同じ職場で働いている保育士さんの退職が決まり、最後に色紙や手紙などでメッセージを贈りたいと考える方もいるのではないでしょうか。しかし、実際に書くとなると、どのような内容を書いたらいいのか迷ってしまうことも少なくありません。そこで今回は退職する先生へのメッセージの例文を園長先生・同僚・後輩など相手別に紹介しますので、書く内容に困っている方は参考にしてくださいね。
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■目次
退職する保育士さんに向けてメッセージを贈ろう
職場の保育士さんが退職することになったら、どのような方法でメッセージを贈るとよいのでしょうか。メッセージを贈る主な方法としては、色紙や手紙で伝えるという方法があります。
まず、色紙を使う場合は職員全員でメッセージを伝えるときに有効です。メッセージを書く人数で色紙のスペースを割り振り、色紙を回して順番にメッセージを書いていきます。
色紙を回す人数によってはメッセージを書く欄が小さくなってしまうので、この場合は短い文章で想いつづるようにしましょう。
続いて、個人でメッセージを伝えたいときには、手紙を利用するといいかもしれません。退職する保育士さんとの思い出を便せんにつづるとよいでしょう。
退職する保育士さんに向けてメッセージを書くときのポイント
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退職する保育士さんに向けて送るメッセージは、どのようなことを意識して書くとよいのでしょうか。
相手との距離感を踏まえたメッセージを書く
退職する保育士さんとの間柄を大切にしてメッセージを書きましょう。
たとえば、園長先生や主任保育士さんといった上司に宛てて書く場合、正しい敬語を用いて固めの文章にすると礼儀正しい印象とともに、感謝の気持ちを伝えることができそうです。
また、同期や仲のよい先輩保育士さんなどには、親しみを込めた少しフランクな文章にすると、自分らしさが伝わるメッセージとなります。相手との親密度や関係性に応じて、文章全体の雰囲気を調節するとよいでしょう。
退職理由に応じた内容にする
メッセージを作成するときは、退職する理由に合わせた内容にすることを意識して書くようにしましょう。
たとえば、定年退職であれば長年の勤労に対する労りや尊敬を込めた文章に、結婚や出産などおめでたいことであれば祝福の気持ちを表現する言葉をつづると、より親しみのあるメッセージとなる可能性があります。
もし退職理由を知らされていない場合は特に触れず、「今後のご活躍をお祈りしています」「これから寒い季節となりますが、どうぞご自愛ください」といった文章で締めましょう。
相手との思い出や具体的なエピソードを添える
退職者へのメッセージに具体的なエピソードを添えるようにしましょう。特に、職員全員による寄せ書きの場合、他の人と内容がかぶってしまうこともあるからです。
そんなときに、相手との思い出について簡単に添えたメッセージがあれば、オリジナリティーが出るため相手も喜んでくれるかもしれません。エピソードがあることで、心を込めて書いたことや相手に対する感謝の気持ちもより伝わるのではないでしょうか。
できるだけ自分の言葉で伝える
インターネット上には、定型的な退職メッセージの文章例がいくつもあります。しかし、定型文では感謝していたり別れを惜しんでいたりする気持ちを伝えきれないでしょう。
ある程度は参考にしてもかまいませんが、短い文章でもかまわないので、できるだけ自分の言葉でも伝えることを意識してメッセージを書くことが大切です。定型文であっても、自分なりに思い出やエピソードを加えるなどしてアレンジするとよいでしょう。
退職メッセージ例文|園長先生や主任など目上の方に送る場合
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園長先生や上司にあたる目上の方に送るメッセージは、業務上のお礼とともに苦労を労う文章を添えるとよいでしょう。
仕事を通してお世話になったエピソードや相手の人柄に関して具体的に言及すると、手が込んだメッセージとなりそうですね。ここでは、園長先生や主任など目上の人に送る場合の退職メッセージの例文を紹介します。
例文1
長い間、お仕事お疲れ様でした。
園長先生には公私ともに大変お世話になりました。
園長先生が作り上げたこの〇〇保育園を、職員一同で大切に守っていきます。
退職後も、お体をご自愛ください。本当に長い間お世話になりました。
例文2
