保育で楽器遊びを楽しもう! 鈴や太鼓の正しい使い方や導入するときのポイント

子どもが夢中になれるような楽器遊びを保育に導入してみましょう。活動のねらいを踏まえ、子どもが大好きな曲を使うなど工夫しながら行えるとよいですね。今回は、保育で子どもが楽しめる、楽器遊びのアイデアを紹介します。あわせて、3歳・4歳・5歳の幼児向け練習法や、保育に取り入れるときのポイントもまとめました。


楽器で遊ぶ女児

Maples Images/shutterstock.com


保育で楽器遊びを導入するねらい

保育園では、生活発表会に向けた練習などで、さまざまな楽器を使った活動をすることがあるかもしれません。

そもそも楽器遊びとは、鈴やタンバリン、カスタネットなど、さまざまな音の出る楽器を用いて、音色やリズムで自分の思いを表現する活動です。


楽器遊びを保育に導入すれば、子どもがいろいろな音色に触れながら音楽に親しめそうですね。

保育に楽器遊びを導入するねらいとして、以下が挙げられるでしょう。


  • さまざまな楽器に親しみ、音を出すことに興味をもつ 
  • 音楽に合わせながら、正しい使い方で楽器を鳴らす
  • 楽器を使って表現することを楽しむ

楽器遊びに使う曲は、子どもが好きな番組の挿入歌や、馴染みの手遊び歌などにすると子楽しく活動できるかもしれませんね。

【種類別】楽器遊びを楽しむための正しい使い方

まずは、楽器遊びに使える楽器の正しい使い方やポイントなどを押さえましょう。それぞれの楽器の使い方や、お手入れの方法などをまとめました。




鈴は0歳児でも手で持って音を鳴らせる楽器ですが、1歳児から正しい扱い方を伝えてみましょう。


鈴を持った手を揺らしながら音色を出す方法のほかに、利き手で鈴の持ち手を握り、もう片方の手を拳にして利き手の手首を叩くという方法があります。


生活発表会では、鈴を持った手を大きく回して円をえがくように音を鳴らすなど、さまざまなスタイルで演奏すれば見栄えもよくなりそうですね。



カスタネット


左手の人差し指または中指に、カスタネットについているゴムの輪を通します。

カスタネットを左手の平に乗せるようにして水平に持ち、右手でやさしく打って音を鳴らしましょう。


右手の指を1本ずつ増やしながら叩くことで、強弱の変化を楽しむことができますよ。

演奏中に子どもが誤って指をカスタネットにはさまないためにも、正しい持ち方を伝えましょう。



タンバリン


タンバリンの皮に左手の親指を乗せ、残り4本の指で木枠をつかむのが、正しいタンバリンの持ち方です。

タンバリンの木枠あいている小さな穴はスタンドに取りつけるためのものなので、指を入れないよう子どもに伝えてくださいね。


3歳児からは、右手の指を立ててピアノを弾くような手の形を作ることも意識しながら、5本の指の腹でタンバリンを叩いて音を鳴らしてみましょう。


また、タンバリンを持った手を揺らせば、木枠についているジングルと呼ばれる部分が音を奏で、異なる音色を楽しめそうです。



トライアングル


トライアングルを叩く「ビーター」という棒を右手で握り、左手の人差し指にトライアングルの紐を通すのが、トライアングルの正しい持ち方です。

その際、トライアングル本体には直接触れないようにしましょう。


演奏中にトライアングルが回転しないよう、三角面に対してビーターが垂直に交わるように叩くこともポイントです。

トライアングルの叩く場所やビーターを打つ角度によって音が変化するので、いろいろ試してみましょう。



太鼓


保育園で扱う太鼓には大太鼓や小太鼓などさまざまな種類がありますが、乳児クラスでは手の平で叩いて音を出せるボンゴを取り入れるとよいでしょう。


3歳・4歳・5歳の幼児クラスでは、小太鼓や太鼓にも触れてみるとよいかもしれません。

力を加えすぎずにやさしくバチを持つことが、きれいな音を出すコツなので、子どもたちに伝えてみてくださいね。



鍵盤ハーモニカ


4歳児や5歳児のクラスでは、メロディーを奏でる鍵盤ハーモニカに挑戦してみましょう。


ここでは、鍵盤ハーモニカの練習のコツとあわせて、お手入れの方法も紹介します。

練習のコツ

鍵盤ハーモニカは、管を口に咥えて吹きながら弾く楽器なので、慣れるまでは子どもにとって難しいかもしれません。

そのため、まずは鍵盤を弾くだけの練習から始めてみましょう。


演奏前にドレミの音階で歌えるように練習しておくと、スムーズに鍵盤をおさえることができるかもしれません。

鍵盤を弾く際は、ドは親指、レは人差し指、ミは中指と指使いの基本を覚えることが大切です。


下記に紹介する動画「ドレミの歌」のピアノの弾き方を参考に、指導してみましょう。

お手入れ方法

本体は水洗いできませんが、パイプや吹き口は水で洗うことができます。

鍵盤ハーモニカを練習したあとは、清潔を保つために毎回お手入れをしましょう。


子ども一人ひとりが鍵盤ハーモニカを所有する場合は、あらかじめ家庭でガーゼハンカチなどを用意してもらうとよいかもしれません。



なお、打楽器の持ち方は右利きを想定したものなので、左利きの子どもの場合は持ち手が逆になります。保育士さんは、子どもの利き手にあわせて正しい持ち方を伝えてくださいね。


楽器の正しい使い方などを押さえところで、保育に楽器遊びを導入してみましょう。


関連動画:【初級】初心者でも簡単に弾ける様になるドレミの歌/保育士バンク!

