子どもたちの造形活動の成果を披露する一大イベント、作品展。今回、保育士バンク!公式インスタグラムを通じて、現役保育士さんにこれまで行った作品展のアイデアについてアンケートを実施しました!
前編では、乳児向けの回答例を紹介。続く後編では、幼児クラス(3歳児・4歳児・5歳児)編をお届けします♪展示のテーマや製作をやってみた感想など、現場から寄せられたリアルな声を参考に、今年の作品展のヒントにしてみてくださいね。

■目次
幼児クラスの作品展、何を作る?
子どもたちがこれまで作ってきた製作や描画作品などを展示する「作品展」。 毎年10~11月から2月頃にかけて行う保育園・幼稚園も多いでしょう。
そこで、保育士バンク!では公式インスタグラムを通じて『これまでの作品展で取り入れたアイデア』を大募集。前回の乳児編に続き、今回は幼児編として3歳児・4歳児・5歳児クラスで取り入れられるアイデアを紹介します♪
回答を見てみると、人気の絵本をモチーフに世界観を再現した製作や、子どもたち一人ひとりの個性があらわれるファッションショーなど、わくわくするアイデアがたくさん!
製作のアイデアに加え、作品展のテーマや、子ども・保護者のリアルな反応も教えていただいたので、今年の作品展の準備に活用してみましょう♪
【3歳児向け】保育士さんが実際に作った作品展アイデア
まず紹介するのは、3歳児クラスで取り入れたというアイデア!かわいらしい作品がたくさん集まりました。
何を食べようかな?お子様ランチ
レストランがテーマだったので、廃品を使って自分だけのお子様ランチを製作しました。
子ども一人ひとりアイデア豊かで私自身も楽しめました♪
3歳児クラスでは、廃材を使ってお子様ランチを作ったという方がいました!
作品を見た保護者の方も、「この子はこんな料理が好きなのかな?」と想像が膨らみそうですね。
作品展だけで終わらない!ぐりとぐらの帽子
作品展ではぐりとぐらの帽子を作り、発表会でもそれを被ってお遊戯をしました。
子どもが自分で手がけたものを発表会に使えた事で子どもたちも満足そうでした。保護者からの反応も良かったです!
製作した作品を「生活発表会」で使用したというクラスも!
子どもたちは自分で作ったものを身につけて行事に参加できるうえ、保育士さんの負担軽減にもつながるという素敵なアイデアです。
オリジナルの「だるまさん」製作
何回も読んだお気に入りの絵本「だるまさん」。作品展では、絵の具を塗って一人ひとりオリジナルのだるまさんをかきました!
卵パックで絵の具を混色して塗り広げ、目や口のパーツは好きな廃品を見つけて貼ってもらうと、子どもの個性があらわれて面白かったです。
子どもたちに人気のだるまさんの絵本をモチーフにしたアイデアです。
このクラスでは「手形をしたい」と言って、手形を取ってだるまさんの手にしていた子がいたそう!子どもの発想がキラリと光るエピソードですね♪
【4歳児向け】保育士さんが実際に作った作品展アイデア

