幼稚園教諭の仕事内容とは?目的や資格など保育士との違いを比較

幼稚園教諭の仕事内容について、知りたい方もいるでしょう。教育者として求められることや役割、1日の流れなど気になることは多いかもしれません。今回は、幼稚園教諭の仕事内容と、目的や資格など保育士との違いについて紹介します。また、幼稚園教諭として働くうえでのやりがいなどもまとめました。


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幼稚園教諭の役割とは

そもそも幼稚園教諭とは、公立や私立の幼稚園に通う小学校入学前の子どもを教育する仕事を言います。

保育士さんのなかには、保育士資格と幼稚園教諭免許の両方を取得しているものの、幼稚園教諭についてくわしく知らないという方もいるでしょう。

 

まずは、幼稚園教諭にはどのような役割があるのか説明します。

 

子どもの成長をサポートする

 

幼稚園教諭は、幼稚園の活動のなかで運動や音楽、遊びなど、子どもが家庭では体験できないことに触れさせながら、生涯にわたって必要な学習の基礎をつくる役割を担っています。

 

学習意欲の基盤となる好奇心や探究心を培うことで、小学校以降の授業の理解力につながるような教育をすることが期待されているようです。

 

子ども1人ひとりの可能性を見出す

 

幼稚園教諭には、一人ひとりの子どもの特長を押さえ、成長できるよう工夫することが求められています。

 

例えば、子どもが興味を持てるよう適切な環境を設定することも必要でしょう。子どものよさを引き出せるよう、個々の成長に沿った言葉かけも大切になります。

 

子どもに基本的生活習慣を身につけさせる

 

幼稚園教諭に求められることとして、子どもが小学校に入学するまでに、食事や排泄、衣服の着脱などの基本的生活習慣を身につけることが挙げられます。

 

子どもが生活していくうえで大切になる、基礎的な部分をサポートする役割を担っているといえそうです。

 

子どもの社会性を育む

 

子どもは、集団生活のなかで日々少しずつ社会生活に必要な決まりを覚えているでしょう。

 

幼稚園教諭は、子どもが人との関わりにおいて大切な自主性や協調性を身につけるためのサポート役としての働きも求められています。

 

出典:幼児教育の意義及び役割/文部科学省

幼稚園教諭の仕事内容とは?

幼稚園教諭は子どもと接する仕事であるため、保育士の仕事と共通することは複数あるでしょう。

 

では、具体的にどのようなことを行っているのか、公立や私立の幼稚園で働く幼稚園教諭の仕事内容について紹介します。

 

子どもの教育

 

幼稚園教諭は、文部科学省が定めた「幼稚園教育要領」にもとづいたカリキュラムに沿って、「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の5領域を踏まえながら、子どもの成長のサポートをしています。

 

運動遊びをしたり、歌やダンスを楽しんだり、お絵描きや製作をしたりと、さまざまな活動を通して子どもの表現力や想像力などを育むことが仕事といえるでしょう。

 

保護者への対応

 

保護者への対応も、幼稚園教諭の仕事内容の一つです。

具体的には、幼稚園の子どもの送迎時や個人面談、懇談会のときにコミュニケーションを図ることが多いかもしれません。

 

そのほか、出席ノートや連絡帳などを通して保護者から子どもの相談を受けたり、幼稚園で過ごす子どもの様子を保護者へ電話で報告したりすることもあるようです。

保護者との連携を深めることも、幼稚園教諭の大切な仕事といえるでしょう。

 

書類作成

 

保育士さんと同様に、幼稚園教諭も子どもと接する以外にも多様な仕事をこなしているようです。

書類作成業務として、年間保育計画や指導案の作成、子どもの成長記録などが挙げられます。

 

ほかにも、保護者へ配布するおたよりを作成したり、子どもの連絡帳や出席ノートなどにコメントを記入したりと、文章を作成する作業は日頃から行っているといえるでしょう。

 

行事の企画進行

 

幼稚園で開催するあらゆる行事に向けて企画を立案し、当日に向けて必要な準備を進めていくのも仕事内容の一つです。

 

行事によっては子どもにダンスや歌、製作指導をすることもあるでしょう。

 

園内の整備

 

園内や園庭の清掃、絵本や遊具の点検、玩具の消毒作業などは、基本的に子どもが退園した後に行っているようです。

壁面や窓に季節感溢れる装飾を施す作業も、定期的に取り組む必要があるでしょう。

 

上記以外にも、送迎バスに対応したり、日々の子どもの健康状態をチェックしたりと、幼稚園教諭の仕事内容は多岐にわたっているようです。

 

出典:幼稚園教育要領/文部科学省

【1日の流れ】幼稚園教諭の仕事内容

次に、幼稚園教諭の一般的な1日のタイムスケジュールを、簡単に紹介します。


幼稚園教諭の1日のスケジュール例

幼稚園は保育園のように子どもの昼寝の時間は設けておらず、9時から14時くらいまでの時間帯に子どもを預かる流れが多いでしょう。

 

なかには働いている保護者のニーズに応えるという目的から保育時間を延長して、16時から18時くらいまで預かり保育を導入している幼稚園もあるようです。

幼稚園教諭の仕事内容にやりがいを感じるとき

次に、幼稚園教諭の仕事をしていてやりがいを感じられる場面をまとめました。

子どもの成長を感じるとき

幼稚園教諭は、3歳児から5歳児という成長著しい時期の子どもを預かるので、子どもの苦手を克服する瞬間や、できるようになったことなどをたくさん目にするかもしれません。

