入園式の園長先生による挨拶について。基本構成や例文、スピーチのポイント

保育園や幼稚園の入園式では、入園児の紹介だけでなく園長先生によるお祝いの挨拶やスピーチを行うことでしょう。その際、どのように話せばよいのか悩む園長先生も多いのではないでしょうか。このコラムでは、園長先生が行う入園式の挨拶について、基本構成やお祝いの例文、スピーチのポイントをくわしく紹介します。


入園式の子どもの様子

ziggy_mars/shutterstock.com

 

保育園や幼稚園で行われる入園式とは

保育園や幼稚園で行われる入園式とは、入園児を歓迎し、お祝いをする式典です。
この行事には、子どもが入園への喜びを感じ、園生活への期待感を持つというねらいがあるようです。

 

園によって入園式のプログラムは異なりますが一般的には以下の通りでしょう。

 

  • 入園児の紹介
  • 保護者代表や来賓の方からの挨拶
  • 園長先生による挨拶

 

入園式の園長先生による挨拶は、子どもにお祝いや歓迎の気持ちを伝えるだけでなく、保護者の方にもお祝いをする場でもあります。

 

園にとって、新しい子どもたちを迎える大切な行事である入園式にふさわしい挨拶のポイントを確認しておきましょう。

 

今回は、入園式の園長先生による挨拶について、基本構成や挨拶・スピーチの例文、挨拶の際に気をつけるポイントをくわしく紹介します。

入園式の園長先生による挨拶の基本構成

入園式の園長先生による挨拶では、まずは挨拶やスピーチの基本構成を考えてみましょう。

 

  • 1.入園をお祝いする言葉
  • 2.子どもたちに向けたお祝いの言葉
  • 3.保護者に向けたお祝いの言葉
  • 4.来賓に向けたお祝い言葉
  • 5.締めの言葉

 

入園式の園長先生による挨拶では、このような構成にするとまとまりやすいかもしれません。

 

それぞれどのようなことを伝えるとよいのか、項目別に解説します。

 

【基本構成1】入園をお祝いする言葉

 

入園式の挨拶に欠かせないのは、入園をお祝いする言葉です。

 

そのため、「ご入園おめでとうございます」や「当保育園をお選びいただきありがとうございます」などお祝いする言葉をはじめに持ってくるとよいでしょう。

 

【基本構成2】入園児に向けたお祝いの言葉

 

入園式のスピーチは、子どもたちとの初めてのコミュニケーションになります。

 

例えば、「〇〇園には、ブランコやすべり台など、みんなで遊べる遊具がたくさんあるよ」「優しい先生やお兄さんお姉さんと、楽しく過ごしましょう」など、保育園での生活をイメージできる内容を伝えるとよいですね。

 

子どもに向けて挨拶をする場合は、簡単にわかりやすく伝えることがポイントになります。

 

【基本構成3】保護者に向けたお祝いの言葉

 

保護者に対しては、入園のお祝い以外にも、園を選んでいただいたことに感謝の気持ちを伝えるとよいでしょう。

 

園の保育・教育方針などをくわしく話すと、子どもを預けるうえでの安心感へつながりそうですね。

 

また、「大切な時期に当園を選んでいただきありがとうございます」「当園は、〇〇という保育・教育方針としております」など、簡潔かつ具体的に伝えると、限られた時間できちんと園長先生の思いが伝わりそうですね。

 

【基本構成5】締めの言葉

 

締めの言葉では、改めてお祝いの言葉や祝福を祈る言葉を伝えることが多いようです。

 

例えば「お子様とそのご家族のご多幸をお祈りいたしまして」「皆様のご健康とご多幸をお祈りいたしまして」などと話すとよいかもしれません。

 

このように、入園式の挨拶やスピーチなどは、基本構成を整え、要点を絞って話すことにより、園長先生の思いが伝わりやすくなりそうですね。

入園式の園長先生による挨拶やスピーチで活用できる例文

入園式挨拶の様子

smolaw/shutterstock.com

 

多くの園長先生が悩むのは、挨拶やスピーチで話す内容ですよね。

 

また、園長先生の挨拶やスピーチは、子ども・保護者・来賓の方と聞き手がさまざまなため、伝える相手によって内容や言葉遣いを工夫することが大切です。

 

ここでは、相手別に入園式の園長先生による挨拶やスピーチの例文を紹介します。

 

【例文1】子どもに向けた入園式の挨拶・スピーチ

 

まずは、子どもに向けて話す園長先生の挨拶やスピーチの例文を見ていきましょう。

 

子どもへのお祝いでは、途中で質問を投げかけると園長先生のお話を楽しんで聞いてくれそうです。

 

また、「おはようございます」と挨拶を返してもらうなど、子どもたちに声を出してもらえば、明るく元気な入園式の挨拶になりそうですね。

入園児に向けたお祝いの言葉

おはようございます!私はこの保育園の〇〇園長先生です。みなさんが入園してくるのを園長先生はとっても楽しみにしていました。


明日からみなさんは、この〇〇園で新しいお友だちといっしょにお絵かきをしたり、かけっこをしたり、楽しいゲームもたくさんしていきましょう。お外にあるブランコや砂場でも、元気いっぱいに遊んでくださいね。


この園には、園長先生のほかに〇人の先生たちがいます。優しい先生ばかりだから、困ったことがあったら何でも話してね。


園長先生のお話はこれで終わりです。最後まで聞いてくれてありがとう。明日からいっぱい遊びましょう!

