3歳児・4歳児・5歳児クラスの保育活動に、クリスマスならではの製作を取り入れてみましょう。幼児になるとはさみも上手に使えるようになってくるため、紙コップや紙皿を使ったブーツやツリーにも挑戦できそうですね。今回は、3歳児・4歳児・5歳児が楽しめるクリスマス製作について、ねらいとあわせて紹介します。
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■目次
3歳児・4歳児・5歳児のクリスマス製作のねらい
12月になると、クリスマスに向けてさまざまな準備を行うこともあるかもしれません。
クラスによっては、クリスマスの雰囲気を楽しむために製作を行うこともあるでしょう。
保育園でクリスマス製作をするのには、季節の行事に親しみをもつというねらいがあるようです。
年齢別のねらいとしては、以下が挙げられるでしょう。
- 3歳児:自分なりに感じたクリスマスを自由に表現する
- 4歳児:クリスマスに対するイメージを膨らませて取り組む
- 5歳児:クリスマスの製作を通して、海外の文化を理解する
クリスマスはもともと外国の文化であるため、由来や過ごし方を子どもたちに伝えることで、異文化への興味や理解につながるかもしれません。
クリスマス製作を通して、楽しみながら季節の行事や文化に触れることができるとよいですね。
今回は、3歳児・4歳児・5歳児向けの、クリスマス製作のアイデアを紹介します。
3歳児向けのクリスマス製作
まずは、3歳児クラスの子どもたちが楽しめるクリスマス製作のアイデアをみていきましょう。
紙コップ人形
用意するもの
- 紙コップ
- はさみ
- 画用紙で作ったサンタクロースとトナカイの顔と服
- ピンクの折り紙
ポイント
先生は紙コップの側面に目印となる切り取り線をかいておき、子どもには線に沿って切ってもらうようにしましょう。
画用紙でつくった顔や洋服の部分を変えればいろいろな人形に応用できます。
ひな祭りやハロウィンなどさまざまな行事に合わせて活用してみてくださいね。
紙皿クリスマスリース
用意するもの
- 紙皿 1枚
- 毛糸(白やピンク)
- 折り紙 1枚
- 麻ひも 20cm
- 緑色のペン
- パンチ
- はさみ
ポイント
先生は、紙皿の中心部分を丸くくり抜いたものを準備しておきましょう。
穴に毛糸を通すときは、「お向かいさんの穴に毛糸を持っていこう」など声をかければ、上手く網目状に仕上げることができるかもしれません。
毛糸のクリスマスツリー
用意するもの
- 画用紙
- 毛糸
- タコ糸
- 鉛筆
- 装飾アイテム
- セロハンテープ
- 接着剤
- はさみ
ポイント
先生はあらかじめ画用紙を扇形にカットしておきましょう。
画用紙はやわらかくつぶれやすいため、厚紙を台紙にして毛糸を巻くとしっかりしたツリーに仕上がりそうです。
毛糸の色をアレンジしたり2色や3色を混ぜたりして、個性的なツリーを製作してみてくださいね。
4歳児向けのクリスマス製作
4歳児クラスの子どもたちが楽しめるクリスマス製作のアイデアを紹介します。
クリスマスブーツ
用意するもの
- 紙コップ 2個
- 画用紙(赤) 1枚
- モール
- 穴あけパンチ
- セロハンテープ
- はさみ
- のり
ポイント
4歳児にとって、紙コップの側面の形に合わせて型をとるのは少し難しいかもしれません。
そのため、先生は画用紙に切り取り線をかいたものを用意しておき、子どもたちには線に沿って切ってもらうとスムーズでしょう。
ブーツのなかにキャンディやお手紙などを入れれば、ちょっとしたクリスマスプレゼントにもなりますね。
靴下バッグ
用意するもの
- 画用紙(赤) 1枚
- 画用紙(白) 1枚
- 毛糸・リボンなど
- 鉛筆
- 穴あけパンチ
