準備いらずのゲームが知りたい保育士さんも多いかもしれません。突然の雨の日の室内遊びやちょっとした隙間時間などには、その場で簡単に始められる遊びがあると役立ちますよね。今回は、保育で使える準備いらずゲームを紹介します。身体を動かす変身遊びや、みんなで盛り上がれる手遊び歌などのアイデアをジャンル別にまとめました。
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■目次
準備いらずゲームをしよう!
保育園の室内遊びやちょっとした隙間時間に取り入れられる準備いらずのゲーム遊び。
保育に役立つ人気の遊びネタですが、どのような特徴やメリットがあるのでしょうか。
準備いらずゲームとは?
準備いらずゲームとは、事前準備が不要で、すぐに始められるゲーム遊びのことです。
手遊びや身体を使った遊びなど、手ぶらで活動でき、場所を選ばずどこででも簡単に取り入れられるのが特徴といえるでしょう。
準備いらずゲームのメリット
準備いらずゲームにはさまざまなメリットがあるようです。
場所を問わず楽しめる
室内遊びや園外保育のバスの中など、場所を問わずに遊ぶことができるのが魅力です。
走り回るなど身体を使った準備いらずゲームは戸外で遊ぶなど、内容により使い分けるとよいかもしれません。
活動中止の際に対応できる
あらかじめ準備して予定していた活動が、天候などにより見送らないといけないこともあるでしょう。
代わりに準備いらずゲームを複数取り入れれば、咄嗟のときにも楽しく保育活動ができるかもしれません。
保育の隙間時間でも活用できる
活動の合間や準備中、給食の準備が整うまでの待ち時間など、子どもを落ち着かせたい隙間時間は保育のなかで少なからずあるでしょう。
そんなとき身体ひとつで楽しめる、準備いらずのゲーム遊びを用意すると、子どもは興味を示して集中するかもしれません。用途に合わせて準備いらずゲームをいくつかストックしておくと、子どもが手持ち無沙汰になった瞬間などに活用できそうですね。
準備いらずゲームの特徴やメリットがわかったところで、早速保育で使えるアイデアを見ていきましょう。
【座って遊ぶ】準備いらずゲームのアイデア
まずは、室内遊びに活用できる準備いらずゲームを紹介します。
サイレントゲーム
保育士さんの口元に子どもの注目を集め、声を出さずに物の名前を伝えます。子どもは保育士さんの口の動きだけを見て、言っている単語を当てるゲームです。
子どもは息をひそめて集中してくれるかもしれません。子どもを静かにまとめたいときに活用できそうですね。
連想ゲーム
砂糖といったら甘い、甘いといったらアイスクリームというように、言葉から連想されるイメージをつないで遊ぶゲームです。
手を叩きながらリズムに乗って答えられるようにすると、ドキドキ感も味わえてより盛り上がりそうですね。
準備いらずでどこでも楽しめるため、活動の隙間時間などに取り入れてみましょう。
〇✖ゲーム
約束ごとについて確認するときや、給食のマナーを伝えたいときなど、活動の前に取り入れられる準備いらずの〇✖ゲームです。
ルールを確認するのはもちろんのこと、「みんなの着ている制服は、赤色である。〇か✖か」などクイズ形式で楽しんでもよいかもしれません。
ある?ない?ゲーム
「動物」「花」などあらかじめお題のテーマを決めておき、保育士さんの伝える言葉がテーマに合っていれば2回手を叩くという準備いらずゲームです。
関係ない言葉のときには手を叩いてはいけません。
楽しく遊びながら、物の分類について興味を持つきっかけになるかもしれませんね。
バスレクなど園外保育のときにも使えますが、普段の室内遊びでも取り入れてみましょう。
おいしいおにぎりくださいな
ありえないようなおにぎりの具が出てくるのが面白い、準備いらずゲームです。
ゲームに慣れてきたら、円形に座って順番におにぎりの具を言っていくという遊び方もできるでしょう。
牛タンゲーム
「牛、タン、牛、タン」というリズムが楽しい準備いらずゲームをやってみましょう。