ucchie79/shutterstock.com
次は、4歳児クラスで実践された製作アイデアを紹介します。作品展ならではの工夫がつまった回答が届きました!
夢がいっぱい!お菓子の家
テーマはお菓子の家。
パフェ、団子、メロンフロート、マカロンなど…子どもたちに馴染みがあるお菓子をたくさん製作しました!
ついついお腹が減ってきてしまうかわいらしい作品アイデアが寄せられました。
子どもたちが日頃から親しみのある題材であるため、イメージしやすく製作もスムーズだったようです♪
親子製作に♪ファッションショー
うちの保育園では親子製作をしたので、服やアクセサリーを作ってファッションショーを実施!
どんぐりや葉っぱなど使って秋の雰囲気あふれる衣装ができ、子どもたちもうれしそうにしていました。
ファッションショーをテーマに、手作りのお洋服を作ったという保育士さんの回答です! ポリ袋や新聞紙など身近な材料に、秋の自然物を組み合わせて作れるというのも魅力ですね♪
参加型の作品展という斬新なアイデアに、保護者の方も楽しんでくださっていたそう
絵本「魔女たちのあさ」の世界!
「魔女たちのあさ」という絵本を題材に、物語に出てくる魔法の箒、月、夜空、魔女のハンモックを作りました。
魔女の夜の世界感を子どもたちと使っていくのはすごく楽しかったです!保護者にもその世界感が伝わってすごく好評でした♪
夜になると連れだって遊びに行くおちゃめな魔女たちの様子をえがいた「魔女たちのあさ」という絵本をテーマにしたアイデア。
子どもたちといっしょに、絵本の世界を丁寧に表現した様子が伝わってきます!
【5歳児向け】保育士さんが実際に作った作品展アイデア
ここでは5歳児クラスで製作したとアイデアをまとめました。さすが最年長クラスと言える、力のこもった作品が集まりましたよ。
見てさわって楽しめる!不思議なUFO
今年のテーマは宇宙。共同制作で地球、個人ではUFOと自分の顔写真のついた宇宙飛行士を作りました。
UFOは天井からヒートンで吊るして動かせるようにしたら、見てさわって楽しむことができ、とてもよかったです!
作品の鑑賞がメインの作品展は、子どもたちに「さわっちゃダメよ」と言うのが大変。そのなかで、自由にふれられるUFOは人気だったそう!
特に年齢の低いきょうだい児は、自分で動かして楽しめる作品をよろこんで見ていたようですよ。
絵本から飛び出したよう♪アラジンと魔法のランプ
おはなし「アラジンと魔法のランプ」に出てくる小物や背景幕などを製作。
子どもたちは大好きなお話に引き込まれて、自分で考えたりグループで相談したりしながら作っていました♪
日頃から親しんでいる絵本を題材にすれば、自然な流れでイメージを膨らませることができそうですよね。
このクラスでは、作品展で作った背景幕を発表会の劇でも使ったそう!自分たちの作ったものを年間を通して楽しめるアイデアです
保育士バンク!のYouTubeにも”魔法のランプ”の折り紙動画があるので、製作の参考にしてみてくださいね♪
乗りたくなっちゃう!手作り遊園地
遊園地をテーマに、観覧車やコーヒーカップなどのアトラクションを作りました!
どれも子どもたちから好評で、卒園式の日まで残していました。
子どもの大好きな遊園地を再現したという方もいました!
大型の遊具は子どもたちが共同制作でがんばって作る姿が浮かびます。にぎやかな雰囲気の保育園らしい作品展になりそうですね。
子どもたちのオリジナリティあふれる♪ユニークな作品例

GOLFX/shutterstock.com
アンケートで集まった回答には、発想や出来栄えに衝撃を受けてしまうアイデアも!保育士さんと子どものがんばりが光る、個性的な作品たちをまとめました♪
絵本の世界の想像画・張り子の人形作り
ちびくろさんぼ、おむすびころりんといった絵本を題材に、想像画と張り子を作りました。
こうでもないあーでもないとみんなで考えながら形を作り、水のりで和紙をはり、汚れるのを気にせず外で色塗りをするのが子どもたちには面白かったよう。完成するとぼくたちが作った!とすごく満足そうでした。
こちらは5歳児クラスの保育士さんからの回答。クラスが一丸となり、自分たちの考えを出し合いながらのびのびと製作する様子が浮かんできます。
保護者の方も「こんなものが作れるんですね」とびっくりしていたそうですよ!
見るだけじゃない!遊べる動物園
ダンボールを使って大型の動物を製作!
それぞれの作品は、滑り台にしたり、くぐれるようになっていたりと、見て楽しむだけでなく、実際に遊べるように作りました♪
こちらは3歳児クラスの先生から寄せられた回答です。子どもたちが作品を使って遊べるように作ったという楽しそうなアイデアに、わくわくしてきますね!
一番の傑作を!絵画展示
テーマは「幼児ひとりひとりのこころを大切に」。
一年間でかいてきた絵の中から、一番よいものを一人1点展示します。ほかにも、これまで遊んできた塗りたくりコーナーを設けたり、活動する様子の写真を掲示したりしました!
こちらのアイデアは4歳児クラスの先生から寄せられたもの。
みんなが同じ作品を飾るのではなく、一人ひとりの「一番」に寄り添った展示方法がすてきですね。
一年間の集大成を見てもらえることを、子どもたちも誇らしく感じるのではないでしょうか。
アイデアを参考に子どものがんばりが伝わる作品展を作ろう♪
今回の後編では、「保育士さんが実際に行った作品展」のアンケートをもとに、3歳児・4歳児・5歳児クラスで実践したアイデアをお届けしました。
幼児クラスは宇宙や遊園地、絵本の世界といったダイナミックな展示に挑戦するクラスがありました。子どもたちが試行錯誤する過程がイメージできる作品が数多く寄せられましたね♪
ここでは紹介しきれなかった回答もありますが、どれも素敵なアイデアばかり。保育士さんの工夫はもちろん、子どもたちのがんばりが伝わってきました!ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました!
この記事を読んだ先生たちは、今回ご紹介したアイデアをもとに、子どもたちの個性が光る作品展を計画してみてくださいね♪ 次回は「生活発表会」の経験談に関するアンケートを紹介する予定です。結果発表をお楽しみに!
乳児向けの作品展アイデアを紹介する前編はこちらからご覧ください♪