【例文あり】芋掘りの指導案の書き方。活動内容やねらい、援助方法など

保育園の秋のイベントのひとつ「芋掘り」。保育士さんの中には行事に向けて、どのような指導案を作成するべきか迷う方もいるでしょう。芋掘りの収穫体験、クッキングなどを通して、食育の大切さを伝えられるよい機会になりそうですね。今回は芋掘りの指導案の書き方のポイントやねらいや環境構成、予想される子どもの姿など詳しく紹介します。


子どもとお芋

JenJ_Payless/shutterstock.com


保育園で楽しむ芋掘りの指導案を作成しよう

秋といえば、保育園で芋掘りを楽しめる季節。遠足でさつまいもやじゃがいもなどを収穫し、クッキングをする園も多いのではないでしょうか。


芋掘りは土に触れ、収穫を楽しむことから子どもにとって特別な行事のひとつかもしれません。保育士さんは食育を意識した指導案を作成し、ねらいや予想される子どもの姿、援助方法などをまとめましょう。


芋掘りを通じて、子どもたちに収穫するよろこびや食べ物の大切さを伝えられるとよいですね。

保育園の芋掘りの指導案の書き方のポイント

まずは、保育園の芋掘りの指導案の書き方のポイントを紹介します。



活動の流れを整理する


芋掘りの収穫体験後にクッキングを予定している園もあるかもしれません。収穫体験とクッキングと活動の流れをきちんとわけて整理し、ねらいや環境構成を記入するとよいでしょう。


時系列ごとに予想される子どもの姿をイメージして、声かけのタイミングや適切な援助方法なども記載すると、スムーズに活動が進められそうですね。



導入方法を工夫する


芋掘りは普段の園生活では経験できない収穫体験となるため、行事が盛り上がるように導入方法を工夫しましょう。以下は導入の一例になります。


  • あらかじめ収穫した芋を子どもたちに見せ、共に収穫することやクッキングすることを伝える
  • 芋を題材にした絵本の読み聞かせをする
  • 芋の手遊びを楽しむ
  • 芋の種類(さつまいもやじゃがいもなど)のクイズを出題し、普段どのような料理に芋が使われているのかを話す

芋掘りへのワクワク感が膨らむように、子どもたちの興味や関心を引き出せる導入方法を考えられるとよいですね。



食育に触れる


芋掘りは子どもたちに食べ物の大切さを伝えられるよい機会になるでしょう。指導案には、食への興味や関心が深まるように食育を意識した内容を記載するとよさそうです。


なかにはじゃがいもやさつまいもがあまり好きではないという子もいるかもしれません。食べ物の好き嫌いを減らすためにも、「お芋は最初は小さかったけれど、土の中で大きく成長してくれたんだね。みんなが食べてくれたらお芋もうれしいね。」など、食べ物への感謝の気持ちについても触れられるとよいですね。



活動を安全に行うための援助方法を記入する


芋掘りの収穫体験やクッキングでは、園児がケガをしないように安全に行うことが大切です。特に調理する際は、食材を扱うことから衛生面に配慮することも重要になります。


指導案には、子どもたちに向けて約束事や注意点を確認するタイミングを記載し、楽しく活動を終えることができるようにしましょう。


次に芋掘りの指導案のねらい・環境構成・予想される子どもの姿・保育士の援助方法の例文を紹介します。保育園で芋掘りを行う際に参考にしてみてくださいね。

芋掘り(じゃがいも)の指導案の例~ねらい~


子どもとお芋

JenJ_Payless/shutterstock.com


じゃがいもの収穫体験とクッキングという2つの活動にわけて、指導案の「ねらい」の文例をお伝えします。



収穫体験


  • じゃがいもを収穫する楽しさを知る
  • じゃがいの形や色などを知り、野菜に親しみをもつ
  • 土の感触に触れ、自然を感じる
  • 友だちと収穫するよろこびをわかちあう

