職務経歴書は、保育士としてのキャリアやスキルなどをアピールするための重要書類。退職理由や自己PRなどを盛り込み、採用したいと思われる職務経歴書を作成しましょう。今回は、保育士さんの転職に役立つ職務経歴書の書き方やテンプレートを紹介します。ブランクあり・異業種からの転職にあわせた例文もまとめました。
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■目次
保育士の職務経歴書とは?
今までの就業先や業務内容、仕事での実績や経験などを記す「職務経歴書」。
履歴書は基本的なプロフィールを紹介する書類に対し、職務経歴書は今までどのような業務をしてきたのか、身につけたスキルやキャリアをアピールするものです。
ただ、前職の退職理由や自己PRなども記入するため、ブランクがある方や異業種から転職する方などは、どんな風に職務履歴書を書けばよいのか迷うこともありますよね。
今回は働く意欲が伝わるような職務経歴書の作成方法や、採用側に好印象を与えられるポイントを紹介します。
【テンプレートつき】保育士の職務経歴書に記載する項目
手書き用テンプレート見本
1.タイトル・基本情報(日付・氏名)
タイトルは「職務経歴書」とします。
提出する日付を書類の右上に記入しましょう。このとき、西暦・和暦の表記を全体で統一することが大切です。日付から行間をあけて氏名を書きます。
2.3.職務要約や職務履歴
2.3の部分は、職務要約や職務経歴のあらすじを伝える項目です。
キャリアによって文章量は異なりますが、おおむね200字を目安として書きましょう。
特に指定がない場合、時系列に沿って箇条書きに古い経歴から書くことが一般的ですが、転職経験が多い方や専門的な職種を経験した方などは職務内容別に記入するとよいでしょう。
また、企業名や法人名、園の名前などは省略せずに正式名称で記入することも大切ですね。※(株)→株式会社
入社年月と企業名や法人名を記入したら、続いて3つの項目を記載します。
事業内容:運営母体となる企業や法人の主な事業内容
雇用形態:正社員、パートタイマー、アルバイトなどの経験
職務内容:配属先情報や業務内容、園の施設形態や園児数、職員数など規模
担任保育士なのかフリー保育士なのか、あるいは保育補助なのかもわかるよう、具体的な職種を書きましょう。
主任やリーダーの経験がある場合は年数とあわせて記載します。
異業種からの転職の場合は、勤務していた企業の事業内容、具体的な業務内容を書くとよさそうです。
4.5.保育士資格や免許・自己PR
4.5の部分は自己PRやキルや経験、強みをアピールできます。
フォーマットが決まっていないため、箇条書きにしたりすべて文章で書いたりと書き方は自由です。
文章の場合はだいたい4~5文でまとめ、全体の文字数は300文字程度を目安にすると読みやすいでしょう。
保育士の職務経歴書を作るときのポイント
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自分が書きやすいフォーマットで作成する
職務経歴書はフォーマットがフリーで書き方も決まっていないため、パソコンと手書きのどちらで作成しても問題ありません。
文字をきれいに書くことが得意な方は手書きで履歴書を作成すると長所が伝わりやすいでしょう。
保育士さんは手書きの業務も多いことから、よいアピールポイントになりますね。
また、パソコンやスマホでの作成であれば、テンプレートを活用できるので記入や修正が手軽で短時間で仕上げられます。
最近では職務経歴書を作れるスマホアプリもあるようなので、外出先などで手軽に作成したい方は活用してみるとよいですね。
見やすさ・文章量に気をつける
記載項目ごとに括弧で見出しをつけたり、簡単なタイトルをつけて太文字にしたりして見やすさを意識しましょう。
一般的に、職務経歴書はA4サイズで1~2枚にまとめるのが理想とされています。
スキルやキャリアのなかでアピールポイントがたくさんある場合は、採用担当者の目に留まるように上段に記入するとよいでしょう。
具体的なエピソードを書く
自身が経験したことや実績は、具体的に書くことがポイントです。
「○○が得意」「○○ができる」だけでは漠然とした印象を与えてしまいます。
異業種から転職する場合も「○○の経験があるから○○が得意」といった形で、経験やスキルをもとに何ができるのか、どのような形で貢献できるのかを詳細に書くことが大切です。
退職理由は前向きに書く
退職理由は、不満に感じた点を挙げるのではなく「自身の成長のため」「新しいことに挑戦したい」などポジティブな内容を書くことで、転職への意欲や熱意が伝わりやすくなりそうです。
【パターン別例文】保育士の職務経歴書の書き方
職務経歴書はフォーマットがフリーなので、基本的な記載項目を押さえたうえで、書きやすいテンプレートを活用して作成してもよいでしょう。
ブランクありと異業種からの転職の場合に分けて、パソコン用の職務経歴書の例文を紹介します。
ブランクありからの転職の場合
例文
ポイント
保育士としてブランクがある方は、前職の退職理由に加え、復帰したいと考えたきっかけや動機について具体的に記入しましょう。保育士として積んできたキャリアやスキルの面をしっかりとアピールすることも大切ですね。
異業種からの転職の場合
例文
ポイント
異業種から保育士に転職する方は、保育士になろうと思ったきっかけや仕事への熱意をアピールすることがポイントです。自身のスキルやキャリアがどのように保育に活かせるのか具体的に書きましょう。
保育に役立つ特技や趣味などがあれば、あわせて記載しておくとアピールにつながりそうです。
保育士さんへ
職務経歴書の書き方がわからない…とお悩み方は保育士バンク!にご相談ください。専属のアドバイザーがあなたの長所をヒアリングして、アピールポイントをまとめるお手伝いをいたします。
職務経歴書の書き方を押さえて、保育士の転職をスムーズに進めよう
職務経歴書は自身の経験やキャリアをアピールするうえで大切な書類です。体裁を整えたり文章量を調節したりして、見やすさを意識しましょう。
ブランクがある方や異業種から保育士を目指す方も、自身の経験や業務内容を詳細に記し、スキルやキャリアをしっかり伝えられるとよいですね。
なお、当社保育士バンク!では、専属のアドバイザーが職務経歴書や履歴書の添削も行い、あなたの魅力が伝わるようしっかりアドバイスいたします。
保育園の他、認定こども園や放課後デイサービスなど施設形態に合わせた履歴書の作成もサポート!完全無料なのでお気軽にご相談くださいね。