保育で使える楽器遊びのアイデア


マラカス 女児

paulaphoto/shutterstock.com


子どもが楽しめる、楽器を使った遊びのアイデアを紹介します。



この音はなんの楽器かな?


まずは、それぞれの楽器がどのような音を奏でるのか子どもに聴いてもらいましょう。

次に、保育士さんが子どもに見えないよう楽器を慣らし、子どもがどの楽器の音なのかを当てるゲームです。


子どもが楽器の音を聞き分けられるようになったら、複数の楽器の音を一度に鳴らしてみたり、同じリズムで再現できれば正解にしたりと、工夫しながら難易度をあげてみましょう。



ピアノといっしょ


保育士さんがピアノを弾いている間、子どもは楽器を鳴らしながら行進し、途中でピアノの演奏が止まったら子どもも楽器を鳴らす手と行進の足を止めるという遊びです。


子どもには、鈴やタンバリン、マラカス、カスタネットなど、自分の好きな楽器を選んでもらいましょう。


ピアノの演奏の強弱や弾くスピードを変えれば、子どもも楽器の鳴らし方や歩くスピードに変化をつけて楽しめそうですね。



山の音楽家に変身


童謡「山の音楽家」の歌詞に合わせて楽器遊びをしましょう。

鈴やタンバリンなど、さまざまな楽器を用意してそれぞれの担当を決めます。


保育士さんが、歌詞の「じょうずに〇〇を鳴らしてみましょう。」の部分で、いずれかの楽器の名前を出しながら「山の音楽家」を歌います。

歌と同じ楽器を担当している子どもが、擬音の歌詞に合わせて音を鳴らしましょう。


こりすやうさぎなどのお面やしっぽをつけて、動物になりきって演奏するとかわいいかもしれませんね。



タンバリンで大型バスを運転しよう


タンバリンをハンドルに見立てて持ち、バスの運転手さんになりきる遊びです。

手遊び歌「ばすごっこ」の歌に合わせて、タンバリンをハンドルに見立ててクルクルまわしながら歩きましょう。


保育士さんが「あ!危ない!」と言ったら、バスのクラクションの代わりにタンバリンを叩きます。

「ばすごっこ」の歌は、以下を参考にしてくださいね。


関連動画:【手遊び歌】バスごっこ/保育士バンク!

保育に楽器遊びを取り入れるときのポイント

最後に、楽器遊びを保育に導入するときのポイントを紹介します。



楽器の正しい使い方を伝える


子どもが初めて扱う楽器については、その都度楽器の正しい使い方や持ち方などを丁寧に伝えましょう。


それぞれの楽器を正しく使うことで、持つ手の負担を和らげられたり、きれいな音色を奏でられたりすることにつながりそうです。



導入する曲をあらかじめ保育で活用する


自由保育のときや給食の時間などに、楽器遊びで使う曲を流してみましょう。

子どもが曲を聞き慣れれば、スムーズに楽器遊びを楽しむことができるかもしれません。


事前に使う曲に合わせて歌を歌ったりダンスを楽しんだりする時間を設けてみるのも、子どもが曲に親しむきっかけにつながりそうですね。



音源を活用する


保育士さんがピアノを弾きながら楽器遊びをすると、子どもへの指導が難しいかもしれません。


曲の音源を用意しておけば、保育士さんも子どもといっしょに楽器遊びに参加しながら進めることができそうです。



楽器遊びがしやすい曲を選ぶ


楽器遊びで使う曲は、楽器を鳴らすポイントが分かりやすい曲を選ぶとよいでしょう。


手遊び歌は擬音の歌詞が入っているなど、楽器を鳴らしやすい構成になっている曲が多いかもしれません。

子どもの好きな曲や馴染みのある曲を選ぶことも、楽しく活動するためのポイントでしょう。

保育に楽器遊びを導入して、さまざまな音色に触れよう

今回は、保育で使える楽器遊びのアイデアを紹介しました。


生活発表会に向けた合奏練習に入る前に、保育で楽器遊びを導入してみるとよいでしょう。

楽器遊びを通して子どもがいろいろな楽器に親しむことができれば、合奏に向けた練習にもスムーズに進められるかもしれません。


3歳・4歳・5歳の幼児クラスでは、バチを扱う太鼓や鍵盤ハーモニカなど、すこし難しい楽器に触れてみるのもよいですね。


楽器を使って表現を楽しむという活動のねらいを踏まえながら、子どもが夢中になれるような楽器遊びを保育に導入してみましょう。



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