保育園で行うクリスマス会では、ゲームや歌の合唱を行うのが定番でしょう。昨年とは違ったネタを取り入れて、子どもたちに盛り上がってほしいですよね。今回は、保育園でのクリスマス会を楽しむためのアイデアを紹介します。保育士さんが行う出し物のほか、行事に期待感をもてる製作や子どもがよろこぶプレゼント例をまとめました。

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■目次
保育園で行うクリスマス会の流れ
12月になると、クリスマス会に向けてサンタさんやトナカイの製作をしたり、絵本を読んだりする保育園も多いでしょう。
当日への期待感を高めるために、子どもといっしょにツリーやリースの飾りつけなどをすることもあるかもしれませんね。
保育園でのクリスマス会は、一般的に以下のような流れで進行します。
1.始まりの言葉
2.子どもの出し物
3.保育士さんの出し物
4.クリスマスの歌・ゲーム
5.サンタクロース登場
(プレゼント配布・サンタさんへの質問、クリスマス合奏)
6.記念撮影
7.終わりの言葉
クリスマス会に保護者が参加する場合は、上記のほかに保護者からの出し物なども行われるようです。
今回は、保育園で楽しいクリスマス会を過ごすためのアイデアを紹介します。
保育士さんの出し物やサンタさんからのプレゼントなど、どのような内容にするとよいのか見ていきましょう。
【ゲーム】保育園のクリスマス会を盛り上げるアイデア
ここでは、保育園でのクリスマス気分が高まるようなゲームのアイデアを紹介します。
プレゼント積みゲーム
遊び方
1.プレゼントボックスを複数用意します。
2.子どもたちをいくつかのチームに分け、制限限時間内に積み重ねられた箱の数を競います。
ポイント
箱ごとに点数を設け、最終的な獲得ポイントを競うゲームにアレンジしても面白いかもしれません。
箱の中に保育士さんが折り紙などで手作りしたプレゼントを忍ばせておき、優勝したチームへの景品にすれば、子どもたちはよろこんでくれそうですね。
プレゼント運びリレー
遊び方
1.保育士さんはダンボールの箱に穴をあけて紐を通した荷台を用意します。
2.子どもたちを複数人のチームにわけ、2人1組のペアを作ります。
3.ダンボールのなかにプレゼントボックスや風船などを入れ、保育士さんの合図で各チームの先頭のペアがスタートします。
4.コースを周ってスタート地点に戻り、次のペアにダンボールを渡します。
5.(4)を繰り返し、最も早く全員がゴールしたチームの勝ちです。
ポイント
2人1組の協力プレーが重要になるので、楽しめる年齢の目安は3歳児以上の幼児クラスといえそうです。
ダンボールの外側を装飾してソリに見立てれば、よりクリスマスの雰囲気を演出できるでしょう。
サンタクロースとトナカイの格好をしてリレーをすれば、子どもたちの気分も盛り上がるかもしれませんね。
クリスマスの椅子取りゲーム
遊び方
1.子どもの人数より1つ少ない数の椅子を、内側に向けて円形に並べます。
2.クリスマスにちなんだ歌を歌いながら、椅子の周りを時計回りに歩きます。
3.保育士さんの笛の合図で、空いている椅子に座ります。
4.座れなかった子どもは負けになり、円の外に出ます。ゲームを再開するときは、椅子を1つ減らしていきましょう。
5.(3)と(4)を繰り返し、最後まで残った子どもの勝ちです。
ポイント
普段の保育のなかでクリスマスにちなんだ歌を流したり、いっしょに歌ったりして練習しておくとよいでしょう。
保育士さんがピアノでクリスマスの曲を弾き、適当なところで演奏を止めたら椅子に座るというルールにアレンジしても面白いかもしれません。
クリスマスバスケット
遊び方
1.クリスマスにちなんだモチーフのお面を用意して子どもにかぶせます。
2.椅子を内側に向けて円形に並べて座り、オニは中心に立ちます。
3.オニはお面のなかから一つを選んで全員に伝え、同じお面をかぶっている子どもは別の椅子へ移動します。全員を移動させたいときは「メリークリスマス!」と言いましょう。
