【18の例文あり】保育士の目標設定。自己評価の意味や成長のための目標例

年度の初めなどに保育士としての目標設定をすることもあるのではないでしょうか。しかし、目標を立てる理由や、立て方のコツがわからないという方も多いかもしれません。今回は、保育士の目標設定について、意味や立てるときのポイント、勤続年数ごとの具体的な目標例を紹介します。あわせて、目標を立てたあとの自己評価についてもまとめました。


目標を設定する保育士の写真

graphbottles/shutterstock.com

 

保育士が目標を立てる意味

保育園や幼稚園で年間を通して定期的に行われる目標設定。
保育士として働くうえで、何のために立てるのか、意味についてまとめました。

 

仕事上でのモチベーションを高める

 

仕事に対するモチベーションを上げることが、目標を設定する大きな意味の一つとして挙げられます。

 

保育士さんの仕事は書類作成や活動の準備など目に見えない部分も多く、人知れず多くの業務を抱えることもあるのではないでしょうか。

 

仕事に対する目標がないと、自分が何を目的として働いているのかが見えづらくなり、達成感を得にくくなってしまうかもしれません。

 

「いつまでに、何をできるようになるのか」という目標を立てれば、目標に向かって努力しようという意欲がわくうえに、達成すればやりがいや自信にもつながるでしょう。

 

スキルアップに役立つ

 

保育士としてのスキルは、研修を受けて身につくものもあれば、日々の業務の中で経験的に身につけていくものも多くあるでしょう。

 

具体的な目標を立てて実践していけば、日々の業務の中でも自身の伸ばしたい部分を意識するようになり、将来的なスキルアップにつながりそうです。

 

人事・自己評価のポイントになる

 

目標設定と同様に、自己評価や振り返りを通して反省をすることも大切でしょう。
自己評価によって、自身を振り返って技術を磨いていく必要性は、保育所保育指針にも示されています。

 

また、1年間の目標を設定して上司に提出することで、自身の仕事に対する熱意や目的意識が伝わりやすくなりそうです。

 

自分で目標を設定し、目指すべき成長像をより具体的に描くことは、保育士としての成長にもつながるかもしれません。

保育士が目標を立てるときのコツ

目標設定の必要性はわかったものの、どのように立てるとよいかわからない保育士さんもいるかもしれません。ここでは、簡単に目標設定のコツを紹介します。

 

自分の振り返りをする

 

目標を立てる際には、現在の自分のスキルや状況をしっかり振り返ることから始めてみましょう。

 

今の自分をよく知らなければ、やるべきことや、将来保育士としてこうなりたいという理想なども曖昧になってしまいます。

 

そのため今の自分ができること・できないことを明確にすることが大切です。
保育士としての課題を書き出してみれば、自分に足りないものや今後の目標が見えてくるかもしれません。

 

他の人からの評価も参考にする

 

「自分の評価だけではよくわからない」という場合には、職場の同僚や先輩からアドバイスをもらうのも一つの手です。

 

「先輩はどうやって目標を決めていますか?」「先輩から見て自分の長所と短所は何だと思いますか?」など、目標の立て方や自身への客観的な評価を聞くことで、目標設定に大いに役立つでしょう。

 

数字を用いて具体的に目標を立てる

 

数字などを用いて、目標に具体性を持たせるようにしましょう。
目標はいわばゴールのようなもので、達成度を測る重要な指針となります。

 

いつまでにどの程度達成するのかを数字を用いて具体的に決めることで、ゴールが明確になるだけでなく、自己評価の際にも客観的に比較することができそうですね。

 

実現可能な目標を立てる

 

具体的であることに加えて、達成しやすい目標であることも重要になります。
あまりに高い目標だと、達成できなかった場合に自信が失うことも考えられるでしょう。

 

そのため、「今の自分が少し背伸びしてできる」くらいの高すぎない目標を設定し、小さな成功体験を積み重ねていけば、仕事のモチベーションにつながりそうです。

【勤続年数別】保育士の目標設定の例文

目標を設定する保育士の写真

miya227/shutterstock.com

 

保育士としてどのような目標を立てたらよいのか、勤続年数ごとに具体的な目標の例文を紹介します。

 

勤続1年目の保育士

例1.スキルアップを目標にした例文

  • 毎週1つ以上の新しい手遊びを覚えて、子どもの前でやってみる

 

1年目では、新社会人としてどんなことを頑張りたいかを目標にするとよさそうです。

 

例文のように、保育現場で即座に活かせる知識を身につければ、早期のスキルアップに役立つでしょう。

 

期間や数量などを具体的に示すことで、仕事に慣れるので精一杯な1年目でも取り組みやすく、自己評価もスムーズかもしれません。

例2.仕事に慣れることを目標にした例文

  • 日常の保育業務をできるようにする

 

新人として日々の保育業務を覚えることを目標とした例文です。

 

1年目では、子どもとのかかわりや保育書類の作成はもちろん、清掃や水やりなど保育以外の業務も覚えていく必要があります。

 

