両手を使う動作を取り入れた遊びを探す保護者の方もいませんか?子どもの中には、右手や左手を同時に使って行なう動作に苦戦する子もいるでしょう。今回は、両手を使う動作を取り入れた遊びのアイデア5選を紹介します。ボタンかけやはさみを使う練習、折り紙遊びなどを日常的に取り入れて、子どもたちと楽しんでみてくださいね。
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■目次
両手を使う動作とは
両手を使う動作とは、左手と右手を協力させながら同時に動かす動作のことを指します。
「 両手を協力させて使う動作」とも呼ばれています。
幼児期には、以下のような場面で両手を使う動作があります。
- 服のボタンをはめるときに右手でボタンをつまんで穴に入れて、左手でボタンを受け取る
- はさみで紙を切るときに右手ではさみを操作して、左手で紙を動かす
- ご飯を食べるときに右手で箸を動かし、左手でお茶碗を持つ
(※右利きを想定した動作です。)
大人が日常的にしている両手の動作は、子どもの頃からさまざまな場面で繰り返し行なうことで自然と身についていくものでしょう。
両手を使う動作が重視される理由
両手を使う動作を行なうことで、手や指先を通じて脳によい刺激が与えられるといわれています。
情報の認識や感知する能力を養い、思考力や表現力の発達にもよい影響があるようです。
ただし、発達には個人差があるため、中には両手が上手く動かせずに苦戦する子もいるかもしれません。
さまざまな遊びを通して子どもたちが両手を動かすことが楽しめるよう、ボタンかけや折り紙製作などを取り入れてみるとよさそうです。
ここからは、両手を使う動作の遊びについて詳しく見ていきましょう。
両手を使う動作の遊び:紐通し
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用意するもの
- 紐
- トイレットペーパー、ストロー、ビーズなど穴の開いたもの
遊び方のポイント
用意した穴の開いたものに紐や毛糸を通します。
始めは大きめに穴が開いたトイレットペーパーに紐を通し、できるようになったら穴の小さなストローに変えて難易度を上げていきましょう。
最後には、筒状の小さなビーズを使うとよさそうです。
子どもが集中して取り組めるように静かな環境を整備し、サポートするとよいですね。
両手を使う動作の遊び:ボタンかけ
用意するもの
- ボタンがついた服や布
遊び方のポイント
右手と左手の指先を繊細に動かせるボタンかけに挑戦してみましょう。
始めは大きめのボタンのついた服を用意すると、取り組みやすいかもしれません。
親指や人差し指、中指の3本でボタンをつまみ、穴にくぐらせて片方の指先で受け取ります。
また、ボタンかけが難しい様子の場合はおはじきを並べたり、シールをつまんで貼ったりして指先を動かす力を養うとよさそうです。
子どもの様子にあわせて焦らず、じっくり取り組めるよう、見守るとよいですね。
<手作りのボタンかけ例>
以下のような手作りのおもちゃを用意してボタンかけを楽しむ方法もあります。
画像のように、お魚の形にフェルトを切り抜き、お魚の目玉の部分にボタンをつけて、尻尾の部分にボタンホールを縫います。これを複数用意し、お魚を長くつないでいくおもちゃです。
遊ぶときは制限時間を設けて、その間にお魚を何匹つなげられるかを子どもと競っても楽しいでしょう。
また、冬の時期に楽しめるボタンかけの練習にはクリスマスツリーの飾りを用いるとよさそうです。詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
両手を使う動作の遊び:泥だんご作り
用意するもの
- 砂
- 適量の水
遊び方
泥だんご作りは子どもたちに人気の遊びのひとつです。
泥だんごをきれいに作ろうとすると、泥の水分を調節しながら両手を器用に使うことが求められます。
また、右手と左手で力加減を考えながら握る必要があるので、指先を器用に動かす力や思考力を養うことができるでしょう。
子どもといっしょに泥だんご作りを楽しんで、きれいな形に仕上がるように工夫してみてくださいね。その他の泥遊びはこちらの記事をご覧ください。
両手を使う動作の遊び:はさみを使う練習
用意するもの
- はさみ
- 画用紙
遊び方のポイント
はさみは指先を使う練習にぴったりの文具です。
子どもがはさみを初めて使う場合は「小さな穴にお父さん指を入れて、大きな穴にお母さん指とお兄さん指を曲がるまで入れてみよう」などと、子どもがわかりやすいように説明するとよさそうです。
始めは直線を切る練習をして慣れてきたら曲線を切る練習をしてみましょう。
曲線を切るには画用紙を上手に動かす必要があります。
難しい場合は子どもに手を添えながらサポートするとよさそうです。なお、はさみの使い方について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
両手を使う動作の遊び:折り紙製作
用意するもの
- 折り紙
遊び方のポイント
折り紙は両手を使う遊びの定番です。
三角折りや四角折りなどおりがみの基本形からはじめて、少しずつレベルアップしていきましょう。
折り紙の裏側にペンなどで補助線を引いておくと折りやすいですね。
また、紙を折らずにくるくると丸めたり、びりびりとちぎって穴を開けたりと、指先を使うさまざまな遊びを取り入れるとよいでしょう。なお、折り紙遊びのアイデアを知りたい方はこちらをご覧ください。
保育士さんおすすめの両手を使う動作遊び
保育園では日々、両手を使うさまざまな遊びを取り入れています。
特に音楽を取り入れた手遊びは指先を使うだけでなく、リズム感を養う遊びとしても人気があります。
ご家庭でも以下のような手遊びを取り入れて子どもたちと楽しんでみましょう。
やきいもグーチーパー
じゃんけんを楽しめるやきいもグーチーパーは、リズムカルでおもしろい手遊びです。
子どもの年齢にあわせて、速度を遅くしたり速めたりしながら取り入れてみてくださいね。
三ツ矢サイダー
指先を使いながら数を覚えるのにぴったりな手遊びを楽しんでみましょう。
最後の「シュワ―!」という部分は、みんなでジャンプするなどアレンジすると盛り上がりそうです。
保育士さんへ
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両手を使う動作の遊びを子どもといっしょに楽しもう
両手を使う動作は日常的にさまざまな場面で行なうものでしょう。
そのため、子どもの頃から両手を使うさまざまな遊びにチャレンジするとよさそうです。
今回紹介した遊びを参考に、ご家庭で取り入れてみてくださいね。
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