保育園の1月のおたよりに書く内容に悩んでいる保育士さんもいるでしょう。新年の始まりであるため、保護者への挨拶や年末年始の話題について触れるとよいかもしれません。今回は、書き出しや時候の挨拶など、1月のおたより作成に役立つ文例を紹介します。また、1歳児や2歳児など年齢別に子どもの姿を表す文例もまとめました。

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■目次
1月のおたよりにはどんな内容を書く?
1月のおたよりを作るにあたって、どのような内容を書けばよいか悩んでいる保育士さんもいるかもしれません。
1月は新年がスタートする時期のため、1年の始まりを気持ちよく迎えられるようなおたよりを作成したいですよね。
具体的には、保護者に向けた時候の挨拶を添えたり、餅つきなどの行事を楽しみにしている子どもの様子を伝えたりするとよいかもしれません。
空いているスペースに鏡餅やお正月遊びなどのイラストを添えて、季節感が伝わるおたよりに仕上げてみましょう。
1月のおたより作成のポイント
では、1月のおたよりを作成するときのポイントをくわしく見ていきましょう。
年末年始のお休みに触れる
年末年始休みをどのようにすごしたのか問いかける文章を入れることで、新年の始まりを意識できるおたよりになるでしょう。
年末年始の過ごし方を話題に挙げながら、休み明けは保育園に行きたがらない子どももいることに触れるなど、心境に配慮した内容を記すのもよいかもしれません。
1年の始まりを意識する
1月のおたよりにふさわしい時候の挨拶を盛り込みましょう。
昨年に続き、今年も子どもの成長を楽しみに見守っていきたいという姿勢を示せば、保護者からの信頼にもつながるかもしれません。
学期末であることを伝える
学期末を意識して、進級までの残り3カ月をどのようにすごしたいかなどを書くのもよいでしょう。
特に5歳児は卒園を控えているため、年長としてまとめの時期に入ることを伝えるとよいかもしれません。
おたより作成におけるポイントをふまえたうえで、1月のおたよりに書く時候の挨拶や子どもの様子を伝える文など、コーナーごとの例文を見ていきましょう。
1月のおたより:書き出しの文例

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まずは、1月のおたより作成に役立つ書き出しの文例をまとめました。
書き出しの文例①
明けましておめでとうございます。
新しい1年が子どもたちと保護者の皆様にとって幸多き年となりますよう、お祈り申し上げます。
書き出しの文例②
年が明けて新たな1年がスタートする1月。
心なしか子どもたちもたくましくなったように感じます。本年もよろしくお願いいたします。
書き出しの文例③
年末年始はお子様とどのようにすごされたでしょうか。子どもたちからお話を聞くのが楽しみです。
保育園でも、凧あげや羽子板などの伝承遊びに親しみ、正月気分を味わえるような活動を行っていこうと思います。
書き出しの文例④
新年明けましておめでとうございます。
日に日に寒さが増すこの頃ですが、子どもたちは外で元気いっぱいに遊んでいます。体調を崩しやすい季節のため、健康に気を配りながら本年も楽しく過ごしたいと思います。
書き出しの文例⑤
今学期も残すところあと3カ月となりました。
保護者の皆様のお力添えのおかげで無事新年を迎えられたこと、心より感謝いたします。少しずつ大きくなっていく子どもたちの姿を、1日1日大切に見守っていきたいと思います。
1月のおたよりの書き出しは、新年の訪れを意識した挨拶文にしましょう。
年度末までの期間が短いことにも触れ、保護者に対して「今年も引き続きよろしくお願いします」といった気持ちを伝えられるとよいですね。
1月のおたより:子どもの様子を表す文例