保護者に向けたお祝い・来賓に向けた挨拶の言葉

最後になりましたが、保護者の皆様、本日はご入園おめでとうございます。ご来賓の皆様におかれましては、お忙しいなかご臨席を賜り、誠にありがとうございます。


皆様方のご健康とご多幸をお祈りして、私からの祝辞とさせていただきます。

 

【例文2】保護者に向けた入園式の挨拶・スピーチ

 

入園式は、保護者の方にとって自分の子が社会生活へと踏み出すのを見守る場でもあります。

 

緊張や不安を感じているかもしれないので、保護者の方が安心できる言葉をかけるといいでしょう。

 

ここでは、保護者の方へ重点を置いた園長先生の挨拶やスピーチの例文を紹介します。

冒頭の挨拶

入園児のみなさん、ご入園おめでとうございます。保護者の皆様にも、心よりお祝いを申し上げます。


ご来賓の皆様におかれましては、お忙しいなかご臨席を賜り、誠にありがとうございます。

入園児に向けたお祝いの言葉

入園児のみなさん。明日からみなさんは、この〇〇園で新しいお友だちとともに遊び、いろいろなことを学んでいきます。


みんなで歌を歌ったり、外にある遊具で遊んだり、運動会や遠足に参加したりして、多くの思い出を作っていきましょう。

保護者に向けたお祝いの言葉

<①お祝いの言葉>

保護者の皆様、お子様が大きく成長する時期に、当保育園を選んでいただきありがとうございます。


当保育園は、「〇〇」という保育・教育方針の元、◯◯年に設立して以来、多くの子どもたちの成長を見守って参りました。


そして、明日から大切なお子様が社会への第一歩を踏み出します。
保護者の方のなかには、入園式の今日、当保育園には期待だけでなく、わずかながら不安を抱かれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。


<②園生活についての挨拶>

当園では、お子様の成長や気づきを連絡帳に記載するだけでなく、行事や日々の保育活動の様子がわかる掲示物の作成、おたよりの発行など保護者の皆様が安心できる環境を、園長である私をはじめ、職員ともども精一杯努めて参ります。


しかしながら、至らない点もあるかと存じますので、お気づきの点や不安な点がございましたら、遠慮なくご相談いただけますと幸いです。


子どもたちが保育園でより良い生活を送るためにも、保護者の皆様のご協力を賜りたいと存じます。

締めの挨拶

今後ともお力添えとご理解をいただきますようお願いをいたしまして、私からの祝辞とさせていただきます。


ご来賓の皆様には、今後とも温かい目で子どもたちを見守っていただきますよう、心よりお願い申し上げます

 

このように、子ども・保護者・来賓の方と伝える相手によって、お祝いのスピーチの表現を変えると伝わりやすくなりそうですね。

 

例文を参考に入園式の園長先生による挨拶に活かしてみましょう。

入園式の園長先生による挨拶で注意するポイント

入園式の挨拶やスピーチを行う際に、園長先生が注意するべきポイントを紹介します。

 

簡単にわかりやすく伝える

 

子どもに向けて挨拶やスピーチを話す場合、わかりやすい言葉を選んだり、スピーチの途中で質問をしてみたりすると、最後まで楽しんでくれるかもしれません。

 

一方、保護者に向けて、保育園の方針などを話す際は、保育の専門用語を使うとうまく伝わらないこともあるでしょう。
安心して保育園に預けてもらうためにも、簡潔な言葉で丁寧に伝えることが肝心です。

 

柔らかい表情や話し方を意識する

 

入園式では、初めての環境から不安や緊張が強まる子どももいるため、園長先生の挨拶はゆっくりとした口調で話すことがポイントです。

 

また、優しげな表情や笑顔を意識しながら話すことで、入園式の雰囲気も柔らかくなり、子どもたちの緊張をほぐすことにもつながりそうですね。

 

背筋を伸ばした姿勢で肩の力を抜いて話すと、声にハリが出るので意識してみるといいかもしれませんね。

 

適度な長さで話す

 

入園式の園長先生による挨拶やスピーチの所要時間は、一般的に3分~5分程度のようです。

 

1分から2分など短い時間だと、園長先生の言葉や思いが伝わりきらないこともあるかもしれません。
また、10分以上など長い挨拶になると、子どもたちが飽きてしまい、保護者や来賓の方にも何を伝えたいのかが曖昧になってしまうかもしれません。

 

そのため、適度な時間でまとまるよう、基本構成をしっかり整えておき、要点を抑えた内容でお祝いの挨拶やスピーチを行うよう心がけましょう。

 

適度な時間で、要所を捉えた挨拶をすることで、園長先生の思いが子どもたちや保護者の方の心に響きやすくなりそうですね。

 

このように、入園式の園長先生による挨拶やスピーチは、話す内容や話し方、時間などに注意しながら、お祝いの言葉を贈る相手のことを意識しておくとよいかもしれません。

園長先生による挨拶のしかたを知って、入園式をお祝いしよう

今回は、入園式の園長先生による挨拶について、基本構成や挨拶・スピーチの例文、ポイントを紹介しました。

 

入園式の園長先生の挨拶は、保育園に入園した子どもたちと保護者への祝辞です。
そのため、子どもたちに向けて、保護者に向けてなど、お祝いを伝える相手を明確にすることが重要になります。
そのうえで挨拶やスピーチの基本構成を整え、伝えたいことを考えるとよいでしょう。

 

さらに入園式は、子どもを迎えるだけでなく、子どもと保護者にとっては新しい保育園生活がスタートする日でもあります。
例文を参考に、これからの保育園生活が楽しくなるような挨拶やスピーチを贈って、入園式を迎えてくださいね。

 

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