動画では「タン」の数が増える遊び方を紹介していますが、まずは増やさないやり方でリズムに慣れていくとよいかもしれませんね。
わたしはだれでしょう?ゲーム
保育士さんは「ひまわり」や「車」など身近なものに変身し、ヒントを出しながら子どもたちに何に変身しているか当ててもらう準備いらずのゲームです。
ヒントを出すときは、変身するものになりきって口調や声色を変えてみると、臨場感を楽しんでもらえそうですね。
また、ゲームを行う前には「答えを言うときは手を挙げてから言う」とルールを決めておくとよいでしょう。
なぞなぞ遊び
頭を使って楽しめるなぞなぞ遊びも、準備いらすで始めることができます。
答えるときは手を挙げてもらうようにしたり、前に来て保育士さんに耳打ちしてもらったりと工夫してみましょう。
文字遊びや身近なものを題材にしたなぞなぞはもちろん、「先生の好きな食べ物はなんだ?」といった保育士さんに関するなぞなぞもよいですね。
関連記事:保育園で遊べるなぞなぞ50選!食育になる問題やいじわるクイズなど
【身体を動かす】準備いらずゲームのアイデア
室内遊びでも身体を動かして楽しめる、準備いらずゲームを紹介します。
ロンドン橋落ちた
2人ペアで橋の役になり、両手で橋を作ります。みんなで「ロンドン橋落ちた」の歌を歌い、橋以外の子どもは橋の下をくぐります。
歌が止まったときに橋の子どもは両手を下げ、橋が落ちたと見立てます。橋の両手につかまった人は橋の役に交代します。
自分のときに橋が落ちてこないようにするので、ハラハラドキドキしながら楽しめそうです。
いろいろな子どもと両手で橋を作るなど直接触れ合えることで、友だちの輪が広がるかもしれませんね。
アブラハムの子
歌いながらダンスが楽しめる、愉快な遊びです。
右手や左足など、身体のあらゆる部位を歌詞に合わせて動かしながら踊ります。
動かす身体の部位がどんどん増えていき、最終的には頭やお尻など全身を動かしながらクルクルと回りながら歌うのが面白いゲームです。
乳児クラスでも保育士さんの真似をしながらいっしょに楽しめそうですね。園庭や遊戯室など、広い場所で踊りましょう。
まねっこゲーム
保育士さんは無言でさまざまなポーズをとります。子どもは保育士さんと同じ格好をしましょう。
表情をいろいろ変えたり、何かしている動作のジェスチャーを取り入れたりしてもよいですね。忍者や子どもの好きなキャラクターに変身しても楽しめそうです。
保育のなかで突然始めても、気づいた子どもから次々と変身してくれるかもしれません。保育士さんに注目して欲しいときなどにこの準備いらずゲームを活用してみてはいかがでしょうか。
子どもが思わず笑ってしまうようなポーズをすると、いっそう盛り上がるかもしれませんね。
変身ゲーム
変身の魔法を使って、身近な動物になりきって楽しむ準備いらずのゲームです。
保育士さんは魔法のステッキや笛などを使い、「ライオンになあれ」などと合図をします。
合図を聞いたらライオンに変身して、友だちといっしょに表現を楽しみましょう。
いろいろな動物が出てくる音楽をかけながら変身を楽しむのもよいですね。
すわりずもう
お尻を床につけたまま手だけを使ってすもうをとる、身体だけでできる準備いらずゲームです。
室内遊びとして楽しめるため、雨の日や夏の暑い日にぴったりでしょう。
2人ペアになり、体操座りで向き合って座ります。倒れたり、お尻が床から離れてしまったり、床に手がついてしまったら負けです。
勝った子ども同士で試合を続けて、すもうチャンピオンを決めても盛り上がりそうですね。
【手遊び・リズムゲーム】準備いらずゲームのアイデア
ここでは、準備いらずで室内遊びを楽しめる、リズムゲームのアイデアを紹介します。
あたまかたひざぽん
歌詞に合わせて、身体の部位を両手で触る手遊びです。頭と肩と膝だけでなく、お尻を加えたり、スピードを徐々に速くしたりとアレンジをしても楽しそうですね。
英語バージョンの歌詞もあるので、調べて歌ってみてもよいかもしれません。
セブンステップス
