世田谷区で保育士として働きたいと考えている方は、利用できる支援に注目してみましょう。 区が行っている事業を知れば、生活費の負担が軽減されるなど役立つことがありそうです。今回は、世田谷区の保育士さんが対象の支援などをまとめました。また、平均年収なども紹介するので、求人を探す際の参考にしてみてくださいね。
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■目次
世田谷区の保育施設数や定員数、待機児童数
まずは、世田谷区の保育施設数や定員数、待機児童数などを確認してみましょう。
保育施設数
世田谷区には2022年3月時点で、認定こども園や地域型保育事業を含む認可保育施設が274園あります。
また、託児ルームや認証保育所などを含む認可外保育施設は163園となっています。
定員数
世田谷区の認可保育園の定員数は、2022年4月時点で1万9140人となっています。(延長保育の定員を除く)
また、インターナショナルスクールなどの認可外保育施設の定員は、2022年6月時点で5468人となっています。(定員数設定なしの施設を除く)
待機児童数
世田谷区では、2021年4月時点で待機児童が発生していません。
これは、区が保育園の定員枠を拡大するなど、待機児童解消に向けて積極的に取り組んだことが理由と考えられます。
東京都の保育士の現状
東京都内での転職を考える際、勤務先の年齢層や年収などが気になる方もいるかもしれません。
ここでは、2021年のデータをもとに、東京都の保育士さんの平均給料や労働時間などを全国平均と比較しながらまとめてみました。
東京都 | 年齢(歳) | 勤続年数(年) | 労働時間(時間) | 給与 (万円) |
賞与 (万円) |
平均年収(万円) | 労働者数(人) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
男性保育士 | 33.1 | 5.4 | 172 | 30.81 | 92.60 | 462.32 | 2100 |
女性保育士 | 38.0 | 6.9 | 167 | 29.79 | 89.55 | 447.03 | 31170 |
全国 | 年齢(歳) | 勤続年数(年) | 労働時間(時間) | 給与 (万円) |
賞与 (万円) |
平均年収(万円) | 労働者数(人) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
男性保育士 | 33.0 | 6.9 | 167 | 28.54 | 78.48 | 420.96 | 11400 |
女性保育士 | 38.4 | 8.9 | 166 | 25.51 | 74.19 | 380.31 | 230690 |
東京都の保育士の平均年齢
東京都の男性保育士さんの平均年齢は33.1歳、女性が38.0歳となっています。
全国の保育士さんの平均年齢は男性が33歳、女性が38.4歳であることから、東京都では全国平均とほぼ同じ年代の保育士さんが働いているといえそうです。
東京都の保育士の平均勤続年数
東京都の男性保育士さんの平均勤続年数は5.4年、女性は6.9年です。
全国の男性保育士さんの勤続年数は6.9年、女性が8.9年であることから、東京都では男女共に全国より勤続年数が短いといえそうです。
東京都の保育士の所定内労働時間(残業時間は除く)
東京都の男性保育士さんの労働時間は172時間、女性は167時間となっています。
全国の保育士さんの労働時間は男性が167時間、女性が166時間であることから、東京都で働く保育士さんは男女共に全国平均よりもやや勤務時間が長いことが伺えます。
東京都の保育士の決まって支給する現金給与額(給料)
東京都の男性保育士さんの平均給料は30万8100円、女性は29万7900円です。
全国の男性保育士さんの平均給料は28万5400円、女性が25万5100円であることから、東京都では男女共に保育士さんの給料が全国平均よりもやや高いことが分かります。
東京都の保育士の年間賞与その他特別給与額
東京都の男性保育士さんの賞与は92万6000円、女性は89万5500円です。
全国の保育士さんの賞与は男性が78万4800円、女性が74万1900円であるため、東京都では男女共に年間賞与が全国よりも高いといえるでしょう。
東京都の保育士の平均年収
平均給料と賞与額をもとに平均年収を算出したところ、東京都の男性保育士さんの平均年収は462万3200円、女性は447万300円となりました。
全国の男性保育士さんの平均年収は420万9600円、女性が380万3100円であるため、東京都の保育士さんの年収は全国平均よりも高いことが伺えるでしょう。
東京都の保育士の労働者数
東京都の保育士の労働者数は、男性が2100人、女性は3万1170人となっています。
全国の保育士の労働者数は、男性が1万1400人、女性が23万690人であるため、東京都で働く保育士さんが全国に占める割合は男性が約18.42%、女性が約13.51%であることが分かります。
なお、今回紹介している数字は東京都全体の平均値であるため、世田谷区内で働く保育士さんのデータが気になる方は、実際の求人情報などを確認してみてくださいね。
世田谷区が実施する保育士向けの支援や取り組み
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ここでは、世田谷区が行っている保育士向けの支援事業をまとめました。
保育士の住宅確保支援
世田谷区内の認可保育施設で働く保育士さんが、保育運営事業者の賃貸住宅に入居すると、家賃の支払いの負担が軽減される事業です。
上限額は月額8万2000円となっており、区が保育運営事業者を通して保育士さんの家賃を補助しています。
巡回指導相談
保育士や看護師、栄養士などが、保育施設を不定期に訪問する事業です。
保育状況などを確認しつつ、子どものよりよい発育を目指して指導相談を行っています。
現場で働く保育士さんにとっては、専門的な指導を受けられることで保育士としての知識向上に役立つでしょう。
保育課研修
区では、保育士さんの質の向上に向けた研修を実施しています。
世田谷区で保育士として働けば、テーマに沿った学びをする機会があるでしょう。
保育スキルを磨きながら、キャリアアップを見据えて働くことができそうですね。
出典:世田谷区
世田谷区が実施する子育て支援の取り組み
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ここでは、世田谷区が実施している、子育て支援の取り組みをまとめました。
世田谷版ネウボラ
「世田谷版ネウボラ」とは、区・医療・地域がそれぞれ連携しながら、子どもを生み育てやすい環境作りを目指し、ネットワーク体制で実施している取り組みです。
助産師や保健師、看護師、社会福祉士、保育士などが、妊婦さんを対象に妊娠中や出産にまつわる相談に応じたり、支援について伝えたりしています。
子ども配食事業「KODOMOぱくぱく便」
生活に苦しんでいたり、食事をとることが困難な2歳から18歳の子どもがいたりする家庭を対象に、配食の支援を行っている事業です。
子どもだけでなく保護者も利用可能で、栄養のバランスのとれた弁当を対象となる家庭に配送しています。
このように、子育て世帯に向けて積極的に支援を行っている世田谷区は、保育士のニーズが高いエリアといえるかもしれません。
出典:世田谷区
世田谷区で行っている事業を知り、保育士として働くことを検討してみよう
今回は、世田谷区が取り組む保育士向けの支援とともに、東京都に勤務する保育士さんの平均勤続年数や平均年収などをお伝えしました。
家賃補助事業や保育にまつわる研修を行うなど、世田谷区は保育士確保に向けて前向きに支援に取り組んでいます。
手厚い支援を実施している世田谷区で、保育士として働くことを考えてみてはいかがでしょうか。
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