転職先への内定が決まり、初出勤を控えている保育士さんの中には、初日にどのように挨拶をすればよいか不安な方もいるでしょう。話す内容や言葉選びが難しく、なかなかよい言い回しが見つからないこともありますよね。今回は、初出勤の挨拶の意味や注意するポイント、相手別の挨拶例文について紹介します。新しい保育園での初日の挨拶の参考にしてみてくださいね。
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■目次
保育士の初出勤の挨拶の意味
転職先の保育園での初出勤を迎える際、初日の挨拶の仕方に悩む保育士さんも多いでしょう。
具体的にどのような内容を話せばよいか迷うこともありますよね。
初出勤の挨拶は、保育士さんの印象を大きく左右する重要な機会です。
早く新しい職場になじむためには、最初の挨拶が大切なポイントといえるでしょう。
しかし、初日の緊張感に加えて人前で話すことが苦手な方は、不安に感じることも多いようです。
まずは、職員さんや子どもたち、保護者の方もドキドキして待っていることを理解するとよいでしょう。
「どんな人だろう」「うまくやっていけるかな」「優しい人だといいな」など、さまざまな気持ちで迎えてくれていることを想定すると、少し緊張が和らぐかもしれません。
保育園側も入社する保育士さんも、お互いに気持ちよくスタートが切れるように、挨拶の際に気をつけるとよい点について整理していきましょう。
初出勤の挨拶の際に、保育士が意識するとよいポイント
初日の挨拶では、緊張して頭が真っ白になってしまったり、早口になってしまったりすることもあるかもしれません。
ここでは、落ち着いて挨拶するためのポイントを整理していきましょう。
あらかじめ話す内容をまとめておく
初出勤の日は、緊張感からその場で挨拶の言葉を考えて話すことが難しいケースも多いでしょう。
前もって話す内容を決めておくと、緊張して言葉が出ないという失敗を防ぐことができそうです。
また、事前に挨拶の練習をしておくことで、不安な気持ちが和らぐかもしれないですね。
簡潔にまとめる
初出勤の際は、長い挨拶をする必要はないといえるでしょう。
特に職員の方に向けた挨拶は、園児の登園を控えているタイミングである場合も多く、長い時間をとることができないケースもあります。
また、保護者の方に対しても、子どものお迎え時など限られた時間で挨拶をする必要があるため、簡潔に伝えるよう意識するとよいでしょう。
笑顔でゆっくり話すことを意識する
緊張が原因で、表情が険しくなったり無表情になったりしてしまう方もいるかもしれません。
表情が固いと、「話しかけにくい」「恐い」などマイナスな印象を与えてしまうこともあるでしょう。
挨拶をするときは、笑顔をつくるために意識的に口角をあげるとよさそうです。
また、早口になってしまう場合は、間をとることを意識しましょう。間があることで話す速度が緩まり、聞き取りやすいスピードで話せることも多いようです。
手土産のお菓子を用意する場合は、食べやすいものを選ぶ
初出勤の際に挨拶のお菓子など、手土産を用意する方もいるでしょう。
手土産は必須ではありませんが、用意したい場合は、自分の判断で準備してもよいかもしれません。
ただし、フォークや皿など食器が必要なものなどは、かえって手間をかけるため避けた方が無難です。
個包装になっているお菓子を選ぶとよいかもしれないですね。
メールの場合は長文にならないように注意する
シフトの都合上、初出勤の日に直接挨拶ができない職員さんもいるかもしれません。
メールで挨拶をする場合は、長文にならないように簡潔にまとめることを意識するとよさそうです。
これからどのような保育を行えるようになりたいかなどの目標を書いて、指導を仰ぐ言葉を添えてもよいでしょう。短文であれば、前職での経験について触れてもよさそうです。
読む側の時間をとらせないように、わかりやすく簡潔な文章になるよう注意しましょう。
初出勤の挨拶で保育士が自己紹介をする場合のポイント
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初出勤の挨拶で自己紹介をすることもあるでしょう。
自己紹介でよい印象をもってもらうことで、初日以降の人間関係がスムーズになるケースもあるようです。
ここでは、自己紹介をする際に意識するとよい点を紹介します。
子どもへの自己紹介のポイント
子どもたちに自己紹介をする場合は、「自分に興味をもってもらう」「話しかけやすい印象を与える」ことを意識するとよいでしょう。
例えば、絵本や人形、エプロンシアターなどのアイテムを活用して、明るく楽しい雰囲気をつくり、園児が「面白そう」と感じられるような工夫をしてもよいかもしれません。
ピアノが得意であれば、子どもに人気がある曲を弾いて、園児といっしょに歌をうたっても子どもが楽しめそうです。
また、わかりやすい言葉を選んで挨拶することも大切でしょう。
短い言葉でゆっくり話し、子どもが聞き取りやすい話し方ができるとよいですね。
保護者への自己紹介のポイント
保護者への挨拶は、大切な子どもを預かる側として「安心感」や「親しみやすさ」を意識して話すとよいでしょう。
明るさは必要ですが、元気がよすぎると違和感を感じる方もいるようです。落ち着いた印象や、相談しやすい雰囲気を感じてもらうため、歩み寄る言葉をかけるとよさそうです。
「何かお気づきのことがありましたら、いつでもお声がけください」「至らないこともあるかもしれませんが、早く〇〇ちゃんと仲良くなりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします」などの言葉を添えてもよいかもしれません。