初めて野菜を収穫する園児もいるでしょう。芋掘りで子どもたちの能力がどのように育まれるのかを考え、自然に触れる楽しさを味わえるよう意識してねらいを作成しましょう。



クッキング(いももち)


  • 自分で収穫したじゃがいもを調理する楽しさを感じる
  • 調理や片づけの工程を学び、友だちと協力する
  • じゃがいもを調理するよろこびを知る

クッキングは基本的に4人~5人など少人数のグループにわけて進めることが多いでしょう。ねらいについては、友だちと協力する大切さや調理の楽しさなどをふまえて記入するとよいかもしれません。

芋掘り(じゃがいも)の指導案の例~環境構成~

じゃがいもの収穫体験・クッキング活動それぞれにわけて、指導案の「環境構成」の文例を紹介します。



収穫体験


  • 収穫する際に園児が互いにぶつからないように環境を整備する。
  • 子どもたちが安全に芋掘りができるように場所を確保する。

畑の形状や広さによって収穫方法は異なるでしょう。子どもたちが一列に並ぶ場合や一人ひとり順番に収穫するケースなどが考えられます。


芋掘りがスムーズに進む方法を考え、安全を配慮して環境構成を記入するとよさそうです。



クッキング(いももち)


  • 食品を取り扱うことを意識し、衛生面に気をつける。
  • 子どもたちが安全にクッキングを行えるように机を配置する。
  • 使用する道具の場所を決め、取り出しやすさや片づけのしやすさを考える。

クッキングを行う際は、衛生面に配慮することが大切です。また、子どもたちがスムーズに調理を進められるように環境を整えましょう。

芋掘り(じゃがいも)の指導案の例~活動の流れと予想される子どもの姿

じゃがいもの収穫とクッキングにわけて、指導案の「活動の流れ」と「予想される子どもの姿」の文例を紹介します。



収穫体験


1.じゃがいもを収穫をすることを知り、友だちとよろこびをわかちあう。

2.畑に行く際の約束事を保育者と共に確認する。


【畑に到着した際の約束事の説明内容】

  • 畑に行くときは友だちとぶつからないように気をつけましょう。
  • 畑に到着したら、土を触ったり、じゃがいもの葉っぱに触れたりせずに、先生の話をよく聞こうね。

3.整列して畑に向かう中で友だちと話したり、手をつないだりする姿が見られる。(園庭にじゃがいも畑がある場合)

4.畑でしゃがみ、保育者の話を聞く。


【じゃがいもの掘り方と約束事の説明内容】

  • じゃがいもは今日まで一生懸命土の中で、育ちました。お芋を傷つけないように茎の周りの土を優しく掘ります。
  • じゃがいもが出てきたら、根からじゃがいもを優しく外しましょう。
  • じゃがいもを収穫して、用意してあるバケツに入れてね。
  • じゃがいもを収穫した子からこの場所に座って待ってよう。

5.「じゃがいもが見つからないよ-」「大きいお芋がとれた!」など話をしながら、困っている姿や楽しんでいる姿が見られる。

6.じゃがいもを収穫した人から保育者がが指定した場所にしゃがんで待つ。


バスでじゃがいも畑に向かう場合は、バス内でルールを確認する時間を設けることも大切です。指導案には、収穫方法や約束事をわかりやすく説明できるよう、ポイントをまとめましょう。



クッキング(いももち)


1.三角巾をしてハンモックを着て、手を洗い、グループにわかれて机を囲む

2.いももちの作り方の説明を聞く


【いももちの作り方や活動内容の説明方法】

  • ボールの中に茹でたじゃがいも、片栗粉が入っているため、麺棒でなめらかになるまでつぶす。
  • 子ども1人につき20秒ずつ麺棒でじゃがいもをつぶしていく。
  • じゃがいもを丸めて平べったくしてお皿に載せ、全てできあがったら保育者の所に持っていく。
  • 使い終わった道具は指定の場所に片づける。
  • 保育者がホットプレートでいももちを焼くところを子どもたちが見守る。