勤続〇年とのこと、長い間お疲れ様でした。
△△先生(主任保育士さん)は、子どもたちだけでなく職員全員をいつも温かい目で見守ってくださっていたこと、心より感謝いたします。
この園で働くことができたことは、私の誇りです。新天地でのますますのご活躍をお祈り申し上げます。
例文3
無事にご定年を迎えられましたこと、誠におめでとうございます。入社当時、園長先生から直接ご指導いただいたことは、今でも大切な思い出です。
また、園長先生が引っ張ってこられたこの園で働くことができたのは、私にとってとても貴重な経験となっています。
ご退職されたあとも、健康に気をつけてゆっくりお過ごしください。
退職メッセージ例文|親しい先輩保育士さんに送る場合
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親しい間柄の先輩保育士さんに送るメッセージは、一緒に取り組んだ仕事や個別の思い出を添えるとよいでしょう。
また、先輩からの指導やフォローに対するお礼の気持ちも綴れば、親しみを込めた気持ちが伝わる文章となるかもしれません。ここでは、親しい先輩保育士さんに送る場合の退職メッセージの例文を紹介します。
例文1
〇〇先生、長い間お疲れ様でした。私が入社したときから、〇〇先生は指導係として、ときに優しく、ときに厳しくたくさんのことを教えてくださいました。
昨年のクリスマスパーティーで、地域の方や保護者の方にも喜んでいただけたのは、〇〇先生のおかげだと思っています。
今後は新しい道に進まれるとのこと、陰ながら応援しています。本当にありがとうございました。
例文2
〇〇先生、長い間お世話になりました。
おたよりの作り方を一から教えてくださったり、わからないことに対して親身になってアドバイスをしてくれたりしたこと、本当に感謝しています。
〇〇先生がご無事に出産できることを願っています。落ち着いたらまた園に遊びに来てくださいね。今までありがとうございました。
例文3
〇年間お疲れ様でした。一緒に担当した運動会を大成功に収めることができたのは、〇〇先生のおかげです。
急遽仕事をお願いしたこともあり、その節はご迷惑おかけしました。〇〇先生はいつも仕事に対してまっすぐで、私はその姿勢を尊敬していました。新しい場所でも、〇〇先生らしく笑顔で頑張ってくださいね。
退職メッセージ例文|同期や後輩保育士さんに送る場合
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同期や後輩の保育士さんに送るメッセージは、立場が近かったからこそ見えた相手の人となりや頑張りを褒めるような内容を盛り込むとよいでしょう。
また、新しい環境へのチャレンジを応援するような一言を添えると、相手の心に届くメッセージとなりそうです。ここでは、同期や後輩保育士さんに送る場合の退職メッセージの例文を紹介します。
例文1
〇〇先生、お仕事お疲れ様でした。
〇〇先生はいつも元気よく話しかけてくれて、とても笑顔が素敵でした。子どもたちからだけでなく、保護者の方からも大人気だったのも納得です。
これからの新生活、健康に気をつけて頑張ってくださいね。本当にお疲れ様でした。
例文2
〇〇先生、今までお疲れ様でした。〇〇先生が入社してからずっと二人三脚で頑張ってこられたこと、とても楽しい思い出です。
〇〇先生は、いつも周りのことをしっかりと見ていて、仕事に対して一生懸命なのもみんなが知っています。
新しい職場で大変なことがあるかもしれないけれど、持ち前の明るさで乗り切ってくださいね。応援しています。
例文3
〇〇先生、△年間、お仕事お疲れ様でした。〇〇先生が入社したとき、なんて明るくて笑顔の絶えない人なんだろうと思ったこと、今でもはっきりと覚えています。
保護者の方とこまめにコミュニケーションをとって、一人ひとりに寄り添う姿はとても素晴らしかったです。〇〇先生の笑顔が見られなくなってしまうのは寂しいですが、新しい生活も〇〇さんらしく、精一杯頑張ってくださいね。
自分の気持ちを込めた文章を退職する保育士さんに贈ろう
退職する保育士さんにメッセージを贈るときは、お世話になったことのお礼や労いの言葉、激励などを添えつつ、気持ちを込めた文章を考えるようにしましょう。
また、相手との思い出やお世話になったエピソードなどを盛り込めば、オリジナル感のある文章になるはずです。退職する保育士さんへのはなむけとして心を込めたメッセージを贈り、温かい気持ちで見送りましょう。
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