保育園ではペットボトルを使って製作を楽しむことも多いのではないでしょうか。このコラムでは、ペットボトルやキャップを材料にして作る、簡単な手作りおもちゃのアイディアを紹介します。ペットボトルとキャップの特性も併せて解説しているので、素材の特性も意識しつつ製作を楽しみましょう。
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■目次
ペットボトルを使った保育園の工作
保育園の工作では、ペットボトルやキャップは身近な材料なので活躍の機会が多い素材です。乳児から年長さんまで、作り方次第でさまざまな手作りおもちゃを作ることができます。
ペットボトルの特性
ペットボトルが持つ素材の特性をまとめてみました。
切って形を変えられる
ペットボトルはある程度の強度はあるものの、カッターやハサミでカットできます。ペットボトルの底だけを使って入れものにしたり、扉や窓を作ったりということもできますね。ペットボトルは一本の中に、飲み口付近の形や真ん中の平らな部分や底の部分など、使い方次第でさまざまな工作に活用できます。
水に濡れてもOK
ペットボトルは水に強いところが一番大きな特徴です。中に色水を入れたり、水に浮かせて遊んだりということもできますね。水遊びのときに特に活躍してくれます。
透明であること
ペットボトルは透明なので、中に飾ったものをディスプレイするような工作にも使えます。折り紙やプラ板で作ったさかなをカットしたペットボトルの中で飾れば、水族館風の飾りが作れます。色を塗れば、カラーセロハンのように色が透ける様子を楽しむこともできますね。
入れものになる
ペットボトルはキャップをしめれば中身がもれないので、入れものとして使えます。ビーズや小豆を中に入れれば簡単なガラガラになったりと、中に何かを入れるだけで工作を作ることができます。
ペットボトルのキャップの特性
ペットボトルのキャップが持つ特性をまとめてみました。
固さを活かす
ペットボトルのキャップは固いので、カチカチと合わせて音が鳴るおもちゃに活用させることができます。間に竹串を挟みながらくぼみのある方を内側にして2個をくっつければ、太鼓のバチにもなったりと、楽器作りにぴったりです。
丸い形を活かして
キャップの丸い形を車輪に活かして、手作りの車のおもちゃを作ることもできます。キャップの真ん中に穴を開け、竹串を通すことで簡単に車輪ができます。
受け皿になる
ペットボトルのキャップは裏返すと受け皿として使えます。小さな鉢に見立ててミニツリーを作ったり、ピンポン玉を固定させる受け皿として使うこともできます。それを利用すればけん玉づくりにも活かせそうですね。
ペットボトルの工作のアイディア
保育園で作りたいペットボトルを使った工作の作り方を、動画といっしょに紹介します。
ペットボトルでこいのぼり(4歳児~)
ペットボトルを使ったこいのぼりの作り方です。水とラメを入れると、中できれいにラメが舞ってスノードームのようになります。中の水に洗濯のりを入れると、よりラメが落ちるスピードが遅くなって幻想的です。余ったビーズを入れるのもいいですね。
ペットボトルなどの廃材を使って手作り収納(4歳児~)
ペットボトルの形を活かした簡単なテープカッターの作り方です。切ってあけたところにテープをはめて口部分からテープを出せるようになっています。ペットボトルの使い方として新しい発見になりそうですね。カッターを使うところは先生が手伝ってあげましょう。
ペットボトルのさくらスタンプ(3歳児~)
ペットボトルの底の形を利用して、さくらのスタンプを押してみましょう。5枚の花びらのような形をしている炭酸飲料のペットボトルの底面を活かした製作です。季節に合わせて使う絵の具の色を変えてお絵描きを楽しみましょう。
ペットボトルステンドグラス(5歳児~)
ペットボトルを使ってステンドグラス風のライトを作ってみましょう。ペットボトルを半分にカットしたら、ガラス用の絵の具で装飾すれば完成です。明かりに使うのはLEDキャンドルなので子どもが使うにも安全ですね。ステンドグラスの幻想的な雰囲気をペットボトルで簡単に再現してみましょう。
ペットボトルでかわいいクラゲおもちゃ(5歳児~)
ペットボトルとPEテープを使って作るクラゲの手作りおもちゃです。ペットボトルの丸みを帯びた形をクラゲに見立て、キャップをしめることでPEテープを固定する、ペットボトルの特徴を活かした手づくおもちゃです。透明なところも活かされてクラゲの涼しげな雰囲気も出ていますね。
おもちゃのマイク(4歳児~)
ペットボトルの飲み口部分を利用したマイクの手作りおもちゃです。カプセルトイの容器とトイレットペーパーの芯をカットしたペットボトルで連結して作ります。歌手のごっこ遊びなどを楽しめそうですね。
ペットボトルで作る金魚の風鈴(5歳児~)
ペットボトルの先端を活かして作る手作り風鈴です。ペットボトルの丸い部分は風鈴のかさになり、キャップの部分はひもをしっかり固定してくれます。ペットボトルの透明さも風鈴の涼しげな雰囲気を作り出してくれますね。
ペットボトルキャップを使った手作りおもちゃ
保育園で作りたいペットボトルキャップを材料にした手作りおもちゃの作り方を動画といっしょに紹介します。
キャップカスタネット(3歳児~)
2つのキャップを合わせて音を鳴らすカスタネットの作り方です。工程が短く簡単に作れるので、年少さんも楽しめる手作りおもちゃです。完成したら音を鳴らしてリズムにのって楽しみましょう。
松ぼっくりで作るミニツリー(3歳児~)
松ぼっくりで作るミニクリスマスツリーの作り方です。キャップを小さな鉢に見立て、松ぼっくりを乗せて作ります。普段の生活で目にするものを別のものに見立てることで、子どもたちの発想も豊かになりそうですね。
どんどん咲いていくさくらスタンプ(4歳児~)
キャップを台として作る手作りスタンプです。クッションシートをさくらの花びらの形にカットして作ります。子どもたちの好きなスタンプを簡単に手作りできるので、春の製作で活躍しそうな手作りおもちゃです。
とことこどうぶつ(5歳児~)
ペットボトルキャップの側面の丸さを利用して車輪を作る手作りおもちゃです。コロコロ転がることでどうぶつたちが動き、まるで散歩をしているような体験ができる楽しいおもちゃです。キャップに開ける穴と竹串の間に余裕があると、どうぶつがコロコロ走りやすいかもしれません。
ペットボトルやキャップを使って手作りおもちゃ製作を楽しもう
ペットボトルやキャップを材料にした手作りおもちゃの作り方を、合わせて11種類紹介しました。身近な素材のペットボトルやキャップを活用して、保育園で楽しく遊べる手作りおもちゃに変身させて遊びましょう。ペットボトルは使う部分によって全く違う工作になったり、水やビニールテープ、ビーズなどいっしょに組み合わせる材料によって幾通りもの作品を作ることができます。紹介した作り方を参考に、自由な発想で手作りおもちゃ作りを楽しんでみましょう。