退職する保育士さんに対してメッセージを送って、温かく最後を見送りたい方も多いでしょう。しかし、どのような内容を書けば、相手へのお礼や応援する気持ちが伝わるのか悩んでしまうかもしれません。今回は、退職する保育士さんに向けて送るメッセージの書き方や例文を、園長先生や同僚、後輩など相手別に紹介します。
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退職する保育士さんに向けてメッセージを送ろう
職場の保育士さんが退職することになったら、職員で寄せ書きをしたり、個別で簡単なお手紙を渡したりして見送ることもあるでしょう。
しかし、短いメッセージのなかにどんな内容を盛り込めばよいのか、書き方に頭を悩ませる保育士さんもいるかもしれません。
これまでのお礼や仕事への労い、今後の活躍を祈る言葉などを綴れば、相手も嬉しい気持ちになってくれそうですね。
退職する保育士さんに向けて感謝や敬意を込めたメッセージを送って、職員全員で温かく送り出しましょう。
退職する保育士へのメッセージの書き方
退職する保育士さんに向けて送るメッセージは、どのようなことを意識して書くとよいのでしょうか。
相手との距離感をふまえたメッセージを書く
退職する保育士さんとの間柄を大切にしてメッセージを書きましょう。
たとえば、園長先生や主任保育士さんといった上司に宛てて書く場合、正しい敬語を用いて固めの文章にすると礼儀正しい印象とともに、感謝の気持ちを伝えることができそうです。
また、同期や仲のよい先輩保育士さんなどには、親しみを込めた少しフランクな文章にすると、自分らしさが伝わるメッセージとなるでしょう。
相手との親密度や関係性に応じて、文章全体の雰囲気を調節するとよいかもしれませんね。
退職理由に応じた内容にする
メッセージを作成するときは、退職する理由にあわせた内容にすることを意識しましょう。
たとえば、定年退職であれば長年の勤労に対する労りや尊敬を込めた文章にしたり、結婚や出産などおめでたいことであれば、祝福の気持ちを表現する言葉を綴ったりすると、より親しみのあるメッセージとなりそうです。
もし退職理由を知らされていない場合は特に触れず、「今後のご活躍をお祈りしています」「これから寒い季節となりますが、どうぞご自愛ください」といった文章で締めましょう。
相手との思い出や具体的なエピソードを添える
退職者へのメッセージに具体的なエピソードを添えましょう。
特に、職員全員による寄せ書きの場合、他の人と内容がかぶってしまうこともあるかもしれません。
そんなときに、相手との思い出について簡単に添えたメッセージがあれば、オリジナリティーが出て相手もうれしい気持ちになってくれるでしょう。
エピソードがあることで、心を込めて書いたことや相手に対する感謝の気持ちもより伝わるかもしれませんね。
【相手別】退職する保育士へのメッセージ例文
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ここでは、退職する保育士さんとの間柄ごとに、メッセージの例文を紹介します。
園長先生や主任など目上の人に送る例文
例文
「長い間、お仕事お疲れ様でした。
園長先生には公私ともに大変お世話になりました。
園長先生が作り上げたこの〇〇保育園を、職員一同で大切に守っていきます。
退職後も、お体をご自愛ください。本当に長い間お世話になりました。」
例文②
「勤続〇年とのこと、長い間お疲れ様でした。
△△先生(主任保育士さん)は、子どもたちだけでなく職員全員をいつも温かい目で見守ってくださっていたこと、心より感謝いたします。
この園で働くことができたことは、私の誇りです。新天地でのますますのご活躍をお祈り申し上げます。」
例文③
「無事にご定年を迎えられましたこと、誠におめでとうございます。
入社当時、園長先生から直接ご指導いただいたこと、今でも大切な思い出です。
