保育園の生活発表会は子どもの成長を感じられる一方、「ひどい」「子どもがふざけすぎていた」などとショックを受ける保護者の方もいるようです。今回は保育園の生活発表会で辛さを感じたエピソードを、保護者側と保育士側に分けて紹介します。また、保育士さんが本番に向けて子どもたちのやる気を引き出す方法もまとめました。
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■目次
保育園の生活発表会を通してひどい・辛いと感じたエピソード
保育園の一大イベントのひとつ「生活発表会」。
劇遊びや歌、楽器遊びなどに挑戦する子どもたちを見て成長を感じたり、感動したりする保護者の方も多いでしょう。
ただ、中には楽しみにしていた生活発表会がひどい内容でショックを受ける方もいるようです。
実際に発表を通してどのように感じたのか、保護者側の意見や保育士側の悩みについて紹介します。
【保護者】保育園の生活発表会でひどいと感じた時
まずは、生活発表会を見た保護者からの声をまとめました。
保護者
4歳児クラスの発表中、ある子どもがふざけていて、先生が注意したのですがなかなかおさまらない状況でした。劇のセリフが聞こえなかったり、歌が止まったりしたので他の子どもたちがかわいそうでした。
保護者
自分の子どもが定位置で踊れなかったり、ふざけたりして迷惑をかけていました。発表会後、子どもを叱りましたが...他の方々に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
上記のように子どもがふざけて迷惑をかけているのを見ると、モヤモヤした気持ちを抱く保護者の方もいるかもしれません。
中には「保育士さんがもう少し、子どもたちをしっかり見てくれないと…」と園への対応に不満を抱く方もいるようです。
【保育士】保育園の生活発表会が辛いと悩みを抱いた時
続いて、生活発表会を通して保育士さんが抱える悩みについてまとめました。
保育士さん
子どもたちが一生懸命練習している中、前向きに練習できない子がいて、対応に悩みました。どうしたらその子が楽しく参加してくれるのか、一生懸命考えていました。
保育士さん
当日に子ども同士でふざけあったり私語が多かったりして、注意しても直らないので笑顔で対応することが難しかったです。保護者の方によいものを見せたいというプレッシャーがあり、精神的に辛くなりました。
生活発表会の練習や当日に、どのように子どもたちと関われば集中して取り組んでくれるのか、思い悩む保育士さんは多いようです。
たしかに子どもたちは一人ひとり性格や興味のあることが違うため、演目の中でふざけてしまったり、なかなか集中できなかったりする子もいるでしょう。
ただ、生活発表会は子どもたちでひとつのものを作り上げて「達成感」や「協調性」などを学ぶ大切な機会です。
保育士さんは子どもたちが主体的に取り組めるよう、本番に向けて子どものやる気を引き出す方法を考えることが重要ですね。
【保育士向け】保育園の発表会で子どものやる気を引き出す方法
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続いて、保育園の生活発表会で子どものやる気を引き出す方法をまとめました。
子どもたちが興味ある演目を取り入れる
まず、普段から子どものことをよく観察し、興味や関心のあるものを生活発表会の演目に取り入れてみましょう。
例えば、クラスに運動遊びが好きな子がいる場合は、劇中で縄跳びや跳び箱に挑戦する場面を作ると集中して楽しんでくれそうです。
また、楽器演奏を取り入れる場合は、少し難しい曲にチャレンジしたり楽器を増やしたりすると、演奏する楽しさや達成感を感じられるよい機会になるかもしれません。
活動に集中できるように工夫する
中には生活発表会の練習に集中できない子もいるでしょう。
ふざけて走り回ったり、他の子がセリフを言うのを邪魔したりとさまざまなことが起こりそうです。
その子なりに演目に対して何か苦手意識や不安を抱くことがあるためなのかもしれません。
そんな時は、まず対話する時間を増やして気持ちを汲み取ることから始めてみましょう。
他の子に迷惑をかけている場合は、話を聞いたうえでいっしょに解決方法を考えることが大切ですね。
また、「先生のお手伝いをお願いしてもいいかな?」と頼ってみるのもよいかもしれません。
先生と生活発表会をいっしょに作り上げているという意識を持つようになると、自然と活動に集中してくれそうです。
保育士さんへ
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保育園の生活発表会が思い出に残る一日になりますように
保育園の生活発表会を見てひどい・辛いと感じる方もいるようですが、大切なのは子ども自身がどのように感じて、参加しているかということかもしれません。
行事を通して、ひとつのことに友だちと取り組む楽しさや達成感を感じられるよう、周りがサポートすることも大切ですね。
保護者の方の中で「本番で子どもがふざけてしまわないかな?」と不安を抱く方は保育士さんに相談して、子どもの様子や対応についていっしょに考えるとよいでしょう。
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