そのためにもわからないことは先輩に質問し、早く身につけてスムーズに業務を進めようという姿勢を意識するとよいでしょう。

例3.チームワークを目標にした例文

  • 報告、連絡、相談を徹底する

 

先輩保育士さんや保護者の方に、保育活動の内容や子どもの様子を連絡することは欠かせません。

 

口頭で伝えたり連絡帳などのツールを用いたりと、内容に合わせて連絡方法を柔軟に選び、円滑にコミュニケーションをとることがポイントです。

 

こまめに相談することで、子どもが元気に過ごせる環境づくりはもちろん、スムーズな業務の進行や信頼関係の構築につながるかもしれません。

 

勤続2年目の保育士

例1.スキルアップを目標にした例文

  • 子どもの興味・関心に合わせてさまざまな活動を考え、発達に沿って適切に計画していく

 

保育士2年目になると仕事にも少し慣れてきて、子どもの気持ちや関心を汲み取れるようになったり、活動内容を思いつきやすくなったりするかもしれません。

 

子どもの発達について知り、いろいろな活動を取り入れていくことで、保育士としてさらなるスキルアップにつながるでしょう。

例2.1年目の経験をもとにした例文

  • 1年間の流れを意識し、見通しを持って計画的に保育を進める

 

2年目では、1年目の経験から年間の行事や子どもの発達をふまえ、計画的に保育を進めることが大切になりそうです。

 

例えば、「行事の準備は1週間の余裕を持って進めておく」「書類は〇日前に着手し、子どもの様子や記録を反映させながら作成できるようにする」など具体的な数字を用いた目標もよいかもしれませんね。

例3.保護者とのコミュニケーションを目標にした例文

  • 1日にクラスで3人の子どもの成長を発見して、保護者の方と成長を共有する

 

仕事に慣れた2年目では、保護者の方との関係構築にも焦点を当てた目標もよいかもしれません。

 

保護者の方とコミュニケーションをとる一方で、悩みや不安も聞き出して寄り添える保育士を目指す、というのがこの目標の意味です。

 

例文のように、3人という比較的クリアしやすい目標を設定することで、自信につなげていけるでしょう。

 

勤続3年目の保育士

例1.後輩の指導を目標にした例文

  • 後輩に業務や保育内容について丁寧に伝えるとともに、相談しやすい雰囲気づくりをする

 

3年目になると業務に少しずつ余裕が生まれて、クラス運営や後輩指導を任されたりすることもあるでしょう。

 

そこで、子どもだけでなく、後輩保育士さんとのかかわり方についての目標を立ててみてもよさそうです。

 

中堅やベテランの方よりも年齢が近い分、1年目の保育士さんにとって相談しやすい存在になれるかもしれませんね。

例2.保育の質の向上を目標にした例文

  • 子どもの発達段階や興味を理解し、時季に合わせて遊びこめる活動を展開していく

 

クラス運営の中核を担うようになる3年目には、保育の質を高めるという目標もよさそうです。

 

子どもの状況や季節に合わせて、さまざまな経験ができる遊びを展開することで、子どもの能力や感性を培っていけるでしょう。

 

3年目では、保育士として子どもの力を伸ばすために、じっくりと保育内容と向き合っていけるとよいですね。

例3.スキルアップを目標にした例文

  • 子どもの発達について保健、心理の両面から学び、学年全体で共有する

 

園によっては中堅に近い存在として扱われることもある3年目の保育士さんは、保育の専門知識を深め、スキルアップに注力するのもよいでしょう。

 

また、自分だけでなく他の保育士さんとも学びを共有することで、園全体で専門性を高めていけるかもしれません。

 

勤続5年目の保育士

例1.職員同士の連携を目標にした例文

  • クラス間での連携をスムーズに行えるように、職員とのコミュニケーションや情報共有を密に行う

 

5年目には中堅保育士として、クラス運営だけでなく職員同士の関係づくりが求められるかもしれません。

 

そこで、自身の保育の向上だけではなく、園全体に関わっていくような目標を立てるとよさそうです。

例2.後輩の育成を目標にした例文

  • 週に1度、クラスの保育士と面談の時間を設けて、後輩の育成に力を注ぐ

 

中堅となる5年目には、ベテラン保育士さんと新人の方の橋渡しをすることも大切な役割になるでしょう。

 

例文のように、新人保育士や後輩の指導を積極的に行っていくことで、園の人材育成にも関わっていけるような目標を設定してみるとよいかもしれません。

 

面談を行う他にも、業務のやり方を丁寧に伝えることや、定期的に本人に確認して相談しやすい状況を整えることも大切になりそうですね。

例3.行事の計画を目標にした例文

  • 4年間の経験をもとに行事の計画を緻密に立てて、園全体で計画的に遂行できるようリードしていく。

 

5年目では保育に力を入れてクラス運営を行うのはもちろんのこと、行事など職員同士の連携が必要な場面において、積極的に役割を全うすることが目標となっています。

 