 

「先生、〇〇できたよ!」と笑顔で報告してくれたり、日々の子どもへの言葉がけが実ったりしたときには、大きなやりがいを感じられるようです。

子どもから必要とされるとき

幼稚園では3歳児クラスからの子どもを預かります。言葉の発達には個人差があるものの、おしゃべりが上手になる子どももいるでしょう。

子どもが積極的に「先生、いっしょに遊ぼう!」と話しかけてくれるときには、慕われていることを実感しよろこびを感じるかもしれません。

 

また、子どもとの信頼関係が築けると、行事もクラス一丸となっていっしょに作り上げるなどして達成感を感じることも多いでしょう。

保護者から感謝されるとき

「先生のおかげで、子どもが〇〇できるようになりました。」などと、保護者からお礼の言葉を言われることもあるでしょう。

保護者に感謝されることで、教育者として信頼が得られるかもしれません。

 

保護者と円満な関係を築けると、仕事のやりがいにつながりそうですね。

幼稚園教諭の仕事内容で大変なこと

幼稚園教諭の仕事は、教育者としてさまざまな役割を担っていることからやりがいを感じる一方で、慣れるまでは子どもとの関わり方に戸惑うこともあるかもしれません。

 

ほかにも働くにあたって、次に挙げるような苦労が考えられるでしょう。

 

人間関係に気を遣うことがある

 

職員との関わり方に難しさを感じる方もいるようです。

職場の雰囲気が悪いと、例えば園で開催する行事に向けて職員同士で協力し合う必要があるときなどに、働きにくさを感じることがあるかもしれません。

 

また、保護者にもさまざまなタイプの人がいます。

信頼関係を築くことが難しかったりクレームがあったりすると、日々のストレスとなることがあるかもしれません。

 

体力を使う業務が多い

 

幼稚園教諭は子どもといっしょに走り回ったり外で元気に遊んだりと、体を動かすことが多い仕事といえるでしょう。

体力に自信がない方にとっては、疲労がたまりつらいと思うことがあるかもしれません。

 

日頃から十分な睡眠時間を確保するよう心掛けることが大切でしょう。

 

雑務が多い傾向にある

 

幼稚園は保育園よりも年間行事が多い傾向にあるようです。

そのため行事前には、持ち帰りの仕事が増えたり、残業が多くなったりするかもしれません。

 

子どもと関わること以外の仕事が多く感じると、大変だと思う人も少なくないようです。

幼稚園教諭と保育士との違いについて

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これまでまとめてきたように、幼稚園教諭と保育士の仕事内容には共通している部分が複数あるようです。

 

それでは、幼稚園で働く幼稚園教諭と保育園で働く保育士さんにはどのような違いがあるのでしょうか。

 

資格

 

幼稚園教諭

幼稚園教諭免許は幼稚園で子どもを教育するための資格で、文部科学省が管轄しています。

 

幼児教育について専門に学べる学校を卒業することで免許を取得でき、幼稚園教諭として認定されます。

保育士

国家資格である保育士資格は、保育施設等で子どもを保育するための資格で、厚生労働省が管轄しています。

 

指定保育士養成施設を卒業するか、保育士試験を受験して資格を取得すると、各都道府県単位で保育士として登録されます。

 

目的

 

幼稚園教諭

幼稚園は、小学校や中学校などと同じように教育機関と位置づけられています。

 

そのため、幼稚園教諭の主な目的は教育することで、子どもに学ぶことの楽しさを指導する立場が求められています。

保育士

保育園では、乳幼児から小学校入学までの子どもを預かります。

 

保育士の主な目的は子どもを保育することで、子どもの健全な心身の発達を支える役割を担っています。

 

仕事内容

 

幼稚園教諭

幼稚園で預かる子どもの対象年齢は、3歳児から小学校入学までです。

開園時間は1日5~6時間が一般的であり、幼稚園教育要領に基づくカリキュラムに沿った教育を行います。

 

比較的夏休みや冬休みなど、まとまった休みがあるのも特徴です。

保育士

保育園で預かる子ども対象年齢は、0歳児から小学校入学までとなっています。

開園時間は保育園によって違いはあるものの、朝7時から夕方6時までの1日11時間くらい預かるのが一般的かもしれません。

 

なかには24時間体制で開園している園もあり、身の回りの世話など、子どもの年齢に合わせて保育所保育指針に基づく保育を行います。

幼稚園のように夏休みや冬休みといった長期休暇がないため、まとまった休みはとりにくいかもしれませんが、有給を使えばしっかり休めるでしょう。

 

このように、幼稚園教諭と保育士は目的や管轄、一日のスケジュールなどにさまざまな違いがあるようです。

 

出典:幼稚園教員の免許資格を取得することのできる大学/文部科学省

出典:保育士試験/厚生労働省

幼稚園教諭の仕事内容や保育士との違いをおさえよう

今回は、幼稚園教諭の仕事内容や役割、働くうえでのやりがいなどについてまとめました。

 

幼稚園教諭には子どもを教育するという役割があるものの、子どもの心身を豊かに育てるためのサポートをする点など、保育士の仕事と共通する要素もあるようです。

なお、近年は早朝や夕方の預かり保育、長期休み中の保育などを実施している幼稚園も増えている傾向にあり、保育園との違いは少なくなっているかもしれません。

 

幼稚園教諭の仕事内容を理解しておけば、転職する際に役立つでしょう。

保育士の仕事との違いなども踏まえて、幼稚園教諭として働くことを検討してみてもよいかもしれませんね。

 

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