく真似をしたりとさまざまなかかわり方ができそうです。

 

片付けが終わったら、「おなかいっぱい、また遊ぼうね」と声をかけて活動を終えるとよいですね。

 

このように片付けの時間も遊びのひとつとして行えば、子どもたちも積極的に参加できそうです。
「きちんと片付けができたね」と褒めることで、子どもたちの自信や意欲を育むこともできるでしょう。

新聞紙遊びの遊び方を知って、1歳児や2歳児クラスでやってみよう

今回は、1歳児や2歳児の乳児クラスの子どもたちができる新聞紙遊びのアイデアを紹介しました。

 

感触や音を楽しむことができる新聞紙遊びは、年齢の低い乳児クラスでも思い切り遊ぶことができるでしょう。
また、運動遊びや製作遊びの活動中だけでなく、片付けも一つの遊びとして楽しむことができます。

 

1歳児や2歳児の場合、口に新聞紙を入れないよう注意深く確認することが大切です。

 

遊びの展開が豊富な新聞紙遊びを乳児クラスの室内遊びに取り入れて、ダイナミックに楽しんでみてくださいね。

 

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