- はさみ
ポイント
画用紙に毛糸を通すだけで、簡単に靴下型のバッグを作ることができます。
毛糸を波縫いのように通してステッチをアレンジしてもかわいく仕上がるでしょう。
バッグの中にプレゼントを入れて保育室の壁にかければ、子どもたちも喜んでくれるかもしれませんね。
紙コップのクリスマスツリー
用意するもの
- 紙コップ 3つ
- トイレットペーパーの芯 1つ
- コットンボール
- 絵の具
- 接着剤
- はさみ
ポイント
先生は、紙コップの側面に切り取り線をかいておき、子どもたちには線に沿って切ってもらうようにしましょう。
木の部分の色付けをちぎり絵にアレンジしてみれば、手作り感あふれるツリーができあがりそうですね。
何色かの折り紙を混ぜて装飾してみても面白いかもしれません。
5歳児向けのクリスマス製作
5歳児クラスの子どもたちが楽しめるクリスマス製作のアイデアを紹介します。
飛び出すクリスマスカード
用意するもの
- 画用紙(緑) 1枚
- 画用紙(白・一回り大きいサイズ) 1枚
- 装飾アイテム
- はさみ
- のり
ポイント
5歳児にとって、波線に沿って切るのは少し難しいかもしれませんが、下書きのときに波を大きくかけば切りやすくなるかもしれません。
画用紙の下半分に余裕をもたせて下書きをすれば、装飾するときにツリーの幹の部分をペンでかき足すこともできますよ。
サンタクロースの帽子
用意するもの
- 画用紙(赤)
- 糸
- 毛糸(白)
- コの字型に切った厚紙
- ゴムひも
- 綿
- 鉛筆など
- 穴あけパンチ
- 接着剤
- はさみ
- セロハンテープ
ポイント
1人で画用紙に弧線をかくのは難しいかもしれないため、友だちと協力して糸を押さえる係と鉛筆で線を引く係に分かれて作業してみましょう。
ポンポンは、周りの毛糸を細かく切って形を整えると、きれいな球体に仕上がりますよ。
帽子をかぶって、クリスマス会でサンタクロースになりきって楽しんでみてくださいね。
ペーパークイリングのクリスマスツリー
用意するもの
- 爪楊枝
- 色画用紙
- カッター
- はさみ
- のり
ポイント
先生は事前につまようじに切り込みを入れておきましょう。
細長い画用紙を使用するため丸めづらいと感じる子どももいるかもしれません。
そういった場合には、つまようじを回すようにすると画用紙もきれいに丸めることができることを伝えてみてくださいね。
クリスマス飾り3種
用意するもの
【フラッグ】
- 折り紙 数枚
- 麻ひも 70cm
- セロハンテープ
【クリスマスリース】
- 画用紙(緑) 1枚
- セロハンテープ
- 鉛筆
- はさみ
【ペーパーボール】
- 折り紙 数枚
- リボン 50cm
- 紙コップ
- 鉛筆
- はさみ
- のり
ポイント
ペーパーボールを作るときは、はさみの先端を使って小さな切り込みをいれることがポイントです。
また、折り紙を重ねるときは、のりを全体に塗らずに3カ所につけることも大切になります。
飾りができあがったら、保育園のクリスマス会の飾りに活用してみましょう。
かわいい装飾アイテムがたくさんあれば、パーティーもより盛り上がりそうですね。
3歳児や4歳児、5歳児の幼児クラスで製作をしてクリスマスを楽しもう
今回は、クリスマスの製作について、3歳児・4歳児・5歳児向けに帽子やバッグなどのアイデアを紹介しました。
クリスマスの製作には、行事に親しみをもったり理解を深めたりするという共通したねらいがあります。
保育活動に製作を取り入れて、イベントに向けたワクワク感を盛り上げられるとよいでしょう。
年齢ごとに取り組めるアイデアは異なりますが、サンタクロースやツリーなどをテーマにした製作を行って、子どもたちとクリスマスを楽しんでみてくださいね。