また、マナーとして礼儀正しさを意識することも重要です。
フランクすぎると「失礼だ」と思われる可能性があります。「初対面なのに、馴れ馴れしい」という印象をもたれないように、相手との距離感には注意する必要がありそうです。
職員への自己紹介のポイント
職員の方へ自己紹介する際には、「社交的」「意欲がある」と感じてもらえるとよいですね。
過度なアピールは必要ありませんが、消極的すぎないように注意しましょう。
「頑張りますのでよろしくお願いします」だけでは、定型文を話しているようで、意欲が伝わりにくいかもしれません。目指すものや頑張っていきたいポイントなどを挙げて話すとよいでしょう。
また、パートやアルバイト勤務の保育士さんは、正職員の先生と比較すると勤務時間が短いケースが多いかもしれません。
その場合は「パート勤務(アルバイト)のため勤務時間は短いですが、少しでも早く業務を覚えて戦力になれるように頑張ります」などの言葉を添えてもよいですね。
保育士の初出勤時の挨拶例文
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ここでは、相手別に初出勤の挨拶の例文を紹介します。
子ども向けの挨拶例文
「こんにちは！ わたしの名前は、〇〇です。〇〇先生って呼んでくれるとうれしいです。みんなといっしょに遊べるのを楽しみにしていました。
先生は△△が大好きです。みんなは△△好きかな？あとでいっしょに遊びたいなと思っています。他にもいっしょにやりたいことがあったら、教えてね。
早く仲よくなれるように、いろいろなお話をしていきましょうね。よろしくお願いします！」
「こんにちは」や「おはようございます」の第一声は、明るく元気な声を意識しましょう。声が小さかったり、聞き取りにくかったりすると、子どもが興味を持ちにくいかもしれません。
また、歌や遊びなど、子どもといっしょにしてみたいことを伝えてみましょう。園児が好きな遊びを質問して、あとでいっしょに遊ぶ約束をしてもよさそうです。
子どもが話しかけやすいように、笑顔でゆっくり話すことで、親しみやすさを意識するとよいですね。
保護者向けの挨拶例文
＜対面での挨拶例文＞
「本日より、〇〇組のお世話をさせて頂くことになりました、〇〇と申します。
何かお気づきのことがありましたら、いつでもお声がけください。どうぞよろしくお願いいたします。」
＜連絡帳での挨拶例文＞
「はじめまして。今日から〇〇組を担当させて頂くことになりました〇〇です。
子どもたちに早く慣れてもらえるように、たくさんいっしょに遊んだりお話したりしながら、一人ひとりと向き合っていきたいと思っております。
お子様のご家庭での様子など、お話いただけますとうれしいです。これからどうぞよろしくお願いいたします。」
保護者の方とは、子どもの登園や退園など短い時間で挨拶をするケースが多いでしょう。
伝えたい内容を絞って挨拶できるように、言葉をまとめておくとよいですね。
また、連絡帳などで挨拶をすることもあるでしょう。子どもへの接し方を書いたり、保護者の方とのコミュニケーションの話に触れたりしてもよいかもしれません。
保護者が安心できるような一文を添えられるように、文章を考えてみましょう。
職員向けの挨拶例文
＜正職員雇用の場合＞
「本日からお世話になります、〇〇と申します。以前の保育園では△△を担当することが多く、こちらでも活かせることがあれば幸いです。
まだまだ未熟な点もあり、教えて頂くことも多くあるかと思いますが、一日でも早く業務を行えるように頑張って参りますので、ご指導のほどよろしくお願いいたします。」
「はじめまして、〇〇と申します。今日からこちらで働かせて頂くことになりました。ご迷惑をおかけすることも多いかと思いますが、一日でも早く業務を覚えられるよう、前向きに取り組んでいきたいと思っております。
また、〇〇が大好きなので、行事の際には戦力になれるように頑張ります。ご指導の程、どうぞよろしくお願いいたします。」
＜パート、アルバイト雇用の場合＞
「今日からお世話になります、パート(アルバイト)の〇〇と申します。主な勤務時間は〇時～〇時です。
ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、少しでも早く業務を覚えて貢献できるよう頑張って参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。」
前職の経験や新しい保育園で活かせそうなこと、得意なことについて話してもよいでしょう。
また、目指す保育や、どんな保育士になりたいかを話すことで、自身の考えや人柄を知ってもらうこともできそうです。ただし、保育経験があっても初めての保育園では、新たに学ぶことも多いでしょう。
教わる姿勢を忘れず、指導をお願いするという意識で挨拶できるとよいですね。
初出勤の挨拶ポイントをふまえて、保育士としてスムーズなスタートを迎えよう
今回は、保育士さんの初出勤の挨拶のポイントや例文について紹介しました。
転職先が決まり、初日の挨拶をする際は、何を話せばよいか迷うことも多いでしょう。また、パートやアルバイトなど、出勤する日数や時間が限られる場合は、業務を覚えるのに時間がかかる可能性もありますよね。
先輩保育士さんとコミュニケーションをとりながらスムーズな人間関係をつくれるように、挨拶の際によい印象を持ってもらうための工夫が大切です。
初出勤の挨拶で意識するポイントを整理して、よいスタートが切れるように準備を進めましょう。
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