また、園長先生が引っ張ってこられたこの園で働くことができたのは、私にとってとても貴重な経験となっています。
ご退職された後も、健康に気をつけてゆっくりお過ごしください。」
園長先生や上司にあたる保育士さんに送るメッセージは、業務上のお礼とともに苦労を労う文章を添えるとよいでしょう。
仕事を通してお世話になったエピソードや、相手の人柄に関して具体的に言及すると、手が込んだメッセージとなりそうですね。
親しい先輩保育士さんに送る例文
例文①
「〇〇先生、長い間お疲れ様でした。
私が入社したときから、〇〇先生は指導係としてときに優しく、ときに厳しくたくさんのことを教えてくださいました。
昨年のクリスマスパーティーで、地域の方や保護者の方にもよろこんでいただけたのは、〇〇先生のおかげだと思っています。
今後は新しい道に進まれるとのこと、陰ながら応援しています。本当にありがとうございました。」
例文②
「〇〇先生、長い間お世話になりました。
おたよりの作り方を一から教えてくださったり、わからないことに対して親身になってアドバイスをしてくれたりしたこと、本当に感謝しています。
〇〇先生が、ご無事に出産できることを願っています。落ち着いたらまた園に遊びに来てくださいね。今までありがとうございました。」
例文③
「〇年間お疲れ様でした。
いっしょに担当した運動会を大成功に収めることができたのは〇〇先生のおかげです。
急遽仕事をお願いしたこともあり、その節はご迷惑おかけしました。〇〇先生はいつも仕事に対してまっすぐで、私はその姿勢を尊敬していました。
新しい場所でも、〇〇先生らしく笑顔で頑張ってくださいね。」
親しい間柄の先輩保育士さんに送るメッセージは、いっしょに取り組んだ仕事や個別の思い出を添えるとよいでしょう。
また、先輩からの指導やフォローに対するお礼の気持ちも綴れば、親しみを込めた気持ちが伝わる文章となりそうですね。
同期や後輩保育士さんに送る例文
例文①
「〇〇先生、お仕事お疲れ様でした。
〇〇先生はいつも元気よく話しかけてくれて、とても笑顔が素敵でした。子どもたちからだけでなく、保護者の方からも大人気だったのも納得です。
これからの新生活、健康に気をつけて頑張ってくださいね。本当にお疲れ様でした。」
例文②
「〇〇先生、今までお疲れ様でした。
〇〇先生が入社してからずっと二人三脚で頑張ってこられたこと、とても楽しい思い出です。
〇〇先生は、いつも周りのことをしっかりと見ていて、仕事に対して一生懸命なのもみんなが知っています。
新しい職場で大変なことがあるかもしれないけれど、持ち前の明るさで乗り切ってくださいね。応援しています。」
例文③
「〇〇先生、△年間、お仕事お疲れ様でした。
〇〇先生が入社したとき、なんて明るくて笑顔の絶えない人なんだろうと思ったこと、今でもはっきりと覚えています。
保護者の方とこまめにコミュニケーションをとって、一人ひとりに寄り添う姿はとても素晴らしかったです。
〇〇先生の笑顔が見られなくなってしまうのは寂しいですが、新しい生活も〇〇さんらしく、精一杯頑張ってくださいね。」
同期や後輩の保育士さんに送るメッセージは、立場が近かったからこそ見えた相手の人となりや頑張りを褒めるような内容を盛り込むとよいでしょう。
また、新しい環境へのチャレンジを応援するような一言を添えると、相手の心に届くメッセージとなりそうですね。
退職する保育士さんにメッセージを送って、気持ちよく送り出そう
今回は、退職する保育士さんに向けて送るメッセージの書き方や例文を紹介しました。
退職者へのメッセージには、お世話になったことのお礼や労いの言葉、激励などを添えるとよいでしょう。
そのうえで、園長先生や先輩保育士さん、同僚保育士さんなど、送る相手によって言葉遣いや内容を適宜変えることがポイントです。
相手との思い出やお世話になったエピソードなどもあわせて書けば、唯一無二のメッセージとなるでしょう。
退職する保育士さんへのはなむけとして心を込めたメッセージを送り、温かい気持ちで見送れるとよいですね。