2.保育者にグループの中の1名が呼ばれ、ボールと麺棒、お皿、食材を机に運ぶ。

3.子ども1人20秒ずつみんなで数えながら、麺棒でじゃがいもをつぶしていく。

4.じゃがいもを丸めて平べったくして、お皿の上に載せる。「変な形になったよ。」「じゃがいもプニプニして面白い。」など友だち同士で話す姿が見られる。

5.じゃがいもをお皿に載せて、保育者の所に持っていく。使用した道具を指定された場所に片づけている。

6.保育者がホットプレートでいももちを焼いている所を見る。子どもたちは「色が変わってきた。」「美味しそう!」など楽しそうに見守っている。

7.それぞれ焼き上がったいももちが載ったお皿を受け取り、砂糖醤油で作ったたれをかけ、机に持っていく。

8.手洗いをする。全員で着席し、「いただきます!」の挨拶をしていももちを食べる。


じゃがいもはあらかじめ皮をむいて保育士さんや給食係の方などが茹でておきましょう。子どもたちはじゃがいもを「つぶす」「形を整える」工程を楽しみます。


じゃがいもをつぶす際はスムーズに活動を進められるように1人〇秒など、時間を決めて順番に取り組めるように配慮するとよさそうです。

芋掘り(じゃがいも)の指導案の例~保育士の援助方法~



収穫体験


  • 子どもたちがじゃがいも掘りを楽しめるように笑顔で話すことを心がける。
  • 子どもたちと共にじゃがいもを収穫する際の約束事をきちんと確認する。
  • 畑に向かうときは、子ども同士でぶつからないように注意する。
  • じゃがいもが育った過程を説明し、食育を意識する。
  • じゃがいもが見つけられない子や虫が苦手で土を掘ることをためらう子には励ましたり、優しく声かけをしたりする。

子どもたちの安全性を配慮しながら、援助方法を記載していきましょう。収穫が上手く進まない子がいた場合はいっしょに土を掘るなど、それぞれの子どものペースに合わせてサポートできるとよいですね。



クッキング


  • クッキングが始まる前に子どもたちへ手洗いを促し、衛生面に気をつける。
  • いももちの作り方をゆっくり説明し、子どもたちにわかりやすい言葉で伝える。
  • じゃがいもをつぶす際、順番を守れない子がいた場合は「いっしょに順番が来るまで数えて待とうね。」と声をかける。
  • いももちを焼く際は、子どもたちにホットプレートから離れて見ることを伝え、安全面に気をつける。
  • いももちを焼くときに、「みんなが上手に形を作ってくれたから焼きやすいよ」と褒めるなど、声をかける。
  • ・食事を終えた後は「じゃがいもはどんな味だったかな?」と改めて子どもたちに問いかけ、食べ物を食べる楽しさやよろこびをみんなでわかちあう機会を作る。

クッキングを行う際は衛生面に充分注意して援助方法を考えることが大切でしょう。子どもたちが楽しく調理できるように、こまめに声をかけることを心がけるとよさそうです。


また、食事を終えた後は、改めてじゃがいもの味や食感などを聞き、友だちといっしょに食べ物を味わう楽しさを確認し、食育につなげられるとよいですね。

芋掘りの指導案を作成して食育に取り組もう

芋掘り行事は収穫やクッキングなどを通して、食育について考えることができるよい機会になるでしょう。


指導案では、子どもたちが楽しく活動できることはもちろん、安全面や衛生面に配慮しながら芋掘りがスムーズに進められるよう、ねらいや援助方法を記載するとよさそうです。

また、収穫したじゃがいもやさつまいもを使ってスタンプを作ったり、クイズを出題したりとさまざまな遊びに展開できるでしょう。


芋掘りで子どもたちの遊びの幅を広げ、「秋」を楽しめるように指導案を作成してみてくださいね。


関連記事:保育園で行う芋掘り遠足の時期やねらいとは?指導案を作るときのポイントや導入方法/保育士バンク!



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