旧年中の感謝とともに、新年の挨拶を伝える年賀状。保育士さんのなかには、子どもたちに送ろうと考えている方もいるかもしれません。子どもたちがよろこぶ一言なども添えて、年明けの登園を楽しみにしてほしいですよね。今回は、保育士さんが子ども宛に送る年賀状について、宛名の書き方やコメントの文例を紹介します。

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■目次
保育士から子どもへ年賀状を送ろう
クラス担任をしている保育士さんのなかには、子どもたちに向けて年賀状を送りたいと考えている方もいるでしょう。新年の挨拶として子どもたちに年賀状を送り、よろこんでもらいたいものですよね。
保育士バンク!公式SNSで「職場で関わりのある人のうち、誰に年賀状を出す?」というアンケートを実施したところ、子どもたちに年賀状を送るという方は21%、園の保育士さん・子ども両方に送るという方は17%と、約4割が子どもに年賀状を出すという結果になりました。

一方で、手元にずっと残るものでもあるため、どのような内容を盛り込めばよいのか悩むかもしれません。
まずは、保育士さんから子ども宛に送る年賀状の書き方について見ていきましょう。
【調査概要】
調査対象:「保育士バンク!」をご覧いただいている保育士さん
調査期間:2021年11月24日~25日
調査方法:インターネット調査
有効回答数:1749名
保育士から子どもへ送る年賀状の書き方
ここでは、子ども宛の年賀状に書く内容とあわせて、宛名の書き方も解説します。
年賀状に書く内容
一般的な年賀状は、新年の挨拶のあとに昨年のお礼や健康を気遣う言葉などを書くのがルールです。
しかし、保育園の子どもに送る場合、その形式に沿って作成すると堅苦しくなってしまうでしょう。
読みやすい年賀状にするためには、以下のような内容を盛り込むとよいかもしれません。
- 子どもたちが1年間頑張っていたこと
- 行事やイベントで楽しかったこと
- 年明けにいっしょに楽しみたいこと
4月からの子どもたちの姿を振り返って、一生懸命取り組んでいたことや活躍した場面などを褒めるとよいかもしれません。
そのうえで、「また楽しいお話たくさん聞かせてね」など、年明けに会えることを心待ちにしていることが伝わる一言も添えると、子どもたちがよろこぶオリジナルなコメントになりそうですね。
宛名の書き方
子どもに向けて送る年賀状の宛名は、ひらがなで名前を書き、「ちゃん」や「くん」をつけるのが一般的のようです。
ただし、保護者にもいっしょに送る場合には、保護者の名前を先に書き、連名として隣に子どもの名前を書きましょう。
子どもの名前はひらがなでよいですが、保護者の名前は漢字表記にするとよいですね。
保育士が子ども宛に年賀状を書くときのポイント
では、保育士さんが子ども宛の年賀状を作成するときのポイントを紹介します。
子どもがよろこびそうなデザインの年賀状を選ぶ
年賀状は、子どもたちがよろこびそうなカラフルでかわいらしいデザインを選びましょう。
具体的には、以下のようなちょっとした仕掛けや遊び心のあるデザインがよいかもしれません。
- おみくじ
- あみだくじ
- 塗り絵
- 迷路
- キャラクターイラスト
好みにあわせて何種類か用意しておいたり、全員に同じものを送って「おみくじの結果が大吉だったひとー?」など、新年の会話のきっかけにしたりするのもよいですね。
保護者の方へ向けた挨拶も添える
子ども宛に送る年賀状とはいえ、各家庭に届くので保護者も目を通すことが多いでしょう。
保護者が読むことを前提として、子どもへのコメントとは別に、保護者向けの挨拶も添えておくとよいかもしれません。
挨拶文には、旧年中の感謝とともに、担任として残りの期間もきちんと務めあげる旨を簡潔に書くと、丁寧な印象につながりそうですね。
【文例】保育士から子どもへ送る年賀状のコメント

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ここでは、保育士さんが子ども宛の年賀状を作成する際に役立つコメント文例をまとめました。
文例①
おしょうがつはたのしいおもいでをつくれましたか?
ほいくえんで、また〇〇ちゃんのおはなしをたくさんきかせてね。
文例②
さくねんは、うんどうかいのたまいれきょうそうがんばりましたね。
ことしも、〇〇くんとげんきにあそべるのをたのしみにしています。
文例③
△△くみですごせるのもあとわずかとなりました。
おともだちとのおもいでをたくさんつくれるように、ことしもみんなでたくさんあそぼうね。
文例④
さくねんは、たくさんゆきあそびができてたのしかったですね。
ことしもいっぱいゆきがふるみたいだから、またみんなでそりあそびをしようね。
〇〇ちゃんと、ほいくえんでげんきにあえるのをたのしみにしているよ。
文例⑤
〇〇くんはおしょうがつをどんなふうにすごしていますか?
せんせいはおもちがだいすきなので、10こたべるつもりです。
ほいくえんがはじまったら、おもちをなんこたべられたのかおしえてね。
文例⑥
〇〇くんはたのしいおしょうがつをすごしていますか?
ほいくえんがはじまったら、たのしいおもちつきたいかいがあります。
みんなでちからをあわせて、おいしいおもちをつくろうね。
文例⑦
さくねんのくりすますはとてもたのしかったね。
まいにちさむいひがつづいているけれど、かぜをひかないようにたのしいおもいでをたくさんつくってね。
ほいくえんで、〇〇ちゃんのえがおをみれるのをたのしみにしています。
子どもたちが力を入れて取り組んだことや、1年間の楽しい思い出を振り返る内容を盛り込んでみましょう。
また、子どもたちに早く会いたい気持ちを伝えれば、休み明けの登園を楽しみにしてくれるかもしれませんね。
保育士が子ども宛に年賀状を送るときの注意点

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最後に、保育士さんが子どもたちに年賀状を送るときに気をつけたい注意点を紹介します。
園の規則を確認する
年賀状を送る前に、園の規則を確認しましょう。
年賀状を送るにあたっていくつか決まりがある園もあるようです。
たとえば、保育園から年賀はがきが支給され、自身でデザインを選べない場合もあるかもしれません。
また個人情報保護の観点から、差出人住所を保育園の住所とし、保育士さん個人から送ることができないケースも考えられるでしょう。
子どもたちに年賀状を送る際は、先輩保育士さんや主任保育士さんなどに尋ねて、園の決まりを確認しておくことが大切です。
元旦に届くように送る
年賀状は元旦に届くように送りましょう。
元日の朝に保育士さんからの年賀状が届いていたら、子どもたちもうれしい気持ちになりますよね。
また、年賀状は保護者も目にするものなので、元旦に届いていればきちんとした印象をもってもらえるかもしれません。
12月25日までに投函すれば元旦に届くようなので、早めに用意しておくとよいですね。
子どもに年賀状を送り、保育士から新年の挨拶を伝えよう
今回は、保育士さんから子ども宛に送る年賀状について、宛名の書き方やコメントの文例などを紹介しました。
子どもたちがよろこぶコメントにするには、旧年中の頑張りを褒め、保育園に行くのが待ち遠しくなるような一言を盛り込むとよいでしょう。
また、子どもだけでなく保護者が見ることを意識してメッセージを書くと、より丁寧で礼儀正しい印象をもってもらえるかもしれません。
特別なコメントを添えた年賀状を送って、子どもたちに新年の挨拶を伝えてみてくださいね。
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