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次に、1月のおたよりに活用できる、子どもの姿を表す文例を紹介します。
乳児(0歳児、1歳児、2歳児)の子どもの姿を表す文例
0歳児
- 休み明けは「お母さんやお父さんと離れたくない!」という気持ちを表現する子どもも見られます。
ちょっぴり不安定な心を汲みながら、進級までの残り3カ月も保育園で楽しく過ごせるように配慮したいと思います。 - すっかり冬景色になり、窓から見える園庭の様子を不思議そうに眺める0歳児さん。
室内ですごすことが多い季節ですが、遊びや製作などで冬らしさを感じてもらえるようにしたいと思います。
1歳児
- 寒さが厳しい日は室内でマット運動!マットで作った山を登り降りしたりトンネルをくぐったりと、冬の寒さにも負けずに元気いっぱい体を動かして遊んでいますよ。
- 園庭に積もった雪をタライに入れて、室内で雪遊びを楽しむ1歳児さん。最初は雪の冷たさにびっくりしながらも、シャリシャリとした感触を存分に味わっていました。
2歳児
- お散歩をしたときには、吐く息が白くなる様子にびっくりした表情を浮かべていました!
霜柱を踏む感触やサクサクという音も不思議なようで、さまざまな冬の自然を楽しんでいる子どもたちです。 - お正月遊びに興味津々の2歳児クラスでは、コマ回しに挑戦してみました。持ち手をしっかりと握り、くるんと回せたときには大よろこび。
お気に入りになったようで、繰り返し遊んでいました。
0歳児、1歳児、2歳児のクラスでは、休み明けで不安定になりがちな子どもの状況を伝えたり、冬の遊びに興味を持っている様子を紹介したりするとよいかもしれません。
幼児(3歳児、4歳児、5歳児)の子どもの姿を表わす文例
3歳児
- 雪の積もった園庭では、寒さに負けず元気にそり遊び!仲よく2人乗りをして、小山を滑り降りる疾走感を楽しんでいます。
- 3歳児クラスでは、お正月に食べるものをテーマにお絵かきに挑戦。鏡餅やおせち料理などさまざまな食べ物を思い浮かべ、思い思いのお正月を表現する楽しさを味わっているようでした。
4歳児
- 年末年始休みの楽しかったことなど、目をキラキラさせながら教えてくれる子どもたち。この時季ならではの凧や門松など、正月にちなんだ折り紙遊びも人気です。
- 4歳児さんは餅つき大会を心待ちにしているようで、当日に向けて気合十分!「ぺったん、ぺったん」と声をあわせながら、餅にちなんだ歌を元気いっぱい歌っています。
5歳児
- 子どもたちは、けん玉大会に向けて日々練習に励んでいます。
玉をお皿にのせる技に成功するたびに「できた!」と大よろこびで、徐々に技の難易度をあげてがんばっていますよ。 - 保育園での生活が残り3カ月となり、年長としての意識をさらに高めている5歳児さん。
4歳児クラスのお友だちといっしょにお正月遊びをした際は、やり方を教えたりお手本を見せたりする姿が見られ、成長を感じずにはいられませんでした。
3歳児、4歳児、5歳児のクラスでは、話し言葉なども交えながら、お正月の伝承遊びに興味を持つ子どもの姿を伝えてみましょう。
1月のおたより:行事・イベントに関する文例

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1月に行われる保育園での行事に関する文例をまとめました。
文例①
1月〇日は餅つき大会です。
子どもたちはとても楽しみにしているようで、餅つきの練習にもさらに磨きがかかっています。保護者の皆様も、ぜひご参加くださいね。
文例②
園の恒例行事となるコマ回し大会が近づいてきました。
「お休みの間もお家で練習したよ」と誇らしげな子どもたち。熱い戦いが繰り広げられることでしょう。
保護者へ行事の開催をお知らせするとともに、楽しみにしている子どもたちの様子を伝えてみましょう。
1月のおたより:保護者へのお願いに関する文例
1月のおたよりに記す保護者へのお願いに関する文例をまとめました。
文例①
温かい肌着や厚手のトレーナーなどを着ていると、活発に遊ぶ子どもたちは汗ばむことがあります。
気温が下がる登園や降園の際は羽織れる上着をご用意いただき、体温調節がしやすい服装のご準備をよろしくお願いいたします。
文例②
インフルエンザなど感染症が流行しやすい時期になりました。
年末年始のお休みで生活リズムが崩れてしまったご家庭は、規則正しく過ごしながら体調を整えましょう。
保育園でも手洗いやうがい・室温管理などを徹底し、子どもたちが元気に過ごせるよう努めてまいります。
1月は寒さが厳しくなり子どもが体調を崩しやすくなる時期でしょう。保育園での対策を伝えながら、家庭でも実施してもらうようおたよりで周知しておくとよいですね。
1月のおたよりを通して、保護者へ新年の挨拶をしよう
今回は、保育園で作成する1月のおたよりについて、書き出しの挨拶文や0歳児から5歳児までの子どもの姿などの例文を紹介しました。
1月のおたよりでは、年末年始のすごし方や学期末であることに触れながら季節感を表してみましょう。特に書き出しでは、新しい1年の始まりを意識して時候の挨拶を盛り込んでみるのもよいかもしれません。
また、鏡餅や門松などのイラストを添えてかわいく仕上げれば、新年にふさわしい雰囲気に仕上がりそうですね。
今回紹介した項目ごとの例文を参考に、保育園の1月のおたよりを作成してみましょう。
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