リズムに合わせて数字の歌詞を歌い、「7」のときに手を叩いたり、ジャンプをしたりして遊びます。
アクションする数字の箇所をほかの数字に変更するなど、難易度を上げても盛り上がりそうですね。慣れてきたら、数字を英語の発音に変えて歌ってみましょう。
かみなりどん
かみなりどんに取られないように頭やおへそを隠すのが楽しい、準備いらずの手遊び歌です。
一カ所ずつ隠していってもよいですし、動画のように何カ所も同時に隠すのを楽しむのもよいでしょう。
年齢に合わせてアレンジしてみてくださいね。
りんごのうた
擬音に合わせて楽しい振付がついています。簡単にできる手遊び歌なので、乳児クラスの子どもでも夢中になってくれるでしょう。
「コロコロ」や「カンカン」などの擬音や果物の名前に親しめるきっかけになるかもしれません。動画を参考に、子どもといっしょに遊んでみてくださいね。
線路は続くよどこまでも
陽気に汽車で旅する様子を歌ったアメリカの民謡です。簡単な振付をつけて歌ってみましょう。
動画を参考に、子どもといっしょに手遊び歌を行えるようにすれば、隙間時間ができたときに楽しく活用できそうです。手や指を器用に動かす練習にもなりそうですね。
やきいもグーチーパー
じゃんけん勝負を楽しめる、やきいもをモチーフにした手遊び歌をやってみましょう。
3歳児くらいなど、じゃんけんの勝ち負けを理解し始める年齢で取り入れられる準備いらずのゲームです。
保育士さんと子どもでじゃんけんの勝負をして、最後まで勝ち続けた子どもはやきいもチャンピオンとなれるなどのアレンジも楽しそうですね。
パン屋に5つのメロンパン
パン屋さんにやってきた子どもが次々とメロンパンを購入していくという手遊び歌です。
クラスの子どもの名前を使って「パン屋に○○ちゃんがやってきて」と歌っても楽しいですね。
メロンパンが売り切れたあとも、「パン屋に○○先生がやってきて」と続け、売り切れたことを残念がると、子どもたちも面白がってくれるかもしれません。
準備いらずゲームのポイント
最後に、保育園で準備いらずゲームを行うときのポイントをまとめました。
状況を配慮する
ゲームが盛り上がって白熱すると、子どもがケガをするなど危険に繋がる場合があるかもしれません。
子どもの安全を第一に考え、子どもが落ち着いて楽しめるようなゲームを用意するとよいでしょう。
身体を激しく動かすようなゲーム遊びは、広い場所や屋外で行うことが大切です。
子どもの年齢に沿った遊びにする
ルールのあるゲームなど、乳児クラスなど低年齢の子どもにとっては難しいと感じるものもあるでしょう。
子どもの発達状況に応じて、難易度を考慮した遊びを用意できるとよいですね。
所要時間を考える
隙間時間で行うときには、ゲームを途中で打ち切るようなことがあると、子どもは最後まで楽しみたかったと残念な気持ちになるかもしれません。
準備いらずで簡単に取り入れられるのがメリットですが、子どもが十分に楽しんでからゲームを終えられるよう調整することが大切です。
さまざまな所要時間に対応できるよう、何種類かの準備いらずゲームを覚えておくとよいですね。
全員で楽しめる内容にする
準備いらずゲームはアイデアによって参加人数がさまざまですが、マンツーマンで楽しむ遊びでは、見ているだけの子どもが出てしまい、その子たちはつまらないと感じるかもしれません。
その時々の状況に合わせて、クラス全員がいっしょに楽しめるような内容のゲームを展開するとよいでしょう。
保育活動に困ったら準備入らずゲームを取り入れてみよう!
今回は、室内遊びや園外保育に活用できる準備いらずゲームを紹介しました。
準備いらずゲームは隙間時間や突然の雨の日の室内遊びなど、困ったときに活用することができます。
リズムにのって楽しめる手遊び歌や、身体を使った変身ゲームなどさまざまな遊び方があるので、クラスの様子や年齢に合わせて取り入れてみてくださいね。
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