保育園で安全に楽しめるスライム遊びについて知りたい保育士さんもいるでしょう。スライム遊びを行うねらいを踏まえて、感触遊びに取り入れられるとよいですね。今回は、洗濯のりや片栗粉を材料にして、簡単にできるスライムの作り方を紹介します。あわせて、保育に取り入れるときに注意することをまとめました。
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■目次
保育園で行うスライム遊びのねらい
保育園で感触遊びを取り入れることがあるでしょう。
0歳児の乳児クラスから楽しめ、雨の日や暑い夏の日でも室内でできるので、いろいろなアイデアを知っていれば保育に役立てられるかもしれません。
感触遊びで使う素材には粘土や新聞紙などいろいろありますが、なかでもスライムはやわらかくてドロドロとした不思議な感触なので、子どもの興味を惹くでしょう。
指先を使ってどのような形を作ろうかと、子どもの想像力を育むきっかけにもなりそうです。
保育で使えるスライム遊びには、次のようなねらいが挙げられます。
- スライム状に変化していく工程を見て興味をもつ
- スライムを触ったときの冷たい温度やぬるぬるとした感触を楽しむ
- 手指を使ってさまざまな形を作って遊ぶ
スライムは伸ばしたり、ちぎったり、まるめたりと、形を変化させることができるので、子どもの自由な発想を活かして活動できそうですね。
次に、ホウ砂を使わずに身近な材料を活用したスライムの作り方を紹介します。
保育園で簡単にできるスライムの作り方
洗濯のりと片栗粉を材料にしてできる、スライムの作り方をまとめました。
洗濯のりを使ったスライムの作り方
用意するもの
- 洗濯のり
- 洗濯用洗剤
- 洗面器
- 計量カップ
- 水彩ペン
作り方
1.洗濯のり210mlを洗面器に入れます。
2.洗濯用洗剤45mlを入れます。
3.固まるまでよくかき混ぜます。
4.手につかなくなるまでこねます。
5.スライムのできあがりです。
ポイント
こねる作業のときに水彩ペンで色をつければ、鮮やかな色彩のスライムに仕上がります。
乳児クラスでは保育士さんが作る工程を見せると、子どもの遊びたいという興味を高められるかもしれません。
幼児クラスでは作る工程から取り組めば、スライムができあがるまでの感触の変化も楽しめそうですね。(詳しい作り方はこちら)
片栗粉を使ったスライムの作り方
用意するもの
- 片栗粉
- 水
- 洗面器
- 軽量カップ
- 割りばし
作り方
1.水をボールに入れます。
2.水の1.5倍量の片栗粉を(1)に混ぜたらできあがりです。
ポイント
材料が片栗粉のため、万一子どもが口に入れても安心でしょう。保育士さんといっしょに、0歳児から楽しめるスライムです。
触ると固いけれど手に乗せるとドロドロと溶ける片栗粉独特の感触に、子どもはびっくりするかもしれません。
食紅などで色をつければ作りたいもののイメージが広がり、子どもの製作意欲が高まるきっかけにつながるかもしれませんね。
保育園で実践したい子どもが夢中になるスライムの遊び方
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ここでは、スライムのいろいろな遊び方のアイデアをいくつか紹介します。
触る
まずは、触ったときの感触をそのまま楽しみます。
子どもは思ったより冷たいと感じたり、スライムの質感がベタベタぬるぬるしていることに驚いたりするかもしれません。
遊んでいる途中で水を加えるなどしてスライムの濃度を変化させ、さまざまな触り心地を体験してみましょう。
形を変化させる
細長く伸ばしたり、くるくると丸めたり、小さくちぎったりと、粘土遊びのような感覚でスイーツや動物などいろいろな形を作ってみましょう。
スライムを自由にこねながら「何に見えるかな?」と想像してもらいながら遊べば、子どものイメージが広がるかもしれません。
型に入れる
デザートカップやコップなどの道具を用意して、中にスライムを入れてみましょう。
いろいろな容器に入れると何かおいしそうな食べ物に見えてくるかもしれません。
おままごとに発展させてもおもしろそうですね。
投げつける
保育室の壁にあらかじめ新聞紙などを貼りつけておきましょう。
スライムを新聞紙に向かって思いっきり投げて、的当てゲームのように楽しめますよ。
点数をかいて得点を競っても盛り上がるかもしれません。
友だちと距離をとって、スライムをキャッチボールのように投げ合って遊んでもよいでしょう。
保育園でスライム遊びをするときの注意点
保育園で安全にスライム遊びを楽しむためのポイントを、いくつか挙げました。
汚れ防止をする
スライムで夢中になって遊ぶと、机や床が汚れたりして後片づけが大変かもしれません。
あらかじめ、汚れ防止のために机や床に新聞紙やビニールシートなどを敷いておくと、掃除の負担が少なくなるでしょう。
こどもと遊ぶルールを確認する
誤ってスライムを食べたり、髪の毛や洋服などにつけたりしないように、子どもに遊ぶときのルールをしっかり説明しましょう。
- スライムは食べ物ではないので、口に入れない
- スライムを手の平以外につけないよう注意する
- 決まったスペース以外にはスライムをつけない
乳児クラスの場合、約束事がうまく理解できない子どももいるかもしれません。
そのため、子どもがスライムを誤って口に入れないよう、活動の間は子どもから決して目を離さないように注意することも大切です。
清潔にする
スライムで遊ぶ前後は、万が一子どもの手が口に触れたときの安全性を高めるために、手をきれいに洗いましょう。
活動の後は、スライムが顔や髪の毛などについていないか確認することも大切になります。
なお、もしスライムが髪の毛についていた場合には、お湯を使えば取り除きやすくなるようです。
保育園で不思議な感触を体験できるスライム遊びを楽しもう
今回は、洗濯のりや片栗粉を使って簡単にできるスライムの作り方と、遊び方のアイデアを紹介しました。
子どもはスライムの冷たい感触やベタベタとした形状に興味を示し、指先を使ってさまざまな形を作ろうとするでしょう。
スライム遊びを通してさまざまな刺激を受けられるので、子どもの想像力や創造力、達成感などが育まれることを期待できるかもしれません。
スライムのドロドロとした不思議な感触に驚く子どもの感想を受け止めつつ、保育士さんも子どもの気持ちに共感しながら遊んでみましょう。
雨の日や暑い夏の日の室内遊びでなにをしようか迷ったときは、身近な素材で用意できるスライム遊びを気軽に楽しんでみてくださいね。
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