4.オニは空いている椅子に座り、座れなかった子どもが次のオニになります。
5.(3)と(4)を繰り返して遊びます。
ポイント
フルーツバスケットの遊びをクリスマス風にアレンジして楽しみましょう。
トナカイ、サンタ、ツリーなど、クリスマスにちなんだお面は子どもが自分で作ってもよいかもしれません。
このゲームは決まった終わり方がないので、あらかじめ「同じ子どもが3回連続でオニになったらおしまい」などのルールを決めておけば、スムーズに次のプログラムに進行できそうですね。
【出し物】保育園のクリスマス会を盛り上げるアイデア
保育園のクリスマス会で子どもたちがよろこぶ、保育士さん向けの出し物のアイデアを紹介します。
手品ショー
星が増えたりバラバラだった星がつながったりする不思議な手品です。クリスマスツリーに飾るトップスターにちなんで、クリスマス会で子どもたちに披露してみましょう。
ほかにも、サンタさんの帽子のなかからいろいろな物が出てきたり、プレゼントの箱の中身が変わったりなど、クリスマスにぴったりな手品を披露すれば盛り上がりそうです。
保育園でのクリスマスパーティーに役立つ簡単手品のアイデアは、以下を参考にしてみてくださいね。
クリスマスの手遊び歌
クリスマスの手遊び歌も盛り上がる出し物の一つでしょう。子どもたちといっしょに歌や動きを楽しめるとよいですね。
保育士さんの出し物としてはもちろん、クリスマス会を始める前のちょっとした導入にもぴったりかもしれません。
以下の指人形を使って、いつもの手遊びをクリスマス風にアレンジしてみるのもよいですね。
マリオネット劇
マリオネットを手作りして人形劇を楽しみましょう。
クリスマスの絵本を題材にしてオリジナルの台本を作ったり、クリスマスの意味をストーリー仕立てにアレンジしたりして披露すれば、子どもたちのクリスマスへの理解も深まるかもしれませんね。
サンタクロースや雪だるまなど、登場人物をいくつか作ってにぎやかな人形劇にしましょう。(詳しい作り方はこちら)
クリスマスのクイズ大会
クリスマスにちなんだクイズを用意して、保育園でクイズ大会を開催するのも楽しいでしょう。ここでは、いくつか問題例を挙げてみました。
<例題>
- 問題①:「クリスマスイヴは12月24日。ではクリスマスは何月何日でしょうか?」
答え:「12月25日」 - 問題②:「クリスマスにプレゼントを持ってきてくれるのは誰でしょうか?」
答え:「サンタクロース」 - 問題③:「サンタクロースが乗っているソリをひいている動物はなんでしょうか?」
答え:「トナカイ」
このように、子どもが楽しく答えられるような簡単なクイズを用意しましょう。
上で紹介したクイズは一例なので、子どもの年齢にあわせて難易度を調節するとよいでしょう。
乳児クラスで行う場合は、簡単な〇✕形式で答えられる〇✕クイズを行ってもよいかもしれません。
保育園のクリスマス会に向けて楽しめる製作
ここでは、保育園のクリスマス会に向けて、子どもたちの気分が高まる製作アイデアを紹介します。
身近な材料で作れるクリスマス工作3選
①アドベントカレンダー
<用意するもの>
- トイレットペーパーの芯(13個)
- フラワーペーパー(赤)
- 数字シール
- 折り紙
- 両面テープ
- アメ
- はさみ
- テープ
<製作のポイント>
クリスマスに向けたカウントダウンが楽しくなるアドベントカレンダーの製作です。
全部で25個作る必要があるので、子どもたちが作業を分担して取り組むとよいかもしれません。
フラワーペーパーを何種類か用意しておけば子どもたちが好きな色を選べるので、カラフルなカレンダーができあがりそうですね。
②紙コップクリスマスツリー
<用意するもの>
- 紙コップ(4個)
- トイレットペーパーの芯
- 絵の具またはペン
- はさみ
- テープ
<製作のポイント>
紙コップを等間隔にカットする工程があるので、4歳児や5歳児向けの製作といえそうです。
