お正月に行う書初めとは?由来や意味、子ども向けに説明する方法

書初めとは、年が明けてから初めて毛筆で文字を書くことを言います。日本では古くからお正月の行事として親しまれていますが、保育園の子どもたちにはあまりなじみがないかもしれません。今回は、書初めとは何か、由来や意味を紹介します。また、子どもに向けた分かりやすい言い換え例や、書初めのアイデアもまとめました。


書初めをしている手元

shutterpix/shutterstock.com

 

書初めとは?

書初めとは、年に一度行われる日本の正月行事で、年の初めに文字や絵をかくことを言います。

 

新年に向けた抱負や祈願をしたためることが多く、目標や努力を表す言葉のほか、健康や幸福などを願う四字熟語を書くのが定番となっています。

 

一般的に、書初めは1月2日に行われます。

 

そして、1月15日の小正月に開催される「どんど焼き(左義長)」という行事で、門松やしめ縄といった正月飾りなどといっしょに燃やすのが習わしとなっているようです。

 

ちなみに、どんど焼きとは正月飾りやお守り、お札などを集めて燃やす正月行事です。

書初めの意味や由来

書初めとはどのようなものかを押さえたところで、意味や由来について見ていきましょう。

 

意味

 

書初めを行うのには、一年の目標や抱負を決めるという意味があるようです。

 

また、1月2日に書初めを行うと字が上手くなるという言い伝えがあることから、字の上達を願う意味も込められていると言われています。

 

さらにどんど焼きで書初めを燃やした際に、炎が高く上がるほど字が上達するとも言い伝えられています。

 

これは、新年に訪れる年神様が、どんど焼きによる煙といっしょに天上へ帰ると信じられているためのようです。

 

由来

 

書初めは平安時代の宮中行事が起源で、元日の朝に初めて汲んだ水(若水)で墨をすり、新年の縁起のよい方角(恵方)に向かって祝賀や詩歌を書いていたことに由来するようです。

 

その後、江戸時代に寺子屋が普及したことにより庶民の教育水準が高まったことで、広く親しまれるようになったと言われています。

 

現在でも、宮中では「吉書初め(きっちょはじめ)」や「筆はじめ」などの名前で書初めが行われているようです。

書初めとは何かを子どもたちに説明する言い換え例

習字の筆

Nor Gal/shutterstock.com

 

書初めとはどのようなものなのかを子どもたちに聞かれたときには、簡単な言葉に言い換えて説明するとよいでしょう。

 

ここでは、子どもからの質問を想定した言い換え例を紹介します。

 

「書初めってなに?」

 

「書初めは、新しい1年が始まってから、紙に絵や文字を書くことを言うんだよ。保育園でも墨を使って書初めをやってみようね。」

 

「書初めっていつやるの?」

 

「書初めは、年が明けた次の日の1月2日にやるんだって。この日に書初めをすると、字が上手になるって言われているから、ずっと昔からその日に決まっているみたいだよ。」

 

「どうして書初めをするの?」

 

「書初めには、1年間頑張りたいことを紙に書いて、字がもっと上手になりますようにってお願いする意味があるんだって。」

 

抱負や目標といった言葉は子どもたちには難しいかもしれないので、「頑張りたいこと」「できるようになりたいこと」などと言い換えると、子どもたちもイメージしやすいでしょう。

 

わかりやすい言葉に言い換えて伝えれば、書初めに対して興味を持ちやすくなるかもしれませんね。

子どもたちと行う書初めのアイデア

書初めでは四字熟語を書くのが一般的ですが、保育園で行うときは絵や簡単な言葉をかくのにチャレンジしてみましょう。

 

乳児クラス

 

0歳児や1歳児など乳児クラスの子どもたちにとって、筆を持って文字をかくことは難しいかもしれません。

 

書初めは文字だけでなく絵をかくことも含むので、年齢の低い子どもたちの場合は、お絵かきで書初めにチャレンジしてみるとよいでしょう。

 

たとえば、スポンジやたんぽを使ったスタンプ遊びは0歳児からでも取り入れやすいかもしれません。

 

また、デザインを掘った消しゴムハンコや野菜ハンコなどを活用して遊ぶこともできるでしょう。

 

普段はカラフルな絵の具を使ってスタンプ遊びなどを行いますが、書初めでは墨ならではの独特の風合いを楽しんでみてくださいね。

 

幼児クラス

 

幼児クラスになると、簡単なひらがなをかけるようになる子どももでてくるかもしれません。

 

しかし、3歳児などまだ文字をかき慣れていない子どもたちの場合、簡単な〇や✕の記号、1~5までの数字などをかくとよいでしょう。

 

4歳児や5歳児になり、ひらがなをかけるようになったら、その年の干支の名前や、お正月にちなんだ「もち」「たこ」など、2文字から3文字程度の簡単な言葉をかくのに挑戦するのもよいですね。

 

ひらがなで短い文章をかける子どもがいれば、好きなことややってみたいことなどをかいてもらうと、より書初めらしくなりそうです。

 

また、お正月の風習の一つとして、年賀状についても説明してみましょう。

年賀状は筆でかくことが習わしとされているので、墨を使って子どもたちと年賀状製作をしてみるのも楽しいかもしれません。

 

以下の動画を参考に、子どもたちが好きに絵や文字をかいて、オリジナリティのある年賀状を作れるとよいですね。

 

参考動画:「タンポでお絵かきをして年賀状を作ろう/保育士バンク!」

参考動画:「干支が浮き出る年賀状♪ スパッタリングで楽しく作ろう/保育士バンク!」

書初めとは何かを子どもに説明して、お正月の風習に親しもう

今回は、書初めとは何か、意味や由来と合わせて子ども向けの説明のしかたなどを紹介しました。

 

書初めとは、年が明けて初めて毛筆で文字や絵をかくことを言います。

字の上達を祈願する意味が込められている行事で、紙に抱負や目標をしたためるのが定番となっています。

 

また、平安時代の宮中行事が由来となっており、古くは身分の高い人々のみが行うものだったようです。

 

子どもたちに書初めについて伝えるときには、簡単な言葉に言い換えて説明すると、子どもたちもどんな意味を持つ風習なのか理解しやすくなるでしょう。

 

保育園で子どもたちに書初めの意味や由来を伝えて、日本の伝統的な正月行事に関心を持つきっかけになるとよいですね。

 

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