保育園で発行する4月のおたよりの文例について知りたい保育士さんもいるでしょう。保護者へ向けた新年度の挨拶を添えつつ、子どもとの新たな出会いをよろこび、進級式や入園式などの行事についても触れられるとよいですね。今回は、4月のおたよりについて、作成のポイントや書き出しの文例などを紹介します。

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■目次
4月に発行するおたよりにはどんな内容を書くとよい?
保育園のおたより作成は毎月発生する業務であるため、書く内容に悩んでしまうこともあるかもしれません。
4月のおたよりでは、きれいに咲く桜について触れながら、進級式や入園式などの行事について伝えるとよいでしょう。
新しいクラスを迎えてドキドキしているのは、子どもだけではなく保護者も同じかもしれません。
これからの1年が楽しみになるような文章を書けるとよいですね。
4月のおたよりを書く際のポイント
ここでは、4月のおたよりを書く際に気をつけるポイントについてまとめました。
行事について触れる
入園式や進級式という保育園にとって大切な行事について、希望が持てるような文章で表してみましょう。
春に親子で親睦を深めるレクリエーションを計画している場合は、具体的な内容にも触れるとより楽しみな気持ちになってもらえるかもしれませんね。
季節感を出す
4月のおたよりは、桜が開花する風景などを表して季節感を出し、心地よい春の陽気や情景が目に浮かぶような文章を書くとよいでしょう。
園庭に咲いている草花について、芽吹いている様子を説明してもよいかもしれませんね。
この時季の子どもたちの姿に触れる
入園したばかりの子どものなかには、泣いている子もいるかもしれません。
おたよりのなかで心配する気持ちに寄り添いつつも、安心して任せてほしいという旨を伝えて保護者の不安を軽減できるとよいですね。
また、進級した子どもたちは1つお兄さんお姉さんになれたことをよろこんでいることでしょう。新たなクラスでワクワクしながら過ごしている様子も伝えるとよいかもしれません。
1年のスタートに向けた挨拶文を入れる
新たな1年が始まるにあたり、保護者へ向けて担任からの挨拶を示しましょう。
保育士さんに対する親近感がわくように、簡単な自己紹介も添えるとよいかもしれませんね。
おたより作成におけるポイントを押さえたうえで、4月のおたよりに使える文例を見ていきましょう。
4月のおたより:書き出しの文例

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4月のおたよりに活用できる、書き出しの例文を紹介します。
書き出しの文例①
ポカポカ陽気に誘われて、新年度がスタート致しました。
1つお兄さんお姉さんになり、よりたくましく成長した子どもたち。
書き出しの文例②
桜も開花し、入園児を〇名迎えて新たな1年の幕開けです。
今年度も1日1日を大切に過ごしながら、子どもの成長を共に見守っていきたいと思います。
書き出しの文例③
初めての保育園で少し戸惑いもみせる子どもたち。
これから1年間、楽しい思い出をたくさん作りながら過ごしていきたいと思っています。
4月のおたよりの書き出しは、新年度の始まりを意識した挨拶文にするとよさそうです。
また、「これから1年間宜しくお願いします」という気持ちも、保護者へ伝えられるとよいですね。
4月のおたより:子どもの様子を伝える文例
4月のおたよりに活用できる、子どもの姿を表す例文を紹介します。
乳児(0歳児、1歳児、2歳児)の子どもの姿を表す文例
0歳児
見るもの触るもの全てが珍しそうな様子の子どもたち。
日々の変化に寄り添いながら、子どもたちの成長をサポートしていきたいと思っています。
1歳児
新入園児を迎えたことで、この1年の子どもたちの成長をしみじみと感じられるようになりました。
お気に入りの玩具やぬいぐるみを見つけては、楽しそうに遊んでいます。
2歳児
乳児クラスでは1番のお兄さん・お姉さんとなり、新入園児のお世話をしようとするなど、成長した姿が見られるようになりました。
天気のよい日は外を駆け回って、元気いっぱいに遊んでいます。
0歳児、1歳児、2歳児のクラスでは、新たな環境のなかで日々の成長が楽しみなことなどを伝えるとよいかもしれません。
幼児(3歳児、4歳児、5歳児)の子どもの姿を表す文例
3歳児
園庭に植えたチューリップの花が恥ずかしそうに顔を出し、子どもたちは1つお兄さんお姉さんになりました。
色とりどりの花を「きれい!」と眺めながら、春のお散歩を楽しんでいます。
4歳児
散歩にでかけるとチョウチョやアオムシなど春の虫が迎えてくれ、いっしょうけんめいつかまえようとする姿も見られます。
「この虫なんだろう?」と気になったときは、図鑑を見て調べるようになりました。
5歳児
泣いている子どもがいると「泣かないでね。」と頭をなでる姿も。
新たなクラスになり、すっかり最年長としての自覚が芽生えている子どもたちです。
3歳児、4歳児、5歳児のクラスでは、話し言葉なども交えながら、春の季節に興味を持つ子どもの姿を伝えてみましょう。
4月のおたより:行事・イベントに関する文例

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入園式や進級式など、4月にまつわる行事を意識しながら書いてみましょう。
文例①
ご入園おめでとうございます。
最初は泣いてしまうこともあるかもしれませんが、子どもたちが保育園を好きになってくれるように、楽しい遊びをたくさんしたいと思います。
文例②
ご進級おめでとうございます。
今年度も子どもたち1人1人の成長を見守りながら、楽しく過ごしていきたいと思っています。
子どもの誕生月が楽しみになるよう、毎月行う誕生日会について触れてもよいですね。
4月のおたより:保護者へのお願いに関する文例
新年度の始まりに保護者へ伝えたいことなどを書きましょう。
文例①
靴下や着替えなど、お子さんの持ち物すべてに名前を記入するようお願い致します。
オムツは1枚1枚全てに、油性ペンで記名してください。
文例②
お忙しいなか恐縮ですが、簡単で構いませんので、毎日のお子さんの食事や睡眠について、連絡帳の項目ごとに記入してくださるようお願い致します。
連絡帳は登園の際に忘れずに提出してください。
ほかにも、GW中の利用予定日が分かり次第伝えてもらうよう保護者へお願いすると、子どもの登園状況を早めに把握できるようになるでしょう。
4月のおたよりを通して新年度の挨拶を伝えよう
今回は、保育園で配布する4月のおたよりについて、作成するときのポイントのほか、書き出しの挨拶文や、0歳児から5歳児までの子どもの姿などの例文を紹介しました。
4月のおたよりは、入園や進級をお祝いする言葉を添えつつ、1年のスタートをよろこんで迎えられるような内容にするとよいかもしれません。
おたよりの書き方を知り、春の季節感を表しながら保護者へ向けて新年度の挨拶を伝えられるとよいですね。