毛糸やシール、折り紙など、いろいろな素材を使って飾りつければ、個性あふれるツリーに仕上がるでしょう。
できあがったら、クリスマスツリーをどこまで高く積み上げられるのか競うゲームに発展させてみるのも面白いかもしれません
③パクパク人形
<用意するもの>
- 紙コップ
- 画用紙
- 折り紙
- のり
- はさみ
<製作のポイント>
紙コップ一つで簡単にサンタクロースの人形を手作りできる製作です。
紙コップをカットして折り紙を貼りつけるだけなので、保育士さんがサポートすれば3歳児頃から取り組めるかもしれません。
同じ作り方でトナカイの人形も作り、クリスマスの人形劇に活用してもよいですね。(詳しい作り方はこちら)
ちぎり絵で作るクリスマスカード
用意するもの
- 折り紙
- 画用紙
- のり
- はさみ
- カッター
ポイント
折り紙をクリスマスツリーの形に切り抜く作業は、保育士さんが行いましょう。
折り紙をちぎって貼る工程は、保育士さんといっしょに行えば乳児クラスでも取り組めるかもしれません。ケーキ以外にも、ツリーやブーツなど、クリスマスモチーフのデザインに挑戦してみるのもよいですね。(詳しい作り方はこちら)
紙皿クリスマスツリー
用意するもの
- 紙皿 1枚
- 折り紙
- コットンボール
- トップスター
- フェルトペン
- はさみ
- 接着剤
- のり
ポイント
丸めた紙皿に折り紙を貼っていくだけのシンプルな作り方なので、3歳児頃から楽しめそうです。
あらかじめツリーの土台となる三角錐を用意しておけば、1歳児や2歳児でも貼りつけに取り組めるかもしれません。
折り紙で装飾する部分をちぎり絵などにアレンジして、味のあるクリスマスツリーに仕上げてみるのもよいですね。(詳しい作り方はこちら)
保育園で子どもへ贈るクリスマスプレゼント例

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保育園のクリスマス会で子どもたちへ贈るとよろこばれそうなクリスマスプレゼントをまとめました。
お菓子の入ったクリスマスブーツ
枕元ブーツをぶら下げておくとサンタさんがプレゼントを入れてくれるという言い伝えを再現して、保育室に子どもの人数分のブーツをぶら下げておき、クリスマス会当日にお菓子を入れて子どもたちをびっくりさせてみましょう。
シンプルにお菓子を手渡しするよりもサプライズ感があるので、子どもたちはよろこんでくれるかもしれません。
以下の動画を参考に、保育士さんがミニチュアブーツを手作りしてプレゼントをするのもすてきですね。
スノードーム
スノードームは、冬に贈るプレゼントの定番でしょう。
サンタさんやトナカイなど、クリスマスらしいデザインのスノードームを贈れば子どもたちもよろこんでくれるかもしれません。
一人ひとりに購入するのが難しい場合は、手作りしてみるのもよいですね。以下の動画を参考に、子どもたちの思い出に残るクリスマスプレゼントを贈ってみましょう。
クリスマスツリーやリース
手頃なサイズのツリーやリースなど、毎年クリスマス時期に飾れるようなものを作ってみましょう。
子どもたちがお家に帰ってからも、クリスマス会の楽しい思い出がよみがえるようなプレゼントになるとよいですね。
以下を参考に、手作りのアイテムを子どもたちに贈ってみましょう。
クリスマス会の内容を工夫して、保育園で子どもたちと楽しい時間を過ごそう
今回は、保育園で楽しいクリスマスを過ごすための、ゲームや出し物、製作などのアイデアを紹介しました。
保育園のクリスマス会は、出し物・ゲーム、サンタさんの登場といった流れで進行するようです。それぞれのプログラムで子どもたちが楽しめるように、遊びのネタやクリスマスプレゼントのアイデアを練っておくとよいでしょう。
クリスマス会に向けた製作やツリーの飾りつけなどの事前準備も楽しみながら、子どもといっしょにすてきなクリスマスを過ごせるとよいですね。
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