自身のスキルアップのためにも、どのように計画を立てて実行してくのかも視野に入れてみましょう。

 

勤続7年目の保育士

例1.キャリアアップを目標にした例文

  • 副主任へのキャリアアップを見据えて、3か月に1分野のペースでキャリアップ研修を受講する

 

勤続7年目となり、中堅からベテランへとステップアップするにあたって、副主任保育士などの新役職に目を向ける時期でもあるようです。

 

キャリアアップ研修や勉強会への参加など、自身の将来を見据えた目標を立てるとよさそうです。

例2.職場の環境改善を目標にした例文

  • 1週間のうちで1つ、現場の改善点を見つけ、翌週の月曜に現場チームで共有する

 

7年目では中堅保育士として後輩を指導する機会も増えてきて、園の中でも現場の中心となって活躍する世代かもしれません。

 

よりよい職場環境を目指すためにどんなことをするのかをメインとして目標を立ててみましょう。

例3.職場をまとめることを目標にした例文

  • 園全体の様子を把握し、困っている職員に声をかけ、ともに問題解決に向かう

 

現場の中心となる立場から、園全体を俯瞰して職場をまとめていくことが大切となるでしょう。

 

さまざまな年齢のクラスを担任した経験や、これまでに培った子ども観を活かして、悩んでいる保育士さんの相談に乗るという目標もよいかもしれません。

 

7年目は中堅からベテランになっていく立場でもあるため、職場全体に声をかけて改善に向かっていけるという強みもありそうですね。

 

勤続10年目の保育士

例1.職場のコミュニケーションを目標にした例文

  • 1週間に1回、現場の若手や中堅保育士、主任や園長と、園の方針や現場の現状について話す時間を設ける

 

10年目にはベテラン保育士として、職員とのスムーズな連携によって園全体を支えることを目標のポイントとしています。

 

若手や中堅の保育士さんに、自身の知識を共有したり悩みを聞いたりすることで、園全体のスキルアップや働きやすさの向上につながるかもしれません。

例2.キャリアアップを目標にした例文

  • 主任へのキャリアアップを目指して、1カ月に一度必要な研修を受け、園内にも研修内容を還元する

 

勤続10年目を超えると後輩から頼られることが多くなり、将来の主任や園長へのキャリアアップについて考え始める方も多いのではないでしょうか。

 

例文のように、キャリアアップ研修制度を活用して学びを深めるとともに、園全体にその知識を広めていくという目標もよいでしょう。

例3.マネジメントを目標にした例文

  • マネジメントの本を月に〇冊読み、リーダーを目指すための素養を身につける

 

10年目のベテラン保育士となると、キャリアアップの一環としてリーダーシップを身につけることを見据えた目標も大切になってくるでしょう。

 

例文を参考に、クラス運営だけでなく、園全体の運営や職場改善に携わっていくような目標を立ててみるのもいいかもしれません。

保育士の目標を設定したあとの自己評価

目標を設定する保育士の写真

kitsune05/shutterstock.com

 

目標を立てたあとは、それに対しての自己評価をすることも自分自身を高めるうえで重要になります。
最後に自己評価をする意味やタイミングなどをまとめました。

 

自己評価をする意味

 

目標に対して定期的に自己評価をすることで、自分自身の成長を感じたり、足りないところが見えてきたりするようになります。

 

年間を通して何度か自己評価を行うことで、段階を踏んでステップアップしていることを実感でき、さらなるスキルアップを意識することにつながるかもしれません。

 

自己評価のタイミング

 

長期的な目標に対する自己評価は、大体3カ月に一度くらいのペースでするといいかもしれません。

 

大きな目標達成のためにクリアすべき中間目標は、1週間に一度などできるだけ短いスパンで振り返ります。

 

その都度、成果に対しての反省をして、達成度に応じて目標を都度修正しましょう。

 

また、毎日の小さな目標に対して自己評価をするのも、モチベーション維持につながりそうですね。

 

自己評価する方法

 

効率のよい方法として、「目標管理シート」を使うやり方があります。目標管理シートとは、目標設定から自己評価まで一貫して行うことができるシートです。

 

目標管理シートには、いつまでにこれをするといった具体的な数字を設定して記入するとよいかもしれません。

 

また、大きな目標の中に中間目標を定め、段階的な年間計画を作ってみても自己評価がしやすくなりそうですね。

保育士としての目標を立てて、スキルアップに役立てよう

今回は、保育士さんの目標の立て方や勤務年数別の例文と、自己評価の方法などを紹介しました。

 

保育士さんにとって目標を決めることは、仕事のモチベーションを維持することやスキルアップをするうえで大切です。

 

また、設定した目標に対して自己評価をすることで、現在の自身の立ち位置を把握し、課題を見つけることができるかもしれません。

 

今回紹介した目標の例文を参考に、自身を振り返り、保育士としてのスキルアップに役立つ目標を立ててみましょう。

 

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